日曜劇場「テセウスの船」にドハマりする人が続出!
いまTBS日曜劇場のドラマ『テセウスの船』にドハマりしている人が続出しているそうじゃね~か。
実はアチキもその一人でありんす!
今回は、しゃっちょこ張らないで読んでおくんなさいな!
(「しゃっちょこ張る」は身を固くしているという意)
「泣ける本格ミステリー」の『テセウスの船』は、週刊漫画誌「モーニング」で連載されていた漫画が原作だ。
物語は、音臼小学校21人殺人事件の犯人とされる父親を持つ主人公が31年前にタイムスリップすることで、父親の無実を信じ、真犯人を探すミステリーである。
過去を変えることで、引き裂かれた家族の絆を取り戻そうとする感動物語でもあり、家族の愛を胸に抱えて謎解き敵(真犯人)に挑む冒険物語でもある。
なぜ、「テセウスの船」にドハマりするのか?
では、「テセウスの船」の何が人を魅了するのか? を考えてみましょう。
そこに何がありんすか? ってことです。
〈ドハマりする理由1〉
「人は過去に対して後悔を抱えていて、その過去を変えてみたいという願望を持っている」から。
誰しも人生を生きる中で失敗や過ちをおかすことがあります。
また、得ようとしたけれど得られなかったものがあります。
「もしも・・・」という思いを抱えています。
そうした「残念な気持ち」「懺悔の気持ち」「後悔の気持ち」を持っているのです。
つまり、「あのとき間違いをしなければ・・・」
「あのときもっと○○していれば・・・」
などと、心の中に過去への縛りがあることが多いのです。
人間というものは、なんらかの過去への後悔を抱えているものなのです。
ドラマ「テセウスの船」は、その人間心理をついているのです。
だからこそ、共感してしまうのです。
〈ドハマりする理由2〉
主人公がタイムスリップをすること。
あなたも「タイムスリップ」して見たくありませんか?
きっと100人に聞いてみたら100人がきっとこう答えるでしょう。
「出来るものならタイムスリップして見たい」と。
「あのときの出来事を変えてみたい」と。
それを叶えてくれるのがタイムスリップです。
ですが、現実の世界では無理です。
現代の科学では不可能です。
(未来ではタイムスリップが可能になると信じていますが・・・)
現実生活では不可能なことをドラマの世界で味わえるからこそ、人は嘘と分かっていてもドラマを観るのです。
だって、ドラマも映画もノンフィクションやドキュメンタリーでなければ「嘘」でしょう。
嘘といっても、人に夢や喜びを与える嘘ですけどね。
つまり、現実には不可能な体験であるが、やってみたい体験をドラマの主人公を通して疑似体験ができるからです。
タイムスリップはファンタジー的な要素ですが、人間は人間らしくあるためにファンタジーの世界に憧れを抱きます。
人は摩訶不思議な世界、理想の世界を心の中で求めています。
タイムスリップはそれをかなえてくれるものの一つなのです。
また、タイムスリップをするということがファンタジー物語と同じ構造を成しているのです。
要するに、主人公が異世界へ行って謎を解いたり、敵と闘ったりする冒険物語になっているのです。
「テセウスの船」も「謎を解く」「真犯人と闘う」というファンタジー物語の構造になっているのです。
だから、「テセウスの船」の世界観に引き込まれてしまうのです。
〈ドハマりする理由3〉
「家族の愛」を描いていること。
人間にとって一番大切なものは、やはり「愛」ではないでしょうか。
「テセウスの船」では、身近な愛である家族愛を描いています。
人は家族(親、子、兄弟)を愛するもの。
しかし、身近な存在がゆえに家族はときとして憎しみあい、反発し、いがみ合ったりします。
それでもやはり家族への愛情はその人の心の中の奥に地下水のように流れているもの。
人は愛を大切にし、愛によって傷つき、愛によって癒されます。
人生には自分以外の人との出会いと別れが待っています。
「テセウスの船」は、殺人犯として逮捕された父親のせいで崩壊した家族が家族の絆を取り戻そうと奮闘する姿が描かれています。
要するに、「テセウスの船」は崩壊してしまった家族愛を再生するドラマなのです。
形は違ってもどこの家族にも似たような事情があるのではないでしょうか?
〈まとめ〉
「テセウスの船」は、「謎を解く」というミステリーと「タイムスリップ」するというファンタジー要素の中で「過去を変えるというタブー」に挑戦する。
それと「真犯人と闘う」という冒険要素を持ちながら、それを「家族への愛」という人類普遍の感情に訴えかける物語なのです。
だから、「テセウスの船」にドハマり(魅了される)するのです。
現時点では4話が終わったところですが、原作と違うあっと驚く結末を期待したいと思うでありんす!
【ご意見番から一言!】
誰しも過去に何らかの後悔を抱えて生きるもの。
だからこそ、後悔をしないように“今”を精一杯生きるべきである!
お読みいただき、うれしうござんす!