今回の記事の内容は、ご意見番の「生命体の本質とは何か」という信念に基づいてお送りすることをあらかじめ述べておきます。
【中国で広がりつつあるクローンペットビジネス】
《クローンペットビジネス》
我が子のように愛情を注いできた愛犬、愛猫が死んで悲しむ飼い主のため、ペットのクローンを作って販売するビジネスが中国で広がりつつある。
北京のベンチャー企業(北京希諾谷生物科技(シノジーン))が2018年から一般向けに始めたクローンペットは1匹数百万円と超高額にも関わらず依頼が相次いでいるという。
この北京のベンチャー企業は、2017年からクローンペット事業に着手。
2018年7月から一般向けにクローン犬を作り始め、2019年からはクローン猫も作っている。
昨年末までにクローン犬46匹、クローン猫4匹を誕生させている。
費用はクローン犬が38万元(約580万円)、クローン猫が25万元(約380万円)。
このベンチャー企業の王氏は、「比較的安価に提供できるのが私たちの強み」と主張している。
(米国と韓国にもクローン動物を作る企業がある)
《ペットクローン作成法》
クローンを作るには、犬や猫の皮膚などから体細胞を採取する。
皮膚は最低2ミリ四方が必要で、死後1週間以内に採取しなければならない。
その後、体細胞から抽出したDNAを卵子に入れ、代理母の犬と猫の子宮に移植する。
受注から6~10ヶ月後にはクローンを渡すことができるという。
《クローンペットの事例》
2019年11月には、北京市公安局が警察犬のシェパード2匹の皮膚からクローン犬6匹を作り出したと発表した。
6匹は記憶力や攻撃力など多くの面が類似。
同じようなクローン警察犬を雲南省昆明市も導入している。
中国当局の関係者は「クローン警察犬の大量化、優れた警察犬の“細胞倉庫”作りに向けて関係企業と協力していく」と話している。
中国はバイオテクノロジーなど産業化できる科学技術分野に国家として膨大な資金を投入している。
クローン技術は中国当局主導で行われている。
《クローンペットは同じペットか?》
北京近郊に住む40代男性の李さんはクローン犬を眺めてこう言った。
「死んだ愛犬そっくり。性格まで似ている」
李さんが可愛がってきたメスのポメラニアン(17歳)が死んだのは2018年7月。
「生後2~3ヶ月から育ててきた私にとって娘のような存在だった」
と回想している。
愛犬を失った喪失感に悩む中、頭をよぎったのがクローンペットだったという。
李さんは、死んだ犬の皮膚を冷蔵保存。
昨年4月に北京のバイオベンチャー企業「北京希諾谷生物科技(シノジーン)」へ持ち込んでクローン作りを依頼した。
李さんはクローンペットに対して世間から批判があることを承知しながらもこう述べている。
「全ての科学技術には論争がある。クローンは成熟した技術で、倫理的にも問題はないと思う」
また、クローンペットビジネスを手掛けるシノジーン社の王氏は、
「ペットを亡くした飼い主の6割が心理的な病を患うという調査もある。クローン技術を生かしてペットロスを解消したいというのが私たちの思いだ」
と述べている。
《クローンペットの何が問題か?》
犬や猫のクローンが作れるなら、人間のクローンも作れるのでは?
恐らく作り出せるだろう。
中国を含む世界各国は“クローン人間”の作製を法律などで禁じている。
だが、人間以外のクローン動物には明確な規制がない。
この問題は、「動物の命」「人間とのかかわり」が関係していて、国際的なルールの必要性がある。
だが、各国の文化・宗教などの考えが異なり、議論が進んでいないのが現状である。
このペットクローンの普及によって懸念されていることがある。
それは「ペットの命を軽んじる風潮」が生まれることである。
つまり、「代わりはいくらでもいる」という論理だ。
この行き着く先にあるのは、クローン技術への抵抗感が薄れて「人間のクローンを誕生させてもいいのではないか?」という考えである。
ペットロス解消の目的のためにクローンペットが肯定されるなら、事故死や病死などで亡くなった我が子のクローンを作ってもいいじゃないか、という思考が生まれてしまう恐れがある。
要するに、「かけがえのないたった一つの命」を大切にするという生命の根幹が崩れてしまう。
《北海道大学・石井哲也教授の言葉》
北海道大学教授の石井哲也氏はクローンペットに関してこう述べている。
「遺伝情報の似通った動物が手に入るだけで、死んだペットが生き返るわけではない。悲しみは一時的に解消されるかもしれないが、それは誤魔化しでしかない。逆にクローンが手に入るからと、命が尽きる瞬間までペットに寄り添わないなど、飼い主の責任放棄につながらないか懸念する」と。
つまり、クローンペットが普及すれば、愛犬が病気になっても“新しいのを”作ればいい、いらないから捨てるとなりかねない、ということだ。
(参考情報は、西日本新聞より)
【ペットロスの解消という大義名分は通るのか?】
《ペットロスの解消をビジネスにすることの是非》
ペットロスの問題は深刻である。
ペットを我が子のように愛情を注いで暮らしてきて、ある日突然別れが訪れる。
それは人間の子どもを失うことに匹敵する。
このクローンペットの問題は、単なるビジネスとして捉えることは絶対に出来ない。
そこには「人間を含む地球上の生き物の生命の本質」の問題が潜んでいるからだ。
ペットロスの苦しみや悲しみを癒してあげたい。
その考え方は「優しさ」「いたわり」であるように思える。
または亡くしたペットに再会したいというニーズがあることは間違いなく、ニーズがあるということはビジネスとして成り立つということでもある。
だが、「クローン」の問題は、単なる科学技術、ビジネスとして考えてはいけない。
【中国でクローンペットビジネスが発生する理由】
《クローンビジネス発生の理由1=唯物論》
どうして中国においてクローンペットがすでにビジネスとして成立しているのか?
恐らくクローン、つまり亡くしたペットの代わりを求める発想自体は潜在的に世界中にあるはず。
なのに、中国で世界に先駆けるようにしてクローンペットビジネスが巻き起こっているのか?
その答えは、
「現代の中国が無神論」だからだ。
別の言い方をすれば「唯物論国家」であるからだ。
「唯物論」、つまり、人間などの動物は死んだらおしまいという理論である。
だが、人類の歴史の中で宗教が消えたことはない。
人類の歴史の中で「魂」という「人間の本質」が忘れられた時代は、現代しかない。
それは科学技術が発展したから、古い時代の迷信が否定されたのだ、と考える人もいるだろう。
だが、はっきり言う。
科学技術は確かに発展したが、科学が「人間の本質とはなにか」を究明してはいない。
もっとはっきり言えば「魂の存在」を否定する科学的根拠は存在しない。
ただ、そう思い込んでいるだけである。
科学は「神の存在」「あの世の存在」そして「魂の存在」を完全に否定する根拠を持っていない。
つまり、それらを否定する証明がない。
逆もいえる。
現代科学が「神」や「あの世」の存在を立証することにも成功していないのも事実である。
だが、人間の本質が魂であることは人類の歴史とともにずっとあることは事実である。
中国におけるクローンペットビジネスは「唯物主義」が生み出した間違ったものである。
唯物主義が真実であるならば、ペットの命のどこが尊いのか?
ペットが取り換えのきく物でしかないなら、壊れたおもちゃを取り換えてなにが悪い、という発想になってしまう。
そこには「命の尊厳」など存在しない。
クローン犬を購入した李氏は「クローンは成熟した技術で、倫理的にも問題はないと思う」と主張したが、まったく逆である。
倫理的に大問題である!
《クローンビジネス発生の理由2=拝金主義》
このクローンペットビジネスの問題は、「唯物主義」を背景に持ち、もう一つ問題がある。
それは中国人の「金になるなら何でもやる」という「拝金主義」である。
ディズニー、日本のアニメなどのキャラクターをそっくり真似たテーマパークを作っても一向に恥じない文化と風習は世界中の「知的所有権」を侵害している。
だが、中国人はそんなこと気にしない。
「金になればいい」そうした主義が、クローンペットビジネスにも関係している。
そこに人間が足を踏み入れてはいけない領域があることを認識しない、拝金主義がある。
唯物主義と拝金主義が合わさる世界は「悪魔の世界」である。
【人間を含めた生命体を貫く真実(法則)】
《この世を貫く法則1=諸行無常》
人間を含む地球上の生命体が絶対に逃れられない法則(真実)がある。
その一つが「諸行無常の法則」である。
諸行無常とは、この世のすべてはうつろいゆくもので誰も止められないという法則である。
誕生・成長・繁栄・衰退・消滅のサイクルから誰一人逃れられないのだ。
どんなに科学技術が発達しても「老い」を止めることは出来ず、どんなに医学が進歩しても「病」を完全になくし「死」を防ぐことはできない。
それが人間を含むさまざまな生命体が生きる地球の真実である。
この真実にクローンペットは逆らうことである。
《この世を貫く法則2=愛別離苦》
人間を含む地球上の生命体が絶対に逃れられない法則(真実)の二つ目は、「愛別離苦の法則」である。
どんなに別れたくない人(存在)でも、いつか必ず別れなくてはならない。出会いがあるということは、別れが必ずあるという法則が人間を含む生命体の逃れられない法則である。
どんなに辛くても悲しくても、いつか愛する人と別れなくてはならない。
その別れは生き物だけではない。
愛別離苦を広く解釈すれば、別れは「学校との別れ」「会社との別れ」など、さまざまな別れがある。
愛する者との別れから逃れることは出来ないのだ。
《クローンペットとは?》
なにを言っているんだ、ペットのクローンを作り続ければ永遠にペットと別れることはないんだ、そう思う方もいるでしょう。
だが、北海道大学の石井哲也教授が述べているように「クローンペットは以前のペットではないのだ」。
つまり、外見(肉体)はペットのDNAから作り出されているが、中身(魂)は別の存在が入りこんでいる別のペットなのだ。
外見がそっくりなだけで、中身はまるで違うペットなのだ。
もし、外見がそっくりなだけでいいなら、今後AIとアンドロイド技術の発達によって、人間を含むそっくりな存在をいくらでも生み出すことが可能となる。
しかし、それを同一生命体と呼ぶのか?ということだ。
これは生命体の本質の問題である。
【人類の不可侵領域】
《高等生物のクローン創造》
ペットロスの苦しみを解消する大義が許されるなら、人間が家族との不幸な別れの苦しみから解消されるためにクローン人間を求めてどこがいけないのか?
ほとんどの人類がそれを否定しても、たった一人の科学者、または企業家が一線を越えないと誰が言えるだろう。
唯物主義と拝金主義が合わさった国家である中国は、ウイグル・モンゴルなどを侵略し、台湾・尖閣諸島を狙い、領土拡大を図っている。
また、中国に利益をもたらす経済圏を構想している。
さらに、中国政府が主導するAI技術によって自国民を監視し、中国が生み出すAIによって世界を牛耳ろうとしている。
すべては「生命とはなにか」を知らぬ愚かな者の所業である。
どんなに人類の科学技術が進歩しても踏み越えてはならない領域がある。
人間などの高等生命体のクローンを生み出すことは「神の領域に侵入する」ことである。
神の領域を犯す者には、必ず天罰が下るだろう!
いや、4千万人が被災するという大洪水、バッタの到来など、すでに中国への天罰は加えられつつあると言っていいだろう。
どんなにペットの死が悲しくても、ペットのいない生活が辛くてもクローンを作ることは間違いである。
人生にはある意味で「悲しみ」が必要なのだ。
「悲しみ」を味わうからこそ人間は「優しさ」や「愛」を学び、求めるのだ。
クローンペットをこれ以上作ってはいけない。
中国のクローンペットに対して、世界中の人々が声を上げて反対すること、阻止することが必要である。
【中国共産党政府と唯物主義の科学者への警告!】
唯物主義と拝金主義の中国政府と科学者へ警告する!
「中国のAIによって世界支配する野望を捨てよ!」
「神の領域に足を踏み入れ、生命の創造であるクローンペット作りを止めよ!」
「神の領域を侵害する者には、必ず天罰が下る!」
最後までお読みくださり、ありがとうござりんす。