【セシル一族編⑤】~陰謀を打破する方法とは?~
これまでの記事
【セシル一族編①】~セシル一族を知らずして、陰謀を語れない!~
【セシル一族編②】~セシル一族の思想の特徴とは?~
【セシル一族編③】~そびえ立つ巨人、セシル・ジョン・ローズ~
【セシル一族編④】~セシル・ジョン・ローズの実像に迫る!~
陰謀を打破する方法とは?
《ローズとロスチャイルド》
ローズ(セシル)とロスチャイルドの関係について以下に示す。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
1878年に南アフリカに戻ったのち、ローズはドイツ系ユダヤ人のアルフレッド・バイトと出会う。バイトはローズをロスチャイルド卿に紹介し、そこから、ローズの資産を瞬く間に増大した。ローズはロスチャイルドから、実入りのよいアヘン貿易について多くを学び、誰がその貿易をやっているかも知った。さらに、ベネチアとジェノバの黒い貴族や、1298年以来続く彼らの取引の秘訣についても学んだ。ローズは、ベネチアとジェノバの黒い貴族を有名にした無慈悲なビジネス手法を、深く心に刻んだと言われている。さらに重要なのは、彼が自ら「ダイヤモンドと麻薬」の交換に手を染めるようになってことである。その結果、ダイヤモンドの売上げが急増しただけでなく、さらに巨万の富がイギリス貴族階級にもたらされることになった。ロンドンをダイヤモンド販売の本部にするようローズを説得したのは、ロスチャイルドだった。
〈陰謀団と麻薬〉
少し長い引用でしたが、中途半端に抜粋引用することが出来ない内容なので、そのまま引用しました。
ローズ(セシル)とロスチャイルドを結び付けたのがアルフレッド・バイトであり、それによって冷酷非情な陰謀団のビジネス手法を学んだ、ということがローズにさらなる力を与えていった。注目すべきは、陰謀団は「麻薬」によって巨万の富と得ていることであり、ローズの場合は「ダイヤモンドと麻薬の交換」によって巨富を得たこと。
彼らには「麻薬」をビジネスの商材として使うことに何の罪悪感も持たず、麻薬が流通することによって、人々が人生を台無しにされ、その先に国家の廃退が待ち受けていることなどお構いなしであるという価値感を持っていることが読み解ける。
日本人も知ってください、トランプ大統領やフィリピンのドゥテルテが「麻薬」と戦っていることを。
フィリピンの前大統領であるドゥテルテ氏がICC(国際刑事裁判所)から「人道に対する罪」で逮捕状が出され、オランダのハーグに留置された驚愕の出来事がありましたが、常識ある人々からすれば、正邪が逆転しているとしか思えないでしょう。
私はこのニュースへの市民のコメントを読んだが、ほとんどがドゥテルテ前大統領こそがフィリピンに治安の維持をもたらし、逆にICCの愚行を非難していた。
これは、「麻薬ビジネスの妨害をするものには鉄槌が下る」ということであり、陰謀団の資金源に手を出すことは許さないという彼らの意思表示なのです。
彼らの陰謀は「巨額な資金」があるからできるのであって、その資金源は違法(犯罪)によってもたらされているのです。
資金源を断たれることは彼らが最も嫌がることでもあるのです。
要するに、ローズ(セシル)はロスチャイルドと結び付いたことで黒い貴族と深く結び付いたということです。
《セシル・ジョン・ローズという人間の性質とは?》
セシル・ジョン・ローズという人間がどういう人間なのかをジョン・コールマン博士が示している。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
彼は策略と陰謀の達人であり、無慈悲で、自分がやりたいことをするためにどれだけ多くの人間を踏みつけにしたかなど、まったく無頓着だった。そういったことのほとんどは、ロスチャイルド卿から学んだことであった。
〈悪魔の代名詞とは?〉
セシル・ジョン・ローズとは、「策略と陰謀の達人」であり、他の人々を踏みつけたとしても罪悪感の欠片も持たない無慈悲な人間だということ。
自分たちの利益を生み出すためには、ライバルを汚い手で叩き潰すことに快感を得る者。
人間とは、神(創造主)の創造物であり、神の性質を持っている存在。
善良で神の子であるならば、慈悲の差はあれど他の人間に対して思いやりも優しさも礼儀もフェアな精神も持っているはず。逆に言えばローズのような人間は、人間というよりも悪魔の使徒と呼ぶべきだろう。
悪魔の代名詞は複数あるが、その一つが「無慈悲」であることを知るべきだろう。
《ローズの遺書》
1893年、ローズ(セシル)は、六通目の遺言書を作成した。そこには大英帝国とアメリカ出身の学生のために奨学金を36も創設すること。ミルナーを捜し出しローズが設立した秘密結社と英米合併構想への助力を頼む内容があった。
ミルナーを見出したのはジョン・ラスキン教授だったが、彼はイシス・カルト、ディオニュソス・カルトのメンバーであり社会主義者でもあった。ローズの遺言によりミルナーが莫大な遺産の管理人となり、ロスチャイルドが遺言執行人となった。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
ローズはミルナーの手助けを得て、アメリカに第五部隊を設立することにした。この第五部隊こそが円卓会議であり、そこから発展したのがRIIAとCFRであった。ローズは陰謀家としての技術を駆使して、有力アメリカ人を円卓会議に誘い込んだ。多勢が自発的に転向し、その子孫が、今日の東部リベラル・エスタブリッシュメントとCFRを構成している。CFRに対抗する組織は、いまだかつて存在していない。
〈ローズの第五部隊とは?〉
つまり、ローズはロヨラのイエズス会を手本として、アメリカを大英帝国の植民地に戻すための目的(使命)を持った秘密結社(第五部隊)を作ったということであり、その協力者がミルナーである。もちろんロスチャイルドも絡んでいる。
この第五部隊こそが「円卓会議」だということ。
実質的にアメリカ合衆国を支配するディープステート(見えざる政府)とは、CFRである。
CFR(外交問題評議会)及び円卓会議がアメリカ合衆国政府とアメリカのメディア界を牛耳っている秘密結社なのです。
CFRの上部組織としてRIIA(王立国際問題研究所)があり、さらに上位に位置するのが「300人委員会」なのです。
アメリカの今日まで続く腐敗や退廃、混乱にはローズの執念とも呼べる“見えざる手”が影響しているのです。
《ローズは自らの陰謀を認めている?》
1892年、ローズ(セシル)はさらに何通かの遺言書を書いている。
その中で自分が計略をめぐらし、陰謀を企てたことを認めている。
オックスフォード大学オーリエル・カレッジでローズに敬意を表する式典が行われ、そこでローズが演説した内容の一部を以下に引用する。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
大英帝国を拡大し、平和、産業、自由を実現するという自分の目的を遂行するために、私は、ときには、競争相手を排除するという乱暴で手近な、あまり上等ではない手段を取ってきた。だが、これだけは覚えておいてほしい。わたしが働いた南アフリカでは、権利や平等の法が、この国ほど整って確立しているわけではない。したがって、わたしが一度や二度、抗議や平和的な争い以上に暴力的な行為をしたというならば、はるか昔の歴史を振り返ってみてほしい。かつてのイギリスも、今の南アフリカと同じ状態だったのだ。
〈陰謀団の手口とは?〉
ローズ(セシル)は自らの過ちを認めているのか?
そうではない、ローズは自己正当化をしているのだ。
「自分の目的を遂行するために、競争相手を排除するという乱暴で手近な、あまり上等ではない手段を取ってきた」
「一度や二度、抗議や平和的な争い以上に暴力的な行為をした」
オブラートに包まれたような言い方だが、乱暴で暴力的な行為をしたと言いながら、過去の歴史を持ちだして自己正当化している。ローズが生きた時代はローズが主張する時代とは違うのだから、その比較論は何の意味も持たない。これを「詭弁」という。
彼らのやり方は、暴力、違法行為、ルール違反、非人道的手段を肯定するものだ。これを認めてしまえば世の中は無法状態となる。そう彼らのやり方は「無法」なのです。この無法というものこそがルシファー(悪魔)に根源を持つものなのです。
彼らは一見秩序を生み出すように見えて、実は無秩序をもたらす者たちでしかないのです。
どこかの宗教団体にあるように、「目的のためなら手段を選ばない」というやり方こそが陰謀団の手法であり、悪(わる)のやり方なのです。ですから、きれいごとの目標や理念を掲げていても、その手法に「手段を選ばない」または「騙しがある」ということがあれば、そういう人間と組織を信用してはいけないのであって、そうした勢力に権力を持たせてはいけないのです。
《二度と世界大戦はアメリカ国民の意思に反していた!》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
二度の世界大戦のことも思い浮かぶ。そのどちらもアメリカの国益にはほとんど関係がなかった。そして、その戦いのなかでアメリカは、円卓会議およびCFRの陰謀家という、ローズの第五部隊と衝突することになった。この二度の大戦では多くの命が失われ、巨額の金が費やされた。どちらの大戦でも、アメリカはほとんど何の利益も得なかった。実際どちらの大戦も、アメリカには関係がなかいことだった。70%以上のアメリカ国民の意思に反して、アメリカは、戦いに追いやられたのだ。
〈陰謀を打破する方法とは?〉
ジョン・コールマン博士は、アメリカ合衆国を実質的に支配している「見えざる政府」であるCFRおよび円卓会議から自由と繁栄の共和国を守るための方法を提示している。
1.円卓会議およびCFRという秘密政府が掲げる真の目的に関して、できるだけ多くの情報を収集し、事 実を公表する。
2.ローズ・トラストを外国政府のエージェントとして登録する。
3.CFRと外国政府の面々が密室で私的に行っている交渉をすべて止める(禁止する法律を制定する)。
4.上記の禁止法を制定し、CFRを非合法化する。
5.一度でもCFRのメンバーだった人物とローズの弟子であった人物に対して、アメリカ政府、上院、下院のいかなる職務に就くことも禁じ、大統領や財務省、国務省の顧問になることを禁止(認めない)する。
ジョン・コールマン博士が提示した上記の対抗策(防衛策)を取ったならば、アメリカ合衆国は建国時のアメリカ合衆国の繁栄を取り戻していくだろう。
逆に、CFRと円卓会議の影響力を残したままでは、いかにトランプ大統領が反ディープステート戦争を仕掛けても、真のアメリカ合衆国を取り戻すことはできないと思われる。
著書の中で、ジョン・コールマン博士が円卓会議およびCFRのメンバーの一部をあげているのでここに記す。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より抜粋引用
ライオネル・カーティス、ウォルター・リップマン、ブルース・ロックハート、ハロルド・マッキンダー、レオ・アメリ―。
〈隠された歴史を学ぶことは戦いの準備〉
アメリカ合衆国にとっての二度の世界大戦とは何だったのかと言えば、どちらの大戦でも利益を得なかったこと、国民の70%以上が戦争反対の意思を示していたことがあげられる。
アメリカ合衆国は、民主主義国家ではなかったのですか?
民主主義とは、国民の声が国政に反映される政治システムではないのですか?
なのに、70%以上の国民が戦争反対の意思を示していたにもかかわらず、二度の世界大戦に踏み込んだ理由は何でしょうか?
この答えは、歴史に記載されていないところにしか存在しない。
表の歴史では、“まやかしの理由”が信じ込まされている。
しかし、真実は裏側に潜む見えざる政府(見えざる権力)がアメリカ国民を騙して、自分たちのめざす世界を実現するためおよび自分たちの利益を得るために戦争に巻き込んだのです。
隠された歴史を学ぶこと(知ること)は、真実と自由の戦いの準備段階なのです。
〈日本国における「見えざる政府」と「見えざる権力」とは?〉
日本人もこうしたことから学ぶべきであり、学ばなければ、同じ運命が待っているだろう。
日本という国家の表の最高権力は「憲法」ですが、日本においても「見えざる政府」「見えざる権力」が存在しています。その力には国会議員でも太刀打ちできない。
「見えざる政府」とは、日米合同委員会であり、「見えざる権力」とは、日米地位協定です。
日米合同委員会の参加者は、日本側は官僚であって議員はいない。一方米国側はアメリカ政府の高官ではなく軍人である。これは実質的に軍事力による支配が見えざる政府として存在していることになる。そこにある力学は「合意」という名の「実質的な権力(強制力)」なのです。
その合意という名の権力こそが憲法の上に存在する権力なのです。
だから言っているのです。
今現在、国会議員をしている人間は一人残らず必要ない、と。
日本に潜むディープステートとは、財務省ではなく、財務省を支配する(強い影響力を持つ)日米合同委員会であり、日米地位協定なのです。もちろんその中に陰謀団のメンバーがいることは考えなくてもわかるはず。これが日本支配の本当の姿なのです。
《セシル一族について》
セシル一族は、国王エドワード八世の宮廷の周りをうろつく身分の低い召使いから、史上最大の陰謀勢力にまでのし上がった一族だ。
そんな奇想天外なことが出来る理由は、セシル一族がある勢力の一味であるからに他ならない。
ジョン・コールマン博士によれば、彼らは、スコットランドのメアリー女王を死に至らしめ、エリザベス一世を最高権力者の座に押し上げた。さらに400年近くもの間、イギリスの外交政策を支配してきた。彼らはイエズス会とシオニストを擁護している。
セシル帝国の祖ウィリアム・セシルの時代からベネチアとジェノバの黒い貴族と深いつながりを持ってきた一族でもある。
ちなみに、エリザベス一世の愛人がウィリアム・セシルである。
エリザベス一世は、エリザベス・ゲルフとしても黒い貴族と深い関係にあり、それはエリザベス二世(故人)も同様である。
セシル一族とは何かと聞かれて、一言で答えるとするならば、「世界支配を企むワン・ワールドの陰謀に加担するファミリーの一つ」と言える。それ以外にセシル一族を表現する言葉は見つからない。
セシル一族の名は、新世界秩序建設とともにあり、ワン・ワールド政府樹立に力を尽くし、それによってキリスト教および共和国アメリカを破壊しようと企む陰謀とともにある。
《最後に》
セシル一族の陰謀を含む秘密結社による陰謀またはその足跡を調査することは、普通の人間では至難の業でしかない。だが、元イギリス軍事情報部将校のジョン・コールマン博士は、見えない陰謀を探り当てることができる。
ジョン・コールマン博士によるセシル一族の調査は第一次情報や公式な情報から導き出されたもの。ハットフィールド・ハウス(セシル邸)や大英博物館所蔵のセシル文書などから情報を得たもの。想像の産物でもなく空理空論でもない。
ジョン・コールマン博士はこう言っている。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用
セシル王朝の見えざる手について、簡単に確認できたことは一度もない。それができるのは、真実を探し出そうと断固たる決意をかためている者だけである。
いまだに「陰謀論」「陰謀論者」などと言っている人たちは、きっと真実を探す決意も意欲もないのだろう。もっと言えば「真実」など何の役に立つのかと考えているかもしれない。
陰謀を「物語」とか「空想」などと考えている人たちは真実の探求者にあらず!
真実を知ることはときとして恐れや不安を抱き、真実を探し出すには勇者なみの決意が必要となる。安穏な日常に溺れて生きることを良しとするならば、真実など聞きたくないと思うだろう。しかし真実なくばそこに真なる自由はない。真実が隠されるということは、悪意がまかり通り騙しが横行するということになる。それは真実を隠す一部の人間にのみ権力を与えることになる。
もう一度言う。
陰謀を否定し、陰謀を野放しにする人間は「真実の徒」にあらず!
【ローマクラブ編】につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『秘密結社全論考㊦』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!