【セシル一族編④】~セシル・ジョン・ローズの実像に迫る!~
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【セシル一族編①】~セシル一族を知らずして、陰謀を語れない!~
【セシル一族編②】~セシル一族の思想の特徴とは?~
【セシル一族編③】~そびえ立つ巨人、セシル・ジョン・ローズ~
セシル・ジョン・ローズの実像に迫る!
《大英帝国のおとぎ話》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
大英帝国は、国の伝統的な宗教、すなわち英国国教とよく似ている。国教会の基礎部分には上流階級の連中が山ほどいて、口先ではキリスト教を信じると言っておきながら、その一方で彼らは、自分たちの秘密結社カルトの神々を信じていた。この秘密結社は閉ざされた社会で、キリストの教えを憎悪していた。なぜならキリストは、すべての人間に価値がある、貴族階級は神にとって一番の存在ではないと教えたからだ。大英帝国が自由と公正の国であるという考えは、ただのおとぎ話でしかない。
〈寡頭支配層の価値観を真っ向から否定する思想とは?〉
ジョン・コールマン博士が指摘していることを私流の表現でしましょう。
イギリス王家の宗教である英国国教会はキリスト教(プロテスタント)を名乗っている。だが、仮面の下を覗けば、そこにあるものはキリストへの憎悪と嘲りがある。偽りを持って目くらましをしている。偽りを偽りと見破られないように入念に煙幕を張っている。もし見破る者がいれば排除される。
「邪魔者は消す」、これが彼らのやり方だ。
彼らはこう考えている。労働階級をこき使って何が悪い? 一般労働者階級の人間どもは下等動物である。下等な生き物を支配して何が悪い。
しかし約2000年前、イエス・キリストが現れ、人間は神の前で平等であり、人間は神の子であると説いた。この教えは、寡頭支配層の価値観を真っ向から否定するものであり、寡頭支配体制を崩壊させる力を秘めた思想だった。だから彼らはキリストを十字架に架けた。その後も表面上は“キリスト教徒を装い”ながらキリストを憎悪し続けた。
なぜキリストを憎悪する者たちがキリスト教徒のふりをするのか? その答えは単純である。キリスト教内部に潜入できるから。内部に入り込み、内部から腐敗、捻じ曲げ、破壊などを行えるから。「乗っ取り」、これこそが闇の支配層(闇の世界権力)の常套手段中の常套手段なのだ。
〈大英帝国は真にキリスト教国家なのか?〉
大英帝国が真にキリスト教国家ではないことは歴史がすでに証明している。
七つの海を支配する大英帝国。
七つの海をなぜ統治下における?
その答えは「侵略」したから。
その結果、大英帝国は世界中に植民地を持った。
植民地にされた国家は、資源や労働力を奪われ、国家としての伝統や価値観を破壊された。
植民地支配とは、国家ごと奴隷にするもの。
これのどこが「愛の教え」を説いたキリストの使徒(キリスト教国家)なのか?
大英帝国が過去行ってきたことは、キリストの教えの真反対であることをどう説明するのか?
これが大英帝国に巣食う寡頭支配層の真の正体を明らかにするものである。
なお、一般人であるイギリス人のことを言っているのではないこと、イギリスのすべてを否定するものではないことを付け足しておく。
〈真なる自由を忌み嫌う理由とは?〉
重要な論点がある。
上記の引用文のあとにジョン・コールマン博士はこう語っている。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
貴族階級の子弟たちは、つまりはジェノバやベネチアの黒い貴族の子孫たちは、自由の精神を不要だと考えていた。ただし、自由をほめそやす言葉をどんどん口にすることもある。
黒い貴族(=ディープステート)たちは、自由の精神が不要と考えている。
ここでいうところの「自由の精神」とは、自分たち以外の人間たちの自由のことを指す。
全人類に自由の精神が認められるということは、一部の特権階級の地位と利益は奪われることを意味する。だから真の自由を忌み嫌う。彼らが望むのは特権階級(黒い貴族)による寡頭支配なのだから。
だが、表立って「自由」を否定すれば、非難ゴウゴウの嵐にさらされる。だから表面上は自由を褒め、認めるように“装う”。
これが彼らのパターンなのです。
だから口で言っていることだけで信用すると、後でとんでもないことになることがあるのです。
「舌先三寸」と昔からいいますが、悪い奴らは舌先(口先)ひとつで人々を騙すのです。
〈イギリスの植民地支配から逃れた唯一の国家とは?〉
ジョン・コールマン博士が著書の中で指摘していますが、大英帝国の繁栄とは庶民に還元されるものではなく、一般市民に恩恵を与えるものでもなく、ただただ一部の特権階級にのみ繁栄がもたらされたものであった。
大英帝国は七つの海に渡り植民地(支配地)を増やしていった。その目的は、本国であるイギリスを豊かにすること。しかし世界を支配するかに見えた大英帝国の侵略の魔の手から逃れた唯一の国家があった。それこそがアメリカ合衆国なのだ。アメリカが独立戦争によってイギリスの支配から脱したことは歴史上大きな意味がある。これは現在伝わっている歴史では誰も言わないこと。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
植民地は、王族とその取り巻き、シンパ、上流階級、地主、貴族などのために保護された禁猟区として存在し、同時に、大量の原材料と安い労働力を供給するための存在であった。
白人国家による植民地支配の時代の幕引きをしたのが他でもない日本なのです。
国際連盟で人種差別撤廃条項を入れるように主張し、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦で勝利国となった日本とは、搾取政策をする者たちにとっては許しがたい存在だったのです。なぜならば日本人が有色人種だからであり、彼らからみれば低級民族だからです。
その憎しみと恨みが今日の日本を作り上げているのです。その亡霊が「自虐史観」「日本人悪人説」であり、その果実が「グローバリズム政策」「反国民政治」なのです。
《高級民族と低級民族との戦い?》
1869年にチャールズ・ディルクという人物が『グレート・ブリテン』という著作を出版した。ジョン・コールマン博士の著書でその一部を紹介しているので、抜粋引用する。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より抜粋引用
チャールズ・ディルク著『グレート・ブリテン』より
アメリカでは、高級民族が低級民族と戦っているのをわれわれは知っている。つまり、イギリス人が、アイルランド人や中国人に対抗して、自分たちの権利を守ろうと努力しているのである。
~中略~
インドでは、高級民族が低級民族を管理することで問題の解決を見た。あらゆる場所で、イギリス人による世界統治の進展を妨げる障害は、低級民族との戦いのなかに存在している。
〈国際エリートを自称する者たちの思想の奥に隠されたものとは?〉
日本人のみなさんに問いかける、「高級民族」と「低級民族」という区別が地球上にあるのでしょうか?
答えは「ある」なのです。その区別をしている存在こそが「ディープステート(自称国際エリート、自称高級民族)」なのです。
人種差別は隠れた形で現在も存在しているのです。人種差別という言葉は生ぬるいかもしれません。高級な人間と家畜と言い換えてもいいかもしれません。
これが彼らの思想、信条の奥の奥にあるのです。
優生学とは、この思想を隠すための隠れ蓑に過ぎません。
こうした思想を持っているからこそ、世界統一政府を樹立し、一部の特権階級による低級民族(民衆のこと)の完全支配を目指しているのです。それを彼らは新世界秩序建設と言っているのです。この新世界の秩序とは、黒い貴族とその仲間たち以外は「家畜」とされる世界であることを知るべきなのです。もちろん彼らはそんなことは口が裂けても言いませんが。そうした秘められた本心を見破られないために、嘘をついて民衆を騙してミスリードしているのです。
ディルクの著作を評している「タイムズ」によれば、主に北欧ゲルマン民族を「高級」とし、主に有色人種を「低級」として扱っている。ただ、白人種族でもディルクが劣等だと見なす一部の民族については「低級」としている。
いったいなにを根拠に判断しているのか?
こうした考えこそが「人種差別主義」であり、キリストの教えに背くものでもある。
だからこそ、キリスト教を憎悪しているのだ。
寡頭支配者層にとってキリスト教の教えは自分たちを脅かす存在でしかない。
だからといって正面切ってキリスト教を迫害すれば、その刃はすぐさま寡頭支配者たちに向かってくる。そうなるとどう戦うかと言えば、兵法を駆使するしかない。表面上は「キリスト教徒のふり」をしてキリスト教徒たちを騙し(仲間と思わせて信用させる)、内部に侵入し、内部からその性質を捻じ曲げ、違った方向性を植えつけ、正邪を入れ替えていくことで破壊の作用をもたらす。これが彼らの戦い方なのです。
《セシル・ローズに影響を与えた人物たち》
セシルは、ディルクの思想に影響されている。
ジョン・コールマン博士によれば、セシルとミルナーは、ディルクの唱えた北欧ゲルマン民族至上主義を生涯信じていたという。
その人物の正体、本質を知る方法がある。
一つは、「金」。どうやって収入を得ているのか。または誰(個人及び団体)がその人物に資金援助しているのか、ということを知ることでその人物の本性が見える。
もう一つは、「思想の根源」。その人物の思想がどこからきているのか、どんな人物を尊敬し、または交わり、どんな書物を愛読書としているのか、ということを知ることでその人物の本質が見えてくる。
人には思想の根源が必ずある。その人物が尊敬する人物や愛読書は何かを知ることで、その人物の思想の根源が見えてくる。
日本国民に言いたいことがある。
ヒトラーの「我が闘争」を愛読書としたり、ニーチェなどにかぶれている人物を決して信用してはならない。
ローズに影響を与えた人物は他にもいる。
ジョン・コールマン博士によれば、策略の達人ローズの人生と信念に何よりも強力な影響を与えた人物は、ジョン・ラスキンだと指摘している。
1870年のオクスフォード大学教授就任記念公開講義でラスキンが語った内容を紹介する。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より抜粋引用
運命は、今まさにわれわれの前に開けている。国家が受け入れられるか拒絶されるかという、これまででもっとも高尚な運命である。イギリスの若者諸君、この国を再び王の中の王、世界に冠たる王国、平和と光の源にしてもらえまいか。それこそが、わが国がせねばならないことであり、さもなければ滅びゆくのみである。わが国はできるだけ早く、可能な限り遠くまで、植民地を広げねばならない。そこには、もっとも精力的で価値のある人々が移住するのだ。足を踏み入れられるような、実り豊かな未開の土地はすべて手に入れる。そして原住民には、国に対する忠誠ことが大切な義務であり、陸海の両方において、イギリスの国力を増大させることが第一の目的だと教えるのだ。
ここに「侵略者の思想」が見て取れる。
「イギリスを王の中の王とする」、「可能な限り植民地を広げる」、「実り豊かな未開の土地はすべて手に入れる」、「原住民にはイギリスへの忠誠心を義務とする」。
ラスキンの思想は、まさに「侵略者の思想」そのものであり、その根源には自分たちは「高級民族」であり、他の「低級民族」を支配することが当然である、低級民族は高級民族の繁栄を作り出す存在としてのみ許される、という傲慢の極みと呼べる思想である。
結局、ディープステート(陰謀団=秘密結社)の思想とはこの「侵略者の思想(論理)」なのです。
自分たちは選ばれた民であり、選ばれていない低級な人間は、選ばれた民である自分たちに仕えよ! と言っているのです。
しかし肝心なことは、“選んだ存在”とは誰か? ということ。
彼らを「高級」と認定し、高級と低級を分けた存在とは、実はルシファー(悪魔)なのです。
ジョン・コールマン博士によれば、「君主的民族」という思想はヒトラーの考えたものではなく、イギリスから写し取ったものだという。さらにナチスのシンボル「卍」はもともとイギリスにシンボルだったという。
チャールズ・ディルクとジョン・ラスキンはともにイシス・オシリス教団、エジプト・ホルス教団というカルト宗教のメンバー(秘密結社のメンバー)である。
ディルクとラスキンだけにとどまらずこうしたカルト信仰を持つ者たちは、表面上キリスト教徒を名乗っているが、キリストの教えを守る気はサラサラなく、キリストへの信仰などあるはずがない。むしろキリストを唾棄する存在として扱っている。
騙されてはいけないのです。
日本にもありますよね、キリスト教を装った偽宗教(政治革命集団)が!
ディルクとラスキン以外にローズに影響を与えた人物に、ケンブリッジ大学の近代史教授シーリーという人物がいる。シーリーは「イギリスの旗の下に英語を話す人々による連邦国家という海洋時代」を呼びかけた。彼は封建的な考えを持ち、一般庶民を奴隷と変わらない暗黒時代へ連れ戻すことを望んでいた。
こうした人物たちの延長線上にあるのが「新世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー)」なのです。ですから某テレビ局の番組でいかにもニュー・ワールド・オーダーが良き未来を作るかのような錯覚をさせる内容を放送しているが、とんでもないことだと言っておく。
そうした情報操作(思想戦)に騙されてはいけないのです。
今の時代、情報を得ることに対して受け身ではいけないのです。正しい情報、真実の情報を得るためには、こちらから探しにいかなければならないのです。そうでないと偽情報をつかまされたり、情報操作によって洗脳されたりしてしまうのです。
《セシル・ジョン・ローズの実像に迫る!》
セシル・ジョン・ローズは結核保菌者の可能性があったため、父親はセシルを南アフリカのナタールに行かせた。先にイギリス植民地で農場を経営している兄のもとに送られたのだ。
このときセシルは17歳。
セシルを表する言葉は、「策略と企みの達人(陰謀の達人)」。
セシルが描いた計画(陰謀)の一つに、イギリスとアメリカとの連邦制がある。
つまり、アメリカ合衆国という共和制国家をイギリスの支配の中に入れることで、偉大なる大英帝国をもたらし、それによって世界を支配するという遠大なもの。
こうした話は公式な歴史書には一切書かれていない。
陰謀団は歴史さえも書き替えるということを知るべきである。
セシルから「陰謀」という二文字を取ったならば、優れた人物であり努力の末に成功を掴んだ人物と言える。だが、セシルから陰謀の二文字を取ることはセシルという人間のアイデンティティーをもぎ取ることでしかない。
セシル(ローズ)は、小さなダイヤモンド鉱山を買い漁り自ら砂利で覆われた鉱山で重労働に明け暮れた。さらに収益をあげた多くの小規模鉱山を売ってより大きな鉱山を購入した。セシルはみごとに成功の山を駆け上っていった。
彼は生涯を通じて非常な読書家で、ダーウィン、ウィンウッド、プルタルコスなどから大きな影響を受けた。鉱山で重労働に従事していたときでさえ、常にギリシャ語からラテン語の辞書を携えて努力を惜しまなかった。
努力家であることは間違いない。
やがてキンバリーの大物実業家チャールズ・ラッドと提携し、キンバリーの事業をラッドに任せて、セシル自身はオックスフォードに向かった。だがユニバーシティ・カレッジには入れず、オーリエル・カレッジに入学した。
その頃のセシルは、ポンプ施設の販売独占権について商談を進める一風変わった人物として見られていた。だが、セシルはやはり目の付け所が人とは違っていた。当時はダイヤモンド坑道を深く掘るには地下水を汲みだすポンプが必要であり、その種の設備は当時の南アフリカにはどこにもなかった。セシルは起業家としての才能を持っていたと言えよう。
日本人が「オックスフォード」と聞いて何を思い描くでしょうか?
オックスフォード大学?
しかし、ジョン・コールマン博士はまったく別の角度からオックスフォードという町を語っている。その内容とは、オックスフォードという町が、多くの秘密結社やカルトの中心地であるということ。
オックスフォードでセシル(ローズ)はイギリスの「上流階級」を支配する組織に入る。
そこでは「同性愛」が自然な所業とされ、「社会主義」が崇拝され、キリスト教は軽蔑されていた。このシリーズ記事をお読みの方なら、それがどんな組織なのかおわかりですよね?
オックスフォードに来たときのセシルは弱冠二十歳の若者であったが、すでに巨万の富を築いていた。
ジョン・コールマン博士によれば、セシル(ローズ)はラスキン、ダーウィン、アリストテレス、ギボンらに傾倒していたという。どんな人物、どんな思想に傾倒するのかを見れば、その人物がどんな人間であるのかはわかるもの。
また、1874年に肺熱病にかかり医師から余命6ヶ月と宣告される。
セシル(ローズ)がオックスフォードにいたのはわずか1年あまりだが、イギリス上級階級と交わることで、退廃的な悪魔崇拝カルトの本質と信念を吹き込まれるには十分の時間だったとジョン・コールマン博士は語っている。
セシル(ローズ)は、病気療養のためキンバリーに戻ることになるが、太陽と綺麗な空気のおかげで肺感染は完治したので、オックスフォードに戻っている。
28歳になったセシル(ローズ)は、オックスフォードの学位を手にし、ケープ議会議員を務め、巨万の富を持ち、ビジネスの世界で卓越した才能と冷酷非情さを持った陰謀家としての道を歩んでいく。
セシル(ローズ)が上流階級たちに聞かされ、自らの理想としたことがある。
それこそがアメリカ合衆国をイギリスの植民地に戻し、連邦制を作り出すことだった。
お分かりかと思いますが、アメリカを再びイギリスの植民地に戻すためには、共和制、民主主義、キリスト教などを破壊する必要があるのです。アメリカ合衆国が自由の名の下に繁栄し続ければ、イギリスの植民地に戻すことなど永遠に無理な話なのです。だからこそ共産主義やカルト結社をアメリカに持ち込み、内部からアメリカ合衆国の伝統と理念を崩しているのです。この戦いは今現在も続いているのです。
ただ、セシル(ローズ)は未来にドナルド・トランプというアメリカを偉大な国家に戻すという理念と政策を掲げた偉大なる大統領が出現するなど想像もしなかっただろう。
アメリカ合衆国が偉大な国家となってしまっては陰謀団(ディープステート)にとっては困るのです。だからこそ大統領選挙前に暗殺というカードを切り(未遂に終る)、配下のメディアを通じて「トランプ叩き(トランプのやることは悪、間違いであるとする情報操作)」を行って、民衆を洗脳しているのです。日本のメディアもこれに追随しているので、テレビの情報を信じた日本人も、トランプの政治に悪いイメージを抱いてしまうことになるのです。
だからこそ言う。
国際情勢、政治に関してはテレビを信用するな(見るな)! と。
話しをセシル(ローズ)に戻すと、彼は耳を傾けてくれる人々に繰り返し訴えていたことがある。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
セシル・ジョン・ローズの言葉
「大英帝国の推進のために、世界中の非文明国をすべてイギリスの支配下に置き、アメリカを取り戻して、アングロ・サクソン民族によるワン・ワールド帝国を作り上げるのだ」
セシル(ローズ)は、ラスキンの1870年の演説から思いついたことがある。それこそが秘密結社の結成だ。セシル(ローズ)の発想から生まれた秘密結社こそが「円卓会議」であり、悪名高い「王立国際問題研究所(RIIA)」であり、「外交問題評議会(CFR)」なのである。
セシル(ローズ)は友人であるW・H・ステッドとの書簡のやり取りをしているが、その一部をジョン・コールマン博士が著書に載せているので、引用する。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
W・H・ステッドの手紙から
・・・加えて、われわれの支配下で世界の大部分を統合することは、すべての戦争の終結を意味するのだ。
これに対するセシル(ローズ)の返信(書簡)は、
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
セシル(ローズ)の手紙から
われわれが世界で最良の民族であり、われわれが暮らす場所が多ければ多いほど、人類全体の幸せにつながるということを、わたしは強く主張する。
注:この手紙の中に出てくる「われわれ」とは、白人アングロ・サクソンの北欧ゲルマン民族のことを指す。
アングロ・サクソンが世界で最良の民族であるということを何によって証明するのか?
「最良」の意味は何か?
他国を植民地化する力を持っているから?
ここにセシル(ローズ)らが“傲慢の極み”と呼ぶしかない思想を持っていることが分かる。
「われわれの支配下で世界の大部分を統合することは、すべての戦争の終結を意味する」?
そのために無用な戦争を引き起こして、何十万、何百万の無辜な人々を惨殺してもいいというのか?
ワン・ワールド政府を樹立することが戦争の終結といいながら、その目的実現のための途中経過において戦争を引き起こすことが肯定されるとでも言うのか?
それは詭弁の極みであり、悪魔の論理でしかない。
セシル(ローズ)が考えた秘密結社とは、宗教と関係ない教会のことであり、模範となったのが「イエズス会」。
イエズス会をキリスト教の組織と勘違いしている日本人がほとんどだと思われるが、イエズス会とは準軍事的秘密結社であり、フリーメーソンの系列を模範として、キリスト教とこの世の良き秩序を打倒する破壊的な秘密組織でしかない。
ローズ(セシル)が作成した最初の「遺言書」なるものをジョン・コールマン博士が発見し、著書で紹介しているのでここに示す。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊦・18章』より引用
イギリスによる支配を世界中に拡大する。……イギリス国民を世界中に移住させる。そこでの生活の手段の獲得は、エネルギーと事業経営、特にアフリカ大陸に入植するイギリス人が提供する仕事による。……そして、大英帝国に不可欠な要素として、アメリカ合衆国を完全に取り戻す。
ここに現代まで続いている陰謀の正体がある程度見えてくる。
ローズ(セシル)たちの陰謀とは、イギリスによる世界支配であり、そのための手段の一つが「移民」であり、不可欠な要素がアメリカ合衆国をイギリスの植民地に戻すことなのです。
ここに重要な情報が入っている。彼らのよって立つ場所がどこにあるのかということが示されている。
「移民」とは、他国乗っ取り作戦の手段の主なるものである。
アメリカ合衆国を弱体化させ、キリスト教文化と共和制国家を破壊し、イギリスの手足とする(剣と盾とする)ことで、世界支配を目論んでいるということ。
イギリスに深く関係する国家がありますよね?
アングロ・サクソン系の白人が移民し、白人国家となっている国家がありますよね?
おわかりでしょうか?
ヒントは、イギリスと非常に良好な関係にあり、何かあればイギリスと同調する国家です。
(アメリカ合衆国ではない)
分かる人には分かると思いますが、こうした分野を知らない人が多くいると思われるのでヒントを示します。
「カ」がつく国と「オ」がつく国です。
【セシル一族編⑤】につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『秘密結社全論考㊦』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!