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『香川県のゲーム時間制限条例に、もの申す!』

【香川県議会の暴挙?】

いや~驚きんした!
香川県で大変なことが起きているらしい。
ネットで随分と騒がれているっす!
そこでアチキがもの申すことにしたでありんす!

四国の香川県議会がびっくりたまげた条例を作ろうとしている。
それは、ゲームやインターネットの依存症対策の条例だ。
現時点では素案で検討委員会を含め、さらに内容を煮詰め、県民から意見を募った上で、2月の定例県議会で条例案を提出する予定だそうだ。

内容は、
高校生以下の子供を対象とする。
ゲームやネットなどを利用する時間を1日あたり平日60分、休日90分に制限する。
夜間の利用に関しては、高校生が夜10時以降、小学生や幼児を含む中学生以下は夜9時以降に制限する。
違反に対しての罰則はない。
子供たちに条例を守らせることを保護者や学校の「責務」として明記する。
目的は、ゲームやネット依存症を減らすため。

【条例について】

条例とは、国が定める法律とは別に地方自治体が定める自主法です。

条例の制定・改廃の議決は、議会の出席議員の過半数で決定されます。

条例により課せられる罰則は、地方自治法14条第3項の規定により、2年以下の懲役・禁固、100万円以下の罰則、拘留、科料もしくは没収。
又は5万円以下の過料。

とされています。

【ゲーム・SNS・スマホ依存が社会的問題に】

誰でも知っていることだが、インターネットが広く普及し、スマホやPCでゲームにはまってしまい、日常生活に支障をきたす人も多い。
そもそも1日中スマホをいじったり、ネットゲームばかりやって依存症になっている人が増えていること自体が現代社会に登場した新しい社会問題だと思うでありんす。

なにが問題かというと、ブルーライトの影響で目を悪くする、勉強をしなくなる、コミュニケーション能力が育まれなくなる、など問題はさまざまだ。

アチキが思うには、香川県の今回の条例は、子供の教育を心配する親や教育関係者を支援するためであり、子供の将来を守るために条例を制定しようと議会が考えた、と捉えている。
子供の将来を心配する親にとっては、我が子が一日中スマホをいじったり、ネットゲームにはまって部屋に引きこもりになることは心配でならないだろう。
そうした大人の要望を受け止めての条例制定に踏み切ろうとしていると想像する。
しかし・・・。


【条例の問題点】

〈問題点1〉
「条例の対象者を高校生以下の子供とすること」

ネットゲームやスマホ依存はなにも高校生以下に限ったことではない。
大人でも依存症になっている人は非常に多い。
大学生がOKな理由はなにか?

要するに、成長過程にある子供を有害なことから守ろうという条例なのだろう。

だが、本当にネット依存症、ゲーム依存症を救済するなら、なにも高校生以下に限定することはおかしいだろう!
子供はまだ自己コントロールが出来ないからというのなら、では、大人のすべてが自己コントロール出来ているのかと問いたい!

おそらく香川県の子供たちは憤慨しているだろう。

〈問題点2〉
「利用する時間に制限を設けること(1日あたり平日60分、休日90分。夜間の利用は高校生が夜10時以降、小学生や幼児を含む中学生以下は夜9時以降禁止)」

アチキは思う。
時間制限を守っていることをどうやって確認する?
1日あたりの利用時間が60分、または90分という時間設定の根拠はどこからきている?
科学的根拠に基づいているのかを示していない。(報道では)

はっきり言って、この時間制限は関しては何の意味もないと言える。

〈問題点3〉
「違反に対しての罰則はない」

罰則のない法(条例)を作って何の意味がある?
ネット依存症、ゲーム依存症から子供たちを救いたいのか、救いたくないのかどっちだ?
本当に依存症から救いたいなら罰則が必要であろう。

そんな弱腰の条例制定なら意味はない!
それじゃNHKの受信料制度と同じじゃないか!
NHKの受信料は放送法によって家庭にテレビが設置されていればNHKに受信料を支払わなければならないと定められているが、罰則がないため支払わない人が多いのだ。

罰則がない法律は意味をなさない!
また、本気で条例を守らせようとしていないと言われても仕方がない。

〈問題点4〉
「子供たちに条例を守らせることを保護者や学校の『責務』とする」

そんなことはあたりめ~じゃね~か!!
子供を教育する義務は親にある。
憲法にも定められていることだ。

そんなことをあらためて言うのは、「県議会議員や地方自治体には責任はありませんよ」と言っているようにしか聞こえね~な!
要するに、県議会議員のカッコつけの無責任がここに表れている。
県議会議員は全国に先駆けて条例を作るってことで、選挙民の「票」をもらいてぇ~んだろう!

〈問題点5〉
「条例を破った子供と守らせる立場の親や学校側に、どう責任を取らせる?」

結局、この条例はだれも責任を取らないインチキな法律にしか過ぎない。
ただ、親や教師が子供たちを叱るときに「条例で禁止されているから」という大義名分を与えるにしか過ぎない。
それでネット依存症、ゲーム依存症が減ると思うならおめでたい話だ。
まったく無責任な条例である。

【ご意見番がもの申す!】

この条例が制定されれば、きっと香川県の子供たちはこのように考えるだろう。
「早く大学生(または社会人)になって香川県から出て行きたい」
そうなると香川県は人口流出に苦労するであろう。
それを県議員と親たちは望んでいるのか?

本当にネット依存症やゲーム依存症を止めさせることが社会問題だと思うなら、香川県の条例ではなく、国の法律とすべきだろう。
麻薬や銃使用と同じように国家の法によって制限し、管理すべきであろう。
要するに、県単位の条例で済ます問題ではないということであり、条例では意味は無いということを言いたい。

アチキはなにもネット依存症やゲーム依存症の人を擁護(ようご)しているのではないでありんす。
ゲームやネットをすることを禁止することは、現代社会から見ると不可能だ。
だが、生き過ぎたネット使用やスマホを常にいじっているスマホ依存、1日中ゲームをやっているゲーム依存は病気だと思っている。
ネット自体、スマホ自体は悪ではないが、何事も生き過ぎることが弊害を生んでいくのだ。
ネット依存やゲーム依存になる人の心はどこか病んでいるとも思う。

アチキは思う。
黒電話で子供時代を過ごした世代に、生まれたときや小さいときから便利な携帯電話(スマホを含む)やPCが存在し、ネット環境がある世代の子供たちの気持ちを理解するのは困難であろうと思う。

結論、県単位の使用制限する条例を作っても意味はない!
そういうことではなく、子供たちの心を育て、正しい人生の生き方を教えるべきだ。
そのためには大人たちが心を正し、子供たちの見本となる人生を生きることが必須である。

ゲームは安易に手に入る娯楽(楽しみ)でありんす。
子供たちの内心を代弁すれば、大人たちにはパチンコ、競馬、競艇、飲酒、喫煙などの娯楽が許されているのに子供たちにはゲームという楽しみを与えないのか? という意見がでるでしょう。
子供たちをゲームの世界から救いたいのなら、安易に手に入る娯楽よりも素晴らしい生き甲斐を一緒に探してあげなさい。
子供たちがゲームよりも熱中できる人間として成長できる“何か”を与えてあげなさい。
そのための社会を作る責任が大人たちにはあるのだ。

ゲーム依存症になる人は人生という迷路に彷徨っている人だ。
ゲームより楽しいこと、ゲームよりも素晴らしいもの、ネットよりも大切なものを見つければ、自然と依存症から抜け出せる。

ただ、ネット社会やスマホなどの技術の進歩の流れは止められないので、昭和や平成とは違う、便利な技術のある社会の新しい生き方が必要とされているのだ。

【ご意見番が香川県の議員たちと保護者に、もの申す!】

「意味のない条例を制定するよりも、子供たちに正しい心の教育をせよ!」

「大人たちは、ゲームより大切なものを子供たちが見つけられる手助けと導きをせよ!」

お読みいただき、ありがとうござんした!

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