【政治問題編①】~旧統一教会と自民党~
これまでの記事
【宗教問題編①】~正しい宗教とカルト宗教の見分け方とは?~
【宗教問題編②】~諸悪の根源は旧統一教会の思想(価値観)にある~
【宗教的真理編】~旧統一教会の宗教としての間違いを指摘する~
旧統一教会と自民党との蜜月関係
《岸信介と旧統一教会》
自民党と旧統一教会の関係を示す情報として、岸信介氏との関係を無視することはできない。
大江氏の懺悔録では、まだ若かりし頃、渋谷の南平台町にあった研修施設で催された原理研究会全国高校連合の研究会に参加した話がある。
その施設とは、岸信介総理大臣のときに総理大臣の私邸兼迎賓館として使われていた建物だった。大江氏の告白によれば、岸信介は施設の隣に住んでいて、研修中に顔を見せていたという。
問題は、岸信介氏の私邸をただ研修施設として使っていただけにとどまらず、旧統一教会は下北沢から本部を移したこと。
ときの総理大臣の私邸(当時の首相公邸)であった建物を一宗教団体に使わせる理由を日本国民は考えるべきでしょう。
また、岸信介氏は旧統一教会の研修だけではなく本部及び政治部門である国際勝共連合の本部にも顔をみせていた。
どっぷりと旧統一教会とつながっていると言われても反論の余地もないだろう。
なお、旧統一教会と岸一族は安倍晋太郎、安倍晋三と3代に渡って深い関係にある。
ですから、安倍晋三元総理を持ち上げて神格化する人たちの中に、旧統一教会の信者たちがいると私は考えている。
《国際勝共連合と自民党》
1968年、旧統一教会の政治組織である「国際勝共連合」が結成された。
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
国際勝共連合の初代会長には、日本の旧統一教会の初代会長だった久保木修己氏が就任した。また、同連合の発起人に笹川良一氏、岸信介氏らが名を連ねた。以後、国際勝共連合の活動を通して、旧統一教会は自民党を中心とした日本の政界との関係を深めていく。
〈日本政界に入り込む国際勝共連合〉
さぁ、ここに日本国と日本国民にとって非常に重要な情報が暴露されています(知っている人は知っていることですが)。
東京裁判にてA級戦犯とされながらも釈放された岸信介氏と笹川良一氏が旧統一教会及び国際勝共連合と深く関係していた。
岸信介氏と言えば自民党の代表的な政治家であり、安倍晋三氏の祖父。
つまり、旧統一教会とは、自民党と深く結びついて日本政界に入り込んでいたということ。
(すでに多くの国民に知られていますが)
見落としがちだが上記の大江氏の語りには日本政界にとって重要過ぎる情報が隠されている。それは、「国際勝共連合の活動を通して、旧統一教会は自民党を“中心とした”日本の政界との関係を深めていく」という部分。
国際勝共連合と日本政界の関係は、中心はあくまでも自民党だが、自民党以外の日本政界に入り込んでいることを示唆している。
これはディープステートの戦略である「両建て」と同じ。
つまり、差はあるだろうが、旧統一教会が入り込んだ政界は“自民党だけではない”ということ。
これが意味することとは、戦後以降、日本政界の奥に旧統一教会が存在し、裏側で暗躍していたということであり、日本政界に旧統一教会(国際勝共連合)の政治思想や政策に深いレベルで影響してきたということになる。
ちなみに、国際勝共連合の「勝共」の意味は、「共産主義に勝つ」という意味。
だとすると、マルクス思想を信じている大江氏にとっては板挟みとなったことだろう。
《国際勝共連合の隠された任務とは?》
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
懺悔その6より引用
「国際勝共連合には、表向きの勝共運動とは別に、隠れた任務がありました。その隠れた任務を担っていたのは、私が仮に“武闘派”と呼んでいる人たちでした。彼らは銃を使った射撃・武闘訓練などに励む一方で、ソ連、中国、北朝鮮などの政府の関連機関に身分を隠して潜り込み、情報収集活動にも従事しました。こうしたグループを統括していたのは勝共連合の事務総長だった宮下昭彦さんでした。私も国際勝共連合の渉外部長だった当時、自衛隊の幹部たちと接触し、緊急事態の場合には、国民の権利などを制限する有事法制の研究を促しました。ソ連などの侵略が始まった時に備え、強力な政府を樹立するためのクーデター計画の準備にも関わりました。三島由紀夫氏の『盾の会』と同様に、非合法的な危険な取り組みを続けてきたことは、やはり懴悔に値します」
〈隠れた任務を行うのは武闘派?〉
国際勝共連合には“隠れた任務”があり、その任務を担っていたのは、銃を使った射撃・武闘訓練などに積んだ“武闘派”。彼らはソ連、中国、北朝鮮などの政府の関連機関に身分を隠して潜り込み、情報収集活動にも従事していた。
これが宗教団体の政治部門と言えるでしょうか?
明かにその範疇をはるかに超えています。
旧統一教会(国際勝共連合含む)とはアメリカのCIAが作った諜報機関(KCAI)の“隠れ蓑”と言われています。この場合の目的は政治革命であり、その隠れ蓑となるのが宗教と考えることができます。
A級戦犯の岸信介氏を釈放した真の存在が誰なのかを考えれば分かることなのです。
ちなみに、『CIA秘録㊤㊦』という書籍の中に岸信介氏がCIAのエージェントであると記されています。ただし、CIAは公式にこの書籍の内容を認めていません。ですが、諜報機関であるCIAがその機密に関わる内容を公式に認めるはずがありませんので、あとは推して知るべし。
旧統一教会を批判する人は多くいますが、「銃を使った射撃・武闘訓練などに積んだ“武闘派”の存在」を批判する人は多くないと思われます。その理由は、あまり知られていないからです。というよりも“知られないようにしている”と思われます。
旧統一教会は信者を自衛隊に送り込み軍隊経験を積ませています。
大江氏によれば、武闘派の人間は400人ほどいるとされています。
大江氏は武闘派と呼んでいるが、著者の樋田氏は「秘密部隊」「特殊部隊」と呼んでいるようです。
武闘派(諜報部隊)は、信者から優秀な人材を選抜して自衛隊などで訓練を積むのです。
となれば、単なる武闘派ではなく、樋田氏が呼んでいるように「秘密部隊」「特殊部隊」という認識の方が正確であると思われる。
国際勝共連合の「勝共」とは、共産主義に勝利するという意味のはずですが、大きな矛盾があります。大江氏によると、「表向き共産革命はダメだ、日本にとって脅威だと説きながら、実はロシア革命を見習え」と教団は言っているという。
つまり、表看板と実態が真逆であり、共産主義を敵視、批判しているように見えて、実態は共産主義と変わらない性質を持っているということ。
さらに、緊急事態条項を想起させる国民の権利などを制限する有事法制の研究をしたり、強力な政府を樹立するためのクーデター計画の準備をしたりしている。
大江氏いわく、「非合法的な危険な取り組みを続けてきた」。
これは、旧統一教会がある種の「革命思想」を持っていることと同義と見なすことができる。
これらのことを大江氏は、「懴悔に値します」と語っているが、懴悔で済む問題ではない。国民への謝罪が必要なのと、教団解散処置が必要であることは間違いない。
こうした政治思想と政治活動をする旧統一教会は、自民党の議員のなかでも自衛隊出身者に近づくことが多く、選挙の際に応援に取り組んだと大江氏が語っている。
その目的は、「選挙に絡め、自衛隊幹部らへの政治的な工作に力を入れるため」なのです。
旧統一教会のことを調べたことがない人は、まったく旧統一教会の政治的活動を知らないと思われるが、ひとつ覚えておいて欲しいことがある。
それは国際勝共連合とスパイ防止法制定促進国民会議は一体であるということ。
ということは、スパイ防止法制定促進国民会議=旧統一教会ということ。
こうした政治的姿勢を「統一教会は保守の思想」と評価する人物が存在すると思われるが、それは大間違いだと言っておく。
大江氏の語るところによると、旧統一教会は「臨時政府」を想定していて、その臨時政府は軍事専門家の政治家が統治する国家というビジョンを描いている。
これは軍事政権とほぼ同じ意味を持ち、国民の自由や人権は制限されることに繋がっていく。表面は保守の顔をしておいて、裏の顔は強権支配の思想を持つのが旧統一教会だと言える。
何者かが日本政治を操るために意図的に「共産主義を敵視する勢力」と「共産主義を支持する勢力」の両方に加担して意図的に分断と争いを作り出していると考えることができる。
これを「両建て」と言います。
「両建て」ではあるが、一方の当事者には全体像が見えず、陰の意図の正体を知らずに、ある特定のイデオロギーを信じて政治活動に邁進しているという図式があると思われる。
旧統一教会の政治部門である国際勝共連合がスパイ防止法を制定させようとしているから旧統一教会は保守というのは、ものすごく短絡的な発想でしかない。
この場合の保守とは、親米保守あるいは拝米保守でしかないのです。つまり偽の保守だということです。
その理由は、旧統一教会の思想が「反日」であるからです。
ここで信者から反論がでることが予想されます。
文鮮明氏は「日本人を愛する」と言っていると。
しかし、文鮮明氏は「日本は悪い国」だとはっきり言っていて、悪い国だから韓国に献金を送る必要があると教えを説いている。
実際、文鮮明氏は反日活動での逮捕歴がある。
これで旧統一教会が保守だとどうして言えるだろうか?
現実は真逆であり、偽の保守でしかなく、日本を陰から支配することを目的としているとしか私には見えない。
大江氏には、もっと突っ込んだ理解をして欲しかったと言っておく。
スパイ防止法自体は私も賛成だが、DSの支配下にある自民党と旧統一教会が進めること自体には危惧がある。
大江氏が、旧統一教会(国際勝共連合)とスパイ防止法に関して以下の様な内容を告白している。
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
1979年2月、自民党の『国防関係の国会議員』の皆さんと国際勝共連合が共同で、『スパイ防止法制定促進国民会議』を結成しました。
しかし、この法案を宏池会(自民党のリベラル派)を中心とする議員たちが立ちまわることで潰してしまったという。その際に朝日新聞はスパイ防止法制定に反対のキャンペーンを張っていた。
旧統一教会=国際勝共連合は一見すると、または表面だけ見ると保守と見えなくもないが、その奥に隠された素顔を見抜くと「反日」の顔がある。
表面だけ見て判断すると大きな間違いをしてしまうことは多くあるのです。
日本国民が知るべきことは、旧統一教会の政治部門である国際勝共連合には大江氏を始めとする共産主義者(元を含む)が多く入っていることです。
元革マル派や学生運動で左翼の活動家からの転向組がわんさかいた、と大江氏は暴露しています。
そうした元共産主義活動家と自衛隊出身者でつくるグループのことを大江氏は「武闘派」と呼んでいます。
旧統一教会=国際勝共連合は、共産主義を敵視している? はずなのに共産主義について実に詳しく研究しているのです。
(菅沼光弘著『「統一教会」問題本当の核心』に書かれている)
国際勝共連合とは、敵視しているはずの共産主義を研究するだけにとどまらず、共産主義と同じような行動原理を持っているのです。
国際勝共連合は独立した政党などでは無く、旧統一教会の政治部門という位置付けであるにもかかわらず、新左翼の過激派などにスパイを送り込むというおよそ宗教団体ではあり得ないことをしている。
これが意味することは、旧統一教会とは単なる宗教団体ではなく、実態は「革命集団」だということ。
旧統一教会の信者は、その信仰を隠し、政界に跋扈し、現代ではネット界にも跋扈していると思われる。
その活動は、単に言論の自由の行使にとどまらず、スパイ活動、諜報活動、工作活動をしていると思った方がいいでしょう。
ちなみに、「日韓トンネル」の提唱者は、文鮮明氏です。
これが導き出すことは、「日韓トンネル推進者(賛成者)」は旧統一教会信者である可能性が極めて高いということです。
このことを頭の中に入れて、忘れないでください。
《国際勝共連合に諜報部隊あり》
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
国際勝共連合の武闘派たちは散弾銃を持ち、クレー射撃などの訓練をしていました。関連企業を統括する事業団は全国に銃砲店を展開していました。国際勝共連合には諜報部隊もあって、危険な諜報活動に従事していました。
〈宗教団体に諜報部隊が存在することは大問題!〉
上記の内容は、旧統一教会について知らない人が読んだら驚く内容です。
旧統一教会とは「宗教法人」、国際勝共連合とは旧統一教会の政治部門の組織。
宗教と政治組織がなぜ射撃訓練をするのですか?
自衛隊員の信者が自衛隊の訓練として射撃訓練をするならば当然でしょうが、宗教団体や政治団体が射撃訓練をすることは明らかにその組織的役割と使命から逸脱しています。
大江氏が告白していますが、旧統一教会には系列企業があり、そのなかに「銃砲店」があります。
日本国では、アメリカのように一般人の銃の所持は認められていませんが?
そんなに儲かるのですか?
これは旧統一教会の計画と結びつくことなのです。
旧統一教会は、一応「反共産主義」を掲げています。国際勝共連合の目的は、共産主義勢力に対抗することなので、もしも共産主義国家から日本が侵略された際に、クーデターを起こしてでも日本国を強権を持って支配するという計画を持っているので、「銃」はそのときに必要とされ、訓練と銃の保持を考えていたのでしょう。
国際勝共連合には「諜報部隊」がある?
「危険な諜報活動」とはどんなものでしょうか?
これが宗教団体の政治部門ですか?
明かに、旧統一教会を宗教団体と呼ぶには語弊がある。
その理由は、旧統一教会を作った裏の存在が米CIAだからです。
(大江氏はこの論点に降れておらず、教団は否定すると思われる)
宗教団体に「諜報部隊」がある、ということを日本国民は知るべきであり、この事実を含んだ上で旧統一教会という団体を評価するべきなのです。
問題は、旧統一教会が政界に進出していることです。
宗教が政治活動をすることは憲法に規定された「自由の行使」です。
ですが、政界に入り込んだ宗教団体に諜報部隊があるとすれば大問題です。
国際勝共連合に存在する諜報部隊の解明を国民は求めるべきでしょう。
そのためには自民党政治(政権)を終わらせる必要があります。
射撃訓練をする武闘派がいて、なおかつ諜報部隊が存在する。
大江氏は、この宗教団体とは言えないこの状況に対して懴悔するべきなのです。
私から言わせれば、旧統一教会の反共産主義は反日を隠すダミー(隠れ蓑)となり、同時に日本国が拝米保守を取ることを“プロテクト”するものでしかありません。
《自民党と「絶縁」する?》
第9章のタイトルは「自民党との『絶縁』を求める」です。
私は、この部分を一番注目しています。
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
懴悔その11より引用
「これまで非常に長い間、自民党とは特別な関係にありました。腐れ縁と言ってもいい。しかし、2022年まで延々と続いてきた、この腐れ縁に対し、もはや懴悔するしかありません。はっきり申し上げれば、自民党に対して恨み骨髄に徹す、です。あれだけ統一教会に世話になっていたのに、都合が悪くなれば、手のひら返しです。自民党の議員たちの多くは見下げ果てた人間であり、自民党という政党は見下げ果てた組織です。統一教会がこれまで半世紀にわたって自民党を支援し続けてきたことについて、いくら懴悔しても、懴悔しきれません」
〈旧統一教会は自民党と本当に絶縁したのか?〉
はっきり言います。
ここが著書『旧統一教会大江益夫・元広報部長懺悔録』の最重要部分(情報)です。
旧統一教会と自民党は半世紀にわたって「特別な関係」にあった。
しかし、その腐れ縁も“2022年まで”?
この重要な点は、自民党と旧統一教会の関係を示す元教団幹部(大江氏)の証言ということ。
しかし現在は(大江氏の語りでは)、自民党に対して「恨み骨髄に徹す」ほど憎しみを抱いている?
私が関心を持っているのは、恨み骨髄に徹すほどの憎しみを抱いているのは、大江氏個人だけなのか、それとも教団全体なのか、ということです。
日本国民が知らなければならないことは、自民党と旧統一教会が半世紀にわたって特別な関係にあったことにとどまりません。
旧統一教会が社会から糾弾され、自民党との関係が明らかになってくると、“手のひら返し”をして旧統一教会を見捨てる(統一教会にさんざん世話になっていたのに)という自民党の身勝手で非情な裏切りにも注目すべきです。
この懴悔が出たことで自民党と旧統一教会が親密な関係にあったことが公に明らかにされました。
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
旧統一教会と自民党との親密な関係は、半世紀前に岸信介氏の協力で国際勝共連合が結成された当時から続いている。
著書の中では、旧統一教会が応援していた政治家として自衛隊の元幹部や石原慎太郎氏などの保守系の人たちを応援していたとされている。
そしてこうも書かれている。
旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録より引用
1980年代の半ばからは、自民党の各議員に勝共秘書団を送り込み、候補者への大規模で組織的な応援を始めた。勝共連合秘書団は、統一教会の信者の中から優秀な人材を選抜して養成していた。
ここまで暴露されてしまうと、自民党議員たちは、言い逃れ出来ないでしょう。
ふと、気になる情報が最近あった。
立憲民主党の原口議員がXで語っていたことで、「与野党の秘書たちが突然大量にいなくなった」(おそらく辞職したと思われる)というもの。
はたして勝共秘書団と関係があるのか?
これは私の私見だと前置きしますが、いなくなった秘書たちとは「勝共秘書団」たちではないかと推測している。
『【政治問題②】』につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』
著者:樋田毅
出版社:光文社
発刊は、2024年8月末
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!