はじめに
今回の記事を書くにあたって元情報としたのは、主として「文春オンライン」の記事である。
(世に出回っている記事の大部分が「文春」から発信されたもの。Yahoo!ニュースなども結局は文春の記事を転載しているだけ)
問題なのは、「文春」というメディアは平気で「嘘」を書くメディアだ、ということだ。
だから、その内容に疑問は持つが、今回の事件については、真面目に取り組んでいる姿勢が多いと評価した。
また、伝えられている内容が「事実」であるという前提で今回の“世直し発言”を展開することを、はじめにお断りしておく。
なお、通常はニュースや出来事などをご意見番が独自にまとめて提示しているが、今回はあまりも悲惨で、胸を痛める内容なので、意見を言う必要のある部分、説明に必要な部分だけにできるだけ絞って取り上げる。
また、今後このような悲惨な事件が起きないように、「少年法」の改正を強く、強く、求めるための「改正案」(驚きの改正案)を提言する。
(あくまでも素案だが、常識をひっくり返す改正案である)
少年法は絶対的に改正が必要である。
なお、記事は【前編】【中編1】【中編2】【後編1】【後編2】の5部構成となっています。
(当初は3部構成を予定していましたが、それが4部構成に変更になり、最終的に5部構成となりました)
今回の情報源は以下のとおり。
「文春オンライン」「@Niftyニュース」「読売新聞オンライン」「Yahoo!ニュース・コメント欄」
イジメによる悲惨過ぎる事件の諸相!
《14歳の中学生が凍死》
北海道旭川市に住む中学2年生(14歳)の廣瀬爽彩(さあや)さんは、3月23日、氷点下17℃の凍てつく公園の雪の中から変わり果てた姿で発見された。
爽彩さんが行方不明になったのは、今年2月13日の夕方18時過ぎだった。
自宅を出たまま戻らない爽彩さんを家族や友人、ボランティアらが1ヶ月以上にわたって必死に捜索した。
だが、行方不明から38日がたった3月23日に爽彩さんの無事を祈っていた母親の元に悲報が伝えられた。
爽彩さんの遺体は、季節が変わりつつある3月になり、少し暖かくなって雪が溶けだしたことにより、公園の近くの住民が発見した。
爽彩さんの遺体は降り積もった雪の中に埋もれ、遺体は冷たく凍った状態だった。
検死の結果、死因は低体温症と判明した。
爽彩さんの「死」には、「イジメ」が関係していることが分かっている。
また、爽彩さんは壮絶なイジメに耐え切れず、行方不明当日にディスコード(ゲーマー向けのボイスチャット)で知り合った友人に、自宅を出る直前に「自殺」をほのめかすメッセージを送っていた。
そのメッセージをあえて伝える。
「今日死のうと思う」
「今まで怖くてさ」
「何もできなかった」
「ごめんね」
《14歳中学生の死は「イジメ」が原因》
〈Y中学校入学直後からイジメにあう〉
爽彩さんは、2019年4月に地元のY中学校に入学した直後からイジメを受けていた。
イジメをしていたのは近隣の小中学生たち。
イジメの中心人物は上級生のA子。
その友人のB男、C男。
さらにD子、E子がいる。
イジメの内容については、詳しく書くことをあえて避けるが、「性的な辱め」を中心に「脅迫」「強要」「名誉棄損」などを受けていた。
そのことで爽彩さんはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、ずっとトラウマに苦しんでいた。
爽彩さんの母親は4月から6月の間に、担任に対し4度にわたって「娘がイジメにあっているかもしれない」と訴えたが、学校側はまともに取り扱わなかった。
考えてみてください。
あなたのお子さんが、爽彩さんが受けたイジメと同じイジメにあっているとしたら、どう思いますか?
いま、中学生であるあなたが、爽彩さんと同じことを同じ学校の人間(近隣の生徒を含む)からされたとしたら、あなたはどうしますか?
〈ウッペツ川飛び込み事件〉
2019年6月に爽彩さんは「死のうとした」ことがあった。
それを世間では、「ウッペツ川飛び込み事件」と呼んでいる。
この事件のいきさつを母親が本人(爽彩さん)から聞いていた。
爽彩さんは、脅されていた。
「今までのことをまだ知らない人に話すから。画像をもっと全校生徒に流すから」
爽彩さんは、「やめてください」と抵抗する。
すると、「死ね」と言われる。
その言葉を聞いて、爽彩さんの心の中で何かが壊れたのだろう、爽彩さんは次のように答えたという。
「わかりました。じゃあ死ぬから画像を消してください」
しかし、「死ぬ気もねぇのに死ぬとか言うなよ」と爽彩さんを追い込む。
それをその場にいた全員が煽った。
それは崖っぷちに立つ爽彩さんの背中を押すことになる。
爽彩さんは、柵を乗り越え、コンクリートの土手を降り、川へ飛び込んだ。
これを自殺未遂と呼べるだろうか?
少なくてもアチキは、呼べない。
では、何と呼ぶ。
「間接的な殺人」又は、「自殺教唆」としか呼べない。
(注):「自殺教唆罪」とは?
自殺教唆とは、自殺するつもりがなかった人を自殺に追い込んで自殺を決意させること。
他人の自殺に関わることは、他人の生命を損なう行為なので「犯罪」とされている。
法定刑として「6ヶ月以上、7年以下の懲役または禁錮刑」が課せられる。
爽彩さんは、川へ飛び込む直前に中学校に「助けてください」と助けを求める電話をしていた。
その知らせは母親の元に届き、母親は急いで現場に向かった。
母親が川に着いたとき、爽彩さんは男の教師たちに抱えられていた。
ずぶ濡れとなっていた爽彩さんは、「もう死にたい」と泣き叫んでいた。
その様子を、加害生徒たちは公園側の遊歩道から柵越しに見ていただけだった。
実は、この「事件」の一部始終を川の対岸から目撃していた人がいた。
その人が警察に通報していた。
この事件によって警察が捜査を開始することになり、爽彩さんに対する犯罪行為を警察が知ることとなる。
わいせつ画像を送ることを強要した加害少年のC男は児童ポルノに関わる法令違反、児童ポルノ製造の法律違反に該当。
だが、当時C男は14歳未満だったため、刑事責任を問えず、少年法に基づき「触法少年」という扱いで厳重注意を受けただけで終わった。
その他のA子、B男、D子、E子らイジメグループのメンバーは強要罪にあたるかどうか調べられたが、証拠不十分で厳重注意処分となった。
(注):「触法少年」とは、「14歳未満で罪を犯した少年」のことで、14歳未満の少年については刑事責任を問わないことになっている。
この事件後、爽彩さんは心身のバランスを崩し、長期入院を余儀なくされた。
〈環境説明〉
爽彩さんに関する補足的な意味で環境や状況の説明をする。
2006年に旭川で生まれ育った爽彩さんは母親と市内のアパートで2人暮らし。
母親は爽彩さんが幼いときに(約10年前)に離婚して、シングルマザーとして爽彩さんを育ててきた。
事件の舞台となったのはY中学校で、2019年4月から9月までイジメ(犯罪行為)を受けたときに在籍していた学校。
その後、別の中学校(X中学)に転校した。(引っ越した)
A子、B男はY中学校の生徒。
(A子は爽彩さんの2つ上の学年)
C男、D子、E子は、また別の中学校(Z中学校)の生徒。
爽彩さんの将来の夢は、「法務省で働く正義感の強い検察官」だったそうだ。
弁護士を薦める母親に爽彩さんは、「悪い人の味方はしたくない」と答えていた。
爽彩さんは、イジメ(犯罪行為)によるPTSDに悩まされ、転校したX中学校に通うことも出来ず、入院と通院を続けながら自宅に引きこもる生活をしていた。
この事件を世間がどう見ているか?
《世間の人たちの声》
(「Yahoo!ニュース・コメント欄」からの引用)
「いじめを通り越して犯罪だ!
加害者の名前を公表すべきだよ!」
「こういう時こそマスコミは加害者にしつこく迫ってほしい。事件の被害者や芸能人の不倫にしつこく迫るのではなく、こういう時こそしつこく取材、断罪してほしい」
「ことがことだけに写真を載せる必要はないと思う。
どうしてマスゴミは倫理もへったくれもないのだろうか?
自分が同じことされてどう思うか考えてみろ」
「何時も思うのだけれど、被害者は写真を始めとして個人情報をこれでもかと晒されるのに、どうして加害者は何も報道されない?」
「未成年とか関係ない。
被害者を露出するのではなく加害者の露出をお願いします。
この国は何でこんなに加害者に有利になってるんだろう…」
「法が裁けないのなら加害者の氏名を晒して、社会的に裁かれるべきだし、未成年だからと許されるべきでは無い!国会で取り上げてほしいと強く思う!」
「何故、いじめが減らないのか。いじめた加害者は、刑事罰に処するべき。人が亡くなっているんだよ」
「まずは学校と保護者の名と明らかにすべきだと思います。責任というのはある、全て事実を明らかにして、加害児童には罪を背負うべきでしょう。一生かけて罪と向き合わなければ。これで終わってはいけない。今、理不尽極まるイジメを受けている世の子ども達の為にも、特に事実を明らかにしなければならない」
「とてもイジメでは済まされない内容にゾッとした。中学生だろうと厳罰に処すべき。報道されてないだけでもっと酷いこともしてそう」
「一番悪いのは虐めた子達、そんなモンスターを産んで育てた保護者たち、そしてイジメを認めなかった(デートだと!?)担任」
ご意見番からのメッセージ!
《ご意見番から一言》
恐らく、事件が起きたY中学校の教師たちより、旭川市の教育委員会の人たちより、この問題を深く追求しない主要マスコミより、コロナ感染者数だけを毎日垂れ流すテレビ局より、コロナ対策で国民の自由を縛り経済的な損失を与え続けている政治家たちより、ここにあげた(コメントした)人たちの方が、よほど常識があり、善悪を見分けているし、なによりも人としての血が通っている。
「何が大事なのか」を忘れた教育者は、正しい教育者とはならず、子どもたちに「害」を与える存在でしかなくなる。
「善」と「悪」を教えられない教師など、教育者を名乗る資格などない!!
《ご意見番からのメッセージ》
すべての人に伝えたいことがある。
爽彩さんという14歳の中学生がなくなったことを他人事とは思わないでください。
あなたが爽彩さんの親だったら。
あなたが爽彩さんの家族だったら。
あなたが爽彩さんの心を通わせた友人だったら。
そう思って考えてください!
それがなにより大切なことだと、アチキは心の底から思うでござりんす。
『【中編1】~無反省の加害少年たちを糾弾する!~』につづく。
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!