【寄せられたコメント】
記事『知っておきたい冤罪事件から身を守る法律など!』に、コメントが寄せられました。
以下引用
今、話題の飲むだけで痩せるサプリメントは全くの嘘です。
お試しに二種類のサプリを試しましたが呼吸するだけでも効果ありなんて信じた私がバカでした。
痩せるサプリは全部嘘です。
というものです。
まずは、アチキのブログ(記事)を読んでいただき感謝いたします。
同時にコメントをお寄せくださり感謝でありんす!
そうでありんすか~?
F氏が購入したサプリメントはどんなものだったのでしょうか?
(コメントには具体的な商品名はなかった)
【本当に飲むだけで痩せるサプリメントはあるのか?】
太っている人、痩せたいと思っている人、体型を気にしている人。
これらの人たちに“朗報に聴こえる”のが「飲むだけで痩せるサプリメント」ですね!
ですが、結論を先に言うと、
“飲むだけで痩せるサプリメント”というものは存在しないと思ったほうがいいです。
そう! コメントを寄せてくれたF氏が体験した通りです。
〈健康食品とは〉
“飲むだけで痩せるサプリメント”は、健康食品と呼ばれるジャンルに入ります。
健康食品と呼ばれるものについては、法律上の定義は無く、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般をさしているのです。
〈医薬品との違い〉
健康食品は医薬品とは違い、国が効果を認めているものではなく、基本的にどんな食品でも健康食品と銘打つことができます。
ですから、「健康に良い」「痩せる」ということに科学的根拠はほとんどありません。
当然ながら健康食品やサプリメントは薬の代用品ではありません。
健康食品やサプリメントが購入者に誤解を与えるのは、
「薬ではなく食品だから安心」
「天然成分だから安全」
というものです。
薬ではないということは、“科学的根拠をもたない”ということであり、
天然成分由来の健康食品であっても、アレルギー症状や医薬品との相互作用を引き起こすものがあります。
【飲むだけで痩せるサプリメントの問題点】
〈誇大広告〉
飲むだけで痩せるサプリメントの問題点とそれに騙されてしまう理由は?
それは“誇大広告”です。
サプリに、あたかも抜群の即効性や効果があるかのように宣伝するのです。
ですが、よ~く広告を見てみると決して「効果がある」とは謳っていないのです。
効果があるとはっきり広告に掲載してしまうと、詐欺罪に該当する可能性が出てくるからです。
そしてサプリメントは医薬品ではないので、「〇〇に効く」と法律上の規制があり広告表示できないのです。
では、どうするか・・・?
例えば、
『ブヨブヨお腹がたったの1粒飲むだけで痩せる』
『飲むだけでドンドン落ちる(体重が)』
などと抽象的な言い方で表現します。
最後のとどめは、
『これは個人の感想です』
でしめます。
“個人の感想”と言いうのは実にうまい良い方です。
一つは、個人の感想だから絶対ではないと心の奥では感じていても、痩せたいと思っている人は“わたしも同じように痩せるかもしれない”と期待してしまう心理が働くのです。
人間はどうしても自己中心的な発想をしがちなのです。
もう一つ、この言葉を販売側は“逃げ道”に使います。
クレームが来たら、「あなたには効果がなかっただけ・・・。他の方には効果があったとの報告が寄せられている・・・」
そんな風に逃げることが出来ます。
〈行政の不備〉
東京都福祉保健局の調査によると、125品目中105品目が表示広告に関する法令違反または、その疑いがあることが判明しています。
これに対して国も注意はしているのですが、再発防止を求める措置命令だけで疑似商品の回収や営業停止処分は滅多に出しません。
仮に数百万円の罰金を科せられても、その間に何億円と稼いでしまえば、業者としては痛くも痒くもないのです。
行政側もそのことを知っているのです。
つまり、行政側はこれらの事情を知っているのですが、本気で誇大広告をする事業者や悪徳業者を取り締まっていないのです。
なぜか?
それは恐らく健康被害が出ていないからだとアチキは考えます。
つまり、サプリメントを飲んで病気になった、健康が害された、死亡したなどの被害がよせられると消費者から強く突き上げられますし、対応しないとマスコミにも叩かれます。
ですから、そういった場合では、行政は腰を上げます。
ですが、「痩せるサプリメントで痩せなかった」というのは、身体に被害が出ていないので、行政側の人たちの心理は「それほど深刻な問題ではないな」となってしまっていると思われます。
ですから、消費者から問い合わせなどがあれば注意したりしますが、本気でそうした偽健康食品事業者を一掃する動きを取らないということです。
【どうして飲むだけで痩せるサプリに騙されるのか?】
〈購入者側の問題は?〉
では、どうして「飲むだけで痩せるサプリメント」を購入してしまうのか?
つまり、なぜ騙されてしまうのか?
購入者側を分析してみましょう。
それは少し言いにくいですが、言わないと被害者が今後も出ると思われるので、はっきりと言います。
「欲」があるからです。
つまり、「簡単に痩せたい」「つらい運動をしないで痩せたい」「努力はしたくないけど、痩せてカッコよくなりたい」
などの欲が購入者側にあるからです。
間違って欲しくないのは、「痩せたい」「かっこよくなりたい」ということ自体を否定はしていません。
アチキが否定しているのは「行き過ぎた欲」「努力なしの欲(楽して痩せたいという欲)」です。
詐欺全般がそうですが、詐欺師の嘘に引っかかるのは騙される側に「欲」があるからです。
ですから、詐欺師は「無欲」の人を騙すことはできません。
F氏の事情はアチキには分かりませんが、ご自分の心を見つめてみてはいかがでしょうか?
【飲むだけで痩せるサプリにご注意を!】
基本的に「飲むだけで痩せるサプリメント」「食事制限も運動もしないで楽して痩せるサプリメント」は存在しない。
それは騙し商品だと思ったほうがいいです。
この業界は、商品の定義が曖昧、広告規制もゆるい、というのが実態です。
〈よくある間違った効果の例〉
よくある間違った“うたい文句”は次の通りです。
「便秘を改善してお腹周りすっきり」
こうしたサプリメントは、腸内環境を整え、排便を促し、便秘を改善する効果を謳います。
腸に溜まっている老廃物を出すことでカロリーを多く摂取しないようにと謳っています。
これは便秘で苦しんでいる人を騙そうとしています。
便秘を防ぐことで、余分なカロリー摂取を防ぐから痩せる、ということはありません。
「カロリーをカットすることで、太らなくなる」
ご飯に含まれる糖質、揚げ物の脂質などを体内へ吸収する動きを抑える効果を謳っています。
たくさん食べてもカロリーの吸収を抑えられると謳っています。
これは、たくさん食べる人、食事制限をしたくない人を騙そうとしています。
たくさん食べてもカロリーの吸収が抑えられるということはあり得ません。
「脂肪を燃焼して痩せる」
体内の脂肪が燃焼し、エネルギーとして消費されるのを促進する効果を謳っています。
運動時の脂肪燃焼効率をあげて、消費カロリーを大幅に増やすことを謳っています。
これは、痩せるために運動している人を騙そうとしています。
サプリメントが蓄積されたカロリーを削減することはありません。
〈痩せるとは〉
基本的に人間の身体が“痩せる”には、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回る必要があります。
つまり、運動をしてエネルギーを消費するか、食事制限をして摂取エネルギーを減らすことをしない限り、簡単に痩せることはあり得ないのです。
もし、それで痩せるようならなんらかの病気にかかっている可能性があります。
体験談や個人の感想を信用して健康食品やサプリメントを購入することは止めた方がいい。
また、どうしても購入したいのなら、試してみて「やっぱり効果がなかったな」と、初めから効果を期待しないで、お金をかけたことを悔やまないで購入することです。
〈まとめ〉
要するに、糖質や脂質の吸収は抑えてくれますが、すでに蓄えている脂肪を減らしてはくれないのです。
便秘を改善し、余分なカロリー摂取を抑えてくれても、体内のエネルギーの消費にはならないのです。
脂肪の燃焼を助けてくれても、運動をしなければ蓄えられたエネルギーが減ることはないのです。
(この微妙なところをついてきているのです)
ダイエットサプリや健康食品を飲むだけでは痩せることはないのです。
きちんと運動をし、エネルギー消費することで初めてサプリメントの効果があると言えるのです。
痩せるための王道は「運動」と「食事制限」
であることは間違いありません。
結局、ダイエットサプリはあくまでも「ダイエット」「痩せること」を補助するものでしかないのです。
補助的な扱いとしてサプリメントを使用する分には問題はないということです。
あくまでもダイエットの主体はなんらかの努力をともなう運動や食事制限であるということです。
【ご意見番が痩せるサプリメント販売事業者にもの申す!】
「人の痩せたいという願望を食い物にして、痩せることに責任を持たない商品を売り、金儲けする悪行をやめなさい!」
【ご意見番が痩せるサプリメントに騙された人にもの申す!】
「人生に“楽して得することはない“、と思うこと。さすれば騙せれることはありません!」
お読みいただき、ありがとござんした!