【ワン・ワールド政府と宗教編】のはじめに
ディープステートと呼ばれる陰謀団が恐れるもの、あるいは宿敵とは何かといえば「宗教」であることは間違いない。別な言い方をすると「正しき信仰」と言ってもいい。
彼らの攻撃対象の主軸はキリスト教であるが、その他の宗教も彼らのワン・ワールド政府樹立のためには敵対する勢力として映っている。
もちろん、ここで言う「宗教」とは伝統的な宗教および“正しさ”を持っている宗教という意味である。
ディープステートの正体に関しては色々な言い方があるが、こういう言い方もある。
「カルト宗教革命集団」
つまり、正しき神に導かれた宗教ではなく、悪魔に率いられた偽宗教であり、それは一般的にカルト宗教と呼ばれるものの最大最悪のものである。
世界を支配下に置くためには宗教自体を無くす必要があり、そのために数百年、あるいは数千年に渡って宗教を腐敗させ、乗っ取り、攻撃を加えてきた。
それでも信仰は維持され、地上世界から陰謀団にとって邪魔な宗教を消滅させることが完全にはできていない。そこで彼らは“別の手段”に打って出ている。
これが今回の記事のテーマとなっている。
つまり、ワン・ワールド政府による宗教運動の歴史に関することが本記事のテーマだということ。
日本国民の多くが「平和ボケ」であることは間違いないが、それと同時に「宗教オンチ」でもある。宗教オンチが導くことは、陰謀団の奥に何があるのかを理解出来ないことになる。
最近、「人間が独立した存在であるならば、宗教は必要ないかもしれない」などと超暴論を吐いた人物がいたが、宗教こそ人間が人間であるために必要なもの。
動物には信仰心はない。しかし人間は崇高な存在である仏神への信仰心を持つことができる。人間が人間であるためには宗教が必要だと言っておく。
信仰心を持たないということは、その事実をもって唯物主義に陥ったことを意味する。
唯物主義は陰謀団が仕掛ける罠であることを、一人でも多くの人が知るべきであり、さらに、インチキ宗教を作って宗教嫌いにしたり、社会を混乱させたり、善悪の判断がつかないように意図的にしていることも知るべきなのです。
参考書籍(引用元)は、ジョン・コールマン博士の『秘密結社全論考㊦』です。
ディープステートについて研究するならば、必須の書です。
ワン・ワールド政府樹立の条件とは?
《宗教オンチの日本人の命題とは?》
かつてバートランド・ラッセルは言った。
「宗教は厄介だ。コントロールできないなら、なくしてしまうしかない」と。
ディープステートと呼ばれている陰謀団の目的は「ワン・ワールド政府」を築くことであるが、それ自体は意外と知られている。
しかし、日本人には欠落したものがある。
それが「宗教」に関することであることは間違いない。
大東亜戦争で敗北し、アメリカ合衆国の属国となったこの国は、日本国民から国民性を形成する上で非常に大切なものを奪った。
それが「宗教(信仰心)」である。
そのかわりに唯物論が跋扈し、科学が宗教に取って代わった。
ディープステート(陰謀団)は、宗教をよく研究しているし、宗教的価値判断なくしては、その正体や隠されている目的を完全に理解することはできない。
彼らはある意味では、宗教的なのです。
西洋型秘密結社の宿敵はキリスト教であるが、他の宗教も彼らにとっては邪魔な存在であることは間違いない。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・14章』より引用
ここへきて「諸信仰の連帯」が復活したのは、ラッセル卿の思い描いた世界へと向かう第一歩である。これまで世界で起こった戦争のすべてをもってしても、人類の宗教意識をなくすことはできなかった。そしてキリスト教は他のどの宗教にもまして非道な攻撃を受け、途方もない数のキリスト教徒が殺された。しかしそれでも今日、キリスト教は世界最大の宗教勢力であり続けている。
宗教を「なくしてしまう」ことに失敗したから次は別の戦術だというわけで、陳腐な相対主義を持ちだして、すべての宗教は同じものであり、同じ価値をもつと言いだした。
〈ワン・ワールド政府樹立の最大の妨害者とは?〉
なぜディープステート(秘密結社)が、共和制国家アメリカ合衆国を破壊しようとしているのかといえば、アメリカという国家の精神ともいうべき合衆国憲法がキリスト教に基づいているからなのです。
つまり、アメリカ合衆国という国家の精神にはキリストの精神が貫いているのであって、キリストを天敵とする陰謀団からすれば、決して許せることではないのです。
彼らはキリスト教自体を破壊しようとしているが、アメリカ合衆国が建国の理念通りの国家であり続けるならば、地上からキリスト教を消滅させることは不可能なのです。
ディープステートの政治体制は、専制政治(寡頭支配)であり、独裁主義政治なので、キリスト教を土台とした倫理観による自由を持つ国家はワン・ワールド政府樹立の最大の妨害者なのです。
ジョン・コールマン博士はディープステート研究の世界的権威と私は認めている。
だが、そんなジョン・コールマン博士に欠けているものがあるとするならば、それは「地球全体の宗教を統合して見る価値観」であると、私は考えている。
ジョン・コールマン博士の根底にはキリストへの信仰があり、キリスト教徒に共通するキリスト教以外の宗教に対する偏見と不寛容、無理解がある。
私の見解を言うとするならば、近年発生したカルト宗教は別としても、世界中にある宗教の発生は意味があり、決して悪なるものではないということ。
上記の引用文のなかで問題なのは、以下の文言。
「すべての宗教は同じものであり、同じ価値をもつ」
キリスト教徒はこの考えを絶対に受け入れないだろう。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は一神教と呼ばれていて、他の宗教に関する非寛容さが目立つ。
だが、考えてみればわかるはず。
地球上のある地域だけに神(創造主)が存在し、特定の民族だけを保護する、これをはたして地球神(地球の創造主)と呼べるだろうか。
地球という惑星に創造主がいて、全人類の責任をおっているとするならば、特定の地域、特定の民族、特定の国家にだけ神が存在するはずがない。
その論理は、神は完全であることを否定することでしかない。
人間はどうしても自己中心的な思考をめぐらす。
神(創造主)がどのような形で各時代にあらわれ、世界中の民族を導いているのかということを考えない。結局、人間的視点を超えた視点を持たなければ神の存在を認めることはできないのです。
民族性の違い、風習や文化の違い、国家の違い等があるということは、創造主が認めていることであり、それは創造主が人類に与えた「自由」をもとにしていると考えるべきである。
一見、違って見える宗教でも人類の認識を超えたレベルでは、創造主の念いの反映であると考えるべきなのです。
ただ、「すべての宗教は同じものであり、同じ価値をもつ」という考え自体は微妙なすり替えの論理であり、その本心はすべての宗教的価値観の破壊であることは間違いない。
伝統的な宗教には、民族性、時代性などがあり、その「教え」には特徴がある。
特徴があるということは、根源が同じであったとしても、同じ宗教、同じ価値ではない。
彼らは嘘つきの達人、騙しの名人だが、それを別な言い方をすれば「すり替えの名人」となる。
彼らの論理術は、「すり替え」が多く使われるので、騙されてはいけないのです。
地球上に文化の違いがある以上、宗教の違いがあって当然であり、たった一つの宗教だけでいいとするには無理がありすぎる。
ただし、地球の根源なる神が地上に降り立ち、教えを説いた場合を除く。
結局、ワン・ワールド政府を樹立するためには世界中の国家を破壊しなければならず、各国家を破壊するには各国家の文化及び民族性を破壊しなければならない。国家の文化及び民族性はその地域に発生した宗教に基づいている。
つまり、国家の根底にある宗教性を破壊することが、ワン・ワールド政府樹立につながると彼らは考えているのです。
ですから、ディープステートから日本国を守り、民族性や文化風習を守るならば、宗教性に目覚めなければならないのです。
これが「宗教オンチの日本人」に課せられた命題なのです。
《「諸信仰の連帯」とは?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・14章』より引用
「諸信仰の連帯」の背後にいるのは誰か、この運動を考えたケダル・ナス・ダス・グプタは、親共産主義で、武装したプロレタリアートによる革命を主張した。「戦争反対者連盟」の執行委員会メンバーだった。
〈「諸信仰の連帯」が完成する条件とは?〉
ここでモンゴメリー・ブラウン主教の演説の一部を紹介する。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・14章』より引用
世界「諸信仰の連帯」が完成されるのは、さまざまな「神」が天上から、そして資本主義者が地上から追放されたときのみである。
つまり、世界中の信仰者の連帯が起こることで何が発生するかといえば、地球上のさまざまな「神々の追放」とそして「資本主義者の追放」だということであり、「諸信仰の連帯」とはそれがなければ完成しないと言っているのです。
ですから、彼らが言うところの「信仰」「宗教」とは偽り(騙し)でしかないことに気づくはずです。
端的に上記の文言に隠された意味を紐解くと、それは「唯物主義で世界が染め上げられる」ということであり、共産主義の思想そのものであるということです。
共産主義をそのままにして出すのではなく、共産主義を隠して別の意味に見せかけた表現でしかないということです。
ちなみに追放される神々とは、彼らが信仰の対象としている神(悪魔)以外の神となります。
ディープステートの呼び方は色々ありますが、そのひとつに「戦争屋」があります。世界を混沌とした状況に置くために戦争を起こし、さらに武器商人として大儲けする。
「戦争反対者連盟」というのは、戦争を引き起こしているディープステート(影の世界権力)の隠れ蓑と考えるべきです。
表では「戦争反対」と言いながら、裏では「戦争を起こす」。
戦争反対を唱えることで、善を装い民衆を味方につけ、逆に裏側では戦争を起こして人間を殺し、戦争を利用してある方向性に持っていく。
これを「両建て作戦」というのです。
ちなみに、ケダル・ナス・ダス・グプタという人物は根っからの共産主義者です。
《「諸信仰の連帯」の目的とは?》
ジョン・コールマン博士は、「諸信仰の連帯」の目的とはキリスト教と多宗教との同化だと指摘している。つまり、キリスト教をキリスト教らしくない宗教にすることであり、それが意味することは、キリスト教の破壊に他ならないのです。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・14章』より引用
「諸信仰の連帯」はキリスト教を他の諸宗教とごちゃまぜにし、その比類なきアイデンティティを失わせようとしている。
彼らのやり方は必ず表面上「善」のように見えます。別な言い方をすると人々や世界を害するようには見えません。ですが、表に見えている善はただのハリボテであり、仮面にしかすぎません。
裏側に隠している本心を見抜かれないための隠れ蓑なのです。
《H・G・ウェルズはディープステートの一員》
前出のケダル・ナス・ダス・グプタと親しくしていた人物に以下の者がいる。
キース・ハーディー:イギリス労働党員で共産主義者
H・G・ウェルズ:麻薬推進同盟のメンバー、熱心な社会主義者、社会主義国際協会のメンバー、クラルテのメンバー
注:クラルテとは秘密メーソン組織キボ・ギフト・キンドレッド(KKK)のこと。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・14章』より引用
わたしが調べたところでは、KKK―クラルテの本部はパリのグランド・オリエンタル・ナイン・シスターズ・ロッジにある。これは、血塗られたフランス革命で大きな役割を果たした、あのフリーメーソン・ロッジだ。世界史上最悪の共産主義者モーゼス・ヘスもこのロッジのメンバーだった。
〈H・G・ウェルズの正体とは?〉
モーゼス・ヘスとH・G・ウェルズは、クラルテの後継組織である「対ソビエト・ロシア文化交流のためのアメリカ協会」を積極的に支援していた。
ジョン・コールマン博士によれば、ウェルズは、パリのナインシスターズ・ロッジにこもり、キリスト教に反対の立場を明確にする文書を書いた。
何を隠そう、それこそが「世界はこうなる」という書籍なのです。
H・G・ウェルズは、イギリスが誇る世界的文豪、と思っている方がいましたら、この記事を読み終わったら考えを改めるべきでしょう。
H・G・ウェルズとは、ディープステート組織(秘密結社)の「三百人委員会」の正式メンバーであり、れっきとしたディープステート・メンバーなのです。
三百人委員会とは、ディープステート組織(ピラミッド構造)の上位に位置する組織であり、ビルダーバーグ俱楽部やローマクラブなどの上位組織なのです。
また、三百人委員会こそがイルミナティ組織なのです。ということは、H・G・ウェルズはイルミナティであるということです。
H・G・ウェルズの役割とは、ディープステート(秘密結社)の作戦構想を大衆向けに宣伝する役割を担っているのです。
19世紀から20世紀にイギリスで文豪と評された作家にトーマス・カーライルとH・G・ウェルズがいますが、トーマス・カーライルは熱心なキリスト教徒でしたが、H・G・ウェルズは、学生時代から死ぬまで、無神論者、唯物論者であることを鼻高々に公言していた、ということを知るべきでしょう。
ジョン・コールマン博士は著書の中で、他にも数人のディープステート・メンバーを明かしています。
その一部を紹介します。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・14章』より引用
アプトン・シンクレア……「国際革命作家同盟」メンバー。その他数々の関係諸協会にワイズとともに参加。最終的に諸宗教を統一した単一宗教を実現するという「諸信仰の連帯」の考えを全面的に支持した。
宋慶齢……中華人民共和国成立とともに国家副主席に就任した共産主義者。孫文の夫人。「アメリカ市民自由連合」の忠実な支持者。
【ワン・ワールド政府と宗教編②】につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『秘密結社全論考㊦』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!