『TBS系『ひるおび』の印象操作にもの申す! ~テレビ局による印象操作の手法を暴く!~』

はじめに

今回は少し前の題材を取り上げます。
それはTBS系情報番組『ひるおび』です。
『ひるおび』でワクチン接種について紹介した「進むワクチン接種、知っておきたい素朴なギモン(専門家に聞く)」という情報発信についてです。

先に述べておきますが、視聴者の素朴な疑問に答えること自体は良いことだと思います。
それを否定はしません。

ではなぜ、これを取り上げるのかというと、そこにテレビ局による「印象操作」の手法が見事に現れているからです。
もしかしたら、どっぷりとテレビ業界に浸っているタレントや現場のスタッフも違和感なくそうした番組を制作している可能性もあるのではないかと思っています。
もし、意図的であれば、悪質です。
しかし、経営陣は明かに特定の方向性、ある政治性を帯びるように情報番組を作るように経営のかじ取りをしています。

それらは、視聴者(国民)にとって、「真実を知る」という観点からみて、「有益ではない」と判断できるので、あえて時間がたった放送ですが、その手法を分析、解析することにしました。
もし、普段テレビしか観ないという方がこのブログ(記事)を読んだならば、これがテレビ局による情報発信の実態であると思ってください。

TBS系『ひるおび』の「進むワクチン接種、知っておきたい素朴なギモン」に見るテレビ局の「印象操作」を解析する!

《『ひるおび』で示されたアンケート結果とは?》

TBS系情報番組『ひるおび』のコーナー「進むワクチン接種、知っておきたい素朴なギモン(専門家に聞く)」(7月2日(金)放送)に出演した専門家は、東北大学大学院教授の小坂健氏です。

放送はまず、「アンケート調査」を紹介しました。
「新型コロナワクチン打つ?打たない?」というアンケートです。
(1都3県の20歳以上の男女600名に調査)

表示されたアンケート結果は、
2回接種した →  4.3%
1回接種した → 10.0%
これから接種するつもり → 55.8%
(接種肯定派=70.1%)

接種するかどうか悩んでいる → 20.2%
接種しない → 9.7%
(接種否定派=20.9%)

ここでアナウンサーが言ったことは、「7割の方が接種に前向きです」という台詞。
問題はここからで、「20代~40代の4割以上がワクチン接種に“消極的”」とボードに表示されていることです。

普通、違和感を持たないと思います。
なぜなら、テレビが日常的に使用する手法だからです。

問題点を指摘します。

なぜ、「20代~40代の年齢層」そして「ワクチン接種に消極的な人」だけを抜き出して表示するのでしょうか?

なぜ、「20代~40代の6割がワクチン接種に“積極的”」としないのでしょうか?

議論というものは、そもそも「なにをまず取り上げるか?」「どこを切り取るか?」で議論の方向性が決まっていきます。
つまり、肯定的な意見を議論の的にするのか、それとも否定的な意見を議論の的にするのか、で、“議論の流れ”“それに沿って”出来てくるのです。

ある「特定の年代層」、「肯定派、否定派のどちらか片方」を取り上げる、ということはそこに必ず意図があります。
つまり、視聴者を「誘導」しているのです。

番組は「ワクチン接種に消極的な理由」を以下のように紹介しました。

「副反応が心配」(これだけ黄色表示)
「しばらく様子を見てから考える」
「安全性に疑問を感じる」

ボードに表示されたもので「副反応が心配」だけに黄色表示がされていました。
つまり、TBSの狙い(ターゲット)は、“ここだ”と言っているのです。

また、「消極的」という語彙の使用にも意図があります。
「否定」と言わず、「消極的」という語彙を選択した理由は、ワクチン接種に反対している人からの抗議を避けるためです。

さらに言うと、「消極的」という言葉のイメージが「マイナス的」というニュアンスを含んでいるからです。
これは、暗に「ワクチン接種をしない人、及び、迷っている人をマイナス評価」しているのです。

肝心な点をズバリ言います。

「否定派」を抜き取った(取り上げた)理由は、ワクチン接種に否定的な人を説き伏せるためです。

ここで、「ワクチン接種のギモン」と題して、街頭でワクチン接種に対して疑問を持っている人の意見を3組ほど紹介します。
(“疑問”が“ギモン”とカタカナになっているのもイメージ作戦です)

40代の女性
(接種後)お酒を飲んでもいいのか?」

40代女性
(接種後)すぐ帰ってきちゃっていいのか? 当日に入浴してもいいのか?」

20代男性
(接種後)スポーツをしたりしていいのか?」

(注:(接種後)という文字は説明のために挿入しました)

なにか、気づきましたか?

続けて「小坂教授に聞く、ワクチン接種のギモン」と題して、以下の4つの質問をします。

1.「急な体調不良…予定通りに打っていい?」(これだけ接種前の話)

2.「酒、タバコ、入浴、運動は大丈夫?」(接種後)

3.「副反応の症状、いつまで続いたら病院に?」(接種後)

4.「副反応で病院へ…費用は自分で負担するの?」(接種後)

この4つの質問に、小坂教授は丁寧に回答していたと思います。
1、2、4についての小坂教授の回答自体には特に問題はないので、割愛します。
問題は、3の「副反応の症状、いつまで続いたら病院に?」という疑問を取り上げたところです。

番組がボードで示した「ワクチンの主な副反応」は、以下の通り。

「接種部位の傷み」
「疲労・頭痛」
「筋肉や関節の傷み」
「発熱」
「吐き気」
「悪寒」

でした。

こう言った症状がいつまで続いたら病院に行くべきか?
ポイントは「2日後」としています。

この症状や疑問そのものについては、有り得る疑問であるし、それ自体をアチキは否定しません。
ですが、実は大きな問題(印象操作)が隠されているのです。

それは?

本来、ワクチン接種に関する“重要な疑問”は、「中長期的な副反応」です。
ワクチン接種をしない選択をしている人、ワクチン接種をすることに迷っている人の理由のほとんどは「中長期的な副反応」についてです。
しかし、番組で取り上げた「ワクチンの副反応はすべて接種直後の副反応」なのです。

論点を大きくズラしているのです。

さらに指摘すると、ワクチン接種に不安や疑問を持っている人に対して情報発信をするならば、ワクチン接種するための判断になる情報を伝えなければなりません。
しかし、番組では、「接種後の疑問」ばかり取り上げています。

本来、接種するための判断に必要な情報は、「接種前の情報」です。

おかしくありませんか?

これは意図的にそういう構成にしているのです。
暗示をかけているのです。

要するに、「早く打て」と言っているのです。
これがテレビ局のやっている「印象操作の手法」なのです。

議論自体が「接種する方向で進める」「接種する前提の話」となっていることで、接種に対する肯定的なイメージを深層心理レベルで植え付けているのです。

本来、ワクチン接種に反対している人を論破するため、あるいは接種するかどうかを迷っている人の疑問に答えるならば、こうした「接種直後の疑問」ではなく、「接種後の長期的な疑問」及び「ワクチン自体の根本的な疑問」に対して答えるべきなのです。

番組では、この根本的な疑問には答えていません(=意図的に避けている)

結局、「ワクチン接種に関する疑問」と言いながら、「ワクチン接種をするかしないかの判断に関する疑問」ではなく「ワクチン接種をした後に生じる疑問」を取り上げて、ワクチン接種を促しているのです。
つまり、肝心のワクチン接種に関する重要な疑問を意図的に避けているのです。
ワクチン接種に関する不安、疑問の核心部分ではなく、その周辺部分の疑問に答えることで、ワクチン接種を進めるという政府の政策を後押ししているのです。
これがテレビ局の印象操作のやり方です。

本来であれば、ジャーナリズム精神を持って、権力者側の政府が行っている政策に対して多角的に議論をし、政府が発信しない情報を国民に伝えるべきなのです。
そうした公平性、公正性を持ち、真実を追求するのがジャーナリズム精神というものです。
しかし、現代のテレビ局は、視聴率最優先の利益主義であり、政府と癒着する政治性を持っているので、政府の政策に不利な情報は意図的に避けます。
それが顕著なのがCOVID-19に関する情報発信なのです。

ジャーナリズム精神で成り立っているはずのテレビ局が、ジャーナリズム精神を捨て去っているから、ネット民は真実を伝えているのです。
それをデマとして抹殺しようとするのは、大罪です。

こうした「印象操作」や「洗脳」を公共の電波で行っているのがテレビ局なのだと、多くの人が気づくべきです。
若者を中心に気がついている人が多く存在し、その人たちは声をあげています。
そうした人たちの声に耳を傾けることが、なによりも偏ったテレビ局の情報発信から自由になる方法なのです。

《トラウデン直美さんの発言にもの申す!》

ここでモデルでタレントのトラウデン直美さんが発言します。
そこにご意見番は、憤りを感じました。

その発言とは?

「やはり、若い人の間でかなりデマというか、ワクチンに対する不信感みたいなものが広がっていて、私も打つかもしれないなぁ~って友達に言ったら、本当に大丈夫って心配されたりもするので、そういったデマが出回っているときにどこに確認する、どこの情報を見るのが一番正しいんでしょうか?」

ここで指摘しておきたいのは、トラウデン直美さんは「デマが出回っているという前提」で話をしているのです。
デマがあることがトラウデン直美さんの認識なのです。

そのデマとはなんでしょうか?
なぜ、デマと言い切れるのでしょうか?

まず、公共の電波でデマ呼ばわりするからには、具体的な事例と根拠を示す必要があります。
個人の情報発信とは違い、テレビ放送は「報道機関」としての使命と責任を負っています
デマという前提がデマだった場合、トラウデン直美さんは、どう責任を取るのでしょうか?

小坂教授の回答は?

小坂教授は上記のトラウデン直美さんの質問に対して、「国の情報」「こびナビ」「ファクトチェック」を挙げて、個人個人が判断することだと回答しました。

ちなみに、アチキに言わせれば、国も自治体も嘘情報を平気で出すので完全に信用することはできず、ファクトチェックは元NHK出身の人がやっていたものなので、ネットを規制するための偏った(間違った)チェックをしています。(現在は人材の入れ替えが起きている)

しかし、トラウデン直美さんの指摘は大切なものだと思います。
アチキも、情報を得るときに「信用性」を大事にするからです。
ただ、ひとつだけ言えることは、COVID-19に関するテレビ局の情報の質、内容には明かに偏向があり、政治性を帯び、不足する情報が多く、意図的に特定の情報(話題)を避けているため、信用することはできない、ということです。

小坂教授の回答を聞いたトラウデン直美さんは、こう付け加えました。

「任意ですしね。どうしても不安な人は慎重にでもいいのかなと思います」

これを受けて司会の恵氏は「努力義務ですからねっ」と言いましたが、そのときスタジオの空気が冷えていたように見えたのはアチキだけでしょうか?

言っておきますが、ワクチン接種は「努力義務」ではありませんよ。
「努力」がついたからいいというものではありません。
「義務」ではなく「権利」であり、「自由」です。
「義務」と「権利」は、まったく別物です!
「義務」と言ったらデマですよ!
間違った発言をしないように!!

他にも立川志らく氏の質問がありましたが、特に問題はないと思うので、これも割愛します。
番組は、CMを挟んで「ワクチンパスポート」の話題へと移りました。
ワクチンパスポートに関しては、前回の記事で言及したので今回は致しません。

〈ファクトチェックイニシアティブについて〉

小坂教授が述べた「ファクトチェック」は少なくとも発足当時は、100%信用のおけるものではありませんでした。
これについては武田邦彦氏のほうが詳しいですが、武田邦彦氏は、ファクトチェックイニシアティブの問題を以下のように指摘しています。

「NHK出身の人が理事長をしていたことがある」
「問題を指摘した件数に偏りがある」
事例、既存のメディア3件、ネットメディア100件。

(現在は、だいぶ人材が入れ替わっているようです)

ただ、アチキは個人的には理事のひとりである、楊井人文氏を信用しています。
楊井氏の発信するCOVID-19に関する情報は信用してよいと思っています。

ご意見番がワクチン情報、ワクチン接種に関することを発信する理由とは?

世直しご意見番としてさまざまな意見を発信していますが、その根底にあるものは「真実の追求」と「正義の実現」による「社会の改革」です。

政府は政権維持、選挙での勝利しか考えておらず、大手テレビ局は政権と結びつき利益最優先の放送を繰り返しています。
そこには、「国民の立場」「国民の本当の幸福」「国民の権利」「国益」などが踏みにじられています。
COVID-19に関する重要な情報を伝えないテレビ局は、視聴者(国民)への裏切り者です。

日本は民主主義国家であるはずです。
民主主義とは、正しい情報が国民に行き渡ってこそ、国民が正しい判断ができ、正しい判断に基づいて各自が自由な行動を取れる社会なのです。
しかし、「正しい情報」「正確な情報」をテレビ局が意図的に隠したり捻じ曲げたりしています。
テレビ局がやっていることは明らかに放送法違反の情報伝達です。

テレビ局とは、映像業界です。
ですから、映像に関するイメージ戦術が得意分野なのです。

テレビ局がジャーナリズム精神を持っていれば、正しく民主主義は機能しますが、ジャーナリズム精神を忘れ去って、政権の犬、拝金主義、国民を蔑ろにすれば、それは民主主義ではなく「全体主義」と変貌します。
いまの日本の現状は、正しく民主主義が機能していないと言えるのです。
それは、パンデミックを政治権力の強化に使う政治家と国民を欺き特定の方向へ誘導するテレビ局によってなされているのです。

ですから、声をあげなければならないのです。

主権は国民にあり!
主権者は、政治家でもテレビ局でもなく、国民の一人ひとりが主権者なのです!
主権者である一人の国民が声を上げること、それが民主主義の根幹をなすのです!

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!


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