【フリーメーソンリー編⑥】~共産主義の真の発信源とは?~
これまでの記事
【フリーメーソンリー編①】~フリーメーソンリーの起源と定義~
【フリーメーソンリー編②】~フリーメーソンリーの本音~
【フリーメーソンリー編③】~フリーメーソンリーは革命集団~
【フリーメーソンリー編④】~極めて邪悪な秘密結社~
【フリーメーソンリー編⑤】~秘密結社に共通する特徴とは?~
唯一の善なる決まりは「欲望」と「本能」
《イギリス・フリーメイソンの誕生》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
多数の権威者によれば、イギリス・フリーメーソンリーは、1717年に「熟練工のギルド」あるいは「労働者メーソン」という名で設立されたとされている。この団体は、いわゆる「思弁的メーソン」と呼ばれる非労働者メーソンにも門戸を開き、それによって「イギリス・グランド・ロッジ」と呼ばれる連合活動が生まれた。
〈1717年以前のメーソン〉
ジョン・コールマン博士によれば、1717年以前にもメーソンが存在していて、それを「職人的メーソン」と呼ばれていたという。
彼らは、自分たちの取引と手工業及び職業に関わって、閉鎖的な組織を作ったという。
つまり、自分たちの技術や情報を秘密にして、外部からの参入者を防ごうとした人たちの集まりが、フリーメーソンの前身だとされている。
この経緯に関してジョン・コールマン博士の語りを読むと大変興味深いことがある。
それは、職人的メーソンの各地のギルドが合併していくなかで“ある変化”が起きたという。
その第一が、キリスト教の神の名が儀式から消えたことだという。
さらには「ブルー・メーソンリー」と呼ばれる新興勢力が台頭してきて、やがて非労働者による思弁的メーソンが完全に実権を握ってしまったこと。
この新勢力から戦闘的で革命的な「スコティッシュ・ライト」が発生した。
このジョン・コールマン博士の調査が事実であれば、私はあることを考える。
それは「乗っ取り」です。
単純に職業の秘密を守るためのギルドに入り込み、やがてその内部を支配し、乗っ取るという手口を使ったのではないか、ということです。
この「乗っ取り」こそ、悪魔崇拝者が使う“常套手段の中の常套手段”なのです。
「乗っ取り」でなければ、「偽装」したのでしょう。
偽装とは?
フリーメーソンリーの発生が邪悪なものでないと偽装したということです。
注目すべきは、「熟練工のギルド」あるいは「労働者メーソン」であったということは、それは「労働者の組織(集団)」であるはずです。
そこに非労働者が入ってくることによって、非労働者がコントロールする組織へと変貌したということになるのです。
労働者のための組織が、非労働者のための組織になったとすると、重い意味を持つことになります。
ここで言うところの非労働者とは、貴族や王族などの支配階級を指すことは論を待たないでしょう。
《第33位階で明かされる真の目的とは?》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
国家の最終破壊というメーソンリーの目的が明らかにされるのは第33位階だ。
〈イギリスの首相ディズレーリの言葉〉
ジョン・コールマン博士が指摘する「国家の最終破壊」とは何を意味するのか?
ここで博士があげているのは、フランス革命、アメリカ独立戦争、アメリカ南北戦争など。
イギリスの首相ディズレーリ(初代ビーコンズフィールド伯爵)がスコティッシュ・ライト及び大東社(儀礼)を論じて語った言葉がある。
(ディズレーリの首相在任期間は、1868年、1874年~1880年。セファルディム系ユダヤ人)
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
わたしたちは、秘密結社との連携を考慮に入れるべきである。彼らはどのような対策を講じられても、土壇場ですり抜けることができる。いたるところにエージェントがいて、決然たる者が暗殺行為を奨励している。
「秘密結社との連携を考慮に入れるべきである」
これを一国のトップが言うようでは無能としか言いようがない。
だが、このディズレーリの言葉の中から秘密結社の秘密が垣間見られる。
それは、「いたるところにエージェントがいる」「暗殺行為を行う」、そして追い詰めたとしても「土壇場ですり抜ける」ということです。
ディープステート(=秘密結社)は、アメリカ連邦官僚にだけいるのではないのです。
1800年代(19世紀)に、すでにイギリスの首相がディープステートを認識していたことを知るべきです。
《人は光よりも闇を好む?》
そもそもなぜ特定の集団を「秘密」の組織(結社)にしなければならないのか?
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
そもそもなぜ秘密結社を持たねばならないのか、という疑問が起こってくる。アメリカはキリスト教の原理に基づいて築かれた国だが、「人は光よりも闇を好む。悪行を隠したいから」というのがある。
これこそが、秘密結社が存在する真の理由であり、彼らの行動は基本的に悪なのである。秘密にする理由など、他に説明しようがないではないか。
〈知られたくない=やましい〉
秘密にするということの真意は「知られたくない」からであることは間違いないだろう。
個人的なことであれば、知られたくないことがあっても当然です。
個人がプライバシー情報を守るのは当然です。
しかし、宗教団体や慈善団体が秘密を持つ必要があるのか? また秘密にする理由は何か?
宗教団体や慈善団体であれば、正々堂々と活動するべきである。
それができないということは、何らかの知られたくないやましいことがあるからという論理は子どもでもわかること。
ここにカルト集団の特徴がみられる。
正当な理由なく「隠す」ということがカルト集団の特徴である。
宗教の名を伏せて布教活動をする。
やがて勧誘された人が信じ込んだ段階で初めて真実を告げる。
これは、フリーメーソンリーにおける下位位階のメンバーが上位位階に昇ってくる状況と瓜二つなのです。
《33位階の最高位の資格承認の誓いとは?》
フリーメーソンリーが慈善団体ではなく、カルト宗教であることを証明する情報をジョン・コールマン博士があげている。
それはスコティッシュ・ライトで非常に名高い「最高評議会の全権大司令官」であった、ドミニコ・アンジェラが新たに33位階の資格を授けられるメーソンを承認する際に語っている内容です。
非情に重要な内容なので、長いですが引用いたします。
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
同士よ、汝はフリーメーソンリーの長としての教えを修めた。この最高の誓いを復唱せよ。
「われは、世界以外の祖国を認めないことを誓う。どこでも、いつの時も懸命に努め、家族は言うにおよばず、あらゆる国や産業の境界を破壊することを誓う。われは、発展と世界統一を勝ち取るために身をささげることを誓い、神と魂の否定を宣言する」
さて、同志よ、汝にとっての祖国、宗教、家族は、フリーメーソンリーの偉大な任務の前に消滅した。われらのもとにきて、われらが全人類に対して持つ、無限の権力と強大な力をともに分かち合おう。発展と幸福のための唯一の手がかりと、唯一の善なる決まりは、汝の欲望と本能である。
〈唯一の善なる決まりは、汝の欲望と本能?〉
33位階こそが隠されていた「秘密」が明かされるのです。
この「最高の誓い」にこそフリーメーソンリーの本質があるのです。
それは他の秘密結社も同じなのです。
「最高の誓い」と銘打たれた誓いとは、国家の破壊による世界統一政府の樹立であり、その真の目的は、神の抹殺であり、唯物信仰のまん延なのです。そのための手段こそが「欲望の解放」であり、「理性、倫理、道徳心などを捨て去った本能の解放」なのです。
境界を破壊するとは、国家の破壊に他らならず、神と魂を否定することは唯一信仰(悪魔崇拝)のススメでしかありません。
フリーメーソンリーの言う幸福なる方法及び発展する方法とは、“欲望のままに生きる”ことなのです。
これをまともだという人がいるでしょうか?
もしいるならば、同じ穴の狢でしかない。
「家族は」と言っているように、家族の絆や家族制も破壊しようと企んでいるのです。
その方法は、「個人主義のまん延」です。
家族主義や系譜を大切にする人間関係は、必ず祖先にたどり着き、祖先の存在は、国家の歴史に行きつきます。
だから、さまざまな悪だくみを行って、世界中を混乱に陥れているのです。
影に隠れて存在し、国家の破壊や信仰の破壊を企む者たちを、ディープステートと呼ばずして何と言うのか?
共産主義の真の発信源とは?
《共産党宣言の、本当の著者はアダム・ヴァイスハウプト》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
共産主義、フリーメーソンリー、そしてイエズス会に関して興味深いのは、彼らを結び付けた歴史上の重要人物、カール・マルクスの存在である。マルクスは、ヴァイスハウプトの教えを自分のオリジナルだとして『共産党宣言』を著わした。そして、生涯を通じてイエズス会を熱烈に――時には激しすぎるほどに――擁護した。
〈共産主義の真の発信源とは?〉
共産主義とは、『共産党宣言』を著わしたカール・マルクスから発信されたものだという考えを今すぐ捨てるべきです。それは間違いなのです。
ジョン・コールマン博士が調査した結果として判明していることは、イルミナティを創設したと“一般的”には言われているアダム・ヴァイスハウプトの教えの“焼き直し”でしかないのです(ヴァイスハウプトのイルミナティは外部組織です)。
つまり、「共産主義」の真の発信源は、「秘密結社」なのです。
カール・マルクスはフリーメーソン32位階のメンバーなのです。おそらく他の秘密結社にも所属していたはずです。
ここで注意が必要なのが、「イエズス会」です。
イエズス会は、ジョン・コールマン博士が調査した中では、明らかに「秘密結社」のひとつであることは間違いないことです。
秘密結社といっても闇の奥深くに隠れている秘密結社と比較的表に出ている秘密結社(フロント組織)があるのです。
共産主義とは、ワン・ワールド政府樹立のための強力な思想的武器なのです。
それを知るべきです。
ジョン・コールマン博士はこう言っている。
引用
「イエズス会は、新世界秩序を後押しするため、カール・マルクスのような革命主義者からの強い支持を求めた」
カール・マルクスは、メーソンの指導者であるマッツィーニがはじめた急進的フリーメーソン運動の初期メンバーであったこととされている。
マッツィーニは、メーソンであると同時にイエズス会士でもある。
マッツィーニが創設した団体に「国際労働者協会」という過激な団体がある。
カール・マルクスの言葉に以下のものがある。
「わたしは、知る限りのすべての産業資本主義的政治活動を粉砕することを決意した」
「すべての悪は、産業資本主義が発展する前に打倒さねばならない」
つまり、カール・マルクスとは、フリーメーソンリーが産業資本主義を死滅させるための道具(労働者を擁護する革命的人物)として仕立て上げられた人物であったと思われる。
〈イエズス会とは?〉
イエズス会とは?
イエズス会は、1541年にイグナティウス・ロヨラによって設立された組織で、のちに教皇パウロ3世によって公認されている。
だが、実体は秘密結社で、彼らは秘密の場所で、秘密の集会を開き、秘密の信徒をつくり上げていった。
イエズス会の階級はフリーメーソンリーのように複雑ではなく、6つの階級(位階)で成り立っている。
イエズス会の特徴を表わすものが、教団の長を「将軍」と呼ぶこと。これはイエズス会が軍隊組織であることを示唆している。
イエズス会とは、キリスト教布教のための組織ではなく、カトリック教会(教皇)に対抗するための反対勢力なのです。
一度公認はされたが、歴代の教皇たちは、イエズス会に対して疑念を抱いていたとジョン・コールマン博士は語っている。
その結果として、1773年に「禁止命令」が出された。
ワン・ワールドの陰謀家たちの多くがフリーメーソンであるが、イエズス会もそのなかに含まれている。
《フランクリン潰し》
ジョン・コールマン著『秘密結社全論考㊤・4章』より引用
アメリカのベンジャミン・フランクリンの活動に激怒したベネチアの黒い貴族は、オルテスを任命して金を払い、フランクリンの主張に反論する文書を書かせた。基本的にフランクリンは、聖書にある「生めよ、地に満ちよ」という教えを支持し、経済発展は人口増加によってもたらされるという立場を取っていた。「狩猟採集」とうい考え方を持つ黒い貴族のほうは、下層民は、自分たちに仕えるのに十分な数しかこの世に住むことが許されないと信じ、大量殺戮を正当だと考えていた。
〈人口論は、反フランクリン思想〉
ベンジャミン・フランクリンと言えばアメリカ合衆国建国の父。
アメリカ合衆国とは、イギリスを中心とした寡頭支配者から自由を獲得し、聖書の教えに基づいた合衆国憲法の理念によって創られた国家。
リンカーン大統領が語ったように、アメリカ合衆国とは、「人民の人民による人民のための国家」なのです。
何を隠そう、反フランクリンの思想として出現したのが、「人口論」なのです。
ディープステート(秘密結社)とは、アメリカ合衆国建国の理念を破壊している者たちなのです。
アメリカ合衆国を破壊している貴族である「60ファミリー」は、東部リベラルの先祖だという。彼らはアメリカ独立革命や共和制に反対してきたのです。
この「60ファミリー」こそが、アメリカにフリーメーソンリーやグノーシス思想、イルミナティなどのカルト思想をもたらした者たちなのです。
アメリカの古式公認スコティッシュ・ライトのアメリカ・フリーメーソンリーを密かにつくり上げたのも彼らなのです。
設立に関しては、公式には1929年とされていますが、ジョン・コールマン博士の調べでは、1761年となっています。
彼らの目的は、アメリカ合衆国を元の状態に戻すこと。
元の状態とは、「植民地」のことです。
アメリカ合衆国が元々は植民地であったことを日本人のほとんどは考えないか、知らないことでしょう。
アメリカ合衆国の建国とは、「独立戦争」によって勝ち取ったものなのです。
とすれば、“誰が”アメリカ合衆国を破壊しようとしているのか、分かるかと思います。
この論点は、別編で出てくるので、頭の中に入れておいてください。
ここで重要なことは、「下層民は、自分たちに仕えるのに十分な数しかこの世に住むことが許されないと信じ、大量殺戮を正当だと考えている」という思考が彼らの思想だということです。
何か思い当たりませんか?
付け加えると、川添恵子氏が自身のチャンネルで、ベンジャミン・フランクリンがディープステート側ではないかと“疑念”を抱いている様子(はっきりと断定はしていない)がありましたが、それは違うと思います。
川添恵子氏も読んでいるはずの『秘密結社全論考』のなかでジョン・コールマン博士が明確に調査結果を語っているのに、なぜ、ベンジャミン・フランクリンがディープステート側だと疑うのでしょうか?
この答えは出ています。
なぜならば、フリーメーソンリー側がベンジャミン・フランクリンを憎んでいる(フランクリン潰しをしている)こと自体が、ベンジャミン・フランクリンがディープステート側ではないことを間接的に証明しているからです。
【フリーメーソンリー編⑦】につづく
参考書籍(引用元)
書籍名:『秘密結社全論考㊤』
著者:ジョン・コールマン
監訳者:太田龍
出版社:成甲書房
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!