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『嘘つきとの論争に困っている人にエールを送る!【前編】 ~嘘つきの論法とは?~』

【嘘つきとの論争に困っている人たちのために】

嘘つきは古今東西、過去現在、あちらこちらに満ち溢れています。
中国共産党政府、北朝鮮指導者は平気で嘘をつきます。
「歴史は勝者によって作られる」という通り、戦争で勝利した者たちが真実を捻じ曲げて嘘を真実のように仕上げて洗脳します。

また、身近な日常にも「嘘」や「騙し」は潜んでいます。
警察などがあれだけ注意喚起していてもいまだに「オレオレ詐欺」で騙される人がいます。
子供のイジメにおいてもイジメをする人間は嘘をつきます。
詐欺師は嘘を職業としたもの。
現代ではSNSの世界で嘘つきが跋扈しています。

嘘つきはなんでもありです。
ルールを守って闘う者と、ルールを無視してやりたい放題をする者とは、一見ルールを守る方が不利な展開になることもあります。
しかし、宇宙を貫く法則は捻じ曲げることができません。
嘘は必ずいつの日か、バレます。
ですから、嘘つきとの論争において「議論に負けた」と思った方がいましたら、そんなことはないと言っておきます。
なぜなら「真実を語ること」そのものが「勝利」だからです。
「嘘をつくこと」そのことが「敗北」だからです。
それが宇宙を貫く法則です。

嘘つきとの論争をする方、嘘つきに騙されないように理論武装したい方、そうした方々にエールを送るために今回の内容を書き綴ります。
嘘つきとの論争の泥沼にはまったら、噓つきとの論争に勝利したくなったら、この記事を思い出して読み直してみてください。
きっと役にたつでしょう。

「知は力なり」、悪の論法(噓つきの手口)を知っていることは、詭弁師、嘘つきに騙されない防衛となり、同時に撃退するために必要なことなのです。

ストローマン論法】

《噓つきの代表的な騙し論法とは?》

まず、代表的で最重要な嘘つきの手口(論法)を紹介します。
噓つきの代表的な論法(手口)は、『ストローマン論法』です。

「ウィキペディア」から引用

『ストローマン論法』とは、議論において、相手の主張を歪めて引用し、その歪めた主張に対して反論するという誤った論法。
あるいは、その歪められた架空の主張そのものを指す。
ストローマン手法、藁人形論法、案山子論法(かかし論法)ともいう。

例)
A氏 「私は子どもが道路で遊ぶのは危険だと思う」
B氏 「そうは思わない、子どもがで遊ぶのは良いことだ。A氏は子どもを一日中家に閉じ込めておけというが、果たしてそれは正しい子育てなのだろうか」
「道路」としか言及していないことに対し暗黙的に「道路=屋外」であると誘導し、さらに「危険だと思うなら家に閉じ込めておけ」という言外の要素を過剰に拡大して解釈している。

「ニコニコ大百科」から引用

ストローマン論法のストローマンとは英語で藁人形(わらにんぎょう)のことである。相手の主張を取り違えたり歪曲したりして出来上がった脆弱な主張をストローマンとして打破し、そのことによって相手を論破したことにしようとする論点のすり替えによる詭弁である。

「言葉の手帳」から抜粋引用

議論において相対する人の意見を正しく引用しなかったり一部だけを取り出して歪められた内容に変換してそれに対して文句をいうなど反論する論法を「ストローマン論法」と言います。
この論法の最もやっかいなところは当の本人があまり自覚がないという事です。あくまで自分の意見を述べるという目的があるために、本人としてはむしろ良い切り替えしが出来たくらいに感じています。

「これが知りたかった!」から引用

ストローマン論法とは、一言で片づけるならば「詭弁」「相手の主張を歪めて反論する行為」
ストローマン論法(藁人形論法)とは相手の主張を捻じ曲げて解釈して無理やりに反論する論法のこと。

反論する側が意図している・していないにかかわらず、相手が言わんとしている趣旨を歪めて引用し、その歪められた主張に対して反論する論法となります。

ストローマン論法では相手の意見を歪めたり(議題の歪曲、表現の歪曲)、一部のみを取り出して、あたかも相手が発言したかのように反論することになります。
ここで厄介なのは、ストローマン論法で論破してくる人たちと言うのは、否定しがたい一般論を後ろ盾として、自らの発言の正当性を補強しているケースが多いこと。
重箱の隅をつつくように、相手の意見の中に含まれる不完全な部分をあらさがしして、どうとでも解釈できる一般論をぶつけてくるため、たちの悪い論法です。

「論理的思考と議論」より引用

ダミー論証(別名「わら人形論法」、架空の論法)、「ストローマン」)とは、詭弁の一種で、相手が主張していないことを自分の都合の良いように表現しなおしさも主張しているかのように取り上げ論破することで、相手の主張を論破したかのように見せかける手法です。
ダミー論証は、「Aである」とする主張に対して「Bではない」と述べる形式の誤りです。

《ストローマン論法の3つのパターン》

『議題の歪曲』

議題、テーマを歪曲する(捻じ曲げる)または別のものにすり替えることによって反論を容易にする。

『表現の歪曲』

相手が発した言葉の表現を歪曲(捻じ曲げる)することで反論を容易にする。

例1):「制限する」→「禁止する」
例2):「多くの~」→「すべての~」
例3):「支持する」→「絶賛する」

『発言の切り取り』

発言者の文脈全体から真意を汲み取ることなく、一部を意図的に切り抜く、または言葉尻を捉えて反論する方法。

《ストローマン論法は詭弁師の詐術》

人間社会において技術や技法そのものには本来善悪がないことがほとんどです。
では論理術=論法ではどうか?
残念ながら人間は口から嘘をつける生き物です。
ですから、弁論術(論法)においては明らかな悪の論法があります
それが『ストローマン論法』です。

このストローマン論法がなぜ「悪」なのかというと「正直ではない」「素直ではない」「ありのままに受け止めていない」からです。
逆に言うと、「捻じ曲げている」「架空、妄想を持ちだす」という騙しの手法だからです。
つまり、ストローマン論法とは相手を騙す手法なので悪の論法の代表的な論法だということです。
噓つきの99.9%はこのストローマン論法を使用していると思ってください。
ですから、「どこを歪めているのか」「どんな架空の話を持ちだしたのか」それを見抜くことが重要となります。
「歪めた部分を見抜くこと」「持ちだした架空(わら人形)を見破ること」、そこが重要です。

ストローマン論法とは、論点をすり替え(わら人形にする)て捻じ曲げる
言ってもいない事(言外の要素)を持ちだす。
拡大解釈(過小評価もある)し捻じ曲げる。
つまり、相手に煙幕を張って騙し貶める詐術です。

【チェリーピッキング】

《ストローマン論法の一つ「チェリーピッキング」》

「ウィキペディア」から引用

数多くの事例の中から自らの論証に有利な事例のみを並べ立てることで、命題を論証しようとする論理上の誤謬、あるいは詭弁術のことである。
サクランボの熟した果実を熟していないものから選別することである。転じて「美味しい所だけを取る」「つまみ食い」の意味で使用される。

「コトバンク」から引用

自説に都合のよい根拠だけを選び取りこじつけること。

《切り抜きの詐術》

このチェリーピッキングも噓つきの常套手段です。
嘘つき、詐欺師が必ずと言っていいほど使用する論法です。
意図的に都合のいい部分だけを取り出して議論を捻じ曲げる論法です。
ですから、このチェリーピッキングにはその裏返しで「都合の悪い部分(主張)をスルー(無視)する」ということが必ずあります
都合の悪い主張(言葉)を無視して、議論の結論を捻じ曲げる部分だけを取り出して論破する騙しのテクニックです。
ですから、どこをピッキングし、どこをスルー(無視)したのかをしっかりと掴むことが重要です。

ただし、この論法は完全な悪とも呼べない部分があると思っています。
それはビジネスにおける宣伝や通販番組における商品の紹介などでは、ほぼメリットを強調しデメリットは伝えないことが多いからです。
しかし、だからと言って詐欺とは言えません。
このチェリーピッキングは日常に溢れていると思ってください。
そして、その使い方と目的や動機によって善悪が分れるということです。

【ムービングゴールポスト】

「ウィキペディア」から引用

サッカー等の競技から派生した隠喩。プロセスや試合の基準(ゴール)を、自身に対して、有利な新しい基準・合意基準に勝手に変更する行為、国家間合意又は国際法を守らない国への批判的外交用語にも用いられる。別名「動くゴールポスト」
この比喩的な用法は片方が既に約束事や契約内容など、両者で決めたことを履行していた後にもう片方が自らに有利にするためにゴールを動かそうとする不公平さを仄めかしている。

「新語時事用語辞典」から引用

交渉ごと、とりわけ外交において、折衝を進めているさなかに合意基準や条件を(こっそりと一方的に)変更するさま。相手側が、話を取りまとめるために妥協や歩み寄りを行った後に、さらに条件を追加して要求してくるさま。

「コトバンク」から引用

「無理が通れば道理が引っ込む」とはよくいったもので、客観的なジャッジがいない分野では、ゴネるほうが一時的な特になることはままある。

「カラパイア」から引用

議論をくるくる変えて、次から次へと新しい証拠を要求し続ける。

《卑怯な詐術》

このムービングゴールポストは、一言で言えば自己中心的で卑怯な手法といえます。
約束事を一方的に破る。
ルールを勝手に変える。
議題の目的(ゴール)を勝手に動かして自分にとって有利にする。
実に自分勝手な論法です。
これもストローマン論法やチェリーピッキング同様によく噓つきが使用する論法です。

【ご飯論法】

「幻冬舎plus」から抜粋引用

「言い逃れ」の一種。

「ご飯論法」とは「朝ごはんを食べましたか?」という質問に「(朝、パンは食べたけど、お米のごはんは)食べていない」と答えるようなやり方である。パンは食べたけど、お米の「ごはん」は食べていないから嘘をついたわけではない、と強弁するわけだ。質問に答えているように装って、実は答えていない。おまけに、やり取りが嚙み合っていないことに質問者がすぐに気付けない言い方でもある。

会社で上司に「取引先にアポイントをとる電話をしましたか?」と尋ねられ、「(アポをとる電話はしていないけど、電話自体は友達としたので)しました」と答える部下がいるとする。そんなバカな、と思うが、これが「ご飯論法」である。

《言い逃れの詭弁》

「ご飯論法」は以前に少しだけ取り上げたことがあります。
この「ご飯論法」は政治の世界でよく耳にします。
野党からの厳しい追求に対して与党(政府)が言い逃れする際に使用されている論法です。
しかし、この論法も詐欺師や噓つき者が頻繁に使用する詐術です。

ご飯論法であることを見抜くコツは、きちんと正確な回答であるかどうかを見抜くことです。
相手の回答を鵜吞みにしないで念を押す(又は再確認する)ことです。

事例で言えば「取引先にしたのだな?(電話)」と念を押して確認することです。
それを鵜吞みにしてスルーしてしまうと、相手の思うツボにはまってしまいます。
確認という更なる質問でご飯論法を打ち破ることです。

【きな粉餅論法】

「幻冬舎plus」から抜粋引用

部屋の中に一人しかいない。部屋の中に一つあったきな粉餅がなくなっていた。部屋の中にいた彼に「あなた、きな粉餅食べたでしょ?」と聞いたら、「絶対食べてない」と言う。「だけど、きな粉が口のまわりについているよ」と追求すると「この口のまわりのきな粉については現在調査中である」と答えた、というものである。

《否定と誤魔化しの論法》

きな粉餅論法も悪質である。
きな粉餅論法はまず都合の悪い指摘に対して「否定=嘘」する。
次に、根拠を示して追求されると「無回答」または「回答の後回し」をする。
実に卑怯な手法です。
これも騙しのテクニックの一つです。

しかし、こうした論法を研究(学習)したことがないひとはそれ以上議論できずに言い負かされてしまいます。
相手が強く否定したのだから、さらに疑うことは自分の方が不利になる(悪者になる)と心理的に追い込む作戦の論法です。
お人好しの性格だとこれでやられてしまいます。

きな粉餅論法で重要なことは、事実を事実として追求すること。
例題で言えば、「たった一人しかいない部屋で口にきな粉がついている事実ときな粉餅がなくなった事実」。
それを否定した場合、その言い訳を後回しさせないことです。
なぜなら時間を与えてしまうと、埋め合わせの詭弁を用意されたり、隠蔽されるからです。
万が一なんらかの理由によって後回しにするならば、出来る限り早急に追求を掛けることです。

『【後編】嘘つきは地獄へ落ちる!』につづく。

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!

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