『ガン宣告、そのときどうしますか? ガンで繋がる人たちに拍手喝采!』

【突然、ガンの宣告】

もしも、あなたが突然「癌(ガン)」と言われたらどうしますか?
どう受け止めますか?
何をそのとき思いますか?
これから先どう生きますか?

アチキの場合は、「明日死んでもいい」と、この世への執着を断ち、いつあの世へ旅立ってもいいと思って生きていきます。

しかし、アチキは驚きました。
「ガン」と宣告されながら、「ガン」と闘いながら、笑顔で明るく生きている人たちがいることを知ったのでありんす。

【ガンは国民病】

日本人の死亡原因の1位は男女とも「ガン」です
部位別では「気管支および肺」です。

もう少し死亡原因について詳しく見てみましょう。
日本人の死亡原因の1位は「悪性新生物(ガン)」、2位が「心疾患(心臓)」、3位「脳血管疾患」、4位が「老衰」、5位「肺炎」となっています。
(シニアガイド調べ)

国立がん研究センターによると、2017年にガンで死亡した人は373,334人
内訳は男性が220,398人、女性が152,936人となっています。
また、2016年に新たにガンと診断された人は995,131人です。

これらの数字から分かることは、ガンと診断された人の3人に1人が命を落としているといえます。

ちなみにどの部位のガンの死亡が多いのかというと、
男性では、「気管支および肺」が1位で、「胃」「肝臓」「結腸」「膵臓」が続きます。
女性も1位は「気管支および肺」で、「結腸」「膵臓」「胃」「乳房」と続きます。
つまり、死亡率の高いガンは気管支(喉)と肺ガンであるということです。

年齢に関して見てみると、
男女ともおおよそ60歳代から増加し、高齢になるほど高くなる。
60歳代以降は男性のほうが女性よりガンにかかる確率は高くなる。
ということが分っています。
(国立がん研究センターによる)

【ガンで繋がる人たち】

アチキは衝撃を覚えました。
ガン告知をされたのに、ガンという死亡率が高い病気にかかってしまったのに、明るく生きている人たちがいるでありんす。

〈ガンで繋がる1〉

それが「GANNOMI(ガン飲み)」です。
「GANNOMI(ガン飲み)」は、“ガンのことをもっと気軽に語り合いたい“というガン患者たちの思いから実現した飲み会です。

「いま、抗がん剤治療中です。でもいっぱい食べます」といって笑顔を見せる女性。
和歌山から飛行機に乗って東京のGANNOMIに参加する男性。
そんな人たちが家族にも話せないガンの話を気軽に話しながら酒を飲みかわすのです。

なぜ、ガン患者が集まって飲み会をひらくのか?
それは「お互いが同じ苦しみ(ガンという病気)を体験している同士という感覚がある」からではないでしょうか。
家族であっても、ガンになったことがない人は、やはりガンになった人の気持ちを心底理解することは難しいでしょう。
また、家族はガンにかかった人へ気遣いをしますし、患者側も心配や看病、応援をしてもらうことに負担をかけている気がねがあります。

でも、同じガン患者同士であれば、戦友のように心の底から繋がれるのです。
同じ病気にかかっているからこそ話せることがあるのです。

ガンにかかってしまうと、周囲からは「あの人ガンなんだ!」「かわいそうに」という視線で見られることもあります。
たとえ同情的であっても当事者とすれば辛いことです。
まして、突き放したように「あの人も終わりね~」と言わなくても顔に出ていれば、当事者はいたたまれない気持ちになります。

手術費や治療費の経済的負担、仕事を休まざるを得ない状況、家族などに心配と負担をかけること、自分の人生の将来の不安など、ガン患者はたくさんの葛藤、悩み、苦しみを抱えることになるのです。

ですが、同じガンという病気を経験した人たちと繋がることで、ガンと闘い克服し明るく生きている人たちがいることを知ることで、「こんな頑張っている人がいるんだ」「わたしだけじゃないんだ」「ガンになっても明るく生きることができるんだ」と希望を持てるのです。

「GANNOMI(ガン飲み)」などでガン患者同士が繋がることは、ガンという病気で闘う人に生きる力を与えるのです。

〈ガンで繋がる2〉

ガンの問題では、「AYA世代」というものがあります。
AYA世代」とは、Adolescent and Young Adultの略称で、15歳~39歳までの世代のガン患者のことを意味します。

このAYA世代は、治療以外の問題を抱えています。
それは学生の人であれば「進学」「受験」や「就活」、社会人となれば「仕事と治療の両立」や「恋愛」「結婚」「出産」「子育て」などのライフイベントとぶつかってしまうのです。

ガンにかかる年代は圧倒的に高齢の人が多いのです。
つまり若くしてガンになってしまうと、同じガン患者同士で繋がることが難しいのです。

ガン発病者は年間およそ100万人。
そのうちAYA世代は、年間2万人しかいません。
同じ境遇の人が少ないがためにカミングアウトしづらい環境にあるのです。

そんななか、AYA世代によるAYA世代のためのコミュニティーが「STAND UP!」なのです。
(こちらも飲み会が中心)

同じ境遇、同じ世代がゆえに気軽に語り合えるコミュニティーなのです。
現時点で700人もメンバーがいます。

ガンという難病にかかりながら孤独にならないための繋がりなのです。
若い世代ならではのライフイベントを抱えた人たちは高齢者とは違った悩みや葛藤を抱えています。
これはガンという同じ病気であっても、差し迫った人生の問題が違っていることと、少数であることが高齢者の闘病とは違う繋がりが必要であるということなのです。

〈ガンで繋がることは・・・〉

ガン患者同士が繋がること。
アチキはそこに「愛」を感じます
そこに「愛」を見つけます

「愛」ってなんでしょう。
「愛」に関しては、いろいろな考え方があるでしょう。
でも、「愛」とは、
「苦しみを分かち合うもの」
「苦しみを理解すること」
「苦しみを共に乗り越えること」
「同じ苦しみを持つ者同士が手を繋ぎ合い共に生きること」
こうしたことは「愛溢れる姿」であると思うのです。

人は誰かと繋がっていたいのです
人は愛の中でこそ生きていけるのです

ガンという「死の病」と独りぼっち(孤独)で闘うことは辛すぎるのです。

人は愛なきとき、絶望の淵に落ちていきます。
人は愛あるとき逆境から立ち上がり、這い上がり、希望を持って今日を生きていくことができるのです。

そうした意味で「GANNOMI(ガン飲み)」や「STAND UP!」は「愛の会」なのです。
だから、みんな笑顔なのです。

アチキは、それを「とても素敵なこと」だと思うでありんす!

(ただし、重度のガンで寝たきり状態であったり、余命わずかな人の場合はこの例ではありません)

【ガンをSNSで発信することが・・・】

ガンと闘いながらSNSやブログで自分の病気のことを発信したり、語ったりする人たちがいます。

世間には偏見的な見方をする人もいるし、ガン患者がSNSで発信することを批判する人もいるかもしれません。

ですが、そんなことまったく気にすることはありません。
アチキは積極的に「ガン闘病記」「ガン患者の気持ち」をSNSやブログで発信することを勧めます。

なぜか?
それが同じようにガンと宣告された人たちに希望の光を与え、ガンで闘病する人たちに生きる力を与えるからです。
また、ガン患者を持った家族がガン当事者の気持ちを理解する手助けとなるからです。

【人は誰しもいつか死に行くもの】

人生にはいつか必ず終わりが来ます。
人は誰でもいつか死に行くものです。

ですが、“まさか”と思うのが突然のガン告知ではないでしょうか?
ガンにかかること、ガンになって死んでいくこと、世間ではよくあることでも、「まさか自分の身に降りかかるなんて・・・」と思うのが普通でありんしょう!

「あなたはガンです」と医者から言われれば、ぐうともいえないのが正直なところでないでありんすか?
(「ぐうともいえない」は何も言えないの意)

もしも、残りの時間が少なかったら、半ちくな生き方をしね~で思い切って自分のやりたいことをしてみるのもいいかもしれませんね。
(「半ちく」とは中途半端なこと)
人生を終えるとき後悔しないように。

財産や地位、肩書、こんなものは人生のなかでそれほど重要ではありません。
人生のなかで一番大切なのは「愛」です

人は人と繋がることで「愛の中で生きる」ことが出来ます。
アチキは「ガンで繋がる人たち」にエールを送るでありんす!

最後に一言付け加えるとするならば「愛とは与えること」だと言っておきます。

【ご意見番がエールを送る!】

「人は誰かと繋がって生きることでガンと闘う力を得ることが出来る」

「ガンと闘うすべての人たちにエールを送る!」

【おまけ】

《ことわざ》

『無常の風は時を選ばず』

*人の死は定めがたいこと。死は年齢や時に関係なく訪れること。
「大きい活字の故事・ことわざ辞典」より

お読みいただき、ありがとうござんした!


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