サイトアイコン 世直しご意見番の世間にもの申す!

『フジテレビ検証結果を完全否定する! ~フジテレビへ公開質問状をつきつける~』

ご意見番は怒り心頭でありんす!

【フジテレビが『ヤラセ』を否定した】

7月31日、株式会社フジテレビジョンが、木村花さんが出演していた『テラスハウス』のヤラセ問題の検証結果を発表した。

以下フジテレビジョンの『検証報告』からの引用

「一部の報道等では、本番組において、いわゆる「やらせ」があり、上記テロップや番組のコンセプトに虚偽があるかのような点が問題視されています。いわゆる「やらせ」とは、存在しない事実を捏造したり、制作スタッフが出演者に対し、事実を大きく歪曲したりするよう指示しているにもかかわらず、それらがないかのように表示することを意味すると理解されるところ、そのようなことは確認されませんでした。」

フジテレビは16ページにもわたる報告書をだしているが、これは官僚の作る国会答弁と同じである。

簡単なことを難しく言って煙に巻く。
問題の論点をずらして言い逃れする。

これほどまでにフジテレビが腐っているのかと、アチキは怒り心頭に達しているでありんす!

よって、フジテレビに対して強く抗議するとともに『公開質問状』を発することとする!

その前に、一番この問題に的確な指摘をしていると思われる水島明宏氏(上智大学教授)の主張を見て行こう。

【フジテレビの虚言を論破した水島氏の主張】

水島氏はこう指摘している。

以下引用

「フジテレビの『検証結果』は16ページに及んでいて一見細かく検証したように見えるものの、よくよく読んでみると検証方法の『甘さ』や調査した主体が中立公平な立場での『第三者』とは言えないなど『ずさんさ』が目につき様ざまな問題がある。その中で最大の問題は『ごはん論法』だ」

『ごはん論法』とは、簡単に言うと「ごはん食べたと言えますよね?」という問いに対して、「小麦で作られるパンは食べました、でもお米はたべていません」
という、“はぐらかし論法”のことだ。

これは水島氏が指摘しているように、本来政治権力が追求を逃れるために使ってきた論法である。
水島氏いわく「説明になっていない説明」「論点のすりかえ」「ごまかし」である。

要するに、今回フジテレビが長々と検証結果を出してきた内容は、追求されている問題をわざと狭く解釈して論点をズラした卑怯な回答である、ということだ。

水島氏は、フジテレビの検証結果に対して「深い絶望感を抱いた」と述べている。
そして、「国民への不信はけっして小さなものではない」と結んだ。

水島氏の主張は、まさに的を射た批判である。
そして、ここからはご意見番としてのフジテレビへの批判に移る。

フジテレビによる検証結果を糾弾する

《ご意見番による糾弾1》

まず根本的なことを指摘する。
フジテレビは、「検証にあたっては、社内関係部門を横断するメンバーを選任して担当させた」としている。
そもそも、これが大きな間違いである。

身内が身内の悪を糾弾するはずがない

ましてや社員という給料をもらっている人や、下請けの会社の人間が、上層部に逆らったり、組織が犯した間違いを堂々と告発するはずがない。
現実世界では、半沢直樹は絶滅危惧種と言っていいくらいほぼいない存在なのである。

「ヤラセ」があったかどうかを調査するには、フジテレビと利害関係のない第3者でなければならない。
それでなければ正しい調査は不可能である。

ヤラセ調査をするのに、内部の人間に選任させた時点で、フジテレビは事実の隠蔽を企んだ、というしかない。
そう取られても決して言い訳はできない。

内部の調査を内部の人間がして、真実が明らかになるはずがない!
茶番劇もいい加減にしてほしい!

《ご意見番による糾弾2》

「ヤラセ」に対する認識のすり替えがある。

もう一度フジテレビの主張を見てみよう。

いわゆる『やらせ』とは、存在しない事実を捏造したり、制作スタッフが出演者に対し、事実を大きく歪曲したりするよう指示しているにもかかわらず、それらがないかのように表示することを意味すると理解されるところ」

としている。

この「ヤラセ」に関するフジテレビの言葉は実に巧妙な表現となっている。
上手く説明しているようで、論点をすり替えて問題の本質を誤魔化している。

アチキが簡単に言う。

「ヤラセ」とは、「嘘」をつくことである。
「ヤラセ」とは、「騙す」ことである。

こんな簡単な認識は、小学生でも理解している。
それが天下のフジテレビが認識していないとは呆れる。

「~事実を大きく歪曲したりするよう指示しているにもかかわらず、それらがないかのように表示することを意味する」

この言葉を正しく理解すると、「事実の捏造」や「事実の歪曲」があったとして、それを「なかったことにする」ことがヤラセであると言っているのだ。
つまり、無かったことにしないならば、事実の捏造や事実の歪曲があってもヤラセではないということだ。

これは認識が間違っている、その事実を隠そうが知らせなかろうが、リアリティー番組においては、「出演者の意に反することを指示する」ことは立派なヤラセである。
「台本がない」と言っておきながら、「なんらかの指示を出すこと」自体がヤラセである。

フジテレビは論点のすり替えをして世間の人を煙に巻こうとしている。
卑怯なり!

《ご意見番による糾弾3》

フジテレビは、制作スタッフ、出演者、その他関係者に聞き取り調査をしたと言っているが、これが虚言であることを、アチキは見逃さない。

この聞き取りをした中に、小林快さんは含まれているのか?
小林快さんは「ヤラセ指示があった」と証言している

また、亡くなってしまったが、木村花さんのメールには「ヤラセ指示」の文面が証拠として残っている。

さらに、花さんの母親である響子さんは花さんから直接話を聞いている。

最も重要な聞き取り人物の証言をもとにして検証はなされるべきである。

フジテレビが行った検証とは、木村花さんと響子さん、真実を話した小林快さんを除いた、核心をスルーした大胆な虚偽検証にしか過ぎない。
木村花さんの残したメールの文章と小林快さんの証言、そして響子さんの証言が入っていない検証結果など、茶番劇でしかない!

【『ヤラセ』問題は『イジメ』問題と同じ構造】

《「ヤラセ」の判定は「イジメ」の判定と同じ》

この「ヤラセ」の問題は、「イジメ」の問題と同じ構造である。

一言で言おう!

ヤラセがあったかどうかを判定するのは出演者が判断するものだ。

制作者がたとえその意図がなかったとしても、出演者が「ヤラセ」だと思った時点でそれは「ヤラセ」である。

これは学校などでイジメを受けた人が「イジメを受けた」と教師に主張しても、イジメた側が「イジメていない」と言い逃れする構造と同じなのだ。

「イジメられた」、「イジメていない」
どっちなのか?

答えは、イジメられた人がイジメを受けたと感じたら、それはイジメなのだ。

それをイジメた側がいくら「遊びだった」とか「悪意はなかった」とか言ってみても「イジメはイジメ」である。
よって、リアリティー番組において「ヤラセ」があったかどうかを判断する最重要情報は、該当する出演者の証言である。
ヤラセ指示をした人は嘘をつく、誤魔化すのが当たり前だ。

イジメをした人間が「イジメていない」と言ったからといって、「はい、そうですか」で終りにしたら、イジメられた人は“悪意のなかで完全に孤立”してしまう。
だから、イジメられた人は自殺してしまうのだ。

木村花さんと小林快さんの両名が「ヤラセ指示」があったと証言しているのだから、「ヤラセ」はあったと認定しなければならない。
(花さんの場合は、メールの文面と響子さんへの話で)

実はこれだけのことなのだ。

《どちらが得する? どちらが損する?》

イジメの問題でも「イジメを受けた」という人と「イジメをしていない」という人の証言が食い違っているときに、どちらの証言が損か得かを考えてみることも真実を見分けるコツである。

イジメられていないのに「イジメられた」と嘘をつくことが皆無であるとは言わないが、基本的に聞いたことがない。
逆に、イジメをした人間はイジメを告発されても「イジメをしていない」と言い逃れをする。
その言い分が通用してしまえば、罪の追求から逃れることができるからだ。
つまり、得をするのだ。

だが、「イジメを受けた」と主張する人になんの得がある?
イジメを受けていることを周囲に知られることは本人にとっては屈辱的なこと。
得をしないというよりも、損なこと。

得か損かという観点からも、食い違う主張のどちらが真実かは分かるはず。
ヤラセ問題も同じである。
ヤラセを受けたと告白する人になんの得がある?
それは動機がないことを意味する

しかし、ヤラセをした方は悪事を追求されるため嘘をつき隠蔽するもの。
それは得することになる。
答えは明らかである。

株式会社フジテレビジョンへの公開質問状

〈公開質問1〉
木村花さんが出演していた「テラスハウス」の「コスチューム事件」のヤラセ調査において、なぜ内部の人間に調査させたのか?

フジテレビに対して利害の一致しない人間でなければ真実は見えないはずだ。

ご回答願う!

〈公開質問2〉
木村花さんのメールと母響子さんに伝えた言葉に、「ヤラセ指示」の証拠が存在する。
それを最重要視せず、逆に無視するのはなぜか?

そこにこそ真実があるのではないか。
ご回答願う!

木村花さんの証言(引用)

「テラハに出た当初からプロレスラーらしく振る舞えって…。1のことを100にして盛り上げ欲しいって言われて。コスチュームの件はスタッフにめっちゃ煽られた。『いいじゃん、あんな奴、ビンタぐらいしたらいいじゃん』って。盛り上げなきゃと思ったけど、プロレスラーとしてビンタはさすがにできないから、苦しまぎれで帽子をはたいたの。スタッフは信用できないよ」

「自分の仕事道具壊されて、スタッフにカメラの前でキレろって言われて」

〈公開質問3〉
小林快さんが以下の証言をしている。
花さん同様にこうした具体例に触れずに検証結果とするのはなぜか?

具体的な事例があるのだから、それに触れない検証結果など信じることは出来ない。

ご回答願う!

木小林快さんの証言(引用)

「番組ADが僕に軽いノリで『トランポリンするだけじゃ面白くないから』ってささやいてきた。それから『オッパイとか触ったら』と指示されたのです。

〈公開質問4〉
木村花さんの残した言葉と小林快さんの証言とフジテレビの検証結果は矛盾する。
かたや「ヤラセ指示があった」、かたや「ヤラセ指示はなかった」。
フジテレビはヤラセがなかったと主張したのだから、木村花さんと小林快さんは「嘘つきだと認定した」、ということで間違いないか?

ご回答願う!

〈公開質問5〉
契約書に違反したら1話分の制作費を最低限とする損害賠償の責任を負わせるというのは、あまりにも理不尽ではないか?
では、反対に出演者が番組に出演することで「不利益」や「プライバシー侵害」「体調不良」などを被った場合の制作者側の損害賠償は契約されていたのか?

もし、それなくして一方的な損害賠償契約ならば、それは「奴隷契約」だ。
ご回答願う!

〈公開質問6〉
ネットフリックスで先行配信された(3月31日)後に、木村花さんに対してネット上で誹謗中傷があったのにも関わらず、地上波で放送(5月18日)したのはなぜか?

これは木村花さんへの誹謗中傷を放置し、制作者としての責任を放棄している。木村花さんの精神を追い込んでしまった責任が明らかにある。
ネット上で誹謗中傷された時点で「テラスハウス」の放送を中止し、ネット上での誹謗中傷に対してフジテレビ側が対処するべきだったはずだ。
ご回答願う!

〈公開質問7〉
フジテレビは今回の検証結果をまず遺族である木村響子さんへ真っ先に伝えるべきだったはずだ。
なのに、遺族である響子さんへ何の通知もなしにいきなり、フジテレビのホームページ上で検証結果を公表したことは遺族に対する配慮が欠けている
あまりにも遺族に対する冒瀆が過ぎる。

ご回答願う!

〈公開質問8〉
番組出演者が番組に出演したことが原因で自殺してしまったのに、フジテレビはなぜ記者会見を開かないのか?

正々堂々と制作者としての主張を世間に伝えるべきであり、責任があるはずだ。
ご回答願う!

最後にフジテレビに伝える。

世間の人たちはフジテレビの検証結果を信じていない!

あなたたちは、世間の人たちの信用を取り戻すチャンスを永遠に逃したのだ。
もし、隠し立てせずに正直にヤラセに対して公表、反省、謝罪等をしていれば、世間の人たちは、いずれフジテレビを受け入れたことだろう。
だが、嘘をつき組織だって隠蔽したことで、世間の人たちの信頼を失ってしまった。
あなたがたは、墓穴を掘ったということに気が付いたほうがいいだろう。

【ご意見番からのメッセージ】

「テレビ業界の半沢直樹よ、出てこい!」

最後までお読みくださり、ありがとうござりんした。

モバイルバージョンを終了