『フジテレビ崩壊の序曲が鳴り響く【後編】 ~フジテレビ崩壊の原因は社員にもあり!~』

まずは【前編】【中編】をお読みください。

フジテレビ崩壊の序曲は経営陣だけの責任ではない?

《テレビ業界人の驕り》

『SAKISIRU』の記事には若手ディレクターが以下の様な本音を語っている。

「時代が時代なら俺だって2000万円もらえたかも」

人間なら誰しも年収が多い方が良いと考えるもの。
一概に収入の多さを望む気持ちを否定はできない。
しかし、それは業績や実力とマッチしてこそ。
成果や業績とマッチしていないものは「足ることを知らぬ欲望」でしかない。

一概に収入がいくらあれば楽な生活が送れるかは言えないが、年収700万円(ボーナス100万円)もあればそれなりの生活は成り立つはず。
日本社会全体で言えば年収700万円は高所得者と言える。
その年収に不満を持つと言う事のなかに何があるのか?

それは「驕り」です!

時代の花形産業であるテレビ局に入社し、「花形の舞台で自分たちは活躍してるんだぞ!」 という驕りがフジテレビ社員にもあったということです。
しかし、時代の主役は、放送事業(テレビ)よりもSNS事業、ネット配信事業に移っていったにも関わらず、いまだに「自分たちは花形産業にいる」という認識でいるように感じられてなりません。

《Twitterにあがっていた世間の声》

Twitter上では以下の様な世間の声があがっている。
これは日本社会全体から聞こえてくる声だと思ったほうがいいでしょう。

「十分だよ!」

「まだもらいすぎだよ」

「今の状態でもそんだけ貰えば充分」

「十分だよ。こんなの読んだら大半の人が怒るよ?政治家に庶民感覚が!という前にメディアに庶民感覚がない」

「まあ、ゴミのような番組を垂れ流して尚年収700万円って世の中おかしい。この人達は世の中に何ら寄与していないのにねぇ」

〈ご意見番の独自見解〉

テレビ業界の人たちにはこの庶民感覚が理解できていない、と言わざるを得ず、それが根本的な間違いである。
そこにあるものは個人としては「エリート意識」であり、組織としては「権力志向」なのです。
そのエリート意識は「慢心」と言い替えてもいいし、権力志向は「独善的気質(他の権力者を追い落とす性質)」と読み替えることができるのです。

(情報源は、『SAKISIRU』)

フジテレビの腐敗と闘う木村響子さんにエールを送る!

《フジテレビの腐敗と闘う響子さんの奮闘》

はじめに言っておくと、ご意見番は響子さんの奮闘は、「ただテレビ局の不正と闘っているのではない」と思っています。
こうした腐敗はいたるところで見られる現象です。
社会が良くなるためには不正をした悪者、被害を与えた加害者が「得をしてはならない」、ということです。
また、「逃げ得」も許してはいけません。

響子さんのフジテレビという巨大企業との戦いは一個人の闘いを超えたものだと、アチキは認識しています。
つまり、響子さんの闘いのなかに「普遍的な正義の姿がある」と思います。
ですから、決して響子さんの闘いを他人事と思わないでもらいたいと思っています。

〈「訴訟」というフジテレビへの挑戦状〉

フジテレビの番組『テラスハウス』に出演し、SNSで誹謗中傷されたことが原因で急死したプロレスラーの木村花さんの母親響子さんが2021年12月16日、東京都内で記者会見を開いた。
その内容は、フジテレビや制作会社に対し損害賠償を求める訴訟と起こす方針の発表でした。
(訴訟相手は、フジテレビと制作会社のE&W)

響子さんの声

「ちゃんと出演者の人権が守られていたというならば、それを裁判で明らかにしていただきたい」

こうした声、気持ち(感情)は被害者に共通するものです。
しかし、加害者側には永遠に理解できない性質のものです。

響子さんは、提訴に先立ち、番組の未編集映像、スケジュール表、台本などの証拠を保全するよう8月に東京地裁に申し立て、認められたことも明らかにしました。
地裁は昨年12月10日に制作会社に対し、映像と台本などを提示するように命じたが、制作会社は拒否しました。
(命令に強制力がないため)
響子さん側は、今後の訴訟で「文書提出命令」を出すように地裁に求めている方針だという。
この文書提出命令に従わない場合、証拠を提出しなかったとして裁判で不利に扱われます。

〈フジテレビと制作会社E&W側の言い分は?〉

上記の求めに対して、フジテレビと制作会社E&W側は、一部の証拠は存在せず、提出義務はない、として地裁の求めに対して拒否した。

この問題をめぐっては、フジテレビは2020年7月に内部調査報告書を発表している。
その内容は、「花さんに誹謗中傷が寄せられることは予見できなかった。木村花さんの場合に限らず、製作スタッフの全員が出演者のSNSの炎上を煽ろうとするような意図を持つことは無い」と過剰な演出を否定した。

〈BPOの対応は?〉

2020年7月、放送倫理・番組向上機構(BPO)に人権侵害があったとして響子さんは申し立てを行った。
2021年3月、BPOの放送人権委員会は見解を発表、フジテレビに「放送倫理上の問題があった」と指摘したものの、花さんに一定のケア対応をしていたと判断し、「人権侵害があったとまでは断定できない」と結論づけた。

〈響子さんの声〉

BPOに対して

自分たちの都合に良い情報だけを出して、都合の良い話ししかしないという印象があった」

フジテレビと制作会社に対して

「私たちだけではなく、現場のスタッフの方たちや出演者の方たち、誹謗中傷をしてしまった方たちやその周りの人たちなど、本当に多く人たちの人生を狂わせる番組だったと私は思っています」

(情報源は、「YAHOO!!ニュース(HUFFPOST)」「毎日新聞」)

フジテレビの腐敗の原因とは?

《フジテレビの腐敗は現象化された果実が証明している》

なぜ、フジテレビ減収(経営危機)の話に木村響子さんの事例を入れたのか?
疑問に思う方もいるでしょう。
その答えは、

「その木が良い木かどうかは果実を見ればわかる」

という言葉に集約されます。
物事はすべて原因と結果の連鎖で出来上がっています。
ある原因はそれに応じた結果を導きます。
これを逆に読み解くと、ある結果が現れたのは、それに至る原因があったからだ、と言えます。
つまり、その木(動機や目的)が正しいのかどうかは、その行動の結果(現れた現象)を見ればわかるのです。

「テラスハウス」に出演し、スタッフの指示に従ったことで誹謗中傷され、追い詰められて自死に至った。
そのこと自体が大問題ですが、その責任を取らずに“言い逃れ”する。
それが「フジテレビという木」なのです。
テラスハウスというヤラセ番組、ヤラセ番組によって誹謗中傷被害にあって自死という被害が起きたこと、それがフジテレビの果実です。

響子さんが語っているようにテラスハウスという番組は「多く人たちの人生を狂わせる番組だった」のです。
被害が発生する番組(果実)を生み出しているのは、その木(テレビ局)そのもののなのです。

《フジテレビ腐敗の原因とは?》

結局、フジテレビの減収は番組の質の低下、スタッフのモチベーションの低下、人材の流出、経営陣の独裁的性質が絡み合って生じた結果です。
フジテレビ腐敗の第一原因であり、根本原因は日枝氏、宮内氏の独裁者にありますが、社員にも責任は大いにあります。

フジテレビの腐敗原因は主に2つ。
視聴率最優先という「利益最優先の欲望」と第一権力者としての「慢心(己惚れ)」です。
結局、フジテレビは「倫理よりも視聴率最優先の拝金主義」と「慢心という煩悩」の権化と化しているのです。

マスメディアはすでに第一権力となっています。
政治家よりも行政組織よりも大きな権力を持つ存在となってしまったのです。
視聴者の味方のふりをして権力者を叩き、悲劇や不幸を利用して視聴率を稼ぐ。
政治家や官僚の不正、芸能人の不祥事は徹底的に追求するが、自分たちのミスや不祥事は隠蔽する、それが当たり前の体質として染み込むほど腐っているのです。
なによりも、テレビ局の人たちがそれに気がついていないことが腐敗を加速させています。

COVID-19ワクチン被害を報道しないテレビ局
新型コロナワクチン接種を推奨する情報しか放送しないテレビ局
新型コロナウイルスの発生原因を追求しないテレビ局
番組出演者が自殺したにもかかわらず、その責任を言い逃れするテレビ局

なんという傲慢。
なんという不遜な態度。
なんという無責任。
なんという無慈悲。
それがフジテレビという会社の体質であり、テレビ業界全体の体質なのです。

テレビ局の情報を信じるな!

響子さんが語っていた言葉を覚えておいてください。

「自分たちの都合に良い情報だけを出して、都合の良い話ししかしない」

これは悪人の所業の特徴であり、悪人を証明するものです。
正しくもなく、清らかでもなく、誠実でもなく、正直でもなく、他者へのいたわりもない。
逆に、自己中心的で、自己弁護ばかりであり、偽善的であり、なにより利益最優先の拝金主義、それが現在のテレビ局の仮面の下の素顔なのです!

娯楽としての番組は一定の役割はあるものの、本質において腐っているのがテレビ業界なのです。
ですから、テレビ局が発信する情報は、必ず「偏った情報発信」である、「印象操作されている情報」である、「世論操作している情報」である、「ミスリードしようとしている情報」である、そう思うことです。
決して“鵜呑み”にして簡単に全幅の信頼をしいないことです!

最後までお読みくださり、ありがとうござりんす。


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