これまでの記事
【P2メーソンリー編①】~P2メーソンリーの正体とは?~
【P2メーソンリー編②】~P2メーソンリー対ローマ・カトリック教会~
フリーメーソンリーの長期目標とは?
《奴隷廃止運動は、フリーメーソンリーの政策》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
マッツィーニの「青年イタリア」を元にした「青年アメリカ」運動は奴隷問題、もっと正確に言えば、奴隷制度廃止を謳っていた。このような考えが、多勢の人間を奴隷化し、またそれ以上の人間の命を奪ってきたフリーメーソンリーから生まれたとは、なんとも不思議である。
奴隷制廃止は、黒人のためを思ってではなく、打倒アメリカの手段として、スコティッシュ・ライト・フリーメーソンリーのウィリアム・ロイド・ギャリソンによって進められた。世論の支配を望むなら、既存の新聞を買い取るか、自分で新たに始めるかが一番だとメーソンリーは信じているが、この方針は、並ぶ者がないほどの成功を収めている。
「銀行から金を奪う一番いい方法は、その銀行を買い取ることだ」とかつてシンドーナは言った。
〈偽の大義作戦〉
奴隷制廃止は、黒人のためではなく、アメリカを打倒する手段として、スコティッシュ・ライト・フリーメーソンリーによって進められた。
しかし、その真相を知らない人たちにとっては、人種差別を廃止する人物又は組織が正義のように見えるのです。
これは「偽の大義作戦」なのです。
裏側にある黒い本心を隠し、偽りの理念で覆うことで、何も知らない人たちを味方につける作戦なのです。
ディープステート(秘密結社)のやることは、すべてこの形式を取っていると思ってください。彼らは常に本心を隠し、偽りの仮面をつけて大衆を騙してミスリードするのです。
自分たちの行っている悪事は完全に見えない闇の奥に隠し、いかにも善人であるかのように振舞うのです。
ディープステート(秘密結社)とは「偽りの達人」なのです。
以前の記事で指摘しましたが、「地球環境問題」もまったく同じ構図を取っています。
ですから、隠されている真相あるいは真実を見つけなければ、自由と平和を望む民衆はいずれディープステート(秘密結社)の作り上げる新世界秩序に飲み込まれてしまうのです。
私はよくディープステート(秘密結社)の常套手段に「乗っ取り」があると指摘している。
「既存の新聞を買い取る」「(既存の)銀行を買い取る」ということが意味することは実は「乗っ取り」なのです。乗っ取って自分たちの目的にあう組織に変える、あるいは自分たちに利益をもたらす組織にするということがディープステート最大の戦略なのです。
この常套手段戦略によって彼らは世界権力を握ったのです。
乗っ取りの対象は、新聞社、銀行、宗教組織、政府機関、そして国家そのものをも乗っ取ってしまうのです。
要するに彼らは寄生虫なのです。
もちろん初めからディープステート組織(銀行やメディアなど)を作ることもしますが、乗っ取りと違う点は、乗っ取りの場合、その組織が持つさまざまな力を一から作り上げないですむということ、乗っ取ることでディープステート組織に対抗する組織、つまり敵を排除することに繋がるメリットがあるのです。
既存組織を乗っ取ることは、その既存組織が培ってきた信用や財産を引き継げるから手っ取り早いと言えます。
《奴隷制度運動にみる両建て作戦》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
ギャリソンはマッツィーニの親友だったが、マッツィーニがその莫大な資金をメーソンの候補者フランクリン・ピアーズに提供したため、ピアーズが大統領に当選した。しかもマッツィーニは、打倒アメリカの陰謀に深く関わっていて、奴隷制度に対する賛否双方の文書をしきりに発行した。それが最後には国民感情に火をつけ、待ちかねていた南北戦争勃発へとつながったのである。
◆補足説明
フランクリン・ピアーズとは、アメリカ合衆国の軍人、上下両院の議員であり、第14代大統領。
民主党員で、奴隷制度に賛成した北部自由州の議員。
ニューハンプシャー州から選出された唯一の大統領。
〈騒乱、内乱、戦争などが起こる理由とは?〉
注目して欲しいのは、マッツィーニが、打倒アメリカの陰謀として「奴隷制度に対する賛否双方の文書を発行した」と言う点です。
ディープステートを論じるならば、忘れてはいけないのが「両建て作戦」です。
賛否両論がある場合、両方の陣営に入り込み、その問題をことさら大きくし、民衆の感情をその対立軸の火の海に投げ込むのです。
それによって民衆の関心を引き込み、やがて彼らが思う方向性に持っていくのです。
このような作戦を取られると、自然の流れに見えるため、騙されている(誘導されている)と民衆は気がつかないのです。
実際に、P2のグランドマスターであったジェッリは、共産主義陣営とそれに対抗するCIA及びホワイトハウス陣営に二股をかけていた。
CIAは、初期のころからジェッリのプロパガンダ2を精力的に支援していた。
こうした手法は日本の政界でも同じ現象が起こっています。
対立軸があるように見えて、本当は両陣営の背後に彼らがいるのです。
ただし、背後の陰は民衆からは見えません。
ですから、その対立軸にかき乱されるのです。
既存の政治家あるいは政党が口で言っていることを信用してはいけません。
対立している政治勢力を本当に対立していると錯覚してはいけません。
裏側に存在する闇の勢力を見抜かなければ、民衆は彼らの餌食となるだけなのです。
戦争も、この方法で起こしていることを民衆が知るべきなのです。
戦争の多くが、裏側で起こしている存在がいるからこそ発生しているのです。
ここにスコティッシュ・ライト・フリーメーソンで、サウスカロライナの政界で活躍した人物が語った言葉を紹介します。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
過去の主な市民動乱をたどってみれば、それを引き起こした原因は、どこかの、疑われもせず、正体もはっきりしないところにあることがわかる。
デ・レオン
付け加えると、「サウスカロライナ」はアメリカにおけるスコティッシュ・ライト・フリーメーソンリーの本部であるということです。
《フリーメーソンリーの宿敵はアメリカ合衆国》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
フリーメーソンリーは初めから、共和国アメリカを敵視していたのである。フリーメーソンリーは、文明、特にキリスト教文明の敵である。そこに妥協は存在しない。フリーメーソンリーに忠実な人間が、アメリカに忠誠を尽くすことはできない。
〈妥協も和解もできない2つの勢力〉
上記の内容は極めて重要なものです。
フリーメーソンリーとは、共和国であるアメリカの敵であり、共和国の土台となったキリスト教文明の敵でもある。両者は妥協できず、和解もできない。
フリーメーソンリーなどのディープステート勢力にとってみれば、忠誠心を捧げるのはアメリカ合衆国ではなく、キリスト教でもなく、「悪魔」なのです。
ここで重要な論点は、フリーメーソンリーの敵とは、キリスト教だけではなく全宗教が対象であることです。ただ、実際にはフリーメーソンリーなどの秘密結社が関係している宗教があるはずなので、それを除くと言った方が正確でしょう。
最終的には、彼らが目指す新世界秩序の社会には、一つの宗教しか許されないのです。
それは「悪魔教」なのです。
新興宗教の人々はこの現実を知るべきなのです。
ローマ・カトリック教会はずっと以前からこの事実が分かっていたからこそ、フリーメーソンリーを敵視しているのです。
もし、この事実を知ってもなお、フリーメーソンリーなどのディープステート勢力との戦いに立ち上がらないのならば、腑抜けの集団に成り果ててしまったか、すでにフリーメーソンリーなどの秘密結社によって侵略されているのか、どちらかでしょう。
どちらにしてもフリーメーソンリーと戦いわない宗教には、消滅の運命が待っているということです。
《フリーメーソンリーの長期目標とは?》
マッツィーニはこう語っている。
「わたしたちは、ローマの力を滅ぼさねばならない」
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
フリーメーソンリーの長期目標には、キリスト教徒を共産主義に転向させることも含まれる。それによって21世紀のイデオロギーをリードする力にしようというのだ。
〈フリーメーソンリー対バチカン〉
キリスト教徒が少ない日本では、上記のような出来事はなかなか受け入れられないかもしれない。しかし知るべきは、共産主義とはフリーメーソンリーなどの秘密結社に源流があるということだ。
つまり、共産主義思想とは、秘密結社の思想ということ。
バチカンでは、内部に侵入した工作員(秘密結社の人間)と純粋にキリスト教を守る人たちとの戦いがいまもって続いている。
教皇ヨハネ・パウロ一世が教皇の座についてわずか33日で殺された理由は、ヨハネ・パウロ一世がバチカン銀行とP2を撲滅すると公言したためであり、彼らの得意技である毒殺によって排除された(殺された)とジョン・コールマン博士が語っている。
教皇ヨハネ・パウロ一世は、P2の会員名を記した文書とバチカン銀行とプロパガンダ2との関係を示す文書も入手していた。
要するに、ヨハネ・パウロ一世は、バチカンを乗っ取ろうとしているフリーメーソンリーを地獄に落ちるべき悪とし、決してカトリック教会が許容できない存在と見なして、バチカン内部のメーソンを早急に一掃しようとしたため、暗殺されたということ。
事実、ヨハネ・パウロ一世は、ヴィロー枢機卿にメーソンの高官を全員バチカンから追い出す指令を発していた。
《カトリック教会の戦いとは?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
カトリック教会は数百年にもわたってメーソンリーとの戦いを続け、一歩も引かなかった。六回の教皇教書では、メーソンリーのことを、神を信じない悪のための組織であり、メーソンリーの主要目的は、ヴァイスハウプトが述べたようにローマ・カトリック教会の破壊であると、痛烈に非難しているのである。
キリスト教を破壊するために仕掛けられた革命の最前線につねにメーソンリーがいたことは、歴史が証明している。
〈正しき宗教組織が決して目を背けてはいけないこと〉
カトリック教会の内部には、相当な数のフリーメーソンが侵入している。しかもP2会員も多く含まれている。ローマ・カトリック教会は崩壊寸前で踏みとどまっているといったところだろう。
しかし、世界中の宗教家たちが注目すべきは、ローマ・カトリック教会がキリスト教の信仰を守るためにフリーメーソンと熾烈な戦いに挑んでいるということ。
戦いの遺伝子を持たない宗教組織は、やがてフリーメーソンなどの秘密結社の人間によって乗っ取られる運命にあるのです。
日本の人々も知るべきであろう。
革命の最前線には、必ずフリーメーソンがいることを。
革命の陰にフリーメーソンあり、なのです。
P2とは何か、最終結論
《P2とは何か、最終結論》
P2(プロパガンダ2)とは何か?
果たしてP2こそがイルミナティ(本体)なのか?
答えはジョン・コールマン博士が出している。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
イタリア・フリーメーソンリーのロッジであるP2(プロパガンダ2)…。
またこうも言っている。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・6章』より引用
おそらくは世界でもっとも強力で影響力を持つメーソン・ロッジであろう…。
ただし、前出で伝えたように、「P2とはイルミナティのロッジである」とも述べている。
そもそもイルミナティとフリーメーソンリーは重なっている。
イルミナティの下部組織がフリーメーソンリーであり、フリーメーソンリーの上位階者はほぼイルミナティ会員である。
イルミナティとフリーメーソンリーは決して切り離して考えることができないものなのです。
ですが、ベンジャミン・フルフォード氏が語ったようにP2がイルミナティそのもの、またはイルミナティ本体なのかと言えば、答えはNOだ!
どう呼ぶべきかと言えば、P2は「(イタリアの)フリーメーソンリー」と認識するべきなのです。
ベンジャミン・フルフォード氏が語ったもうひとつのイルミナティが「グノーシス派(イルミナティ)」だが、ここで言うところのグノーシス派とは古代ギリシャの数学者ピタゴラスよって設立されたとさせる組織(思想)だが、この集団をイルミナティと呼ぶことも大きなズレがある。
そもそもグノーシス派はフリーメーソンリー及びイルミナティの思想の一つにしか過ぎず、イルミナティ本体(イルミナティそのもの)とは呼べない。
ちなみにフリーメーソンリーのシンボルに「G」の文字があるが、その意味が「グノーシス主義」なのです。
イルミナティは、実体があるようでない、実体がないようである、そんな秘密結社なのです。
イルミナティという単独の秘密組織があるというよりも、さまざまな秘密結社の中に溶け込んでいると言った方が正確でしょう。
ただし、秘密結社の組織構造はピラミッド構造をしていて、イルミナティはその最上部に位置することは間違いない。
結局、イルミナティという秘密結社は単独して存在するものではなく、イルミナティ思想を共有する者たちのことを指すと私は考えている(現時点で)。
もしP2をイルミナティと呼ぶならば、ローマクラブ、ビルダーバーグクラブなどみなイルミナティと呼ぶことになる。
イルミナティというものは、他の秘密結社の中に溶け込んでいると考えるべきであり、秘密結社の頂点に立つ組織であり、闇の世界権力を牛耳っている存在と考えることができる。
この分野には、攪乱情報、偽情報などがあると考えられる。
よって、真偽は簡単に判明せず、特定の情報だけを決して鵜呑みにしてはいけない。
必ず複数の情報源と照らし合わせ、研究を継続し、時間をかけて真偽を見極める必要がある。
事実、私もジョン・コールマン博士の情報だけではなく他にも情報を得た上で判断している。
ジョン・コールマン博士は『秘密結社全論考』の5章および6章(どちらもP2の章)を執筆するためにさまざまな資料を集め、秘密の情報源から情報を得、その上で異なる情報源を使ってダブルチェックして著書として世に出している。
それほど入念に調査した結果としてジョン・コールマン博士はP2に関する悪事を表に出しているのです。
プロパガンダ2をどう認識すべきか、と言えば「フリーメーソンリー傘下の組織」ということになる。
P2が消滅したと考えている人もいるようだが、その考えをジョン・コールマン博士は真っ向から否定している。消滅したのではなく、単に地下に潜っただけと認識している。
イタリア軍情報部SISMIは、イタリア国内のP2会員を2,000名と見積もっている。
その中でもトップ300名のメンバー(P2の中核)は、世界でもっとも力を持った人たちだとジョン・コールマン博士が述べている。
フリーメーソンリーがなぜ強力な力を持っているかと言えば、それは「国際金融の輪」を持っているから。つまり、世界中の銀行を抑えているということ。よくディープステートの正体を「国際金融資本家」と表現する人がいるが、国際金融資本家の実態はフリーメーソンなどの秘密組織に他ならないのです。
秘密結社の人間は、複数の組織に属しているが、ビルダーバーガーズのメンバーの大多数がP2に所属している。
最後に結論を言う。
P2は、イルミナティ本体ではない。
KGBとフリーメーソンリーの合作の秘密組織。
とあるYouTubeチャンネルの偽情報(間違ったディープステート論)
《最近見つけた偽情報》
最近見つけた偽情報(あるYouTubeチャンネルの情報)に以下のものがある。
「ディープステートの正体は地底人(宇宙からやってきた)」
「地球という惑星は異星人にとっての刑務所」
「地球の内部に宇宙人(地底人)がいて、地球表面上に生きている人類は、元囚人の子孫」
上記の内容は、とあるYouTubeチャンネルに情報提供されたものであり、運営者がそれを動画にしてアップしたものです。
この情報を発信した動画サイトを私は友好的に見ていた。
運営者が真実を探求していること、およびディープステート(ファントム)と戦っている姿勢を見せていることを高く評価していた。
だが、上記の内容を出した動画で、はっきりと間違っていると私は認識した。
推測にしか過ぎないが、運営者の目的と動機は善であり、真実を求めていることは本物であり、情報提供者も悪意があって運営者に情報を提供したのではないと思われる(現時点では)。
だが、そもそもディープステートたちは情報戦に長けている者たちであり、その手法は9割の真実に1割の嘘を混ぜるというやり方をする。
そうすることで、真実を捻じ曲げるあるいは真実を隠す。
はっきりと言う。
この思想はイルミナティの思想です。
この思想の根本的間違いは、「地球人の祖先は宇宙から刑務所送りにされた罪人である(地球は宇宙人にとっての刑務所)」とする点が特徴だが、それが意味することは「地球人の創造主(神)は宇宙人」となる。
私は宇宙人が地球に来ていること、宇宙人が地球に降り立ったことなどを否定しない。
だが、この考えにはある大きな問題がある。それが何かと言えば、「地球という惑星には地球の神(創造主)が存在しない」という論点に行き当たること。
この動画サイトをご覧になった方ならば、私が何を語っているのかがわかると思いますが、対象の動画サイトを知らない方には何を言っているのか分からないでしょう。
(ごめんなんし)
重要なことは、ディープステートに関する情報には必ず撹乱情報や偽情報があると考えるべきだということ。
根本的なことを指摘します。
ディープステート(秘密結社)とは、「嘘つき」であるということ。
真実を語らず、逆に真実を隠す。
さらに言うと、選民思想を持ち、自分たち以外の人間を下等生物と見ていること。
「金の力」で世界を牛耳っていること。
私が上記のYouTubeチャンネルに今後興味を持つか、視聴するかは今の段階では不明だが、私としては「あ~やられたか」という感じがしたことを率直に語っておく。
上記の情報(思想)を信じるとどうなるのかといえば、キリストの教えが否定される、キリストが父なる神と呼んだ神(創造主)が否定される。
つまり、地球上には神なる存在がいないとなる。
結局、上記の思想は「地球神不在論」となる。
これはイルミナティが信じる悪魔の思想であることを、ここに記す。
P2には関係ないことであるが、どこかで言うべきだと考えていたので、ここで語っておく。
【ワン・ワールド政府と宗教編(仮)】につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『秘密結社全論考㊤』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!