『週休3日・4日制の時代がやってきた! ~働き方改革の先にあるものは、労働者の幸福な未来か?それとも不幸な未来か?~』

【みずほファイナンシャルグループが週休3日・4日制を導入する】

《大手メガバンクの働き方改革が社会に大きな影響を与える?》

みずほファイナンシャルグループは2020年12月から「週休3日・4日制」を導入しようとしている。
ただし、グループ会社の正社員の希望者に対してである。
銀行や証券、信託銀行などに勤める計45,000人程度から希望者を募るという。

休日が増える!
と、喜んでばかりはいられない。

休日が増えるに伴って基本給も減額になるからだ。
週休3日は基本給が8割程度となり、週休4日では基本給が6割程度になってしまう。
休みを増やそうと思えば、それに反比例して収入減となってしまうのだ。

メガバンクで初めてとなる週休3日・4日制が導入されれば社会へ大きな影響を及ぼすだろう。
数十年前に松下電器が始めた週休2日制が日本社会に浸透していったように、この「週休3日制」もやがて日本社会の常識となっていくだろう。

《みずほグループの意図(狙い)は何か?》

この「週休3日・4日制」を導入するみずほグループの意図(狙い)は何か?

  1. 休日を使って資格や専門知識を取得し、それぞれの業務やセカンドキャリアの充実に生かしてもらうため。(つまり、自己研鑽やスキルアップの時間につなげて欲しいということだ)
  2. 介護や子育てなどに対応できる働き方とする。

(参考情報は、『YAHOO!ニュース』、『日本経済新聞』など)

みずほグループは「あくまでも柔軟な働き方を求めての制度改革だと主張している」。
はたしてそれだけだろうか?

【みずほグループの「週休3日・4日制導入」に対する世間の声(意見)

みずほグループによる「週休3日・4日制」に対する世間の人たちのコメント(意見)は?

以下引用

「仕事と子育て・介護を両立しやすくなる」

「副業してほしい。これが本音。AI化するし、人は要らない。しかし簡単にクビに出来ない。しかも、トラブルがあった時は、やはり人手が必要になる可能性もあるから、安い人件費でキープしたい」

「体の良い人件費減らしでしょう。過去の大量採用と銀行合併、デジタル化急伸で店舗も人も要らないもん。今さらクビには出来ないし従業員の収入減が可哀そうだから副業可」

「物価は年々高くなっていくのに、安定した収入一部の職種を除いては年々変わらず、低下する職種もあるわけで。働き方改革をした所で国民の安定には何一つ繋がっていない。それでいて年金問題には着手しない政府には疑問しかないですね」

「半分の人間が週休3日を選択すれば、10%人を削減したのと同等ですからね。確実に人件費削減が狙いでしょう。ただ、みずほは責められるべきでなく、どこの企業も同様に人件費削減に動くのは間違いないので、今後はどんな職業であろうが自分の身は自分で守るしかない状況になりますね。受け入れて各人が努力する以外に選択肢はないですね」

(引用は『YAHOO!ニュース』コメントより)

【すでに「週休3日制」を導入している企業】

・ナレッジソサエティ
・佐川急便株式会社
・日本マイクロソフト株式会社
・Zホールディングス株式会社(旧ヤフー株式会社)
・株式会社ユニクロ
・日本KFCホールディングス株式会社
・日本IBM株式会社
・株式会社アルペン
・株式会社ウチヤマホールディングス
・株式会社DHコミュニケーションズ
・株式会社サタケ
・イートアンド株式会社
・信州ビバレッジ株式会社
・TOKYO BIG HOUSE株式会社
・元湯 陣屋
・株式会社電通
・株式会社東邦銀行
・SOMPOひまわり生命株式会社
・大和ハウス工業株式会社
・ヤマト運輸株式会社
・プリモ・ジャパン株式会社
・スパイシーソフト株式会社
・味の素AGF株式会社
・株式会社シノケングループ

など。

いまや「週休3日制」を導入する企業が増えている状況であり、これが時代の潮流となることは必然です。

ですが、「休日が増えて嬉しい」と手放し喜んでいいのでしょうか?
近い将来、会社員など働く人たちに何が待っているのでしょうか?

【「週休3日制」を導入する背景と本当の理由】

《「週休3日制」導入の背景とは?》

〈背景1:新型コロナウイルスによる影響〉

背景の一つが新型コロナウイルスによるものであることは間違いない。
人と人が密接に居られなくなるソーシャルディスタンス。
リモートによる会議やコミュニケーション。
在宅ワーク。
外出を自粛する生活。

だが、それは思わず起きた引き金であって、それが「週休3日制」を生み出した母ではない。

〈背景2:少子化による労働人口の減少〉

日本社会は少子化によって人口が減っている。
それは労働人口の減少を意味し、年々企業は雇用者の確保に頭を痛めている。
3Kの職種では、必要な社員数を確保することが困難な状況(人手不足)が起きている。
すると、企業体はどうするか?

その方法は2つしかない。

無理に雇用を増やすか、必要な人材を得られないなら、人手が少なくなってもやっていける経営を目指すしかない。
時代は後者の方に傾いている。

そして人手が少なくなってもやっていける経営とは?

〈背景3:AI・アンドロイド全盛時代の到来〉

いま現時点においてもAIの活用はなくてはならないものとなっている。
2045年AIに「シンギュラリティ(特異点)」が訪れると予測されている。
(注:「シンギュラリティ(特異点)」とは、人類全体の知能を超えるAIが出現すること)

AI全盛の時代がすぐそこまで来ている。
AI全盛の時代とは、「消える職業」があり「新たに生まれる職業」がありの社会変動なのだ。

ある意味では、「生身の人間があまり必要とされない時代」を意味する。

要するに、AIに関わる職種を中心とする人たちが生き残り、逆にAIによって仕事を奪われた人たちが出てきてしまう時代なのだ。
つまり、AI時代とは人類が少なくなってもやっていける時代であり、多くの人類が必要とならない時代を意味している。
だから「週休3日制」は新しい時代の始まりの始まりなのです。

そのうち「週休5日制」くらいまでいく可能性もあります。
ただ、それで生活するのに十分な収入を得られるかどうかは、はなはだ不確かです。
むしろそのことで時代は貧富の格差を広げ、映画で描かれる未来社会のように富裕層と貧困層という隔たりの激しい2極化となる可能性さえある。

〈バーチャル時代の到来〉

政府は「ムーンショット計画」というものを密かに(?)進めている。

「ムーンショット計画」とは、内閣府が主導する「総合科学技術・イノベーション会議」から発信されたもので、6つの目標が設定されている。

その趣旨は、2050年までに「人が『身体』『脳』『空間』『時間』の制約から解放された社会の実現を目指す」ものです。

この中で驚愕なのは「アバター」に関することである。

政府は真面目にアバターが人間社会で活躍する世界を創ろうとしているのだ。

政府は、2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを作ること。そして複数のアバターが同じ速度や精度で操作できる技術を開発し、その運用などに必要な基盤を構築しようとしている。
さらに2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることで、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用に必要な基盤を構築しようとしている。

これはものすごく簡単に言ってしまうと、生身の人間が動くことなく、アバター(分身)が仕事をするということだ。

しかも1人が10体のアバターを操作するということは、1人が10人分の労働力となることを意味している。
極端な言い方をあえてすれば、そうなると生身の人間が何十億人と必要なくなるということだ。

この「アバター社会」には、超便利な社会の実現であると同時に労働者にとっては過酷な時代とも成り得る社会である。(あくまでも可能性)

この「ムーンショット計画」については、機会を見て大々的に論じる予定としています。
乞うご期待!

《「週休3日制」導入の本当の理由とは》

「週休3日制」導入とは、未来社会への扉が開かれた、ということを意味する。
結局、来るべき「AI時代」「アンドロイド時代」「バーチャル時代」の到来に対応するべく企業経営戦略を打ち出すことで生き残りをかけたものである。

そして、そこには新型コロナウイルスによる大不況を企業が生き残るための「人件費」などの経費削減計画なのである。

つまり、来るべき近未来へ向けて「社員が減ってでも利益を確保できる企業体への変化」が起きているということなのだ。

少子化によって労働人口が減ったとしても、企業体が生き残れるようにする変革が起きているのだ。

だが、それは労働者(会社員など)にとっては、すべて手放しで喜べるものではないということだ。
いま、企業の在り方は大きく変わろうとしている。
会社員など企業体に雇われている人はもちろん個人事業主やフリーランスでさえも、能力の開発、仕事のやり方、業務形態を変化させていかなければ生き残れない時代がやってくるのだ。

【労働者にとって辛い時代の到来】

この「週休3日制・4日制」の時代は、単純に労働者が喜べるものではない。

その大きな理由は?

《近未来社会とは?》

未来を考えるに今後収入の源となるのはなにか?
それは「知識」「情報」であり、それは「知識・情報を使いこなす頭脳とスキル」ということになる。

しかし、人間はAIの記憶能力の足元にも及ばない。
アンドロイドのように不眠不休で働くことができない。
AIのように高速度で計算・処理を行うことはできない。
人間にはミスがつきもの。
さらにAIやアンドロイドは不平、不満を言わない。
壊れたら取り換えれば済む。

つまり、「知識の量」「知識を使いこなす頭脳」など、過去地球という惑星をその知性と理性によって支配してきた人類が能力的にみれば、敗北する時代がやってくるということだ。

動物の中には優れた能力を持つものもいるが、人間の知性や技術力には敵わなかった。
だが、AIを搭載したアンドロイドが出現することによって人類が持つ能力を遥かに凌駕する疑似人類が登場する。

《優秀な者と“そうでない者”との2極化》

その中で人類はどうやって地球上の支配者として生き残るのか?

答えは「AIアンドロイド」を開発・製造・修理・管理する側に立つか、または「AIアンドロイド」と競えるような人類としてパワーアップするか。

ということになる。

人類のグレードアップ。

つまり、人類がAIと脳をつなげたり、体の一部をアンドロイド化したりすることで人類の持つ能力を飛躍的にアップさせることだ。
すでにこうした動きは出ている。

すると、生身のままの人間(ナチュラルヒューマン)は下等動物と扱われてしまう映画の世界が実現してもおかしくない。
未来を悲観的にみれば、こうした心配もある。

つまり、近未来社会は、持てる者と持たざる者の差(2極化)が大きく開く可能性があるということだ。
それは、今後20~30年の間で起こる可能性がある。

近未来社会では、肉体労働の価値は下がり、AIを駆使して行う「予測ビジネス」などが主流となり、いま以上の知識階級が富を握る社会となる可能性があるということだ。

そうした新しい時代の始まりを告げているのが「週休3日制」なのだ。

【近未来における2つの戦争の予測】

「週休3日制」導入を単純に考えてはいけない。
「週休3日制」導入は、近未来の始まりの始まりと述べた。

近未来を表わすキーワードは、

「AI」
「アンドロイド」
「バーチャル世界」
そして「人間とは何かという“問い”」

である。

最終的に過去の人類の価値観と人間の定義が変化して、「人間とはなにか」という問題にぶち当たる。
そして過去に存在しなかった「人間の定義論争」が起こり、過去の「人間の定義」が崩れていくことになるだろう。

《2極化した人間同士の戦争》

あくまでも可能性ということを前提に話すが、近未来では人類は2極化する恐れがある。
現実にそれを実現しようとしている人々がいる。

人間の肉体を「AIと同化」または「AIと繋げる」というAI化する人類
それプラス、「肉体をアンドロイド化」する人類

これに対して、いままで通りの人類。
つまり、肉体改造(アンドロイド化)もAIとの同化もしない、生身のままの人類(ナチュラルヒューマン)とが憎しみあい戦争をする未来社会が考えられる。

チップを手などの入れることはすでに人類のアンドロイド化&AIとの同化の始まりである。

《AIと人類の戦争》

映画「ターミナル」のように、暴走したAIまたはAIによって地球を支配しようとする悪なる人間によって「AI対人類」の戦争が起きる可能性がある。

映画の世界だろう?
なんて言っている人は人類の歴史を学ぶことだ。

小説や映画の世界は「想像の世界」だが、人間が想像したことはいつの日か実現されるのが人類の歴史であった。
(完全ではなく一部の実現も含む)
よってここに述べたことの可能性は現代人にとっては完全に否定できない。

現代人ができることは、ただ、不幸な未来を避けるために未来を想像(予測)し、悲劇を避ける努力をすることだ。

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!


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