まずは【前編】をお読みください。
植草選手に「魔がさした」!
《師の親心》
香川氏は今回の騒動を受け植草選手に対する思いを吐露している。
「10年以上も植草の指導を続け、我が子同然に可愛がってきたつもりです。そんな彼女の顔を竹刀で突くような危険なことをするわけがありません」
ここに香川氏の植草選手への「親心」と騒動の「遠因」がある。
要するに、香川氏はプライベートが乱れた植草選手を親心で叱責し、五輪に出場し見事金メダルを取ってほしいという思いから、異性関係(性欲)や名誉心に惑わされることなく、空手道に邁進してほしいという一念で叱責していたのだ。
それが、“子”である植草選手には、「うざったく思えた」ということだ。
世の親子関係で見られる現象と同じことがこの子弟に起きたということだ。
《練習に身が入っていない植草選手》
植草選手には疑問も多い。
練習に遅刻してきたことを香川師範に叱責されると、「パンを食べていた」とわけのわからない理由を述べる。
植草選手は、練習に遅刻、無断欠席が目立ったと証言があります。
学生には見せられないような態度などもあたったといいます。
そんな稽古に身が入っていないことを証明するかのように、昨年末の日本選手権では3回戦で敗退している。
今年3月の強化合宿への参加を香川師範に拒否されたことを植草選手は反発しているが、その理由は2月に肉離れを起こしたため五輪を控えて悪化しないようにとの指導者の配慮であった。
植草選手は師の“心”を理解しようとしていない。
(情報は、「デイリー新潮」)
《植草選手に“魔がさした“》
騒動をずっと追ってきたが、ここでご意見番が結論にも似たことを述べる。
それは「植草選手に魔がさした」ということ。
アチキが言った「魔がさす」という言葉は、一般的な意味でなく、宗教的な意味で使っている。
「魔がさす」とは、文字通り「魔者」に憑依されることを意味する。
組手の絶対女王と呼ばれ、空手界の「きゃりーぱみゅぱみゅ」と言われ、テレビにいくつも出演し、男性の噂がちょろちょろ・・・。
一般的には、とお断りしてから語るが、こうした状況であると、「慢心」するのが普通である。
よほど、自制心が強くないと、「謙虚さ」や「平常心」を維持できないだろう。
芸能人ならまだしも、オリンピックに出場して金メダルを取ろうとする選手には「害」になることは明らかだ。
オリンピックを甘くみてはいけない。
オリンピックでメダルを取ろうとするならば、さまざまな誘惑に打ち勝ち、個人的な楽しみを犠牲にして練習に打ち込まなければ世界の強豪に勝ち抜くことなどできるはずがない。
「己惚れの心」があると、「魔=魔物」がその人の心に入り込む。
魔が入りこむと、自分を取り巻く環境が歪んで見える。
ただし、当の本人は正しく見ているとしか思っていない。
それは、傍(はた)から見れば「危険」と映る。
魔が入りこむと、己の言動を振り返ることができず、反省などということはどこかにふっとんでしまう。
逆に、他人が自分を害しているような被害妄想が強くなる。
つまり、魔がさすと、自分の過ちは棚に上げ、他人を責めるようになる。
自分がいま不幸なのは他人のせいだと考えてしまう。
ご意見番が見る限り、植草選手には、明らかに「魔が入っている」。
(こうした話を信じない人もいるでしょう。あくまでもご意見番の個人的見解だと言っておきます)
植草選手の「パワハラ」「傷害」騒動の問題点!
《ご意見番の判定は?》
ご意見番が今回の騒動について勝手ながら個人的な結論(判定)を述べる。
それは、全空連の結論と同じ。
香川氏が練習で竹刀を用いたことによって植草選手が目を負傷したことは事実であるからそれに対して何らかの処分は必要。
だが、今回の傷害事件騒動は「身体的暴力」には直接該当しない。
それでも指導者としては「不適当な行為」である。
また、植草選手が訴えていた「パワハラ」については、「単なる植草選手のワガママ(反抗)」である。
ここではっきりしておきたいことが2つある。
それは空手の練習において竹刀を使用するということは、あってはならない暴挙である、ということ。
指導者自ら竹刀を空手の練習に使用すること自体が間違いである、ということ。
それが空手の精神だからだ。
もうひとつは、空手が武道であり、そこに精神修養の道があることだ。
よって、「嘘をついて恩師に罪を着せる」ということは、大悪党の罪となる。
ということ。
《ご意見番も空手の指導の経験がある》
実は、アチキは別のブログで『武術初心者のための心得と勝利の秘訣』というものを運営している。
大学生だった息子に空手の指導をしたことがある。
同じように突きをかわすための練習をしたこともある。
そのとき使用したのは、スポチャンで使用されるようなスポンジの竹刀だった。
発想は香川師範と同じだが、アチキは第一にケガをさせないことを絶対条件にした。
竹刀などを使用すれば、意図はなくても、間違ってケガをさせてしまう恐れがある。
それを指導者が考えないということは、指導者として失格である。
また、空手とは、文字通り「空っぽの手」という意味で、武器を持たないことを意味している。
竹刀を空手の練習に使用するということは、「パワハラ防止」だろうと、「外国人選手対策」であろうと、あってはならない。
その意味で、香川師範には、指導者として選手の安全を守る、選手にケガをさせない練習をさせる、という義務を怠ったことに対して責任が生じるので、解任は適当な処分だと言える。
《竹刀を使った練習での傷害事件の真相とは?》
重要な点が2点ある。
一つは、「故意に目を狙って真っすぐ突いた」のかどうか?
もう一つは、「植草選手が負傷したときに香川師範がケアをしたかどうか?」である。
植草選手の言い分を聞いていると、「香川氏が竹刀を突き(技)のように真っ直ぐに植草選手の目を狙って竹刀の先端で突いた」と主張しているが、それが本当であれば、暴行傷害事件とも呼べるものにも発展しかねない。
だが、コーチが証言しているように、香川師範が「竹刀を上から振り下ろし」て、植草選手が「ダッキングしてかわして前屈みになって突っ込んできた」のならば、それは事故と呼べるものである。
「偶然起こった負傷」となる。
この違いは大きすぎる違いであり、結論を変えてしまうほどの違いである。
コーチは植草選手の主張に対して真っ向から反対意見を述べている。
「師範が竹刀の先端で選手に“突き”を放ったと主張していますが、そのような練習は一切していません」
また、コーチの証言では、香川師範は謝り、心配し、ケアをしている。
ここで聞き逃せないのは、植草選手が「大丈夫です。目には当たってません」と答えているところだ。
これらを総合して判断すると、植草選手が「嘘」をついていることになる。
「嘘」をついて全空連に報告し、刑事告訴まで考えたなら、そこには香川師範を意図的に貶めようとする悪意さえ感じる。
植草選手の主張と兄弟子であるコーチの証言は食い違う。
明かに矛盾している。
どちらかが「嘘」である。
アチキは、コーチの証言を真実と見た。
《植草選手が刑事告訴を取り下げた本当の理由とは?》
植草選手が主張していることが真実ならば、なぜ刑事告訴を取り下げたのか?
全空連の体質が悪いもので、それを変革しようとしたならば、どうして刑事告訴を取り下げる必要があったのか?
それは「虚偽告訴罪」になるからでしょう?
現場を目撃したコーチの証言と植草選手の主張には明らかに正反対である。
植草選手がケガをした状況が植草選手の嘘だった場合、刑事告訴したならばいずれ裁判で「嘘」がバレて、逆に植草選手が罪を被ることになる。
それが「虚偽告訴罪」だ。
(注:「虚偽告訴罪」とは、他人に刑罰や懲戒を受けさせる目的で、嘘の被害で告訴すること。また、告訴だけでなく虚偽の告発や処罰を求める申告も含まれる)
要するに、コーチの証言によって「嘘」がバレたから刑事告訴を取りやめた、又はそれが大きく影響した、ということでしょう?
植草選手が「嘘」をついたかどうか、ということがこの騒動の最大論点です。
《植草選手の言動に問題あり!》
植草選手は、香川師範から「自立心・自尊心を傷つけられたり、大声で怒鳴られたりした」と語っている。
だが、香川師範が語ったように、オリンピックで金メダルを取るのならば、「稽古に稽古を重ねて、死に物狂いでやらないと金メダルを取れない」のではないだろうか?
稽古に遅刻、無断欠席があり、練習中に心ここにあらずであり、空手の普及と銘打ったYouTubeが品性を欠いたものとなれば、師匠とすれば「叱責」して当たり前だと思うが、いかがか?
重要な点がもう一つある。
香川師範は、この騒動に対して「私も言い過ぎた部分があった」と、自分の甘さや罪を認める発言をし、植草選手の今後を応援する言葉を発しているが、弟子である植草選手はそのどちらもないのではないか?
弟子としていままでさんざ世話になった師を刑事告訴しようとするほど憎むことはしても、いままで受けた恩に感謝の言葉ひとつも吐かないのならば、空手道を歩む選手とは言えまい。
よって植草選手に「武道である空手の五輪代表の資格がない」と言わざるを得ない!!
植草選手と香川師範の騒動を空手の試合に例えると?
最後に、今回の植草選手と香川師範の騒動を空手の試合に例えてみると、こんな風に言えると思う。
「植草選手が先取してポイントを取るが、香川師範が負傷し退場。その後、植草選手の反則が確認されて、植草選手の反則負け!が決まる」
と言ったところでしょうか?
(注:「先取」とは、空手の組手の試合のルールで、同点だった場合の判定を決めるルールで、先にポイントを取った選手が勝者となるルールのこと)
植草選手へのメッセージ
「親心の叱責」を「暴言(パワハラ)」に変え、「練習中の事故」を「傷害事件」に変えた植草選手は、空手道を歩む空手家ではなく、魔道を歩む無礼者である!
「恩知らず」であり、「礼儀知らず」である。
いままで五輪代表にまで育ててもらった恩師に対しての「逆恨み」である。
それは「空手道」を歩む人ではなく、「魔道」を歩む人である!
相撲道の横綱に「品格」が求められるように、日本発祥の武道である空手道にも第一に「礼儀」が求められ、チャンピンには「品性」が求められるのだ。
さらに、オリンピックで金メダルを取るのならば、すべてを投げ打って練習する「情熱」が必要なのだ。
いまの植草選手には、そのどれもないのではないか?
あなたは空手家としての初心に戻るべきである。
アチキのブログでも読んで頭を冷やせ!!
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!