『炎の戦士(消防士)を育てる消防学校』
冬は空気が乾燥し、火災が増加する季節でありんす。
(気をつけておくんなんし!)
そんな火災からアチキたちを守ってくれるのが消防士。
消防士の活動は、
火災時の消火活動。
地震や台風などの自然災害時に人命救助活動、など。
危険と隣り合わせのなか、命の危険を顧みず、人命救助をしてくれるのが消防士たちでありんす。
そんな消防士を一人前の消防士に育成するのが消防学校です。
消防士になるためには消防学校での訓練(半年間)を終えることが必要なのです。
〈消防学校の訓練〉
市民の命を守る消防士がどんな訓練をしているのか?
消防学校の1日のスケジュール(例)
06:00 起床
06:30 点呼・体操
07:15 朝食
09:00 午前・講義or訓練
11:50 昼食
13:00 午後・講義or訓練
16:50 清掃
17:15 夕食
18:00 自習・入浴
22:30 消灯
という感じです。
余計なことですが、アチキが気になったのは夕食の時間が早ぇ~な~と思ったんです。
寝る頃にお腹が空くんじゃないのかな~。
防火衣着装訓練
災害や火災がいつ発生するか分かりません。
消防士は、いついかなるときも迅速に緊急出動しなければならないのです。
そのためにはまず大切なことが、出動までの時間を1秒でも早くすること。
数分の遅れが人命を失うことや被害を拡大させてしまうからです。
(てぇ~へんだな~)
だから、炎から身を守る防火衣に素早く着替える訓練は欠かすことのできないものです。
防火衣訓練は、80m先に置かれた防火衣を着て戻ってくるまでの訓練です。
分厚くて鉄板などが入った安全靴を装着し、1分30秒以内で戻ってこなければなりません。
ただし、1分30秒以内に戻ってきたとしても、教官からは激が飛びます。
1分30秒以内というのはあくまでも訓練の目標であって、実際の現場では1分以内の出動がなされています。
緊急出動にとっては時間との闘い。
1秒でも早く要救助者のもとへ行くことが消防士に課せられた使命なのです。
こうした訓練では、スタートで緊張感なくほんのわずかでも出遅れる者がいれば教官が容赦なく指摘します。
災害現場では、気のゆるみが命の危険に繋がるからです。
ちなみに防火衣は、ヘルメット、靴、手袋を合わせると総重量8㎏もあります。
(昔は10㎏以上あったそうです)
防火衣は、燃えにくい繊維を使った三層構造になっていて、1,000℃以上の炎との接触でも生地は耐えられるのです。
災害から身を守るためとはいえ、それだけの重量を装着しての救助活動は、やはり体力と気力がものをいいます。
ですから、普段からの訓練がとても大切となってくるのです。
高所作業三連はしご取扱い訓練
消火活動や救助活動では、はしごを使って高所(二階や屋根)に上るときがあります。
そのときに使用するのが三連はしご(三段階に延びるはしご)です。
三連はしごを使うときは、かならず下ではしごを支える人が必要です。
はしごの重量は40㎏ありますから、支えるだけでも大変です。
ですが、はしごがずれて救助活動をする仲間が怪我をしないようにすることが必要なのです。
はしごを上る消防士とはしごを支える消防士とが信頼しあって救助活動をするのです。
消防士の救助活動では、お互いの信頼、チームワークが大切なのです。
実火災訓練(模擬消火訓練)
模擬消火訓練も大切な訓練のひとつです。
千葉にある訓練学校では、最先端の実火災訓練(AFT)が行えます。
模擬消火訓練では、現場に近い炎を再現し、消火活動の訓練を行うのです。
出火場所で多いのがキッチン。
訓練用に作られたキッチンから炎が出るようになっていて、フラッシュオーバーやロールオーバーを起こすことが出来ます。
実際の火災現場でおこる現象を実体験して、消火訓練を行うのです。
この火災訓練で使う部屋の温度は100℃になり、防火衣を装着していてもかなりの熱さを感じるそうです。
(フラッシュオーバーとは、火災時に燃焼物から発生する可燃性ガスがたまり、それが引火して爆発のように部屋全体に炎が回る現象)
(ロールオーバーとは、可燃性ガスのみが燃焼し、天井を伝うように炎が急激に広がる現象)
こうした実際に炎を出しての訓練にはとても重要な意味があります。
それは、「火災現場への恐怖心を取り除く」ためです。
ときには500℃もの炎の中へ飛び込んでいかなければならない消火活動。
その消火活動の現場で、炎に恐怖を感じれば、消防士の命も要救助者の命も危険にさらされてしまいます。
消防士にとって、「恐怖心の克服」はどうしても必要なものなのです。
つまり、恐怖心に打ち勝つ訓練をしているのです。
『訓練はなぜ厳しいのか?』
消防学校の消防訓練を知ると、 厳しすぎないか?
これは戦前の日本軍なのか?
もしこれが会社組織であればパワハラと言われてしまうのでは?
または虐めではないか?
と思う方もいるでしょう。
現代は上司にちょっと怒られたりすると会社を休んだり、パワハラだと騒いだりすることが多い若者が増えているといいます。
そんな時代の中で消防学校の訓練は非常に厳しいものです。
教官は一切手をゆるめません。
なぜでしょうか?
それは“愛”ゆえにです。
なにが愛かって?
それは、ほんのわずかな油断や力量不足から消防士が怪我をしたり、場合によっては命を落としてしまうかもしれない。
教官が厳しく教育するのは、未来の消防士たちを守りたいからなのです。
また、要救助者を助けるという仕事を立派に果たせるようになるために厳しい訓練を課しているのです。
『炎と闘う戦士』
厳しい訓練を行い、火災(炎)などへの恐怖心を克服して、要救助者を助ける消防士はまさに炎の戦士と呼べるのではないでしょうか。
自らの危険を顧みず、誰かの命を救う。
まさに戦士。
また、災害現場に一早く駆けつけ、要救助者を救う人命救助活動を行う消防士。
地震、台風、津波などの自然災害においてアチキたちをたすけてくれる実にありがてぇ存在なんでありんす。
いざというときに頼れるっつうのは、ほんとありがてぇね~!
実は、アチキも3回ほど救急車で救急搬送されたことがありんす。
ありがたやー、ありがたやー!
ちなみに、アチキの次兄は消防士でありんす。
【ご意見番が世の中にもの申す!】
アチキは思うんでありんす。
誰かの命を救う消防士はもっと社会的に尊敬される職業であっていいと。
消防士だから消火活動や救助活動を行うのは当たり前と思うのではなく、そこに尊敬と感謝の気持ちがあるべきなのではないかと。
消防士に限らず、誰かを救う活動をしている人たちへの尊敬が集まる世の中が「良い世の中」だと思うでありんす。
命を救うのが消防士・医者・警官・自衛官なら魂の救済をする宗教家も救助活動をしているといえるのでありんす。
(もちろんオームなどの間違った宗教をのぞく)
現代の日本社会では、宗教家を軽視する傾向が見られます。
消防士が立派な職業なら、魂の救済をする宗教家はそれ以上に立派な職業と言えます。
【消防士とその卵にエールを送る!】
アチキは危険を顧みず、救助活動を行う消防士とそれを目指す消防士の卵にエールを送るでありんす。
消火および救助活動、それは「愛」と「勇気」を持った戦士たちの活動!
炎の戦士とその卵にエールを送る!
頑張れ、卵たち!
誰かのための勇者となる日まで!
「誰かを救うため」の活動をしているすべての人たちにもエールを送る!
お読みいただき、うれしうござんす!