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『福島県浪江町の帰還困難区域で置き去りにされた猫を救済する加藤栄さんにエールを贈る! ~置き去りにされた猫(ペット)を助けない行政(人間たち)とはいったいなんなのか?~』

福島県浪江町で置き去りにされた猫と暮らす加藤栄さん!

《無人の町で置き去りにされた猫を救済している加藤栄さん》

10年前の東日本大震災、それにつづく福島原発事故の被害を受けた福島県浪江町の住人たちはみな自宅を離れた。
(原発事故により、福島県浪江町は帰還困難地域に指定された)

住民が誰もいなくなった無人の町でたった一人、置き去りにされた猫たちを救うために自宅に踏みとどまっている人がいる。
福島県浪江町の加藤栄さん(57)だ。
加藤栄さんは、従業員70人の建設会社のオーナーだった。

加藤さんが汚染された町、荒れ放題の自宅に残る決断をしたのは、置き去りにされた猫を救うためだ。(加藤さんの家族も浪江町の自宅を離れた)
約25キロ先には、東京電力福島第一原子力発電所がある。
加藤さん以外の隣人たちは放射能汚染の脅威から逃れるために次々と浪江町から去っていった。

加藤さんが浪江町の自宅に残る決意をしたきっかけは、解体を手伝った空き家の中で死んでいるペットを見つけた時のショックが原因だという。

厳密に言えば、今なお除染が終っていない帰還困難区域にある加藤さんの自宅は、訪問することは許可されているものの、寝泊まりすることは認められていない。
(法律上は寝泊まりが許されていない)
なので、加藤さんの住民票は車で2時間ほどの福島市にある。

加藤さんの木造2階建ての自宅の状態は震災の被害を受けている。
腐りかけた床板は沈み込み、今年2月の強い地震によって雨風を防いでいた壁板や屋根瓦が外れてしまい、あちこちに穴が空いている。
それでも加藤さんは毛布をかぶりたくさんの猫たちに囲まれながら眠りにつく。
加藤さんがこれまで埋葬した猫(自宅の庭に)は、この10年間で23匹にもなったという。
現在は、41匹の猫と共に暮らしている。

しかし、自宅周辺の田畑は除染が済み、近隣の住民もじきに帰還が認められそうな状況だという。

《困難を極める猫との生活》

壊れかけた自宅にたった一人で41匹の猫と保護した犬(ポチ)1匹と暮らすことは、普通に日常生活をしている人には想像できないほど困難を極めている。

水道がでないので、水は近くの山の湧き水をボトルに汲んで飲料などとする。
トイレは規制区域外の公衆トイレにわざわざ車で行く。
石油ストーブで暖をとってもすき間風が吹いてくる。

動物たちの餌代と獣医に払う診察費、燃料費などで毎月75万円ほど費用がかかる。
(猫と犬のほかにイノシシにもエサをあげている)
そんな加藤さんの行動は、すべての人から歓迎されてはいない。

(情報は、『ロイター通信』(YAHOO!ニュース))

家族に反対されてまで猫と暮らす加藤さんの思いとは?

家族に猫の世話をすることを反対されながら、加藤さんは最後まで猫の面倒を見ることを決めている。

加藤さんの思いは?

「10年間のうち、やっぱり何度か挫折というか、自分は何でこんなことをしているんだろう?とか、やっぱりそういう思いはありましたけれど、やっぱり人間は困っていれば生活保護でもなんでも社会が面倒を見てくれるじゃないですか。この子たちは本当に困っても誰か面倒見てくれなかったら、もう死んじゃうんで」

「最後の猫を看取ってから自分も亡くなりたいと思います。それをやって死にたいんですよ」

「最後の猫を看取ったら、とにかく最後の猫を看取ってから、1日でも、1時間でもいいですから、添えあって死にたいんですよ。でないと、のこしちゃうとかわいそうなんで」

(情報は、『ロイター通信』(YAHOO!ニュース))

加藤さんに降りかかる法の処分!

《威力業務妨害で逮捕される》

猫を助けている優しい加藤さんですが、猫の他に近所に出没するイノシシにもエサを与えています。
加藤さんはずっと前からイノシシと親しんできていたのです。
ですから、農家などに害獣と言われても、加藤さんは面倒を見ざるを得なかったのです。

そんな加藤さんは、今年2月、環境省が設置した罠にかかったイノシシを逃がしたとして、威力業務妨害容疑で逮捕されてしまった。(双葉署、25日)
逮捕の容疑は、2020年11月中旬ごろ、福島県浪江町の帰還困難区域で、野生動物の生息状況を調査するため環境省の発注で委託業者が捕獲した野生動物を檻から逃がし、業務を妨害した疑い。

(情報は、『ロイター通信』『東京新聞』)

福島県浪江町の加藤栄さんの「勇気と思いやり」にエールを贈る!

《なぜ日本のメディアが真っ先に報道しないのか?》

今回の福島県浪江町の加藤さんの猫と暮らすニュースを取材し報道したのは「ロイター通信」である。
(ロイター通信は、イギリスのロンドンに本社を置く通信社)

なぜ、日本のメディアが真っ先に取り上げないのか?
日本のメディアは知っていたはずだ!
もし、ロイターが報道しなければ、このニュースは闇に葬られていたかもしれない。

日本のメディアは中国を悪く言わない密約を結んだり、日本人と日本という国家にとって本当に大切なニュースを報道しないということが往々にして見られる。
逆に、世論操作、誤った情報の伝達さえ見られる。

現代において一番改革が必要な存在は、「政治」でもなく、「教育」でもなく、「マスコミ(メディア)」である。
自浄作用もなく、政治家の首さえ斬り落とし、世間の人たちを情報操作することで、利益を上げるマスコミには辟易する。

倫理のないマスコミ(メディア)は、倫理をかかげる人たちによって必ず変革されるだろう。

《災害時に思う怒りに似た疑問》

福島県浪江町の件では、加藤栄さんの行為にご意見番は大いに共感し、エールを贈りたい。

イノシシなどを逃がしたことは、たしかに法律違反ではある。
だが、アチキは「大岡裁き」を見せて欲しかった、と言いたい。

法律は人間社会に必要だが、それと同時に人間社会に絶対的になくてはならないものは「人情」である。

「人情」なき世界は、ロボットの世界である。
人間とは理性的に考え、合理的に行動するが、それ以上に感情の生き物であることを行政は知るべきである。

ご意見番は、災害時において怒りにも似た疑問がある。
それは?

「人間さえ避難できればいいのか?」
「ペット(猫たち)は避難させないまま、救助しないまま放置されてもいいのか?」
「猫や犬は放置されて餓死しても人間には罪はないのか?」
「飼い主が行動できないならば、行政やボランティアが動くべきではないのか?」

そして、震災10年目にさまざまな人たちが、さまざまなことを思うだろうが、アチキは飼い主に見捨てられて絶望の状態となった猫たちのことを思う。
飼い主と会えない寂しさと、空腹を抱えた猫のことを考える。
置き去りにされた猫の命を救うために人生の全てを掛けた加藤栄さんの「優しさ」と「強さ」を胸に刻みたい!

加藤栄さんにエールを贈りたい!
猫たちにとって加藤栄さんは、命の恩人であり、愛しくて、ありがたくて、なくてはならない大切な存在である。

加藤さんの愛を誰が真似できようか?
加藤さんの猫たちへの愛は無償の愛。
そのことを思うと、もう言葉がでない。

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!

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