【超極秘結社編】のはじめに
「超極秘結社」とは何か?
それは「イルミナティ(Illuminati)」。
一般的には1775年にアダム・ヴァイスハウプトが設立した結社として認識されている。
アダム・ヴァイスハウプトが設立した私的サークル「完全論者の教団」が前身組織で、翌年に「バイエルン啓明結成」と名を変える。
ウィキペディアによれば、イルミナティは以下のように訳される。
バイエルン啓明結成、バヴァリア啓蒙結社、幻想教団、イリュミネ教団、イルミナーテン、啓明団、啓蒙者教団、啓明結社、バイエルン幻想教団、照明派、光明会。
注目すべきはヴァイスハウプトが付けた最初の名称に「教団」という言葉が入っていることであり、さまざまな呼び名(訳名)の中にも「教団」という言葉が多く入っていること。
これが意味することは、アダム・ヴァイスハウプトが設立した結社は「教えに基づく宗教組織(団体)」ということ。
その教えとは、“悪魔の教え”としか言えない。
これは知る人ぞ知る事実なのです。
しかし、本家本元のイルミナティはアダム・ヴァイスハウプトが設立した組織ではないと、私は考えている(現時点で)。
イルミナティこそ、秘密結社の最深部に位置する存在であり、闇の奥深くに隠された存在なのです。その歴史は数千年あると思われる。これはさまざまな研究者たちの一致した見解です。
ですから、アダム・ヴァイスハウプトが設立した組織は本来、イルミナティと呼ぶべきものではなく「バイエルン啓明結成」と呼ぶべきであると考える。
だが、ヴァイスハウプトの思想は本家本元のイルミナティとピタリと一致していることは間違いない。
イルミナティこそ、数多く存在する秘密結社の中心的存在だと言える。
秘密結社には大きく分けると2種類あり、一つは、完璧に闇の中にひそみ一般大衆には全く見えない結社、もう一つは、表面的には公衆に認識されていて、しかも多くの場合善良な存在とされているが、実体は秘密結社である、そのような2種類です。
今回扱うイルミナティは前者のケースです。
「超極秘結社」と聞いて興味を持たれた方もいるかもしれませんが、実は名前だけは現代では知られています。アメリカでは「ディープステート」という言葉よりも、こちらの名前の方が知られているという話もあります(それが本当かどうか不明)。
イルミナティに関しては、グランドマスターであったザガミ氏の告発を取り扱った記事を書きましたが、今回は秘密結社研究の第一人者であるジョン・コールマン博士の考察からイルミナティという極秘結社の謎に迫ります。
ただし、完全解明は不可能と思われるので、その点はご承知おきください。
今回のテキストたる章は8章及び9章ですが、私が重要だと思う論点を提示して、なおかつ解説及び私的見解をつけ加えていきます。
これまでの【編】もそうですが、この分野にいままで触れてこなかった方が読めば驚愕の情報であると思われます。
「事実(真実)は小説より奇なり」なのです。
世の中にはいまだにディープステート=陰謀論などと信じている人がいると思われますが、そうした人たちが地上世界に溢れるように意図的に“されてきた”ということを知ることが、未来の自由と人権、民族国家の存亡にとって重要なことだと言っておきます。
また、ジャーナリストもアナリストも反グローバリズムを標榜する政治家も誰も指摘しないことを言います。
それは、ディープステートの脅威を語る人も、反グローバリズムを標榜する人も、「ディープステートの正体を明確に言わない」ということです。
日本でこれを言っているのは“女性アナリスト”と「武士道」を率いる与国氏くらいでしょう。
ただ、女性アナリストの方には“ある疑惑”があることが、私の調べで分かっています。
なので、名前は出しません。
要するに、ディープステートの脅威を認識するならば、ディープステートの正体(グローバリストの正体)を指摘する必要があるのです。
偽者の多くは、ディープステート、グローバリストという言葉を口に出すが、その正体を明らかにしない(言及しない)という特徴があります。
その人物が本当にディープステートと戦う“本物の戦士”であるかどうかを見抜くためには、正体を指摘しているかどうかを判断の材料とするべきなのです。
参考書籍(引用元)は、ジョン・コールマン博士の『秘密結社全論考㊤』です。
ディープステートについて研究するならば、必須の書です。
イルミナティは、静かに内側から破壊の力を駆使する!
《イルミナティとは神と神による秩序への挑戦》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
このテーマについて述べるには、精神的な領域についてふれないわけにはいかない。というのも、まず手始めに、イルミナティとは、政治的かつ社会的勢力でありながら、創設者たちが、神と神による既存の秩序に対する挑戦を主要テーマとして掲げていたという点を、理解しなければならないからである。
〈イルミナティを理解するためには宗教的素養が必要〉
イルミナティという超極秘結社を理解するためには、精神的な領域に足を踏み入れることが必要なのです。これは「宗教的素養」が必要だと言い換えてもいいでしょう。
つまり、宗教性、宗教的知識が必要だということです。
ですから、どんなに優秀な人物でも唯物論やカルト宗教の信徒である人間には、本当の意味でイルミナティという結社を理解することは難しいと言えます。
単なるジャーナリズム精神では足りない、ということです。
単なる歴史学の教養では十分ではないのです。
イルミナティがなぜ超極秘結社と呼ばれるのかと言えば、イルミナティという名称は知っているが、中身(実体)について何も知らないからであり、現代のメディアがイルミナティに関する情報を民衆に与えないことを“任務”としているからです。
ディープステート側の資本に牛耳られたメディア(ほとんどが該当する)の重要な役割とは、イルミナティという極秘結社の情報を世間の人たちから隠すことなのです。
“隠す”という意味の中には、事件、戦争、思想、教育などにおけるイルミナティの影響を隠す、という意味が含まれています。
その隠すべき最大のものこそが、「神と神による既存の秩序に対する挑戦を主要テーマとしている」ということです。
つまり、堕天使(中心はルシファー)による神への叛逆の顕現こそがイルミナティだということなのです。
ここでツッコミが入ることが予想されます。
「おいおい、すでに知ってるじゃないか?」と。
それは研究者の血のにじむような努力あってこそだということを知るべきでしょう。
ときには迫害を受けながらも戦ってきた戦士とも呼べる研究者たちの勝利の証として真実の一部が世に出されているということです。
こうした構図が理解できない人は、ディープステートを正しく理解することは無理と思われます。
《原子爆弾を投下したのは共産主義者ではなかった?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
わたしたちは、原子爆弾を投下したのは共産主義者ではなかったという事実を、よく考えるべきである。実際に手を下したのはトルーマン政権だ。
〈トルーマンが出世した本当の理由とは?〉
自由主義陣営あるいは民主主義国家陣営の敵は共産主義陣営(共産主義国家)だというのがいままで出回ってきた定説でしょう。
しかしそれは“作られたプロパガンダ”にしか過ぎません。
人類史上最大の暴挙であり虐殺が原子爆弾の投下であることは論を待ちません。しかも原子爆弾投下の計画は2発では終わらず3発目以降の計画があったことも判明しています。
広島と長崎に投下された原子爆弾は別の種類のものであり、戦後米軍によって緻密な調査が行われています。調査とは、どれだけの被害が起きたのか、原爆が人間と都市にどのような影響があるのか等のことです。これらの緻密な調査結果を日本国民に知らせていますか? この緻密な調査結果はアメリカに存在し、隠されています。
ジョン・コールマン博士が指摘しているように、原子爆弾の投下という暴挙を行ったのは民主主義国家、自由主義国家の大統領だということは事実なのです。
トルーマン(民主党)には不思議な点があります。
トルーマンは元々紳士用服飾品商に失敗した人物に過ぎなかった。それが上院議員(ミズーリ州)を初めとし、副大統領となり、フランクリン・ルーズベルトの死去による大統領にまで昇りつめる。
だが、トルーマンには白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK=秘密結社)への加入歴があるとされている。
日本人が忘れてはならないことは、原爆投下した政党とは「民主党(米国)」であるということであり、日本人が知らねばならないことは、トルーマンが非常に高位のスコットランド儀礼フリーメーソンで、なおかつ少なくとも7つのロッジのグランドマスターだったということです。
【フリーメーソンリー編】でフリーメーソンリーの定義を示しましたが、そのなかで一つだけ毛色の違った表現があったことを覚えている方がいるでしょうか?
それは「政財界で早く出世する唯一の方法」というものです。
これが紳士用服飾品商に失敗した人物に過ぎなかったトルーマンがアメリカ合衆国の大統領にまで上り詰めた本当の理由です。
つまり、ごくありきたりの人間が自身の努力によって国家権力の最高職に昇りつめたのではなく、ある勢力によって“昇らされた”、ということなのです。
実力も品性もない人間がなぜか権力を握るたいていの場合は、このパターンだと思ったほうがいいでしょう。
これは日本でも同じと考えるべきです。
さらに指摘すると、トルーマンが秘密結社の人間であるからこそ、原子爆弾投下という非人道的虐殺を行えたということは容易に想像がつきます。
《イルミナティ結社の設立者はアダム・ヴァイスハウプト?》
一般的にイルミナティという超極秘結社は、1776年にバイエルンのインゴルシュタット大学で教会法を教えていたアダム・ヴァイスハウプト教授によって設立されたと言われている。
ジョン・コールマン博士の著書では、この前提を含んでイルミナティを分析している。
だが、イルミナティの現役グランドマスターであったザガミ氏によれば、ヴァイスハウプトのイルミナティとは外部組織であり、イルミナティの歴史は数千年に渡ると語っている。
おそらくジョン・コールマン博士が『秘密結社全論考』を執筆した段階ではこの情報をつかんでいなかったのか、あるいはこの情報を信用しなかったのかのどちらかであると思われる。
実は、ジョン・コールマン博士がイルミナティ結社とはアダム・ヴァイスハウプトが設立した秘密結社であると完全に判断しているかというとそうでもない。
この話は後の記事で出てきます。
しかし私は現時点で、真のイルミナティは1776年に設立されたものではないと判断している。
《フランス革命の指導者たちはイルミナティ?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
エジンバラ大学のジョン・ロビソン教授は、フランス革命においてイルミナティが果たした指導的役割を明らかにしたと言われている。
~中略~
ロビソンは、1789年にその著書で、フランス革命の指導者は全員イルミナティ結社に属しており、彼らが「自分たちの組織の原理に則り、組織から指示と援助を受けて最初の行動を指揮した」と記している。これはロビソンの著書『陰謀の証拠』から引用したものである。
〈革命の陰にイルミナティあり〉
以前の記事で、フランス革命を裏から操っていたのはフリーメーソンであると書きましたが、イルミナティも絡んでいるということに疑問を持った方もいるでしょう。
実体は、イルミナティ・メンバー=フリーメーソンであることが間違いないと思われます。
つまり、同じ人物がイルミナティとフリーメーソンリーの両方に属していたということです。
ボルシェビキ革命も同じくイルミナティ&フリーメーソンリーによって起こされた革命であることが判明しています。
この裏付けが、ウィンストン・チャーチルが1919年11月5日に下院議会で演説した声明(ボルシェビキ革命について)です。
その内容は下記の通り。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
ウィンストン・チャーチルの演説より
レーニンがドイツの手によってロシアに送り込まれたやり方は、腸チフスやコレラの培養菌が詰まった瓶を水道施設に投げ込むのとまったく同じで、驚くべき正確さで作用した。ロシアに到着するやいなやレーニンは、ニューヨーク、グラスゴー、ベルン、その他の国々に身を潜めていた連中を呼び集め、選り抜きのメンバーで恐るべきセクトを作り上げた。
ジョン・コールマン博士は、ウィンストン・チャーチルが後に『イルミナティの完全なる召使い』と化したと述べています。
基本的に秘密結社の常套手段は「両建て」が基本ですが、「全方位型」を取ることも多く、2つの大戦前の世界にはイルミナティの魔の手が全方位(世界の主要国家)に行きわたっていたと考えるべきでしょう。
《イルミナティによる第三の革命》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
イルミナティによる第三の大革命は、現在アメリカで進行中である。それは宗教的無政府主義革命で、政治および社会的無政府主義へと徐々に発展しつつある。この動きを食い止めないと、やがては宗教的無政府主義につながり、共和国アメリカとそのよりどころである理念は崩壊するだろう。
〈宗教的無政府主義革命〉
イルミナティによる第三の大革命は、現在アメリカで進行中。
これが建国以来つづいてきたものであり、それは自由を愛するアメリカの建国の理念を守る愛国者と秘密結社による戦いなのです。その最終決戦とでもいうべきことが、2024年の大統領選挙なのです。
ドナルド・トランプ候補者が大統領に復帰するのか、カマラ・ハリスが新しい大統領になるかということは、アメリカという自由と民主主義の国家の精神が守られるか、逆に破壊されるかどうかの戦いなのです。
ドナルド・トランプ氏が大統領として復帰すれば世界は自由を取り戻す流れができ、カマラ・ハリス氏が大統領に就任してしまえばアメリカという国家は事実上崩壊するでしょう。
その影響は日本のみならず、世界中に大きな影響を与えることは確実です。
(執筆時は、2024年10月28日)
ジョン・コールマン博士はイルミナティが起こそうとしている革命を「宗教的無政府主義革命」と呼んでいます。
アメリカ合衆国とは、キリスト教の教えを下地にした合衆国憲法による共和政国家です。
つまり、イルミナティはアメリカ合衆国の骨組みあるいは心臓部にあたる宗教的理念を破壊しようとしているのです。それによってキリスト教の入り込む余地をなくし、宗教的無秩序を生み出そうとしているのです。
なぜか?
悪魔崇拝を広めるためです。
このイルミナティが起こそうとしているアメリカ破壊革命において、ジョン・コールマン博士は非情に興味深いことを語っています。
それは、
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
この革命の最前線には、資金力が豊富で組織的にも整った同性愛運動が存在する。
つまり、「同性愛運動」とは、イルミナティが目指す宗教的無政府主義をなさしめるための手段だということ。
同性愛を世の中の常識とし、なおかつ堕胎を推奨し、家庭生活の破綻(両親に対する子どもの激しい反抗、親子間の断絶、家庭内不和など)の世の中をつくり出そうとしているのです。
その根源は、“神への叛逆”であることを知るべきなのです。
人間を男性と女性に分けたのが「神(創造主)」だからです。
だからこそ、神がつくりし性別を破壊することで無秩序の世界を生み出そうとしているのです。
私は何事にも例外はあると思っています。
ですから、なにがなんでも同性愛者を排除しようとは考えていませんが、そうしたことを「運動」に仕立てあげて社会の秩序を破壊することは「悪」と考えています。
どうしようもない運命を抱えている人については、「そっと見守る」ことが大切ではないかと考えています。
重要なことは、既存の秩序や価値観と“例外”の勢力圏をひっくり返さないことです。
《あらゆる社会的悲劇は、イルミナティの産物?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
アメリカに降りかかるあらゆる社会的悲劇は、イルミナティ会員たちによって慎重に計画された結果なのである。
彼らイルミナティは、その主人である「三百人委員会」のために活動している。
〈三百人委員会〉
ディープステートと呼ばれる存在が隠していることは、世の中で起きている「悲劇」が単なる偶然のなせる産物ではなく、緻密に計画された陰謀であるということなのです。
ここでこの分野を研究したことがない人にとっては耳慣れない言葉が出たと思います。
「三百人委員会」
これはアダム・ヴァイスハウプトとイルミナティによって考え出されたものであるとジョン・コールマン博士は語っています。
「三百人委員会」とは、イルミナティと同様に超極秘結社と呼ばれるものの一つです。
三百人委員会についてはまた別の記事で示そうと思っています。
《イルミナティのねらいと目的とは?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
イルミナティ結社のねらいと目的は何か。それについて初めて書かれた本は、1787年に出版された『イルミナティ結社の原著作集』と題したものである。基本的にヴァイスハウプトは、集産主義、社会主義、宗教の撲滅、すべての政府の転覆、個人財産権の廃止を呼びかけていた。彼が提唱していたのは、今日「新世界秩序」として知られているもの、あるいはわたしが長年「ワン・ワールド政府」と呼んできたものである。
〈イルミナティは人々を騙す〉
アダム・ヴァイスハウプト教授がイルミナティ(バイエルン・イルミナティ)を設立したのが1776年、その11年後には『イルミナティ結社の原著作集』と題したイルミナティ暴露本が出ている。
なぜか?
ヴァイスハウプト版イルミナティがあまりにも危険思想を持っていたからです。
その思想は、集産主義(共産主義)、社会主義、宗教の撲滅、すべての政府の転覆、個人財産権の廃止など。
これは既存の社会秩序を破壊するものでしかなく、その破壊の目的こそが「新世界秩序」=「ワン・ワールド政府」を築くことなのです。その新世界秩序とは、秘密結社による世界支配であり、キリスト教を初めとする宗教をすべて排除した後に悪魔崇拝を世の中の支配原理とする(悪の)社会秩序なのです。
ですから、2024年の時点で「陰謀論」などと口走っている人は頭の中にお花畑が咲いていると言われてもしかたがありません。
新世界秩序の陰謀は、1787年の時点ですでに知られていたからです。
いくらmRNAワクチンの真相を語ろうとも、その他の事象に対して「陰謀論」で片づけてしまう人物は、真の反グローバリズム戦士ではないのです。
ジョン・コールマン博士によれば、ヴァイスハウプトはイルミナティの目標を自ら設定したという。その目標をひとことでまとめると「人々を騙すこと」だと指摘している。
また、イルミナティという存在は、フリーメーソンリーを啓蒙するための結社でもある。
(ただし、ヴァイスハウプトのイルミナティはイルミナティ本体ではないと考えられる)
どこかのテレビ局で「都市伝説」としてニューワールドオーダーを口にしている(広めている)人物がいますが、とんでもないことだと指摘しておきます。
これは明らかに情報操作、洗脳と言っていいでしょう。
それはグローバリスト(ディープステート=秘密結社)が行おうとしている陰謀に協力するものでしかなく、視聴者に「こうした世の中が未来の常識」と錯覚させているのです。
彼はあちら側の宣伝マンでしかありません。
信用してはなりません!
こんな番組が放送されていること自体が、大きな間違いです。
《イルミナティを理解するカギは秘密性》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
イルミナティが、基本的には政治結社でありながら、秘めた動機を隠すために長年にわたって超極秘性を保ちつつ、いかにこの国の人々をワン・ワールド政府の奴隷へと導くようになるのかは、あとで見ることにする。ヴァイスハウプトは、民族主義および愛国主義に対する激しい憎悪を説き、「くだらないもの」として片付けていた。イルミナティを理解する鍵は秘密性であり、ヴァイスハウプトは、秘密性が何よりも優先すると明言している。
〈イルミナティ=政治結社〉
イルミナティとは、秘密性の高い政治結社とも言える。
事実、ヴァイスハウプトの言葉として以下のものがある。
「本結社は、ひそやかに、そして秘密裡に活動していく」
また、こうも言っている。
「わが結社の偉大な強さは、隠匿のなかに存在する」
「隠匿」これを徹底しているのがイルミナティ(ヴァイスハウプトの)なのです。
ヴァイスハウプトは、隠匿について具体的に指示を出している。
・いかなる場所でも決して自分の名前で現れない。
・つねに別の名前と職業を持つ。
・目標は一つたりとも明らかにしないせず、曖昧なままにする。
ヴァイスハウプトは、「あるときはこれこれと言い、別のときには違うことを言うのだ」と言っている。そのことによってイルミナティ側の真の考えを分らせないようにしている。
これは常識ある人からは「二枚舌」「嘘つき」と呼ばれます。
「曖昧」、これが秘密を隠すための煙幕の役割をするのです。
不都合な真実が世に出てしまっても、肯定も否定もしないで曖昧な状態にする。
そのことで真偽不明にしてしまう。
こうした「騙しの手法」を駆使するのが秘密結社であり、特にヴァイスハウプトの思想には強く現れている。
ヴァイスハウプトは騙すための手段として「教育」を重視している。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・8章』より引用
ヴァイスハウプトの言葉
わたしたちは、教育、教会の管理、知的職業の地位、聖職者の指揮権を獲得しなければならない。
これがヴァイスハウプトなどの秘密結社が考える社会を破壊し、その代わりに自分たちの価値観を浸透させるやり方なのです。
つまり、「教育(学校等)」と「教会(宗教組織)」を乗っ取るということです。
ここで言うところの乗っ取りとは武装して強制的に乗っ取るのではなく、“内部から乗っ取る”ということです。
そのために知的職業と聖職者の地位を確保し(昇りつめる)、指揮権を得ることによって組織体自体を変貌させるという意味での乗っ取りなのです。
(当時、知的職業として認められていたのは教会と軍隊だけであった)
このジョン・コールマン博士が具体的な事例を紹介している。
オランダ・イルミナティのメンバーをオランダ改革派教会の神学指導者の地位に就け、その地位を利用して、南アフリカのオランダ改革派教会を分断させ、一般信者を堕落させた。
最終的には、教会と大衆を引き裂いた。
こうした静かに内側から破壊の力を駆使するのが秘密結社のやり方なのです。
彼らのやり方は常に「金」と「権力(地位)」を得ることで世界をコントロールするというものです。権力も影響力も金で買うのです。
当然、今現在もこのやり方が世界中で行われていると考えるべきでしょう。
ヴァイスハウプトは徹底的している。
彼がイルミナティ(バイエルン)の思想によって社会を染め上げるために以下の影響力を作り上げようとしたことが分かっている。
新しい教育機関、科学、士官学校、印刷所、出版社、修道院、修士会、絵画や彫刻などの芸術。
つまり、人間の心の形成、影響力を獲得して、社会をイルミナティの思想に知らず知らずのうちに引きずり込もうとしたのです。
ジョン・コールマン博士の手もとにある情報によると、「世界中で活動中の全キリスト教会のうち90%がイルミナティによって堕落させられている」というものです。
内部に入り込み、組織を動かす指揮権を得て、分裂と堕落をもたらすのです。
あなたの組織は大丈夫ですか?
こうした秘密結社から組織を守るために必要なことは、「自浄作用」なのです。
本来の組織像から見てあるべき姿(理念や教えや価値観など)から外れた場合、「批判」をすることによって間違った方向に行くことを阻止すること。
「間違っていることを間違っている」と言えなくなる組織は、すでに独裁主義となっているか、構成員が無思考となっているのかのどちらかです。
イルミナティなどの秘密結社のやり方は、必ず「指揮権」を奪いに来ます。
ですから、第一には指揮権を奪われないようにする防衛が必要であり、次に指揮系統の中に入り込まれたら、こんどは下からの自浄作用を働かせる必要があるのです。
なお、指揮権を持った相手に自浄作用を働かせる(その組織体のあるべき姿と違うことを指摘し修正すること)という動きはよほど強くなければ、指揮権を持った力に潰されてしまいます。ここで重要なことは、組織体を構成する構成員の一人ひとりが盲従、盲信しないことです。自分の頭で考える力を有し、なおかつ信じあうことこそが真に強い組織を作り上げることを忘れてはいけないのです。
これは国家組織でも、宗教組織でも、政治組織(政党)でも同じことです。
ここで指摘した論理を自らの組織に当てはめてください。
もしこの論理に気がつかなければ、あなたの組織は乗っ取られます(狙われた場合)。
【超極秘結社編②】につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『秘密結社全論考㊤』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!