『優良ドライバーが6年間犯罪者扱いされた冤罪事件』

今回も「0.1%の奇跡逆転無罪ミステリー」というテレビ番組から怒りの内容を伝えるでありんす!
番組を観ていない方のために事件を詳細に伝えます。
(番組をご覧の方は、《検証&糾弾》に飛ばして読んでもけっこうです)

冤罪とは、決して特殊な人だけに起こる悲劇ではなく、明日あなたの身に起こるかもしれない事件なのです。
なんの前触れもなく襲ってくるのが冤罪なのです。

【バスを運転していただけなのに犯罪者扱いされた冤罪事件】

北海道で中距離観光バスのドライバーをしていた鈴木博一さん(仮名)はバスドライバー歴30年のベテランドライバー。
その鈴木さんに悲劇が襲います。

《突然の事故》

2013年8月26日。
新千歳空港から登別温泉までの走り慣れた道のはずでした。
鈴木さんが運転していたバスが“謎の音”を発した後に、ハンドル操作が不能となり横転事故を起こしてしまったのです。
乗客13名が重軽傷を負う大事故でした。
(死者はなし)
この事故はニュースなどで大きく報道されています。

バスは謎の音から8秒後に左側のガードレールに衝突、その反動で右方向へ、中央分離帯に激突し、180度回転しながら横転。
それは謎の音から横転までわずか13秒の出来事でした。

奇跡的に怪我のなかった鈴木さんは、北海道警察から事情聴取を受けます。
「急にハンドルが激しく揺れて操作がきかなくなったんです」
と、鈴木さんは状況を説明しました。

他にないかと警官から聞かれた鈴木さんはこう答えました。
「変な音がしました。走行中運転席の後ろあたりから金属が折れたような音がして、ハンドルもその音の直後に操作できなくなりました

要するに、鈴木さんは車両の異常があったから横転事故が起きた、と警察に主張したのです。

事故車両は国内大手のバス製造会社が製造した平成4年製でした。
事故を起こした車両は前年に車検を通過したばかりでした。

現在、一般的に交通事故で重要な証拠となるのがドライブレコーダーの映像ですが、事故が起きた平成25年当時は事故車両に装着していなかったのです。
そのため事故調査は、現場検証や被害者の証言などが重要な手掛かりとなりました。

《人生の転落》

鈴木さんは会社の上司からこう言われます。
「警察の捜査が終わるまで自宅待機でお願いできないかな?」
えっ!
「警察が車両を調べる間だけだから」
「それが終わったらまた業務に就いてもらうから」

車両の事故とはいえ、乗客に怪我を負わせてしまったこともあり、この時点では仕方がない処分であると思えます。

自宅待機となった鈴木さんは落ち込みます。
その様子を見た妻のかずこさんが励ましてくれました。
(良い嫁じゃね~か!)

事故から3ヶ月たった2013年11月。
会社から鈴木さんに連絡が入ります。
伝えたいことがあるから会社に来てくれという呼び出しでした。

鈴木さんはこのとき警察の捜査が終了し、事故原因が車両にあると判明したのだと思ったのです。
ですが、上司の口から出た言葉は信じられないものでした。
「事故以来会社も世間の風当たりが厳しくてね。あんたを雇っていると、これ以上なにを言われるか・・・」
「俺の言っていることわかるよね?」

事故の原因は車両にあると主張した鈴木さんでしたが、警察の捜査がまだ終了していないと言って上司は自主退職を迫ったのです。
(これは違法です)

このとき鈴木さんには大学生の長男と大学進学を考えていた次男の二人の息子がました。
いきなり収入がなくなることは家族にとっても大打撃です。
一家を支える男性であればよく分かるでしょうが、このときの鈴木さんのショックは言葉では表すことができないものでしょう。

それでも妻のかずこさんは「そんなに落ち込まない!」と優しく励ましてくれたのです。
(え~嫁やないか~! 泣けるで~!)
このとき妻のかずこさんは、警察の捜査が終了していないことに望みを持っていたのです。
つまり、警察の捜査によって事故の原因が車両にあって、運転していた鈴木さんの過失ではないことが証明されると信じていたのです。

励まされた鈴木さんは友人のツテを頼って新たに職を探すことにします。
そして努力の甲斐あって鈴木さんは別のバス会社で運転手として勤務することができたのです。

ですが、鈴木さんの収入は年収で100万円も下がってしまったのです。
これは大変です。
大学生と大学進学を控えた二人の息子を抱えた鈴木さんにとっては危機でしかありません。

鈴木さんはこの苦境のなかでも、いつか自分の無実(自分のせいで事故がおきたのではないこと)が証明されることを信じていました。

《冤罪事件のはじまり》

事故から2年がたった2015年9月30日。
平穏な日常を取り戻していた鈴木さん一家を奈落の底へ突き落す書類が届いたのです。
それは裁判所から送られてきた「起訴状」だったのです。

起訴内容は、自動車運転過失傷害で起訴ということでした。
起訴の理由は、前方を注視せず的確なハンドル操作やブレーキを怠り、13名の乗客にケガを負わせた、というものでした。

このとき鈴木さんの胸に込み上げてきた怒りは、
「警察や検察は、人の話をなにも聞いてくれないんだろうか」
という気持ちでした。

《起訴されてしまった衝撃的な理由》

鈴木さんが起訴されてしまった理由は恐ろしいものでした。
(ホラー映画よりも怖いでありんす!)

警察は事故にあった被害者(乗客)に聞き込みを行っていました。
警察はそのときこう質問しています。
「事故の前に変な音が聞えましたか?」
被害者(乗客)が音はしなかったと答えると、今度は「運転手はどうでしたか?」と質問を変えてきました。

「例えば、居眠りとか?」
乗客からは運転席はほとんど見えないため、はっきりと鈴木さんが居眠りしていたのかどうかを被害者は答えられません。
すると警察はこう切り出します。
「じゃあ、居眠りしてなかったとは言い切れないってことですかね?」
この聞き方、おかしくないですか?

そう、決めつけているのです。
ズサン、ズサン、ズサンな捜査。

さらに警察による信じがたい捜査が行われていました。
なんと、事故車両の調査をそのバスを製造したメーカーに依頼していたのです。
あり得んす!
警察の頭は大丈夫かっ、って言ってやりたい!
これでは結果は初めから決まっています。
警察の意図的な悪意を感じます。

当然ながら、事故車両の調査結果は、「ハンドル操作にも異常は無かった」と報告が上がりました。
そりゃそうなるよな!

泥棒した犯人に盗難現場の捜査をさせるようなもんじゃね~のか?

それで当然検察が起訴することになったのです。
というよりも、起訴したいがためにそうした、というのが本当のところでしょうか。

鈴木さんは、警察及び検察に裏切られ絶望の淵に落とされてしまいます
(信じていた気持ちを裏切られるということは、本当に辛いものです)

さらに鈴木家では不幸が続きます。
成績優秀だった次男が大学進学をあきらめると言い出したのです。
その理由は、父親である鈴木さんの収入が減ったこと、一家の財政状況を心配したからだったのです。
勉強が好きで進学を夢見ていた次男は、家族のことを考えて進学することを泣く泣くあきらめたのです。

このときの気持ちを鈴木さんはこう語っています。
「後ろから突き落とされた気分」
これは辛い!
そして悲しすぎる!

《戦いへの決意》

2016年7月。
警察及び検察の捜査に納得のいかない鈴木さんは、ある人物を訊ねます。
それは吉田康紀弁護士でした。

吉田弁護士は、札幌市で起きた大学生死亡交通事故で、警察のずさんな捜査で有罪判決を受けていた運転手を第二審でひっくり返し逆転無罪を勝ち取ったことのある弁護士なのです。

鈴木さんは、事故の原因は車体にあると強く主張しました。
その言葉を聞いた吉田弁護士は、鈴木さんの気持ちを確かめます。
「この手の裁判は時間も費用もかかることが多い。それでも戦いますか?」

鈴木さんは、
「妻や息子たちに犯罪者の家族として生きてもらいたくないんです」
と決意を伝えます。
鈴木さんは、借金400万円を背負い、家族のために戦う決意をしたのです。

《逆転への道のり》

バス製造メーカーの調査結果は本当に正しいのか? 
吉田弁護士は、開示された調査資料の写真を丹念に精査。
事故車両の保管場所へ足を運び、車両に不審な個所がないか調査。

このとき鑑定を引き受けたのが、自動車工学の権威である渡邉孝司鑑定士(久留米工業大学名誉教授)でした。
渡邉孝司教授は、多くの自動車工学の学者が自動車メーカーからの出資で研究するなか、メーカーとの関係を断ち切り中立な立場で研究に取り組む数少ない専門家なのです。

そして、渡邉孝司教授が鑑定したところ、明らかに車両の欠陥が事故の原因であることが判明しました。

〈公判〉

公判で渡邉教授が証人として裁判所に出廷。

渡邉教授
「私の鑑定では、被告人の過失はなかったと考えます」

吉田弁護士
「では、なにが原因であると考えますか?」

渡邉教授
「バス前方の床下にある部品センターメンバーが破損しておりました。それが原因で事故は起きたと思われます」

注:センターメンバーとは、バスの前方床下にある正常な制御走行する上で欠かせない部品のこと。
もし、センターメンバーが破損すれば、タイヤは揺れ、ハンドル操作は不能になり、走行制御ができなくなってしまう部品なのです。

事故車両のセンターメンバーの写真には、通常事故があっても破損しないように作られているセンターメンバーが破損していることがはっきりと映っていたのです。

吉田弁護士
「このセンターメンバーの破損は整備不良によるものなのでしょうか?」

渡邉教授
「そもそもこの部品は普段は破損するような物ではありません。構造に欠陥があったものと思われます」

吉田弁護士
「被告人は事故の直前に金属の折れたような異常音を聞いたと言っていますが・・・」

渡邉教授
「センターメンバーが破損した音の可能性があります」

吉田弁護士
「しかし、捜査報告では異常なしと・・・」

渡邉教授
「普通壊れるはずのない部品が事故のときにこれほど破損していれば調査していて気がつかないはずがない」

弁護側は事故の原因が事故車両にあると、はっきり主張したのです。

公正中立な鑑定士による決定的な証言。
真実は明らかになる・・・はずだったが・・・。

その主張を覆すために検察側の証人として現れたのが、事故車両製造メーカーの責任者(開発本部実験統括部長)宮城信戸氏(仮名)だったのです。

バス製造にかかわる事実上の責任者が出廷してきたのです。
これは検察の裏技でした。

検察官
「事故当時、本件車両に部品の破損は認められたのでしょうか?」

宮城氏
「コンピューター実験の結果から事故当時センターメンバーが9割程度破損し、車体のふらつきはあったと考えられます」

なんと、あっさりと部品の破損事実を認めたではないですか?
(それは当たり前なのだ!)
ですが、それが検察の罠だったのです。

宮城氏
「たしかに部品に異常はありました・・・。が、停車に必要な制御は可能だったと思われます」

唖然とする鈴木さん。

これは“予備的訴因の追加”と呼ばれるものです。
予備的訴因の追加とは、当初根拠としていた理由に加え“他にも有罪の根拠がある”と後から言い出すことです。

つまり検察側の言い分はこうです。
仮にハンドル操作がふらついたとしてもバスに異変を感じてから13秒の間(バスが横転するまでの間)にすぐにブレーキを踏めば安全に停車できたと主張してきたのです。

吉田弁護士
「被告人にそのような制御は危険で不可能です」

と吉田弁護士は反論します。
常識的にあり得ない主張だったからです。

みなさんならどう思いますか?
吉田弁護士はこのことを後でこう述べています。
「常識的にありえない。無罪判決は検察にとってあってはならないことなのだ」
「“すみません”ということが言えない。いまだに起訴した後は引き返せない組織だと思っている」

しかし、吉田弁護士にはもう一つ作戦があったのだ!
吉田弁護士は、事故車両を起こしたものと同じ車両が他にも似たような事故を起こしていないかを調べていたのです。
すると国土交通省の資料から驚くものが見つかったのです。

2013年(山梨県)
車体が沈む衝撃後、ハンドル操作不能に。

2014年(兵庫県)
突然斜行し、他車を巻き込んで中央分離帯に激突。

2015年(宮城県)
突然異音がしてハンドル操作不能に。

そう、この大手バスが製造した同じ構造のバスが鈴木さんの事故と同様の事故を起こしていたのです。

しかもこの3件すべての事故原因が「センターメンバーの破損(または脱落)が原因」だったのです。

さらに、バス製造メーカーはこの3件の事故の後に(2017年2月14日)事故を起こした同型のバス車両に対してリコールをしていたのです。
理由は、バス床下部腐食。

この大手バス製造メーカーは同タイプのバスに関してすでに欠陥であることを認めていたのです。

ですが、このリコールにはさらなる驚きが隠されていました。
それはリコール対象のバス車両は平成5年以降に製造されたものに限定しているのです。

このときのリコール対象は、
平成5年9月~平成19年8月製造の9562台の大型・中型バス

ですが、鈴木さんが運転していたバスは、平成4年製造のものだったのです。
つまり、同じ構造にもかかわらずリコール対象外とされているのです。

なぜか?
決まってますよね!

これについては交通裁判のスペシャリスト高山俊吉弁護士は、こう述べています。
「リコール対象にすると、この車に欠陥があったとメーカーが認めることになり、それは裁判で負けることを意味する」

ちなみに吉田弁護士が開示請求してから1年2ヶ月後にバス製造メーカーは以下の回答を出しています。
「センターメンバーの塗装工程が違うためリコールしなかった」

はっ?
子どもの言い訳ですか?

鈴木さんの事故の後に起きた同型バスが起こした事故では、いずれも運転手は罪に問われていなかったのです。
これは明白な矛盾です。

さらに後日の調査で同様の不具合が23件起きていたことが判明したのです。

《決着のとき》

事故発生から2023日、2019年3月11日。

判決が言い渡されました。
「主文、被告人は無罪」

裁判官は事故の原因は車体の異常であると認め、鈴木さんに無罪判決を下したのです。

2019年3月25日、検察側が控訴を諦めたことにより、無罪が確定しました。

悪夢の事故からおよそ6年、鈴木さんの無罪が認められた瞬間でした。

鈴木さんはこのときの気持ちをこう述べています。
「嬉しいとかはありません。ようやく裁判を終わられてくれた」
「時間は返してほしい」
「家族に対しての時間を・・・」

【警察及び検察とバス製造会社の罪を検証し、悪事を糾弾する】

《検証&糾弾1》

「前方を注視せず的確なハンドル操作やブレーキを怠り・・・」
これが鈴木さんが起訴された理由です。

ドライブレコーダーの無い車で、どうして前方を注視していないと言い切ることができたのでしょうか?
乗客からは運転席の鈴木さんの視線はもちろん運転操作する姿そのものがほぼ見えていません。
ですから、証言もないし、映像証拠もないのです。
鈴木さんの証言でもないのです。
「前方を注視せず・・・」
という理由はいったいどこから出てきたのでしょうか?

アチキはこの時点で悪意を感じる。
警察及び検察の悪意だ。
ろくな捜査もせずに運転手である鈴木さんに罪を着せる悪意だ!

《検証&糾弾2》

「警察や検察は、人の話をなにも聞いてくれないんだろうか」

そうです!
警察官と検察官というものは、基本的に被告側の言い分には耳を貸しません
被害者がいる場合は、完全に被害者サイドに立ってすべてを判断します。
つまり、思い込み、決めつけ、不平等、不公平、いい加減な捜査がまかり通っているのです。

《検証&糾弾3》

被害者(乗客)に対する聞き込み捜査にも大きな問題(過失)があります。
「じゃあ、居眠りしてなかったとは言い切れないってことですかね?」

これはどういうことですか?
これではまるで鈴木さんが居眠りをしていた、と言わんばかりではありませんか?
こんな誘導尋問のような証言が証拠になるのなら、それこそ公務員による犯罪行為と呼ぶべきです。
決めつけ捜査、ずさんな手抜き捜査のお手本です。

《検証&糾弾4》

「事故車両の調査をそのバスを製造したメーカーに依頼していた」

こんな異常なことはありません。
事故車両のメーカーは、事故の当事者ですから、事故車両メーカーに調査を依頼するなんてあってはならないことです。
初めから答えは決まっています。

これは筋読みと呼ばれる捜査手法です。
事件を抱えたそのときから「こういうふうになるだろう」と予測をつける捜査手法で、
この捜査をするときには都合の悪い証拠が出てきたときに正面から見ることはしないのです。

本来、公平公正な第三者機関に調査依頼をするのが当たり前です。
バス会社にも事故車両メーカーにも、どちらにも利害関係のない、公平公正な目で見ることができる第三者、研究機関などに調査をさせるべきです。

警察は、公平公正な捜査をする責任を放棄したのです。

これでは警察が、鈴木さんに罪を着せて事件(事故)を解決してしまおうとしているとしか考えられません。
意図的に冤罪を生みだしているといわざるをえません。
あり得んす!

《検証&糾弾5》

「進学を夢見ていた次男は、家族のことを考えて進学することを泣く泣く諦めた」

冤罪の被害は事件の被告とされた人だけではなく、その家族にまで及びます
無実の人が警察と検察によって意図的に犯罪者にされたときに、本人の人生とその家族の人生を奪ったことを償うでしょうか?

アチキが冤罪は犯罪以上の犯罪と呼ぶ理由がここにあります。
本来、国民を守り正義の番人であるべきの警察と検察が無実の人を犯罪者に仕立て上げ人生を台無しにする行為は、通り魔殺人事件に匹敵する悪だと言っておきます。

《検証&糾弾6》

「たしかに部品に異常はありました・・・。が、停車に必要な制御は可能だったと思われます

仮にハンドル操作がふらついたとしてもバスに異変を感じてから13秒の間(バスが横転するまでの間)にすぐにブレーキを踏めば安全に停車できたと主張してきたのです。

事故は高速道路上で起きました。
後続車から追突されるおそれがあり、急ブレーキを踏むということは当然追突事故になる可能性が高くなます。
また急ブレーキにより乗客が怪我をするおそれがあります。
プロドライバーであれば、当然そう判断します。
ですから、ふらついたからといっていきなり急ブレーキを踏むようなことはしないのが、運転技術の常識(高速道路上)です。

こんな苦しい言い分が認められていいのでしょうか?
事実を捻じ曲げてもバス車両の欠陥を認めないという悪意を感じます

停車に必要な制御は可能だったとする根拠を示しなさい。
自動車工学の専門家が「センターメンバーが破損したらハンドル操作は不能になる」と言っているのですよ。

これは虚言です。
です。
それによって製造メーカーとしての責任を回避しようとする卑怯な振る舞いです。

《検証&糾弾7》

「常識的にありえない。無罪判決は検察にとってあってはならないことなのだ」
“すみません”ということが言えない。いまだに起訴した後は引き返せない組織だと思っている」
吉田弁護士の言葉です。

この台詞に日本における捜査および司法の問題点が集約されています

検察という組織はいったん起訴した案件に関しては絶対に有罪にするという不文律があるのです。
そこには真実かどうかは関係ありません。
有罪にすることが検察の手柄であり、無罪にしたら検察の立場がかたなしになる、という呆れた思考回路があるのです。

しかも彼らは無実の人である、罪はないと知っていても有罪にしようとし、無罪判決がでてもなお謝罪さえもしない傲慢な人間たちなのです。
アチキは、「それは悪魔の心に通じている」と言っておきます。

《検証&糾弾8》

なぜリコール対象のバス車両を平成5年以降に製造されたものに限定したのですか?
「センターメンバーの塗装工程が違うためリコールしなかった」
バス製造メーカーの言い分です。

こんな子供の嘘みたいな言い分が通りますか?
あきれます。

つまり、製造メーカーの思惑はこうです。
製造するバスのセンターメンバーに構造的な欠陥があることは複数事故がおきていることから、それを隠蔽することは出来ない。
だから、せめて鈴木さんの裁判では罪を鈴木さんに着せて責任を回避しよう。
こんな卑怯でズルいことが許されますか?
人の人生を台無しにしていいのですか?

《検証&糾弾9》

「時間は返してほしい」
「家族に対しての時間を・・・」

アチキから言わせれば時間だけでなく、無実の罪を着せられたせいで失った年収100万円掛ける6年の600万円と精神的苦痛などの賠償金を支払うべきです。

無実の人に経済的損失を与えておいて、人生(家族を含む)を台無しにしておいて、ただ無罪でした、で終らすことが信じられません。
損害賠償をするべきです。

《検証&糾弾のまとめ》

この鈴木さんの冤罪事件は、警察と検察による決めつけ捜査、手抜き捜査が原因です。

無実の人が突然犯罪者とされ人生を奪われることは、普通に道を歩いていたら通り魔殺傷事件に合うようなものです。

警察と検察は、無実であると知っていてもいったん起訴した人は「なにがなんでも有罪にする」という悪行を組織的に行っているのです。

これは司法や国家権力を信用している国民を欺く詐欺と呼べます。

日本国憲法第15条には、
「すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」
と定められています。

警察官と検察官は勘違いをしています。
警察官及び検察官は国民(一般の人)の奉仕者なのです。
主人は国民であり、サーバント(奉仕者であり仕える側)が公務員なのです。

《冤罪の最大の問題点》

冤罪における共通の問題点は、冤罪にあった側の人が自ら無実を証明しなければならないことです。

本来は逆です。
法の世界では被告の有罪を警察及び検察が証明しなければならないのです。
それが彼らの仕事です。

もし、犯罪を証明できなければ、たとえ真犯人であったとしても無罪としなければならないのが、現代の法律です。
それを警察及び検察は捻じ曲げています。
自分たちの仕事が簡単に早く片付くように、自白を強要したり、決めつけ捜査で手抜きをしたり、時には嘘をでっち上げてまで“誰かを”犯人に仕立て上げます

しかも自分たちの間違いが世間に明るみに出ても謝罪も賠償もしない。
おかしくないですか?

冤罪と無縁に生きているあなたの知らないところで、罪もない人が犯罪者として人生を奪われているのです。

冤罪は決して人ごとではありません。
いつあなたやあなたの家族に襲い掛かってくるかわからないのです。

【製造メーカーによる隠蔽は他にもある】

ドラマ『半沢直樹』の著者である池井戸潤氏の小説に『空飛ぶタイヤ』といものがあります。
この小説は、実際に起きたある事故がモデルとなっています。

小さな運送会社を営む主人公が、自社のトラックが起こした事故の真相を究明する物語です。
走行中のトラックのタイヤが外れ、歩道を歩いていた母子を直撃し死亡させてしまうという事故です。
事故原因は運送会社の整備不良ということでしたが、納得のいかない運送会社の社長赤松が財閥系大手自動車メーカーを相手に裁判闘争するというものです。

この小説でも、今回の鈴木さんの冤罪と同じように事故車両は事故を起こした製造メーカーに調査が依頼され隠蔽されそうになりました。
さらに同様の事故も複数ありました。

なにからなにまで池井戸潤氏の『空飛ぶタイヤ』と同じ冤罪事件なのです。

この小説にも描かれていることですが、どうして製造メーカーは、自分たちの過失を認めないのでしょうか?

答えは簡単です。
過失を認めてしまうと会社が社会的に糾弾され、大きな経済的損失を追ってしまうからです。
場合によっては倒産してしまうからです。

つまり、会社の名誉と経済的損失を回避するために「嘘をつく」「自分たちの罪を隠蔽する」
「無実の人に罪を着せる」ということをしているのです。

これを犯罪と呼ばずしてなにを言うのでしょうか?

冤罪は嘘が生み出す犯罪です。

【世直しご意見番、怒りの言葉】

「冤罪を生みだした警察と検察は、無実の人の収入や未来を奪ったことを謝罪し償いをしなさい!」

「隠蔽工作する企業など世の中に必要ない!」

お読みいただき、ありがとうござんした!


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