『車の運転は本性が出る! ~シリーズ人物鑑定学~』

【シリーズ化への挨拶】

人間が最大の関心を寄せるものは、結局「人間」
人間関係は「幸福の源泉」でもあり、「苦悩の発生源」でもあります。

何らかの成功を手にするには、他の人の協力が欠かせません。

人間は人間のなかで生きていくしかないのですが、そこには幸・不幸がさまざまに展開していきます。

なにより、人間にとって一番面白い学問は「人間学」ではないでしょうか?

このカテゴリーでは、世直しご意見番が「人間学」のひとつとして「その人物をどう認識するか」「人物をどのように鑑定するのか」という学びに挑戦したいと思うでござりんす。
恐らく長いシリーズになると思われます。
(死ぬまで続くかな?)
定期的というより、思いついたときにお送りいたします。

【人は車を運転すると、その人の内面の本性がでる】

今回取り上げる「人物鑑定学」のテーマは「車の運転」です。

友人、恋人など他人が運転する車に同乗したときに、「あれっ、この人、こんな人だったんだ」と思ったことありませんか?

そうです、不思議なことですが、人間は車の運転をすると「その人が生まれ持っている内面の本性が現れる」のです。

それはその人が普段見せない内面だったりします。
つまり、普段は紳士淑女を気取っていても「横暴」「短気」「がさつ」「無神経」などのその人が持つ内面の本性が必ずと言っていいくらい出てしまうのです。

恐ろしや!恐ろしや!

よって、その人の本当の内面、性格的な本質を見たければ、その人の運転する車に同乗することです。

当然、あまり親しくない人の場合、それを望むことはできません。
逆に、偶然他人の車に同乗することはあります。
ですから、誰かの車に同乗したときに他人の運転を観察して「その人の本性」を“知る”ことで密かにほくそ笑むことでしょうか?
また、相手が恋人や結婚を考える人ならばそうした男女関係を考える材料に、上司と部下ならば、相手の人間性を知る機会となります。

それでは車の運転で見られる“人間諸相”を見てみましょう。

《車を運転すると豹変》

普段「おとなしい人」「紳士な人」「優しそうな人」が車を運転すると豹変することがあります。
この場合の豹変とは「乗っていて怖いと思うような運転」という意味です。
つまり、普段のイメージ(優しそうな人など)とはギャップを感じる運転ということです。

普段の人となりは「優しそう」「親切そう」「紳士」と見えていた人が車を運転すると、助手席の人の気持ちを考えないかのようなスピード感あふれる運転をすることがあります。
急発進、Gがかかるブレーキ操作、カーブでもスピードを落とさない・・・。

怖い!怖い!

どちらがその人なの?

と思ったならば、どちらもその人ですが、生まれ持ったその人の内面の本性は「車の運転時に見せる姿」、ということです。

普段の姿とのギャップを感じた人は多いでしょう。
でも、普段の態度などは社会生活で身につけた仮面だったり常識的行動だったりします。
しかし、車の運転をすると生まれ持っている内面の本性を隠すことはできないのです。
ですから、それがその人の本質だと思うことです。

《あなたはレーサー?》

人によっては「スピードや運転技術を見せつけるような運転」をする人もいます。
つまり「俺のドライビングテクニックを見ろ~!」的な運転。

この場合は、普段とギャップがある場合も、普段通りの通りの両方があります。

ですが、この「どうだ!俺の(私の)運転技術を見ろ!」と言わんばかりに暴走運転に近いような運転をする人の内面には、「劣等感による屈折した心」があります。

普段の生活では劣等感を押さえていますが、車の運転をすると本性が出てくるのです。

これは具体的にアチキも経験しています。

まだアチキが若かりし頃、高校の同級生のところに遊びに行き、その人の運転する車に乗ったとき、恐怖体験をしました。
その人は、レースのように発進から一気に加速し、カーブに差し掛かるとタイヤをグリップさせて急スピードで曲がり、信号では「おい!いつ止まるんだ!」と突っ込みたくなるように直前で停止する、そんな運転をしました。
アチキが事故の危険を感じて「止めろ」と言ってもその人は笑いながら「大丈夫だよ」「怖がりだな~」などと言って恐怖の運転を止めませんでした。

こうしたまるで自分がレーサーにでもなったような運転、または運転技術を見せつけるような運転をする人の内面には大きな劣等感が横たわっています。
本物のレーサーは公道ではきちんと交通ルールを守って走行しています。
これはプロボクサーが街中でケンカしないのと同じことです。
街中でケンカするような人間は、結局「井の中の蛙大海を知らず」です。

そうした「お前は、レーサーか!」と、突っ込みたくなるような運転をする人が抱えているものは劣等感、あるいは疎外感です。

劣等感や疎外感を抱えているが、普段の社会生活ではそれを表には出さない。
そうした人が車を運転すると「暴走運転」をするのです。
これは暴走族と同じです。
暴走族の原理とでもいいましょうか。

暴走族のように「いかにも」という感じではなく、「普段おとなしく見える人」が暴走運転をする場合は、その人の奥底に「自分を認めて欲しい」「他人から疎外されている」という思いがあります。
ですので、他人に対する「思いやり」が欠けます
興味関心が「自分が他人から認められること」なので、他人への関心や興味が薄いのです。

《交通ルールを守らない運転をする人》

「おっと、あぶねーぜ!」
なんて思わず声を上げる。

走行していると、急に車間距離もほとんどないような間隔で割り込んでくる車両、いませんか?

車線変更禁止、黄色信号または赤信号で交差点を突っ切る、迷惑駐車をする、などの交通ルールや交通マナーを守らない人がいます。
スーパーの出口から駐車場に入ってくる傍若無人な人。

いませんか?

こういうタイプの人の内面になにがあるのかというと、

「自分勝手」「自己中心」です。

つまり、普段はさておき、交通ルールや交通マナーを守らない人の本性は「ルールは俺が決める」という傾向性を強く持っているということです。

こうしたタイプの人は車の運転だけでなく、社会生活全般でこうした身勝手な言動をとります。
買い物をすれば店員に“いちゃもん”をつける。
ネットでは他人を誹謗中傷する。
そして、恋人がいても浮気をする。
既婚者なのに不倫をする。

なぜか?

このタイプは社会のルールよりも自己のルールを重視するからです。

このケースは、男女関係において如実に出てきますから、相手の人が交通ルールやマナーを無視する運転をよくする人であれば、愛情で修正するか、それがだめなら離れる選択をするほうが身の為です。

《客観的や判断と主観的な判断をする人なのか》

狭い道路から広い道路に出るときに左右をよく確認しないで出てしまう人がいます。
標識を見落とす、矢印信号を間違えて交差点に進入または右左折してしまう。

あちゃ~! ヤバいよ!ヤバいよ!

こうした視野の狭い運転、思い込みの強い運転をする傾向は一般的には男女で違いが出てきます。
男性のほうが傾向としては交通事情を全方位的に把握して運転することに優れていて、女性は思い込み、視野の狭い運転をしがちです。

ただし、男性はスピードを出す運転をする人が女性に比べて圧倒的に多いです。
女性は、危険を避ける意識が強いのですが、男性はヒーロー気取りでドライビングテクニックを過信する傾向があります。
間違った冒険心ってやつでありんすか?

これは高齢者にも該当します。
高齢者となると身体機能や運動能力が衰えることによって見落としや間違いが起こりやすくなります。
また、年寄り特有の“頑固さ”も影響します。
ですが、それは性格というよりも男女の違いや年齢による特徴です。

男女、年齢関係なく「周りをよく見ない運転」をする人は、物事を客観的に見る性質に欠けています
要するに「主観が強い」という内面を持っている、ということです。

だからといって人間そのものが悪いということではありません。
これは性格のようでもあり、どちらかというと能力の方に比重があることです。

要するに、「周りをよく見ない運転」をする人は他人の助言や苦言に対して聴く耳を持たないタイプ、客観的に自分を見ることができないタイプということです。
ビジネスで言えばゼネラリスト向きではなくスペシャリスト向きの人です。

《安心して同乗できる運転をする人》

交通ルールとマナーを守るタイプの人は「根っからの良い人」です。

良いタクシー運転手のように同乗していて安心していられる運転をする人は「他人への配慮」「他人への思いやり」があるタイプの人です。
普段は短気に見えたり、だらしなく見えたとしても、その人の内面の本性は「優しい人」です。
同時に「真面目な人」です。

結婚相手を選ぶならこのタイプの人を進めます。
また、信頼のおける友人のタイプでもあります。

普段冷たそうな人と見えたとしても、同乗している人に安心してもらえる車の運転をする人は本質的に良い人であり、優しい人です。

《注意が必要なタイプ》

東名高速あおり運転事故でほとんどのマスコミが伏せていたことがあります。
それは被害者の人が加害者に放った言葉です。
加害者が障害者用の駐車スペースにはみ出して駐車していることに対して「邪魔だ!ボケ!」と暴言を吐いたことです。

このように運転をすると人が変わったように他人の運転などに怒るタイプの人は「人生において何らかのトラブルに巻き込まれることが考えられる」という可能性が高いです。

この事件では加害者は論外に悪者ですが、そうした悪者に「悪口」を吐いたり、他人の間違いを許せない人は、他人から恨まれたり憎まれたりすることがあります。
ですから、あなたの家族や親しい人が運転するとやたらと他人の運転や歩行者に文句や悪口をいう場合は、注意してあげる必要があります。
人生を失ってからでは遅いことがあるのです。

《危険運転をする人》

危険運転をする人は論外です。

東名高速あおり運転事故の加害者のように他人に危害を加える、他車を危険に巻き込む、そうしたことを気にも留めず行う輩が世の中にはいます。

このタイプは犯罪者予備軍です。

人間としてというよりも、獣や動物に近い本性を持っています。
こうした人とは付き合わないことです。

《車を運転する姿から分かること》

その人が車の運転する姿から分かることがあります。
それは?

〈良い面〉

「優しい内面を持っている」
「他人への思いやりを自然と出せる本質を持っている」
「慎重な性格」
「真面目な性格」
「客観的に物事を見ようとする性質を持っている」

など。

〈悪い面〉

「やんちゃな性格の本質を持っている」
「不真面目な性格」
「自分勝手、自己中心な本性を持っている」
「人を欺く本性を隠し持っている」
「決めつけ、先入観の強い傾向性を持っている」

など。

《結論》

「人は車を運転すると、内面に隠していた本性が出てしまう」

車を運転する姿で、人間の内面のすべてがわかるわけではありませんが、それでもはっきり言えることは、「車を運転すると内面の本性がでる」です。

普段見せないその人の内面の本質で分ることは、

「真面目な人かどうか」
「短気な内面を持っているかどうか」
「自分勝手、自己中心的な本性を持っているかどうか」
「他人への思いやりがある人なのかどうか」
「粗暴な本性を内面に持っているかどうか」
「おおらかな性格なのかせっかちな性格なのか」

など。

車の運転はその人の本性を露出させてしまいます。
その人の内面の本性を知るには「運転を見る」ことが人物鑑定学のひとつです

最後までお読みくださり、ありがとうござりんした。


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