『世界を操る闇の権力者の正体に迫る!【セシル一族編②】~セシル一族の思想の特徴とは?~』

【セシル一族編②】~セシル一族の思想の特徴とは?~

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【セシル一族編①】~セシル一族を知らずして、陰謀を語れない!~

セシル一族の思想の特徴とは?

《ウィリアム・セシルとシーモア一族》

ウィリアム・セシルに話を戻すと、彼は宿屋の主人の娘メアリーと結婚した。ジョン・コールマン博士はこの結婚を「わずかな持参金目当て」だとしている。
ウィリアム・セシルの最初の妻であるメアリーが死去した後は、ミルドレット・クックと再婚している。
セシルには支援者(擁護者)がいて、彼が英国国教会の問題に手を出して投獄されたときも強力な支援者(擁護者)のおかげで釈放されている。
その支援者(擁護者)とは、シーモア一族
それまで政府内で何の職務にも就いていなかったセシルが国務卿になったのはひとえにシーモア一族の力と言うべきだろう。
問題はその後、エリザベス一世女王と愛人関係になったこと。
エリザベス一世女王との愛人関係の最初の記録は1548年8月8日であると、ジョン・コールマン博士の調査で判明している。
そのときのエリザベス一世女王はまだ15歳だったが、セシルに思いを寄せる手紙を書いている。その後二人の友情(?)は50年の長きにわたって続いていく。

《イギリス王室とドイツ》

イギリス王室とドイツは深い関係がある。
現在の王朝であるウィンザー朝の前王朝がサクス・コバーク・ゴータ朝であり、その前がハノーヴァー朝。ハノーヴァー朝とはハノーヴァー王家の王朝であるが、ヴィクトリア女王がサクス・コバーク・ゴータ公子であるアルバートを夫(王配)に迎えたことでサクス・コバーク・ゴータ朝へと王朝交代する。
つまり、イギリス王室にはドイツ中部の貴族サクス・コバーク・ゴータ家(サクス・コバーク・ゴータ公国)の血筋が流れているということ。ご存じのようにイギリス王家とは、純粋なイングランドの民族ではないということ。
ところが第一次世界大戦が始まり、ドイツと敵対したため、ドイツ貴族の名を冠する王朝名である「サクス・コバーク・ゴータ」は具合が悪いとみたジョージ5世が王宮の場所にちなんで「ウィンザー(朝)」と王朝名を変えた。表向きはイギリス国民の心情を慮ってとされるが、そんな誤魔化しは単なる建前にしかすぎない。

何が言いたいのかといえば、イギリス王家とドイツ貴族は血族関係にあるということであり、そのことがセシル一族がヒトラーを作り上げることの土台にあるということ。
ウィンザー朝2代目国王であるエドワード八世はヒトラーを賞賛していたことは表の歴史から消されている。歴史には「隠された歴史」がある。ヒトラーの背後にイギリスがいたことこそ隠され歴史である。これ以外にも隠された歴史、塗り替えられた歴史は腐るほどある。現在、日本においても塗り替えられた歴史が教育の場で教えられている。近代日本における塗り替えられた歴史の最たるものこそが「日本侵略国家説」「日本人残虐民族説」に他ならない。これは同時に日本民族に対して「自虐史観」を植えつけている。

話しをセシルに戻す。

1939年~45年より以前のセシル一族は、「コエフィシェント・クラブ」のメンバーであるラッセル卿、H・G・ウェルズ、ホールデーン卿、レオ・マックスと関係があった。このメンバーたちこそが、パレスチナにシオニストの国家を建設し、中東紛争を引き起こすことと密接な関係がある者たちである。

セシル一族がヒトラーとどうかかわったのか?
セシル一族は、カール・ハウスホーファー将軍(英国)に対して、ヒトラーに味方するように強く勧めた。また、ヒトラーには自伝『わが闘争』を書くように手助けをした。
(ヒトラーの自伝『わが闘争』のプロデューサーがセシル)
つまり、ヒトラーを作り上げたのがセシル一族であると言っても過言ではないということ。
ここで重要な情報を補足します。セシル一族はユダヤ人です。ヒトラーの背後にはユダヤ人であるセシル一族がいたということは歴史からは隠されています。なぜならば、ユダヤ人であるセシル一族がヒトラー(独裁者)を生み出したということが全世界に知られたならば、ナチスの悪はセシル一族(ユダヤ人)に向かって来るからです。果たしてユダヤ人はナチスの被害者なのか、加害者側なのか紛らわしくなって、後世に伝えられたナチス=極悪というイメージは形成されなかったと思われます。
ただし、ヒトラーがユダヤ人に対して冷酷な扱いをした時点で、セシル一族はヒトラーを放り出しましたが。
これが陰謀団のやり口なのです。

《セシル一族は、ユダヤ教徒》

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

王朝の創始者ウィリアム・セシルの時代からキリスト教徒のふりをしていたが、セシル一族は間違いなくユダヤ教徒であった。

〈偽装〉

キリスト教徒のふりをしていた

この「~のふりをする」ということが陰謀家の常套手段なのです。
これを別の言い方にすると、何度も言っているように仮面をつける、隠れ蓑を被るという「騙し術」なのです。
セシル一族のひとりであるヒュー・セシルは陰でキリスト教徒のことを笑っていたという情報をジョン・コールマン博士は掴んでいる。
「~のふりをする」ということは名目上別の顔を持つ、別の主義思想を装うということであり、これが意味することは「偽装」なのです。
すべてとは言わないが、セシル一族などの“ユダヤ人”にはキリスト教徒に対する憎悪が渦巻いていることは間違いない。

ジョン・コールマン博士の調査では、ウィリアム・セシルの思考が暴かれている。
ウィリアム・セシルは、キリストの教え(理想)を広める人々のことを利己的で卑しいとしている。また、下層階級の人間と同じで教会外の活動分野では自己の利益を追求しようとしていると非難している。
これは「逆転の論法」、つまり善と悪をひっくり返し、白と黒を入れ替えてしまう思考法でしかない。キリストの理想を否定し、憎悪し、妨害する者たちこそ利己的で卑しいのであって、彼らが主張する内容は自己投影でしかない。自分たちの卑しい姿を入れ替えて糾弾する「悪の論法」なのです。

話しは反れますが、この逆転の論法、悪の論法を使う者たちと私は議論した経験があるが、こうした者たちの悪質性は頑迷であり、自己愛のかたまりであり、利他心と反省心などどこにもない。ただ、あるように見せているだけ(あるように装っているだけ)である。

《セシル一族の思想の特徴とは?》

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

セシル王朝は啓蒙主義思想を信じていた。いやそれ以上に、自分たちこそが「啓蒙された人間」だと信じ、この世のあらゆる利益は自分たちに授けられるために継承され、自分たちはそれを得る資格があると考えていた。これは傲慢さが最悪のかたちをとったケースで、何世代にもわたって敵対してきたユダヤ人の特徴である。

〈陰謀家たちの基本的な性質とは?〉

陰謀家たちの基本的で中心的な性質は、「自己愛のかたまり」です。
傲慢で、冷酷で、うぬぼれの極致と言ってもいい。
愛とは何たるかを知らず、奪うこと(得る事)に快感をおぼえる者たちなのです。

ジョン・コールマン博士の分析によれば、セシル一族は、自分たちが寡頭支配者層に操られていることに気づきながら、それを嫌悪するのではなく、その関係を寡頭支配者層との武器として使うようになったという。

ここで歴史に刻まれていない真実をジョン・コールマン博士が語っている。
それはエドワード八世の退位問題についてだ。
エドワード八世の退位の表向きの理由は、国王が離婚予定の平民ウォリス・シンプソン夫人と結婚する意志を表明したこととされている。問題は平民のシンプソン夫人の離婚ではなく、国王の離婚である。エドワード八世はすでに妻がおり、シンプソンと結婚するには国王も離婚する必要があった。
(当時の英国国教会では、国王の離婚は認められていなかった)

だが、真相は別にある。
エドワード八世が、ヒトラーとドイツの情勢を平然と支援していた事こそが退位の原因であった。エドワード八世は、ヒトラーに会うために何度かドイツを訪問し、ドイツ首相を支援することを決意していた。

なお、ヒトラー率いるナチ党が急激な快進撃をした理由が、「クリブデン・セット」の存在にある。
クリブデン・セットとは、イギリスの銀行家モンタギュー・ノーマン、アスター一族、セシル一族の支援を受けてヒトラーに権力を持たせることに実際に関与していた人たちのこと。
要するに、ヒトラー率いるナチ党の背後にはイギリス勢力があったということ。
これがイギリス王家の王朝名の変更の要因につながった。
(ドイツ中部の貴族の血筋を連想させる「サクス・コバーク・ゴータ」から「ウィンザー」に王朝名を変更した)

ヒトラーがなぜユダヤ人を迫害したのかということの理由をジョン・コールマン博士が語っている。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

ヒトラーは、今のうちにユダヤ人にとどめを差しておかなければ、ボルシェビキのように、最終的には彼らがドイツの実権を握るように思ったのだ。

この価値観こそ、陰謀団が何とでも隠蔽したいことだったのです。
要するに、ドイツという国家をユダヤ人の侵略(武力によらない)から主権を守るためにユダヤ人を迫害したということ。ヒトラーはボルシェビキ革命の意味も、ユダヤ人の乗っ取りの手口も理解していたということ。ただ、だからといって虐待、惨殺が許されるわけではないことは言っておく。

もちろんここで言うところのユダヤ人の侵略(者)とは現代でディープステートと呼ばれる秘密結社の者たちのこと。ただ、秘密結社と関係ないユダヤ人も巻き込まれたと思われるのでヒトラーのやったことは善悪の判定をすれば「悪」となる。だが、単純にヒトラーだけが悪なのではないということを知ることが、真実の歴史を知ることなのです。

セシル一族は、ヒトラーが同族のユダヤ人迫害を開始したことにより、支援を止め離れていった。だが、それでもヒトラーを支持する人物がいた。それこそがイギリス王エドワード八世だった。
そこでシンプソン夫人の件を持ちだし、マスコミを使って(圧力をかけて)スキャンダルを意図的に流した。来る日も来る日も、国王エドワード八世に対するきわめて横柄で下品な非難が嵐のように押し寄せた。セシル一族は、エドワード八世に選択を迫った。ヒトラーを見捨てるか、それとも退位するか。国王エドワード八世の選択は、シンプソン夫人をスキャンダルにさらすことを避けるために自ら退位することだった。
こうして邪魔者エドワード八世は退位に追いやられた。
表向きの理由は、イギリス国王が離婚歴のある女性と結婚することはまずいということだが、本当の理由はユダヤ人に牙をむくヒトラーを支援することを止めさせることにあった。

要するに、エドワード八世の退位の本当の理由とは、シンプソン夫人とのスキャンダルではなく、ヒトラー支持の政治姿勢にあったということ。国王がヒトラーを支持していたら、ドイツと戦争をすることはできないだけではなく、ドイツがヨーロッパで勝利を続けていく可能性があったからだ。
ドイツ貴族の血が多く流れているイギリス王家にとっては、難しい問題だったのかもしれない。

ジョン・コールマン博士はこう語っている。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

特筆すべきは、セシル一族にそそのかされたイギリス内閣が国王に強い圧力をかけ、国王がそれに負けて退位したとたんに、ドイツに宣戦布告するための道が開かれたことである。

付け足すと、ケント公妃アレグザンドラの父親がSS(ナチス親衛隊)であり、チャールズ現国王(当時は皇太子)の叔父もやはりSS(ナチス親衛隊)に所属していたという事実がある。現在のイギリス王族と近いドイツ貴族の多くがSS(ナチス親衛隊)のメンバーだったということ。

この問題を日本人がサラッと読んではいけないのです。
なぜならば、もしイギリスが第二次世界大戦に参戦(ドイツと敵対)しなければ、ある国家の第二次世界大戦参戦もなかった可能性が非常に高いからです。

ではその国家とは、アメリカ合衆国。
アメリカ合衆国が第二次世界大戦に参戦した理由はイギリスの要請であることは、知られていること。もしアメリカ合衆国が第二次世界大戦に参戦していなければ、非情に高い確率で大東亜共栄圏ができあがり、日本の敗戦も、敗戦後の属国化もなかったということになる。
つまり、歴史が大きく変わっていたということが言え、日本の未来像までも大きく変えてしまう出来事だったということ。
こうした隠された歴史は、既存の歴史資料からは見つけることはできない。ジョン・コールマン博士のような陰謀研究をしてこそ発掘されるものだからだ。

セシル一族に関してある作家がこう言っている。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

わたしがこんな古い話を持ち出したのは、セシル一族が1558年以来、ヨーロッパ中で策略をめぐらす達人だったことを立証するためである。国王エドワード八世やレオン・トロツキー、そしてもちろんヒトラーが、セシル一族に歯向かって生き残れなかったのも、何ら不思議ではないのだ。

《世界連邦主義運動を起こす者たちとは?》

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

20世紀初頭のイギリスにおいて、世界連邦主義者運動に協力を呼びかけた人々が多勢いた。そのなかに、セシル一族、そしてロバート・セシル卿の妹レディー・セルボーンも含まれていた。このうちの多くが「コエフィシェント・クラブ」円卓会議のメンバーであり、ほぼ全員が秘密結社フリーメーソンリーのメンバーであった。そして全員が、権力と影響力を持つ地位にあった。

〈円卓会議の存在理由とは?〉

世界連邦主義者運動とは何か? おわかりですよね?
現代的な言い方をすれば、「世界統一政府樹立」のための運動、つまりニュー・ワールド・オーダーのことです。イギリスでこの動きを20世紀初頭で取っていたメンバーが秘密結社(フリーメーソンリーを含む)のメンバーであったということの意味を正しく理解することが、21世紀の未来を決めていきます。

日本では、いまだに「陰謀論」「陰謀論者」などという言葉を使って陰謀を否定する人たちがいます。はっきりと言います。そうした人々は陰謀団の仲間であるか、“無知”ゆえに陰謀団を擁護している結果となっているかのどちらかです。後者であっても人類への裏切りに加担していることになります。

【悪魔の未来計画編】で語ったように陰謀団は3つの世界大戦をとっくの昔に計画しました。第一次世界大戦に関する会議がロンドンのセシル邸(ハットフィールド・ハウス)で何度も開かれたことがすべてを物語っています。そのときセシル邸に集った人物には、円卓会議のバートランド・ラッセルとカーティスも出席している。

円卓会議については、ジョン・コールマン博士はこう言っている。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

円卓会議は、セシル一族がその地位を守る、あるいは望む地位を得るために、陰で圧力をかける手段として使われた。

〈セシル邸で開かれた秘密会議の内容とは?〉

陰謀家たちが秘密結社を生み出す理由は、権力と富を得、陰にいながら世界を支配する(動かす)ためです。
1915年にロンドンのセシル邸(ハットフィールド・ハウス)で開かれた秘密会議では2つの重要な決定がなされた。
一つは、シオニストの祖国建設(承認)で、二つ目がセシル一族からウッドロー・ウィルソン大統領に対して約2年後にアメリカを参戦させる指示をだすこと。
実際に1917年4月6日にアメリカはドイツに対して宣戦布告をして参戦している。これはウッドロー・ウィルソン大統領が連邦議会に要請したもの。
つまり、第一次世界大戦におけるアメリカの参戦とシオニストの国家をパレスチナに作るという陰謀の裏にいた人物こそがセシル一族だということ。
現代につづくパレスチナ問題の責任はセシル一族にあり(他にもいる)。

これらのことは決して空想や物語ではない。ジョン・コールマン博士は、ミルナーの日記、ミルナー文書、カーティスの文書、エドワード・カーソンが書いた手紙などを調べた結果として浮き上がってきた隠された歴史の真実なのです。

隠された歴史という意味で言えば重大なことがある。
それは「戦争を画策し、実際に戦争を引き起こしている人物がいる」ということであり、それらの人物は決して表には出てこないことでもあり、そうした人物たちに共通していることが秘密結社のメンバーであることだ。

〈シオニストの祖国建設の黒幕とは?〉

セシル一族が引き起こした戦争(操った戦争)に、ボーア戦争がある。
ロバート・セシルの父親ソールズベリー卿は、保守党がイギリスの政権を取った際、三度も首相を務めている。
ソールズベリー内閣を引き継いだのがアーサー・バルフォア卿であり、この人物こそがパレスチナの地にシオニストの祖国建設を認めた張本人である。
しかし、イギリスの領土でもなく、すでにパレスチナ人(アラブ人)が定住している地域になぜイギリスにいるセシルやバルフォアが勝手に国家建設を計画するのか。そんな法律や権限がイギリス政府に与えられているのか? あるはずがない。

陰謀団の世界支配には、戦争や紛争による世界情勢の混乱を利用することは常套手段であり、そのための種(紛争、戦争の種)を常に撒いているのです。
そのくせ戦争によって莫大な利益を得、世界情勢(世論)をマスコミによって誘導し、民衆を騙して彼らが目指す世界政府樹立へと一歩一歩と近づけているのです。
だから、真実を知られることは最大の妨害であり、真実を隠蔽することによって民衆を愚民化する必要があるのです。民衆が何も知らず、何も考えることができないならば、彼らの行く手を遮るものは何もないからです。

《陰謀団の天敵、マッキンレー》

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

ロスチャイルド卿は、ゴールドマンを通じてアメリカ大統領マッキンレー暗殺に関わっていた。マッキンレーは円卓会議、ロスチャイルド一族、セシル一族が掲げる世界連邦主義計画にとって目の上のたんこぶだったのだ。

〈マッキンレー暗殺の真の理由とは?〉

ここに出てくるマッキンレー大統領とは、アメリカ合衆国第25代大統領のウィリアム・マッキンリーのこと。
マッキンリー大統領は、南北戦争の従軍経験者であり、19世紀末から20世紀初めに大統領を務めた大統領。
共和党の指導者であり、アメリカに繁栄をもたらそうとした大統領でもある。その手法が「繁栄のための公式として効率輸入関税の導入」であった(マッキンリー関税)。
(1901年9月6日、パン・アメリカン博覧会に出席した際に、無政府主義者のレオン・チョルゴッシュに2度銃撃され命を落とした)

陰謀団にとっては嫌な政治家と言える。
そもそも陰謀団は共和制国家のアメリカ合衆国を弱体化させようとしている。なのにアメリカ合衆国に繁栄をもたらす大統領など彼らからすれば暗殺の対象としか映らないだろう。
これと似た状況が現代のアメリカ合衆国で起きていることに気がつくべきです。

重要なことは、マッキンリー大統領暗殺の裏にセシル一族、ロスチャイルド一族がいたこと。
暗殺、脅迫(脅し)などは陰謀団にとってはただの常套手段でしかなく、彼らに倫理を求めるなど不可能なのだ。

ジョン・コールマン博士はこう述べている。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

1870年のこと、セシル邸(ハットフィールド・ハウス)に呼び出された自由党の首相グラッドストン卿は、ヒュー・セシルから脅されたと記録に残している。

このときにヒュー・セシルが言った言葉が、「父親が、グラッドストンを殺したがっている」というもの。セシル一族とはこういう非情で傲慢で狡猾な奴らなのです。
これが意味することとは、首相という政治権力の座にある人物を「殺す(殺したがっている)」と脅すことができるほどの力を持っているということ。これをディープステートと呼ばずして何と言いますか?

付け足すとキッシンジャーは、陰謀の中核ではなく、裏に控えている奴らの駒(使い走り)にしかすぎない。
セシル一族は、円卓会議のなかでももっとも活動的なメンバーの一人でもある。

《封印された友情関係》

日本人のみならず、世界中の人たちが知らない事実を指摘する。
それはつまり「封印された事実」のこと。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

ロバート・セシル卿夫妻は、ヒトラー、ムッソリーニ、チャーチルの三者が強い友情で結ばれていたことを知っていた。

〈セシル一族が恐れたヘスの計画とは?〉

そんなバカな? と日本人のほとんどが思ったのでは?
ジョン・コールマン博士によれば、チャーチルはとりわけムッソリーニと親しかったという。
だからこそ、チャーチルはロバート・セシル卿夫妻から「イギリスのムッソリーニ」と呼ばれていた。隠された歴史では、イタリア政府が陥落してムッソリーニが逃亡したときに、チャーチルはムッソリーニ救出のために全力を尽くした。ただしその理由は友情ではなく、二人がやり取りした手紙をムッソリーニが所持していたからであり、その流出を防ぐためであった。チャーチルはみごとムッソリーニの秘密の鞄を手に入れ、「パルチザン」にムッソリーニと愛人クララ・ベトゥッシの居場所を教えた。この後は歴史に刻まれている通り。
要するに、チャーチルもセシル一族の「駒」でしかなかったということ。

注:「パルチザン」とは、ジュネーブ協定に違反して不法に武装した市民のこと。

チャーチルに関連することでルドルフ・ヘス(ナチ党副総裁)のことがある。
ヘスには、セシル一族から見ればもっとも嫌う計画があった。
それは戦争開始以降にドイツが占領した領土を返還し、イギリスと和平を結び、英独が協力してソ連を攻めるという計画

これの何がマズいのか?
ボルシェビキ革命による共産主義国家の誕生は陰謀団(秘密結社)によるもの、その目的はソ連という共産主義の国家を世界統一政府樹立のための大きな武器として使うこと。
同時に世界に混乱と対立を生み出すためのもの。だからソ連を崩壊させられたなら、彼らの世界計画は台無しになる。当然セシル一族はヘスの計画を知って、ヘスを射殺するように命じている。だがチャーチルは終身刑が妥当だとして投獄した。ヘスの最後は獄中死である。これが意味することは、セシル一族の魔の手が獄中にまで伸びたと思われる。

〈3つの世界大戦のそれぞれの目的とは?〉

陰謀団が3つの世界大戦を計画したと以前に語ったが、それぞれにその目的があった。
第一次世界大戦では、地上に共産主義国家を誕生させ安定させること。第二次世界大戦では、共産主義国家の強化拡大であった。
このことは何ら不自然ではない。
なぜならば、共産主義とは、フリーメーソンリーなどの秘密結社(ディープステート)から流れ出た思想主義だから。
では第三次世界大戦の目的とは、「新世界秩序を完成させるための最後の仕上げ」となっている。

〈チャーチル(イギリス)がソ連と同盟を結んだ真の理由とは?〉

チャーチルがヒトラーを支持(友情を持っていた)していたことは、チャーチル自身の言葉によって証明される。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より抜粋引用
チャーチルの言葉(一部)

アドルフ・ヒトラーのような偉業を成し遂げた公的人物について正しい判断を下すのは、その一生の仕事についてすべてが明らかにされない限り、不可能である。

このチャーチルの言葉がなぜ歴史に刻まれなかったのかと言えば、セシル一族が許さなかったからである。チャーチルはセシル一族から経歴をめちゃくちゃにしてやると脅されていた。セシル一族は国王エドワード八世を駆逐する権力を持っている。逆らえるはずがない。
歴史に「もし」があるとするならば、チャーチルが現実主義者ではなく、理想主義者であったならば、セシル一族の陰謀の一部だけでもほころびが生じたかもしれない。
共産主義国家ソビエト連邦、その存在はキリスト教国家において脅威となるはずである。なのに、なぜ共産主義国家(ソ連)が誕生し、生き残ったのか?
チャーチルは1919年11月15日のイギリス議会でソ連を非難する声明を発表した
その一部を紹介する。

ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・17章』より引用

レーニンがドイツの手によってロシアに送り込まれたやり方は、腸チフスやコレラの培養菌が詰まった瓶を大都市の水道設備に投げ込むのとまったく同じで、驚くべき正確さで作用した。

レーニンは、陰謀団たちによって送り込まれた、とジョン・コールマン博士は語っている。
共産主義国家の出現こそが、新世界秩序建設の始まりとも言える。
ヒトラーを評価し、レーニンを疫病扱いするチャーチルがなぜドイツに宣戦布告し、ソ連と手を結んだのか? 隠された歴史がここにある。
答えは簡単で、チャーチルはセシル一族から脅されて180度方向転換したのである。
これはチャーチルが陰謀団の協力者となったことを意味する。
これ以外に史上最大の恐怖国家にして奴隷国家である共産主義国家ソ連をチャーチルが「わが同盟国」と呼ぶ理由があるだろうか?
セシル一族の持つ力がいかに強大であり、かつ悪質なことが分かるだろう。

【セシル一族編③】につづく

参考書籍(引用元)

書籍名:『秘密結社全論考㊦』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房

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