『イベルメクチンに関する情報4 ~田村厚労大臣はイベルメクチンのCOVID-19による有効性を自ら発言していた!【前編】~』

はじめに

今回の記事の情報源も、維新の会の参議院議員梅村聡氏と音喜多駿氏の対談動画(『維新deGO』)をもとにしています。

前々回(イベルメクチンに関する情報2)の記事で梅村議員と田村厚労大臣のやり取り(5月24日の参議院決算委員会)を記載しましたが、今回の記事は時間を少しさかのぼります。

今回の記事の中核は、田村厚労大臣の国会答弁での発言です。
そこに田村厚労大臣と政府の大罪があるからです。

これを見過ごすことは民主主義の破壊を許すことであり、全体主義政治を野放しにすることであり、国民を蔑ろにした政策を認めることになるからです。

政府のCOVID-19に関する政策は歴史に刻むべき失策であり大罪と呼ぶにふさわしいものです!

イベルメクチンとは?

イベルメクチンとは、大村智博士が開発した寄生虫に対する駆除薬です。
大村智博士が、2015年に「線虫の寄生によって引き起こされる感染症に対する新たな治療薬に関する発見」でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

日本では、すでに高齢者の疥癬の治療薬として使用されています。
(日本でのイベルメクチンの使用は高齢者が中心)

イベルメクチンは、疥癬の治療薬として2006年保健適用となった。
(疥癬とは:ヒゼンダニが寄生することによって起こる皮膚感染症。非常に強い痒みが出るのが特徴)

田村厚労大臣はイベルメクチンの有効性を知っていた!

《国民を欺く田村厚労大臣の大罪》

おそらく、と前置きしておきますが、日本において『イベルメクチン』という薬の名前が認知されることになったきっかけは衆議院予算委員会での田村厚労大臣の発言だと思われます。
それまでは、野党の政治家たちもイベルメクチンという薬がCOVID-19に関係するとは考えもしなかったと見られています。

しかし、単に田村厚労大臣の発言でイベルメクチンの治療薬の知名度が上がったということよりも、そこに大罪が潜んでいるのです。
それが梅村議員及び杉村議員と田村厚労大臣の国会答弁(予算委員会)でのやり取りで見えてきます。

〈2021年3月8日の参議院予算委員会の答弁〉

2021年3月8日、参議院予算委員会にて、梅村議員がイベルメクチンについて田村厚労大臣に質問をしています。
以下、予算委員会のやり取りを引用します。

梅村聡議員

「先日、2月22日に、衆議院の予算委員会で、我が党の杉本和巳(かずみ)議員が、アビガンはどうかという質問をしたんですが、なかなかアビガンは副反応の問題もあって、入院の方じゃないと使えないと、その代わりにですね、大臣の答弁の中で『イベルメクチン』だったら在宅の方、自宅で療養される方でもですね、開業医や病院の先生に出してもらうことができる。これを使ったらどうかというお話を頂いたんですが、イベルメクチンという名前を出された理由はなんなんですか?」

田村憲久厚労大臣

「あの~診療の手引きの中に書いてあるわけでありまして、あの基本的にいまですね、北里大学中心に医師治験(医師主導型治験)をやっていただいております。そういう意味では医師主導型治験でこういうものを使ったりですとか、まっ場合によってはこれ、その医師の判断で適用外使用ということもあるんだと思いますが、ただ、評価は固まっていない薬でございます。」

「ですから、治験は治験として使いますし、適用外使用の場合、医師のご判断のもとでこれを使っていただかなければならないということでございます」

時間を2週間さかのぼります。

〈2021年2月22日の衆議院予算委員会の答弁〉

2021年2月22日、衆議院予算委員会にて、維新の会の杉本議員がCOVID-19に感染して自宅療養やホテル療養の方を何の治療もせずにほったらかしにしていることを非難し、治療薬として『アビガン』くらい出せないのかと田村厚労大臣を追求していたのです。

以下、2月22日、衆議院予算委員会からの引用

杉本和巳議員

「自宅で亡くなってしまう、あるいは、病院に入れないで宿泊施設に行かざるを得ない方々が一日でも早く快方に向かうためにはアビガンの処方、建前は何でもいいんです。観察研究という言葉だろうと、だけど実際にそれを処方してあげることが大事であると思いますが、大臣がやりたくても厚労省がなかなかうんと言わないってこともあるかもしれませんが、そんなことも含めて、やはり前向きに取り組む意義が本当に困っている人にあるかと思いますが、いかがでしょうか?」

田村厚労大臣

「あの、アビガンですが、ご承知だと思いますが、催奇形性、子どもに奇形が生じる毒性、それから肝機能障害などの副作用があるとなっておりまして、そういう意味では入院等々に対しての対応という形になっています」

注:『催奇形性』とは、妊娠中の女性が薬物を服用したときに胎児に奇形が起こる危険性のこと。

ここからが最重要です。

「であの~在宅の方にそういう意味でなかなか難しいんですが、一方では『イベルメクチン』という薬があります。これノーベル賞を取られた大村先生が作られた薬でありますが、世界で使われている、まっ、寄生虫なんかに使う薬でありますけども、年間3億人くらいに使われているんだと思いますが、あの~、そういう意味では一定の安全性は認められている薬でありますが、これをですね、例えば、医師主導型治験というのもありますが、診療の手引きの中で適用外使用という形で在宅に使えるとなっておりますので、こういうイベルメクチンのような薬を使っていただきながらというのは、一つの方法であろうと思います」

要するに、田村厚労大臣は杉村議員が追求したアビガンの在宅の方等への使用は、副作用の危険が強く懸念されるため、厚労省(大臣含む)として出せない、ということです。
ただし、イベルメクチンだったら在宅の方に使用してもいいですよ、と田村厚労大臣は言ったのです。

この衆議院予算委員会の答弁を自宅でドーナツを食べながら見ていた梅村議員は、驚いたと語っています。
(なんで、ドーナツ? 甘党か?)

厚労省(=田村大臣)の欺瞞(ぎまん)に満ちた感染対策!

《イベルメクチンの名を世に“知らせてしまった”田村厚労大臣》

2月22日の国会答弁にて田村厚労大臣が杉本議員からの感染対策の不備を指摘され、それから逃れるために言ってしまったイベルメクチンという薬の名前。
これによって一気に世間でのイベルメクチンという薬の認知度が上がったのは事実でしょう。
(つい口がすべったのか? ドヤ顔で語ってましたね!)

《イベルメクチンは堂々と処方して良かった》

田村厚労大臣の発言以前では、現場の医師の方たちもイベルメクチンという薬をCOVID-19に使用してよいと思っている方はほとんどいなかったようです。
それは、イベルメクチンが治験中であるから、現場の医師たちはイベルメクチンという薬をCOVID-19に使用することはできないと、“勘違い”をしていたのです。

実は、医師(病院)がレセプトを出すときに「新型コロナウイルス感染症でイベルメクチンを使いました」と明記し、使用した理由として「高齢者である」とか、「リスクが高いから」などと明記すれば、保険適用が出来る仕組みになっていた(すでに)のです。

注:『レセプト』とは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のこと。

これこそ厚労省及び政府の欺瞞です。

(補足:「欺瞞」とは、人をあざむくこと、騙すこと、嘘をつくこと)

恐らく2月22日の国会答弁にて田村厚労大臣がイベルメクチンという薬の名前を口にするまでは、医師の多くが知らなかった、もしくは勘違いをしていたと思われます。
それによって、自宅療養やホテル療養で苦しむ人たちが実質的に放置されていた、というのが現実です。

では、なぜそうなったのか?
そこが大問題なのです!
そこには厚労省(=田村厚労大臣)の姑息なやり方があったのです。

《イベルメクチン使用の通達は1年前にすでに出ていた!》

令和2年(2020年)4月9日イベルメクチンという薬をCOVID-19に使用しても良いとする事務通達がすでになされていました

使用できる要件とは?
「診療の手引きに書かれている通りにすれば使用できる」というもの。
つまり、正式に薬として承認されていなくても、きちんと配慮をして、保険で支払う、という通達が出ていたのです。
つまり適用外使用ということ。

でも、ほとんどの医師がそのことを知らなかったのです!
なぜか?
この謎の答えは、この通達が誰に出されたのか、という点にあります。

イベルメクチン使用の通達が出された宛先(相手)は、「国民健康保険中央会」及び「社会保険診療報酬支払基金」だったのです。

ポイントは、保険を支払う“支払い機関”に通達している点です。
つまり、イベルメクチンを治療に使用して保険適用して支払う側は知っているが、それを請求する医師(病院)側が知らなかったのです。(正確には通達されていなかった)
イベルメクチンを使用する医師には通達していなかったのです。
それは医師がCOVID-19の治療薬としてイベルメクチンを使用しない、ということになります。

要するに、行政手続きとしては、責任を追求された場合に備えて必要な事務を行っているが、肝心な医師への伝達をしないことで、事実上の使用を制限していたのです。

これについて梅村議員は以下のように述べています。(3月8日、参議院予算委員会)

「払う側だけが知っていて、オーダー(請求)する側が知らなかったら、永久にオーダーはこないんじゃないか!」と。

すると、信じられないことに以下のような言葉を田村厚労大臣は言ったのです。(口を滑らせた)

「実は、あんまりこのことを知られたくないんです」

この田村厚労大臣の口を滑らせた発言は、全国民が知るべきことであり、絶対に忘れてはいけないことであり、歴史に残る政府の大罪であります!

梅村議員

「やっぱり国民、患者さんがこれを使えるように医療機関に、あるいは医療従事者にもう一回きちんと通知をだすことをやっていただきたいんですけども。いかがでしょうか?」

田村厚労大臣

「あの、まず評価がまだ固まっていませんので、そういう意味では効くか効かないかというのをエビデンスとして比較的証明をまだされていない。まだ治験をやっている最中であると。その上で医師の判断でお使いになる場合は適用外使用、一般的にイベルメクチンだけではなくて、適用外使用という処方はプロであるからご理解いただいていると思いますが、(梅村議員が医師だからという意味)それでやれる」

「ただ、それが保健者においてそれを保険適用するかしないかという判断のもとで保険者がこれはおかしいんじゃないかと言ったんでは、これは保険から出ませんので、そういう意味では保険者にはしっかりと通知をさせていただいておるということでございます」

一番おかしい部分が以下のところです。

国の方からこれ使ってください。使えますよ。というところまで科学的に証明されているわけではないということで、なかなかそこの表記は難しいということはご理解していただきたいと思います」

さらに梅村議員が追求します。

梅村議員

「役所の立場はそうだと思いますがね、患者さんの立場で考えたらどうなのかって話ですよ。例えば8000人近くの方がすでに亡くなられているわけですよ。その方々はおそらくご自宅で亡くなった方もおられるでしょう。その方が一度も適用外だけども使ってみようかというおススメをされないままに亡くなっていったと、仮にですよ、そのときの先生(医師)に聞いたら選択肢すらなかったというのは、私は、それは国民目線、患者目線の話ではないんじゃないかなぁ~と、考えて頂かないといけないと思います」

《イベルメクチンにおける厚労大臣の罪とは?》

歴史に残すべきである田村厚労大臣及び政府の大罪とは?

自宅療養又はホテル療養している感染者に、治療効果の可能性があるイベルメクチン等治療薬があるという重要な情報を知らせなかった(=選択肢を与えなかった)という大罪!

同時に、自宅療養又はホテル療養している感染者に有効な治療薬を与えなかったことになり、極端な言い方をすれば、見殺しにした、という大罪!

COVID-19感染して、イベルメクチンという治療効果の可能性がある治療薬があることを医師も本人も家族も知らずに亡くなった人がいる、という事実の大罪!

これを大罪と呼ばずしてなんと言う!!

イベルメクチンに関する政府(厚労省=大臣)の対策(やり方)は、明らかに国民目線でも患者目線でもなく、あくまでも政権維持のための対策(やり方)であり、政府のワクチン接種を進めたいがための姑息なやり方でしかない!!
国民を裏切ったやり方だと言うしかない。

しかし、彼らにはそうした感覚さえないのだろう。
政府の存在を絶対視し、政権の行う政策ありきの発想しか頭にはないのだ。
だから、矛盾や都合の悪いことは隠す、同じ内容でも政権にとって都合の良い解釈に捻じ曲げる、といった悪質な政治を行っているのだ。

イベルメクチンという点を結んでいくと、見えてくるものがある、感じるものがある。
それは、「厚労省(=政府)が責任を追求されないことを最優先にしている」ことだ。

それは田村厚労大臣の発言を追っていくと、田村厚労大臣自身が証明している。

『イベルメクチンに関する情報5 ~田村厚労大臣はイベルメクチンのCOVID-19による有効性を自ら発言していた!【後編】~につづく。

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!


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