『冤罪をつくり出す偽の正義に裁きを入れる2(強盗殺人の冤罪)』

アチキはね~、まだ、怒ってるんでありんす!

前回の続きでありんす!
「0.1%の奇跡逆転無罪ミステリー」という番組で、バーで飲んでいただけなのに44年間強盗殺人犯にされた人がいるんですよ。
今回はさらにひでぇ~話しなんでありんす。

あなたがもし、何も悪いことをしていないのに、突然殺人強盗犯にされたらどうしますか?
桜井さんは戦後最長となる44年間、冤罪と闘い見事逆転無罪を勝ち取った方なのです。
(今回はあえて実名を公表します)

【強盗殺人犯にされた桜井さんの冤罪被害】

事件が起きたのはいまから52年前、桜井さんが20歳の時です。
それは1967年10月10日茨城県のとある町で桜井さんは居酒屋で友人と飲んでいたそうだ。
突然桜井さんは見知らぬ男に肩を叩かれたんだってよ。
その男は警察手帳(岡っ引きがもってるやつだ)を手にしてこう言ったそうだ。
「なんで来たかわかるな」
桜井さんは、心当たりがねぇのに、その刑事?(岡っ引き)に無理やり連行されて取り調べを受けさせられてしまいました。
実は桜井さんはこの数日前に窃盗事件(容疑)を起こしていたんだと。
あちゃ~そりゃまずいな!

桜井さんが疑われたのは、1967年8月28日に起きた茨城県布川で発生した強盗殺人事件でした。
その事件は男性が首を絞められて殺された事件なんだってな。
刑事はよっ、「おめえが犯人だっぺよ」と初めから決めつけてきたそうじゃね~か。
(訛ってんのは茨城の田舎もんだからしかたがねぇな)

まったく身に覚えがないのに、いきなり刑事に強盗殺人だと言われたらどう思うかな?
桜井さんは当然身の潔白を主張した。
なのに、刑事ときたら、桜井さんが犯人だと初めから決めつけて取り調べをしたっつうじゃね~か。
べらんめえ~と言いたくなるわな。
(注:「べらんめえ」とは、江戸っ子の乱暴な罵り言葉。「べらぼうめ」が変化したものといわれている)

桜井さんには事件当日アリバイがあったっつうじゃね~か。
事件のあった日は、東京の中野区のバーで飲んでたんだってな。
しかしよっ、バーのママは桜井さんが店に来たのが夜の11時半だと言ったそうだ。
(後に、この11時半というのは警察による嘘であることがわかる)
刑事の捜査によるとだな、夜9時に茨城で犯行して直ぐに電車で移動すれば、中野区のバーに行ける、つまり桜井さんが殺人をすることは可能だと主張したそうだ。

アチキは思うんだけど、桜井さんが茨城で殺人をして、アリバイを作ろうとしたときに何で東京の中野区に行くんだってとこだよ。
刑事って野郎は、そこんとこ疑問に思わねぇ~のかな?
無実を訴える桜井さんに対して、1日15時間にも及ぶ取り調べが15日間も続いたそうだ。
桜井さんの精神状態は限界にきてしまったんだと。
刑事の誘導に従って犯行を自供することになったそうだ。
つまり、虚偽の自白ってやつだ。
でも、どうして嘘の自白なんかしたと思いますか?

桜井さんはこう答えています。
「痛みに負けた。狭い特殊な空間で、犯人はお前だ、お前だ、と朝から晩まで責められる痛みに負けた」と。
それでも桜井さんは、裁判で裁判官が正しい判断をしてくれると信じていたそうだ。

ところが、桜井さんに下された判決は「無期懲役」
物的証拠が一つもなく、自白が決定的な証拠とされたんだと。
やってもいない罪で無期懲役
あなたならどうしますか?
どう思いますか?

月日が流れ、桜井さんは29年ぶりに仮釈放となります。
逮捕されたときが20歳だったので49歳となっていました。
つまり、この時点で桜井さんの人生は刑務所で過ごした月日の方が9年も長い人生、ということなんだな。
29年も刑務所で暮らさなければならない屈辱と絶望は計り知れないものがあると思うよ。
あなたはやってもいない罪で29年間も刑務所に入っていられますか?
アチキなら気が狂ってしまうでありんす。

でもよっ、桜井さんにも良いことはあったんだと。
52歳の時に結婚したんだってな。
良かったな~!
アチキは泣けてくるよ!

でも、このときまだ仮釈放の身です。
桜井さんは、無実を証明するために闘うことにしたんだっつうから、たいしたもんじゃね~か。
そしたらよっ、自白したときの録音データが出てきたんだと。
でもよっ、その音声データの存在を警察は否定していたんだと。
桜井さんの無実をなんとか証明しようと弁護士っつうの(江戸にはいなかったな)、そうした人たちのおかげで見つかったんだと。
(仮釈放から6年経った2002年のこと)

しかしだ!
その音声データを聞いた桜井さんは違和感を覚えたっつうじゃね~か。
つまりよっ、当時録音した中身と違ってたんだよ。
その音声データには編集された音があったんだよ。
なんと、専門家が調べたところ、編集痕は13ヶ所もあったそうだ。
要するに、警察は録音テープを都合の良いところだけ切って編集していたってことだ。
これって、犯罪じゃね~のか?
明らかに間違っている。
明らかに悪意があるよな!

桜井さん曰く、「警察は目の前にいる人を犯人にすることが正義だと思っている」

その他にも警察の悪意ある捜査があったそうだ。
弁護士が、桜井さんが事件当日に飲んでいたバーの店主(ママ)の供述を再調査したところ、
桜井さんが店に来た時間をはっきりと覚えていて、その時間は9時だったそうだ。
なのに、警察は11時半だと逆に店主(ママ)に嘘の証言を強要したそうだ。
警察は桜井さんを犯人にするために真実を捻じ曲げて嘘をついていたっつうことじゃね~か!
呆れてものがいえね~な。
立派な犯罪だな。

そんでだ、事件発生から38年経った2005年に裁判のやり直しが決定したそうだ。
そして事件発生から44年経った2011年に「無罪判決」を勝ち取ったそうだ。
泣けるね~!

桜井さんは振り返ってこういったそうだ。
「ある意味波乱万丈な人生が楽しかった。人が生きられない人生をいきたな・・・」
そんな台詞、普通は言えね~よな。
強いお人だ。
立派な人じゃね~か!
とにかく、無罪が証明されて良かった!
桜井さんは44年間も冤罪と闘い続けた人で、「冤罪界のレジェンド」と呼ばれているそうだ。

そんでよっ!
桜井さんが29年間獄中生活を送った代償として受け取ったお金は1億3000万円だそうだ。
これって安くね~か!
29年間だぞ。
20代の青春の時期も奪われ、恋愛することも出来ず、社会からドロップアウトしたまま29年間もの歳月を奪われた代償としてはちいっと安すぎやしませんか?

なんでもよっ、刑事補償による計算式っつうもんがあるっつうじゃね~か。
「不当な拘束日数×1万2,500円(上限)」だ、そうだ。
これを時給計算すると、1時間=約500円となる。

べらんめ~!
それじゃ、おまんまの食い上げじゃね~か!
さんざっぱら無実の人間を犯人扱いしたくせに、そりゃないだろう!
(注:「さんざっぱら」とは、散々を強めていう言葉。古くは散々腹と言った)
まったくケチな野郎だな。
これじゃ、最低賃金にも満たね~じゃね~か!
馬鹿にすんのもいい加減にしろってぇんだ!

桜井さんの場合は、年金を納めることも出来ないまま刑務所生活を強いられていたから、年金ももらえねぇっていうじゃないか。
本来、年金を納めていたと換算して、支給するのが筋ってもんじゃね~のか。
さて、ここからアチキの怒りが爆発するでありんす!

〈世直しご意見番怒りの言葉〉

万が一、罪もね~人を捕まえちまったらよっ、まずは謝るのが人として大事なことじゃね~のか?
警察だ、検事だ、裁判官だ、などという職業の連中が間違ったことをしたときに謝ったためしがね~んじゃないのかい。

人っつうもんはよ、間違いをする生き物なんだよ。
そいで間違いをしたら謝るのが当然じゃね~のか。
そして正義の味方の警官がよっ、間違って無実の人を逮捕・起訴しちゃったら、その人に
土下座して謝るのが礼儀じゃね~のか?
だってよっ、彼らは権力という立場を利用して冤罪をつくり出したんだから。
謝ることは当然だ。
でも謝ってすむ問題じゃない。
一人の人間の人生を狂わせてしまったのだから。
台無しにした時間(人生)の分だけ賠償するのが筋っつうもんじゃね~のか。

本来すべての国民を平等に扱い正義を実現しなければならない警官が冤罪をつくりあげるとは許しがたい悪行だ。
正義の看板を掲げている警察が権力を利用して弱い人間を犯罪人に作り上げるとは、国民にどう説明するんでぇ~!

冤罪を生み出したら責任を取って懲戒解雇だ
それぐれ~しね~と、だめだな!
万が一でも無実の人を犯罪者にしてはいけない。

もし、今回の桜井さんのケースのように意図的に冤罪をつくり出したとしたら、その警官、検事、裁判官は逮捕・起訴され刑に服すべし。
その罪は無期懲役に相当する。
大事なことは、権力を持ちたる警察・検事・裁判官が冤罪をつくり出した場合は、重い量刑にすべきだということだ。
市民、国民が犯した罪の場合の2倍~10倍はあって当然だ。
(拘束日数などの違いがあるので、すべてを無期懲役とは言えない)
そうでもしね~と、冤罪はなくならね~と思うぜ。

賠償金は、少なくともその人が就いていた、または就いていたであろう職業から得られる収入を絶対に下回ってはならね~。
働く時間を奪われ、人間関係を壊され、楽しく過ごす歳月を奪われ、精神的苦痛を与えたことに対する賠償は本来得られたであろう収入の10倍であるべきだ。
それぐらいに設定することで、警察等の権力者が無罪の人を犯罪者としてつくり出す抑止力とすると同時に冤罪被害者に対する十分な補償となる。

ったく、国会議員っつう連中は何やってるんだい!
冤罪防止法冤罪被害者救済法を一早く成立しやがれ!!

〈世直しご意見番怒りの“一喝”〉

冤罪は、権力を利用して無実の人の人生を台無しにして苦しめる犯罪だ。
無実の人を平気で犯罪者としてしまう傲慢な権力者こそ裁かれろ!!
マスコミよ、こうした冤罪をつくり出した人間と組織を断固糾弾せよ!

〈世直しご意見番しめの言葉〉

「正義とは、真実を見抜こうとする誠実な人間性と正邪と見分ける知恵があるところに生れてくる!」

「正義には謙虚さが必須であり、傲慢な人間が生み出すのは悪意である」

「権力の名のもとに決めつけや先入観で捜査し、嘘をついて無実の人を犯人にすることは正義ではなく悪事だ」

紹介記事:「冤罪は許されるのか?(殺人)」

☆ご意見番に取り上げて欲しい事柄があれば、リクエストしてください。

お読みいただき、ありが とうござんした!


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