イジメ被害と認定されたにも関わらず「自殺の主要因ではない」とされる摩訶不思議に憤慨する!
千葉県野田市の市立小学校6年の男児が2019年7月に自宅で自殺したことを巡り、イジメの有無や自殺との関連などを審議してきた市の「いじめ問題対策委員会(委員長金子英孝・聖徳大学教職大学院教授)」は2月8日、佐藤裕教育長に報告書を答申した。
自殺した男児が級友から受けた行為については、いじめ防止対策推進法の「いじめ」と認定した。
だが、このイジメが「自殺の主要因とは判断できなかった」とし、「衝動的に自殺を選択してしまったと推察した」と結論づけた。
いじめ問題対策委員会は、精神科医や弁護士などの5人で構成され、同学年の児童131人、教職員13人、及び両親に面談で聞き取りを行い、教職員、児童、保護者へのアンケートを含めて調査した。
いじめ問題対策委員会は、「ささいに見える行為の累積により、相当のストレスをため込んでいった」とし、自殺との関連について「学校はストレスを感じる環境。悩みを自ら教職員に相談できず、教職員も悩みに気がつかず孤独感を抱えながら生活していた」と認識した。
自殺後、家庭学習ノートにSOSや自殺したいとの趣旨の短い書き込みが見つかり、同委員会は文科省指針に基づく「遺書など」と扱った。
しかし、絶対に聞き逃せないことがある。
それは金子委員長の発言だ。
委員会の調査結果である「イジメの被害」を認めながら、金子委員長は会見で「(イジメ自体は)思春期である高学年の学校生活ではしばしば見られる行為」とし、「全く関連がないとは言えないが、主たる要因ではない」と発言したことだ。
さらにこう述べた。
「学校と連携し実効性のある再発防止策に全力で取り組む」。
これに対して児童の両親は「報告書の内容は納得していない。今後、市長に所見書を提出し、再調査を依頼したい」とした。
(内容は、2月8日「千葉日報」より)
いじめ問題対策委員会の結論を論破し、隠蔽を糾弾する!
《いじめ問題対策委員会の結論を論破する》
千葉県野田市の児童が自殺した件の調査委員会の報告と結論は誰が見ても矛盾でしかなく、悪質な責任逃れでしかない!
同委員会の結論は、イジメが教育現場で起きたことの責任、イジメが原因で児童が自殺したことの責任を回避するための結論でしかない。
まずはっきりとしておきたいのは、同委員会が「イジメはあった」と認定していることだ。
そして、自殺した児童の状況が「悩みを自ら教職員に相談できず、教職員も悩みに気がつかず孤独感を抱えながら生活していた」としていることだ。
また、家庭学習ノートにSOSや自殺したいとの趣旨の短い書き込みを「遺書」として認めていることだ。
つまり、イジメ被害を受けたことは事実であり、被害者(自殺した児童)の被害を訴える証拠まで残っているということだ。
(これではさすがにイジメがなかったと隠蔽することはできなかったのだろう)
イジメがあって、SOSが発信されていたにも関わらず、教師たちは児童に救済の手を差し伸べることなく自殺してしまった、ということだ。
イジメがあったにも関わらず、自殺の要因はイジメではない??
この調査結果を出した委員長には、常識がないのか?
常識だけではなく、人としての良心がないとしか言いようがない!
イジメられて、悩みを誰にも相談できず、孤独感を抱えながら生活していた児童が自殺したならば、その原因は「イジメ」しかないだろう!!
同委員会の結論である、イジメが「自殺の主要因とは判断できなかった」とし、「衝動的に自殺を選択してしまったと推察した」との結論は矛盾であり、なんの結論も出していない騙し論法でしかない!
《児童による自殺の主要因はイジメが一番大きな要因と考えることが正しい認識》
「イジメが自殺の主要因とは判断できなかった」???
バカ言うんじゃね~よ!
小学6年生の児童が自殺する要因で考えられることは、2つしかないだろう!
あなたがいま、タイムスリップして小学6年生に戻ったと想像してみろ!
小学生の行動範囲は狭く、人生の始まりにしか過ぎない年頃である。
小学6年生の生活には主に「学校」と「家庭」しかない。
(塾に通っていれば塾、スポーツをしていればスポーツクラブ等もある)
広い人生観を持っているわけでもなく、さまざまな社会経験を積んでいるわけでもなく、多様な人間関係を乗り越えてきたわけでもない。
小学6年の年頃の児童にとって「学校生活」及び「友人関係」というのは大きすぎる影響を与えるものだ。
まず、いい大人たちがそのことに気がついていない、というか想像できないのは、身勝手な自分の立場からこの件を見ているからだ。
大事なことは「被害者の目線」「被害者の立場」から物事を見て考えることだ。
もし、自殺した児童の家庭に大きな問題が潜んでいないのならば、小学6年の児童が自殺する理由は「学校でのイジメ」を真っ先に疑うべきであり、もっとはっきりと言うと、「それしか考えられない」となる。
まさか、小学6年生の子どもが進学や就職に悲観して自ら命を絶ったとでもいうのか?
要するに、小学6年の児童が自殺をするなら一番疑わしい理由は「イジメ」である。
今回のケースでは、イジメが行われていて、児童のSOS、書き込み、遺書まで残っている、これが意味することは「イジメによる自殺」以外にはないではないか?
そんな想像力さえ無いというのか???
その程度の推察力も無いというのか???
それは悪質である!!
《結論が出ていない結論》
結局、この委員会の出した調査結果には一番肝心な結果が実は出ていないのだ。
「ささいに見える行為の累積により、相当のストレスをため込んでいった」
「悩みを自ら教職員に相談できず、教職員も悩みに気がつかず孤独感を抱えながら生活していた」と児童の苦しい心境を理解するような姿勢を示しながらも、「衝動的に自殺を選択してしまったと推察した」としていることに悪意さえ感じる!
金子委員長の脳みそは大丈夫なのだろうかと疑ってしまう。
だ・か・ら、「衝動的に自殺を選択してしまった」理由を調査するのが調査の目的であり、今後の対策に絶対に明らかにしなければならないことであるはずだろう!
詭弁もいい加減にせんかい!
要するに、「児童がなんで自殺したのか?」という自殺理由を調査によって明らかにしていないということだ。
それは、児童の自殺という、おきてはならない事態に対する調査としては、あまりにも無責任でしかない。
金子委員長の「衝動的に自殺を選択してしまった」という結論は、悪質で意図的な責任逃れである。
まともな知性と理性の持ち主とは思えない。
金子委員長に改めて質問する。
小学6年の児童は、いかなる理由で自殺したのか?
《いじめ問題対策委員会の結論は隠蔽以外の何ものでもない》
結局、イジメがあったけれども、それが自殺の原因ではないと結論づけることで学校側と教育委員会を庇った“責任逃れ”であり、“騙し”でしかない。
「死人に口なし」をいい事に、学校側の責任を取らない“騙し行為”でしかない。
こんなふざけた結論を突きつけられた我が子を失った両親や家族は屈辱でしかない。
怒りの対象がイジメをした同級生だけではなく、教師たちや調査をした委員会の教育者たちにまで広がる事態でしかない。
こんな調査は納得がいかない!
まだ、可愛い盛りの小学生の我が子を無くした両親の気持ちを蔑ろにする行為でしかない。
アチキは「自殺に関するブログ」も運営しているが、子どもが自殺するほとんどがイジメであり、自殺する大きな意味は、「僕が死んだら真実を明らかにして」「僕が死んだら、僕をイジメたやつらを糾弾して」というメッセージがそこに込められているのだ。
それを教育者たちが無視するということは、自殺した児童へ「死者に鞭打つ行為」であると言っておく!
全国の教職員及び教育委員会にもの申す!
「イジメは常に起きている」
「イジメは大人たちの見えない世界で行われている」
「真面目な児童、おとなしい性格の児童がイジメのターゲットになりやすい」
「真面目な児童、おとなしい性格の児童はSOSを教師と親に言いだしにくい」
そして、「イジメを絶対に許さない!」
という姿勢が教育者としての正しい認識であると知ってください!
イジメが発生してもそれを隠蔽することなく、子どもたちを救済してください。
もし、イジメを見逃し、苦しむ子どもに手を差し伸べられないのならば、教師を辞めなさい!
教師は子どものために存在する。
それが正しい教育者の心構えです。
もっと、我が子を失った親の気持ちになれ!!
もっと、苦しみのなか自ら命を絶った子どもの気持ちになれ!!
悲しみを知らぬ者が、正しさを知らぬ者になるのです!!
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!