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『ネット上の誹謗中傷者が弁護士に相談&誹謗中傷に反撃する芸能人たち』

【ネット中傷者が弁護士に相談?】

驚いたね~!
誹謗中傷が原因で自殺した木村花さんの件が発端になり、ネット利用に変化が起きているらしい。

Twitterなどの投稿(書き込み)に不安を覚えた「中傷経験者」から弁護士への相談が急増しているらしい。
また、アカウントが続々と消えているようだ。

まぁ、あれだけ世間で騒がれて世間の怒りを買ってしまったのだから当然か!

5月23日以降、「この内容は名誉棄損になるか」「書き込みから時間がたっているが、特定される可能性はあるか」といった相談が寄せられているという。

以下、弁護士ドットコムからの引用です。

ある男性は、地域密着型の掲示板に知人を誹謗中傷する書き込みをした。

「軽い気持ちで投稿してしまい、反省しております。ただ、金銭的な余裕がなく、このまま他の投稿に埋もれてくれればと考えています。本人が気づいて、ログから自分が特定されないか不安です」

別の男性は、

「お恥ずかしい話ですが、当時は名誉棄損などのリスクがまったく頭になく、興味本位で書き込みに参加してしまいました」

テラスハウス主演中の木村さんを誹謗したある女性。

「Aさんにも悪いところがあるけど、Aさんが逆の立場だったら怒らないと思います。私はAさんの優しいところに魅力を感じます! でもBさんが大切な物だったので気持ちも分かりますが。。」

これに対して弁護士ドットコムでは、「意見」「感想」に過ぎないと述べています。
しかし、この投稿をした女性は、

「訴えられないか不安になってきました」「意見なのか、これも中傷になるのか悩みました」

と相談している。

他にも、

「スポーツ選手に下手くそと書き込んだ」

「食事をしたおそば屋さんの味が悪く、店員の態度も不快だったので、口コミサイトで星一つの評価をした」

これに対して弁護士ドットコムでは、「批判・批評」の範囲におさまるものだろう、と述べている。

これらの中傷経験者からの相談に対して、弁護士は、
「少なくとも、厳しい意見をいう以上は名前を出しても言えるのか、というのは書く上での判断材料にしてほしい」と語っている。

これらの相談に対して弁護士ドットコム側では、報道やSNS世論によって、委縮効果が起きているとネット利用に危惧している。

《弁護士の隠れた意図》

弁護士ドットコムには、一般の方から寄せられた相談事などを公開し、その相談を法律と照らし合わせてどうなのかを示すものがあります。
相談者の相談事と弁護士の解説・回答を一般公開することで世間の人に社会問題を知ってもらおうとする意図があります。

ですが、今回アチキはそれ以外の“意図”を感じました
もしかしたらはっきりとした意思ではなく、深層心理に属するものかもしれません。
それは、他人を誹謗中傷する人への批判(注意)の意味が含まれているように思えました。

同意を取っているかもしれませんが、弁護士には守秘義務があります。
通常は、本人の同意なしには相談事などを公開しないと思われます。
なぜならプライバシーの侵害個人情報流出になるからです。

もちろん個人が特定できないようになっていますが、それでも相談された内容を一般公開しているという点に、誹謗中傷をした人への警告、注意、批判の気持ちが混じっているようにアチキは感じました。

弁護士さんも人間です。
木村花さんへの誹謗中傷に怒りを示した世間の人と同じ正義感(感情)を持っていても不思議ではありません。

また、「こういう言葉はよくないよ」という誹謗中傷を止める意味も含まれていると思います。
要するに、弁護士という立場での、誹謗中傷する人への批判が込められているとアチキは感じました。

それとネット世論に対する主張ですね。
こうしたことでネットを利用する人が委縮してしまい、ネット活動自体が小さくなってしまうことを危惧しているということ。

【弁護士ドットコムに寄せられた相談をご意見番が検証する】

〈ケース1〉

「軽い気持ちで投稿してしまい、反省しております。ただ、金銭的な余裕がなく、このまま他の投稿に埋もれてくれればと考えています。本人が気づいて、ログから自分が特定されないか不安です」

〈ご意見番の検証〉

文は人なり
文章は考えや気持ちを表わすものですが、文章には人柄がにじみ出てきます
語彙の選択、言い回し、その人の性格、人間のタイプが影絵のように浮き出てくるのです。

『思い内にあれば色外に現る』という諺(ことわざ)があります。
意味は、「心の中で考えていることは、自然に表情や動作に出てしまうということ」です。
(「大きい活字の故事・ことわざ辞典」より)
文章も同じなのです。

「軽い気持ちで投稿してしまい・・・」とあります。
これがSNSなどの最大の欠点・問題点であり、最大の利点なのです。
簡単に思ったことを世間の人(他人)に発信できるから“楽しい“のです。
そして、その発信した言葉に対して反応があると(良い方に)“嬉しい”のです。
だからやめられません。

さらに、SNSなどは新しいメディアなので真新しさの“楽しみ”を含んでいます。
いままでのテレビなどを中心としたメディアは、ほぼ一方通行でした。
マスコミ関係者でも芸能人でもない人が情報を個人的に発信することは出来ませんでした。
そうした時代がずっと続いていたところに、個人的な意見(言葉)を発信できる時代がやってきたのです。
それは新しい楽しみを社会が持ったということです。

それまでのテレビメディアだとテレビの前で愚痴っても、悪口を言っても誰にも伝わりません。
人間は常に心の中でなにかを思っています。
思いは湧いてきて枯れることはありません。
そんな心に浮かんだ思い、気持ちをボタン一つで簡単に広い世間に発信できてしまう。
それが楽しいと感じるから流行っているのです。
そこに人間の楽しみの本質があるからです。

ですが、この「簡単に発信できる」ということが大きな落とし穴なのです。

つまり、知性的、理性的に思考して考え出したことでなく、ふと思いついたことを世間に発信してしまうから、自宅で他人に聞かせられないような内容の言葉を思わず発信してしまうのです。

だってTwitterって「つぶやき」でしょう?
そう、SNS自体がそう出来ているのです。
その危険度を深く理解していないまま多くの人たちが利用しているのです。

これは諸刃の剣なのです。
簡単に思ったこと(つぶやき)を会ったこともない世間の人に伝えられる楽しみの裏側で発言に対して責任が発生しているのです。
そうです、たとえ個人のつぶやきでも他人を傷つけたり貶めたりする言葉を吐くことは許されることではないのです。

「反省しております」

自分の言葉の間違いに気が付いたのでしょうか?
ですが、アチキはこの人が本当に反省しているとは思えませんでした。

それは、

「ただ、金銭的な余裕がなく、このまま他の投稿に埋もれてくれればと考えています。本人が気づいて、ログから自分が特定されないか不安です」

自分の経済状況を第一に心配しているからです。
自分が逆に非難されること、誹謗した言葉が自分だと判明しないかという心配、法的処分されることを一番心配しているからです。
真に反省している人の文章ではありません。
極めて自己中心的な性格をしています。
それが「このまま他の投稿に埋もれてくれればと考えています」という台詞に滲み出ています。

この方はおそらく常習でしょう。
はっきり言います。
卑怯者です。
ズルい発想です。

この人の言葉を知人が読んだらどう思うか考えましたか?
読まれてもいいと思う投稿が許される投稿です。

ネット上でも、対面の人間関係でも、人としてのルール、礼儀、常識、行動の在り方は同じです。
対面でダメなものはネットでもダメなのです。
この方は根本のところでなにか勘違いをされているようです。

〈ケース2〉

「お恥ずかしい話ですが、当時は名誉棄損などのリスクがまったく頭になく、興味本位で書き込みに参加してしまいました」

〈ご意見番の検証〉

どんな内容の言葉を吐いたのかここでは分かりませんが、ネット上で発言するときには通常の発言以上に注意する意識が必要とされます。
まして「名誉棄損」を考えない、ということは“常識がない”と主張していることと同じにしか聞こえません。

井戸端会議でその場所にいない他人の悪口を言うのと、ネット上に他人への悪口や誹謗中傷を書き込むというのはまったく次元が違います。

ネット上への他人の悪口や誹謗中傷は興味本位でやることではない、と言っておきます。
ネット上であっても現実世界であっても「発言には責任が伴う」ということを、この人は知るべきです。

〈ケース3〉

「Aさんにも悪いところがあるけど、Aさんが逆の立場だったら怒らないと思います。私はAさんの優しいところに魅力を感じます! でもBさんが大切な物だったので気持ちも分かりますが。。」

「訴えられないか不安になってきました」「意見なのか、これも中傷になるのか悩みました」

〈ご意見番の検証〉

これは明確です。
アチキも弁護士さんと同じ結論です。
これは「意見」であり、「個人の感想」です。
特に問題はありません。

ただ、この自分の言葉が「意見」なのか「中傷」になるのか分からないとありますから、今後発言を繰り返すことで「中傷発言」をしてしまう可能性がありますので、ご注意ください。

〈ケース4〉

「スポーツ選手に下手くそと書き込んだ」

〈ご意見番の検証〉

これは「悪口」です。
ですが、これくらいなら世間は許してくれるのではないでしょうか?

ただし、常習的にこうした“発言だけ”していれば、悪質性が発生します。
ご注意ください。

できれば、「悪口」ではなく、どこがどうダメなのか(下手なのか)という発言をすれば悪口ではなく「批判」になります。

〈ケース5〉

「食事をしたおそば屋さんの味が悪く、店員の態度も不快だったので、口コミサイトで星一つの評価をした」

〈ご意見番の検証〉

食事をしたお店の味が悪かったからといって、それを世間(SNS)で流すというところに問題があります。
それは緩やかな報復です。

しかし、店員の態度が悪いということはよくあることです。
客に対して不遜な態度を取る店員はそば屋に限らずいるものです。
そうした店員には本来直接その人に、または店長(責任者)に対してクレームを入れるべきです。
それをしないでSNSで文句を言うのは、あなたに問題があります。

この場合「味が悪い」のも「店員の態度が悪い」のも個人的な受け止め方、感じ方の問題と反論されてしまう恐れがあります。
もし、このようなことを繰り返し行うと「営業妨害」となりますので、ご注意ください。

そして重要なポイントは、この人が「口コミサイト」に投稿したことです。
Twitterなどであれば、問題ありの可能性が少し出ると思われますが、「口コミサイト」への投稿であれば問題ないとアチキは判断します。
なぜならそういった辛口の意見を集めることも「口コミサイト」の目的の一つだからです。

〈弁護士の言葉〉

「少なくとも、厳しい意見をいう以上は名前を出しても言えるのか、というのは書く上での判断材料にしてほしい」

〈ご意見番の検証〉

実は、この弁護士さんの言葉にはさまざまな問題が含んでします。
ですが、それに対するアチキからの意見は別の記事にて行います。

ただ、一言いうと「厳しい意見」と「誹謗中傷」は、まったく違うもの。
“似て非なり”といっておく。

【誹謗中傷と闘う著名人たち】

世間には芸能人や有名人をネット上で叩いてもいいという間違った価値観、風習がまかり通っています。
それに対して最近、反撃に出た芸能人・有名人がいます。

《はあちゅう氏》

作家でブロガーのはあちゅうさんが自身のSNSに誹謗中傷を書き込む被害に対して「弁護士さんに相談」とつぶやいたところ、アンチのアカウントたちが一斉に鍵アカウントとなったそうです。

はあちゅうさんのスタッフが監視したアカウントのうち、少なくとも11アカウントが現時点で削除されたそうです。
また、消えていないアカウントでも、関係ないツイートをたくさん出して、アンチアカウントであったことの証拠を隠蔽して、逃亡していると伝えられています。

「36計逃げるにしかず」でしょうか?
(兵法の一つです)

《ダレノガレ明美氏》

ダレノガレ明美さんも1日に100通、200通の誹謗中傷を受けていたと主張しています。

ダレノガレ明美さんへの誹謗中傷は、
「消えろ」「死ね」「いなくなれ」「国に帰れ」などが寄せられていたそうです。

ダレノガレ明美さんで話題となったのは薬物疑惑ですね。
あたかも薬物使用で次に逮捕されるのがダレノガレ明美さんであるかのような投稿があったそうです。

これに対して先日ダレノガレ明美さんはテレビ生放送(サンデージャポン)で、薬物使用の検査結果を公表しました。
もちろん「陰性」でした。

このように降りかかった火の粉に対して抗議や対抗手段を取る芸能人・有名人が増え始めています。

アチキは良いことだと思っています。
芸能人だから批判されるのは当たり前。
世間の人の批判は税金みたいなものだ。
成功者は批判されるものだ。
という習慣が芸能界にはあります。

ですが、芸能人にも人権があり、プライバシーがあります。
悪質な攻撃には反撃するべきだと思います。
明らかな誹謗中傷などは、言論の自由とは呼べません。
むしろ、反撃することこそ言論の自由です。

芸能人・有名人が反撃にでることで社会正義が広がることを願います。
またアチキはそれを応援します。

と、終わりたいところですが、ダレノガレ明美さんのケースは少し問題があります。
それは問題を分ける必要があるからです。

明らかに誹謗中傷される理由がない人と誹謗中傷される人になんらかの原因がある場合があるからです。
原因がある場合でも、それは許容されるべき原因と許容されない原因とに分かれます。

要するに、ダレノガレ明美さんの場合は、「毒舌キャラ」と自身で言っているように、過激な発言、または世間の人が聞いたら嫉妬や怒りの感情を覚える発言をしているところが問題です。
本人に原因があって誹謗中傷される場合と、まったく落ち度がなく誹謗中傷される場合とは分けて考えなければいけません。

この場合の分けるとは、誹謗中傷されてもいいということではなくて、誹謗中傷されている人が反省、または改めるところがあるかないか、という部分です。

理由があろうがなかろうが、誹謗中傷は悪いことです。

もし、ダレノガレ明美さんが、あえて売れるために、注目を集めるために、毒舌キャラを演じているなら、本人もその点を割り引いて考える必要があります。
ダレノガレ明美さんが批判される理由に思い当たることがアチキにはあります。
たしか住んでいる自宅の家賃が100万円はする、と発言していたのをアチキも見ました。
ダレノガレ明美さんが高い家賃の自宅に住もうがそれは自由ですが、そうした発言は世間の人の嫉妬を必ず買います。
それが人間というものです。

芸能人の方は頑張って成功して高いギャランティーを得た、と思っているのでしょうが、世間の一般的な職業の人たちは一生懸命に働いてもほとんど給料が変わりません。
頑張ったからと言って、いきなり給料が数倍に跳ね上がることはありません。
そうした職業に就いている人が大多数なのです。
ですから、家賃100万の自宅に住んでいると発言することは世間の人の嫉妬を誘発していることになります。

要するに、世間一般の人への配慮がそこにあったのかどうか、という問題です。

無神経に「私は成功したんだからいいじゃない」「私はお金持ちなのよ」というだけの発言は独りよがりで、世間一般の人の神経を逆なですることになるのです。
そうしたことを意識して発言する必要があるのです。

物事はすべて「原因と結果の連鎖」で成り立っています。
なんらかの原因があれば、それに対して結果が必ず現れます。

「毒舌」というように、「毒」を世間に流せば、それなりの反応は返ってくることを芸能人の人たちは理解しなければいけません。
嫉妬を誘発するような発言、または毒づいた発言をすることは非難を浴びても仕方がない、という考えもあります。

ただ、それが根も葉もない「薬物使用」には繋がりませんし、「死ね」「消えろ」などは人権侵害ですから、そこまでいわれるいわれはない、というところでしょうか。

こうした「批判」と「誹謗中傷」が問題となっているので、ご意見番が指針を提示したいと思います。
それは別の記事にて、

『「意見」と「悪口」、「批判」と「誹謗中傷」の違いを見分ける指針。 ~ネット活動における指針~』

お読みいただき、うれしうござんす!

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