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『“歌うまさん”にもの申す! 歌手を夢見るシンガーの卵にエールを送る!』

【歌うまさんを探す『音楽チャンプ』】

2020年4月11日(土)に放送されたテレビ朝日の番組『音楽チャンプ』を観たでありんす!(実は毎回観ている)

音楽チャンプとは、素人の歌の上手い人が全国から選出されて、最終的にスタジオにて一番歌が上手い人を選ぶ番組です。

いや~歌の上手い人がたくさんいるでありんすね~!
そんでもってよっ!
歌手を目指す歌手の卵にエールを送りたくて今回の記事を書くでありんす!

『音楽チャンプ』とは、どんな番組なのか?
まず音楽チャンプのスタッフが日本全国を駆け回り歌が上手い人を探す。
総数は3000人。
その中から18人が選出される。
選出された18人の中からスタッフ推薦で8人が選抜される。
さらに音楽プロの審査員によって選ばれた4人が東京のスタジオで決勝戦をする。
4人が課題曲を歌い、業界関係者がデビューさせたい、プロデュースしたいと思ったら札をあげる。
4人の中で一番多く札が上がった人が優勝。
というものです。

いずれにしてもこの番組に登場した人はみな半端なく歌が上手いことは間違いありません。

はたしてどんな人が選ばれたのか?

〈全国3000人の中からスタッフ推薦で8人が選出される〉

1.800人のコンテストで優勝したハーフ少女(11) 福岡

2.別府温泉で菅田将暉を熱唱した双子の姉(19) 別府

3.King Gnuの超難曲を完璧に歌い上げる女子高生(17) 立川

4.英語ボーカルコンテスト日本一、歌と空手二刀流中学生(13) 横浜

5.氷川きよしが出場した音楽祭で優秀賞をとった中学生(14) 福岡

6.圧倒的歌唱力を持つ弾き語り中学生(15) 名古屋

7.話し声と歌声のギャップがすごいパワフルボイス中学生(13) 沖縄

8.フィリピンから来日、独学で歌手を目指す15歳(15) 松山

以上の8人に100点(カラオケ)を出した4人が無条件で加わります。
合計12名が音楽プロ審査に進みました。

〈アチキが勝手に選んだ決勝進出者は?〉

氷川きよしが出場した音楽祭で優秀賞をとった中学生(14) 福岡

圧倒的歌唱力を持つ弾き語り中学生(15) 名古屋

話し声と歌声のギャップがすごいパワフルボイス中学生(13) 沖縄

フィリピンから来日、独学で歌手を目指す15歳(15) 松山

の四人でありんす。

〈音楽プロが選んだ決勝進出者〉

〈課題曲は〉

決勝の課題曲はクリス・ハートの「I LOVE YOU」
4名が同じ曲を歌うのです。

選曲の理由を音楽プロデューサーはこう言っています。
「メロディーの幅が広く、歌い方の自由度が高いため挑戦者の個性が出やすい」

アチキから言わせれば、
バラード曲が上手に歌えてこそプロの歌手になれます。
おしなべてプロ歌手はバラードが上手です。
バラードこそ実力が現れる曲なのです。

【アマチュアの上手さとプロの上手さの違いとは?】

〈アマチュアの上手さの特徴〉

アマチュアで歌の上手い人の特徴は、ほとんどの人が「歌唱力重視」なことです。
とにかく声が張れる、これでもか~っと、歌唱力があることをアピールします。
歌唱力があることが歌の上手さだと思い込んでいる節があります
ですが、歌の上手さはそれだけではないのです。

歌唱力があることに自信を持つことはいいのですが、それが行き過ぎて慢心になってしまっては、その歌声に自我があらわれてきます。
歌の世界に限りませんが実力のあることを鼻にかけて己惚れている人を他人は嫌います。

また、良い意味での「他人から注目を浴びたい」「他人に認められたい」という気持ちが強く出ているのがアマチュアの歌手です。
(人間がもつ自己実現欲求を否定しているものではありません)

歌うまさんがまず認められるのは「歌唱力」です。
ですが、歌手としての地位を得るには“ただ上手いだけではだめ”なのです。

もちろんプロ歌手にも「注目を浴びたい」「認められたい」という気持ちはありますが、プロで注目を浴びている歌手は人を惹きつける何か、人を魅了する何か、があるのです。

ですから自己実現欲求はあってもいいのですが、それをどう昇華するのかが大事なのです。
他人に認められよう認められようと必死にもがけばもがくほど、不思議なことに認められないという逆転現象がおきてくるものなのです。

アマチュアからプロになるには、単に自分が認められたいという気持ちだけではない「何か」が必要なのです。

〈プロの上手さの特徴〉

プロとアマチュアの一番の違いが、歌唱するときのメリハリです。
プロは細かく音を絞ったり強くしたりすることを自由自在に行います。
プロの歌をよ~く聴いていると、「音の強弱」「インパクトの強弱」「感情の起伏」を音程の高低と織り交ぜながら細かく刻んで表現しています。
まるでドラマを演出する演出家のように楽曲を演出して歌うのです。

アマチュアの歌手は“声を張る”ことに全力を発揮します。
ですが、実力のあるプロ歌手は“歌声を絞る”“あえて小さく歌う“ということに力を注ぎます。
あえて声を小さく歌い表現する、あえて歌声を絞る、という技法は、歌うまさんでもあまり意識していません。
なぜなら声を張る歌唱法よりずっと難しいからです。

プロ歌手はその難しい歌唱法をいとも簡単に行っているので、素人は気がつきません。
わざと小さな声で歌うことや声を絞ったりして歌うことはそうとうな実力がないと出来ない歌唱法なのです。
プロ歌手は、その歌詞、その曲に合わせてあえてかすれた歌声にしたり、サビとのコントラストをつけるためにAメロ、Bメロとの音量の差を大きくしたりします。

アマチュアで歌唱力があるとつい全力をだそうと力んでしまうため、曲全体のコントラストがあまりつきません。
これでもか~ってなくらいに、声を精一杯出そうとします。
そこがプロと大きく違うところです。

プロの上手さが光るのは実はサビではなく、AメロまたはBメロなのです。
アマチュアの人はサビに注目し過ぎなのです。

嘘だと思ったら、歌唱力が認められている歌手の歌(CDなどで)のAメロ、Bメロをよ~く聴いてみてください。
Aメロをどう歌い、Bメロでどうつなぎ、サビにどう持っていっているのかを聴いてみてください。

音楽の世界は物語でもあるのです。
サビが物語のクライマックスだとすると、Aメロはストーリーの出だし部分になります。
お笑いでもそうですが、出だしでつまずくとその後、心を掴むのは難しいです。
ストーリーが始まる出だしであるAメロでいかに聴く人の心をその楽曲の世界に引き込めるか、ということにプロは力を入れます。
それによってサビが生きていくからです。
サビの持つインパクトが強く伝わるからです。

〈まとめ〉

歌の上手さを自慢して競い合っているのがアマチュアで、どれだけ人の心を動かしたか(心に届いたのか)を真剣に考えているのがプロの歌手なのです。

主とするベクトルが真逆なのです。

アマチュアは自分の上手さに酔ってしまうのです。
でも、他の人の心を酔わすのがプロなのです。
だから、いくら歌がうまくても自分の歌の上手さに酔いすぎていると「上手いね~」で終ってしまうのです。

【プロの歌手に必要なものは】

まず歌唱力があることが大前提として話をすすめます。
歌手は歌を歌う人ですから、歌が下手ということは原則あってはならないことだとするからです。
歌手である以上、歌唱力があるのは当然ということです。
音程を正確に取れる音感、リズム感などが優れていることを前提とします。

〈人を魅了する声質〉

いくら歌唱力があっても、声質が聴く人を魅了するものでないとプロの歌手として多くの人から支持されることは難しいです。

ただ、一般的に言うとすると、ヒットした歌手のほぼ全員がその人独特の“いい声”をしています。
ありきたりな声質ではプロビューして活躍することは難しいといえます。

個性的な声、透明感のある声、綺麗な声、甘い声質など個性的で歌の世界を表現するのにふさわしい声を持つことが多くの人の心に感動や喜び、癒しを与えるプロには必要です。

〈表現力〉

楽曲(歌)とは、小説や映画と同じ要素を持つものです。
起承転結があり、主人公がいて、物語があるのです。

プロの歌手は、歌詞の意味を理解し、歌詞に込められた主人公の気持ちに感情移入し、歌い手の個性によってそれを昇華して、歌として聴き手の心に届ける(伝える)のです。

ですから、歌の世界を理解する理解力がなければそれを表現できません。
ですから、若い歌手がその年齢で経験していない内容だと想像力が問われます。
誰でも経験がないことはよくわからないものだからです。

歌手には俳優と同じような能力が必要となります。
自分とはまったく違う個性である歌の主人公に共感することが問われます
さらにその主人公になりきる演技力も必要です。

歌は物語ですからそれを他人に伝えるためには表現力が必要で、表現をするためには楽曲への「理解力」「想像力」「共感力」「演技力」が必要なのです。

〈利他の心〉

利他の心とは、聴く人になにかを“与える”ということです。

癒し、安らぎ、喜び、切なさ、高揚感、元気、勇気、希望、なんらかのメッセージなどです。

歌うことで何かを与えられるか、という点においてそれぞれのシンガーの個性が現れます。

アマチュアの歌手とプロ歌手の決定的な違いは、“お金を稼ぐ”ことです。
お金を稼ぐということを下品だと思ってはいけません。
生きていくための生活に最低限必要でない「歌(ライブ、CDなど)」にお金をかけるということは、そこに付加価値を人が感じているということです。
単純に「歌がうまいね~」で終るアマチュアとの決定的な違いです。

プロの歌手になって多くの人からその歌が聴かれることになる歌手は聴く人に必ずなにかを与えられる人でなければなりません。
聴く人に何かを与えているから、お金を稼ぐことができるのです。
「歌が上手いね~」だけで終ってしまうと、お金をもらうことはできません。

どれだけ人の心を癒したのか、どれだけ人に元気や勇気を与えたのか、ということを競うのがプロ歌手なのです。

【なぜご意見番が歌にもの申すのか?】

こんな声が聞えてくるようでありんす。
「どうでもいけど、なんでご意見番が歌の上手さについて、もの申しているんだ~!」
って!

それはですね~、実はアチキも若いとき、シンガーを目指していたのでありんす。
そんでもって、2年くらいボイストレーニングを都内某所でやっていたでありんす。
つまり、アチキも“若いときに「シンガー(歌手)」の夢を描いていた”ということなのです。
作詞もいくかしました。
友人が曲をつけ、楽曲として成立した作品もあります。
だから、少しくらい歌や歌手について語っても許されるのではないかと思うでありんすが、いかがでしょうか?

【歌手を目指す歌手の卵にエールを送る】

パイク琉華シャロンちゃんは、インタビューでこう答えていました。
「歌手になった後に、ユニセフのような財団をつくって学校を作ったり、洋服をあげたりしたいです」
アチキはとても素晴らしいことだと思うでありんす。
歌手になる動機を自分のためでなく、「利他」におく。
利他、つまり「他の人に与える」ということを歌手になる動機(目的)とする。
11歳とは思えない立派な心がけです。

〈同じ夢を描いていた者からのアドバイス〉

歌手を目指すなら歌唱力を身につけることは当然です。
毎日のボイストレーニングなどは欠かせません。
努力、努力、努力です。

さらに、歌の世界を表現するために小説を読み、映画やドラマを観て登場人物になりきって感情移入する努力も必要だと思います。

さらに重要なのは、「あなたの個性」です。
個性的でなければいくら実力があっても認められたりヒットしたりしません。
他の人の真似ではダメなのです。

他の人にはない「あなたしかないなにかを見つける」ことが大切です。
つまり、あなたにしかない「武器」を持つことです。

例えば「癒しボイス」「誰にも真似できない高音の歌い方」「パワフルな歌声」「民謡を土台とした歌唱法」「心地よい美声」「なぜか聴くと元気が出る歌声」など。
あなたの個性を生かした特徴あるものを磨き武器とすることです。

そして人間性を磨くことも非常に大切です。
歌い手の人間性は必ず歌の世界に滲み出てきます

同じ夢をもっていたものからの最大のアドバイスは、「歌手になることを目標にしない」ということです。

目標が歌手になることだと、苦労してプロデビューしたら目標を失います。
さらに歌手になることが目標ということは、そこにあるのは自分が多くの人から注目されたい、認められたいという自己中心的な発想です。

そうではなく「歌手になって〇〇を与えたい」という、人に何かを与えることを目標とするべきです。

アマチュアの歌手とは、自分への称賛のために歌い、プロの歌手は他の人のために歌うものです。多くの支持を得るプロ歌手は自分以外の人を喜ばせたり癒したりするために歌うものなのです。
それが結果的に称賛となったにしか過ぎないのです。

歌うときに、自分のために歌うのではなくて、誰かを心の中で思い描いて歌ってください
友人を励ますため、家族の幸せを願って、悲しみに暮れる人を励ますため、自分のためでなく誰かのために歌ってください。

実力と運があれば、きっと夢は叶うでしょう!
あきらめなければ・・・。
夢に向かって熱唱してください!

:今回の記事はあくまでも“歌うまさん”と呼ばれる歌唱力があるアマチュアの人とプロ歌手とをアチキが勝手に比較したものです。

歌唱力が普通の人や下手な人は対象としていませんので、悪しからず!

【ご意見番が歌手の卵にエールを送る!】

「あなたの歌が誰かを“癒すとき”、“元気づけるとき”、“励ますとき”、あなたの歌声は多くの人から必要とされるプロの歌声となる!」

お読みいただき、うれしうござんす!

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