『警察が嘘をついて冤罪を生みだした!【後編】』

まずは『警察が嘘をついて冤罪を生みだした!【前編】』と
『警察が嘘をついて冤罪を生みだした!【中編】』をご覧ください。

〈ご意見番による正邪の判定〉

判定

「仕入れの車ならいいけど、乗用車はダメ!」

二本松さんは経営する寿司店の仕入れのために築地に来ていたのです。
それが乗用車かどうかは関係ありません。
乗用車だから仕入れの車ではない。
仕入れの車ではないから駐車違反となる。
そんな法律がどこにありますか?
二本松さんが本当に仕入れのために来ていたのかどうかは、二本松さんの買ってきたものを見たり、買ったお店で聞いてみたりすれば分かることです。
乗用車だから駐車違反だ、というのは間違っている。
明らかに職権乱用だ!

判定2

「免許証だせ! 免許証だせ!」

運転者は妻の月恵さんです。
なのに、どうして二本松さんに免許証の提示を求めるのですか?
駐車違反は運転者に対するペナルティのはずです。
運転者でない二本松さんに対して免許証の提示を求めることも、駐車違反で違反切符を切ることも出来ません。
これは二本松さんが駐車違反の取締りに対して反抗的態度(抗議)を取ったことに対しての私的報復にしか過ぎません。
要するに、これも職権乱用です。

判定3

「暴行、暴行、暴行を受けています」

ここが事件の一番の問題点です。
二本松さんが暴行をしていないことは、100名以上の目撃者が見ていることです。
なのに、女性巡査が暴行事件だと嘘をついたのは、警察官である自分、つまり権力者である自分にたて突く二本松さんに腹を立てたからです。
要するに、嘘までついて二本松さんに痛い目を合わせてやるという権力者による犯罪なのです。

判定4

月恵さんが「なにもありません」と暴行がなかったことを証言したことはまったく無視して、身振りで示したことを信じられないほどの勝手な解釈をして罪を作ろうとした。
これは詐欺師も驚く大嘘です。

判定5

目撃者がはっきりと“暴行はなかった”と証言している。
なのに、「警察によると目撃者は見つからない」と大嘘をついています。

よくもまぁ、こんな嘘を平気で突きましたね。
100名ほどの目撃者が実際はいるのですよ。
よほど警察、検察は隠蔽することに自信があるという裏返しです。
だからこそ、子供でもつかないような嘘をついたのです。
たとえ人目がないところで事件が起きても目撃者を見つけ出すのが警察の仕事(使命)です。
職務怠慢、詐欺まがいの行為です!

判定6

「あのとき、あなたの腕が婦警の持つ切符カバンに触れ、その衝撃が伝わるということはあり得ることなんじゃない?」と検事は取調べで主張しましたね。
しかし、先に切符カバンを突き出してきたのは女性巡査のほうです。
ならば、暴行罪で問われるのは女性警官の方です。

判定7

「あなたの肘が切符カバンにあたったと認めれば起訴はしませんから」

この検事の言葉は、暗に警察と検事の側に過ちがあると認めているようなものです。
同時に自分たちの過ちは隠蔽し、罪を二本松さんに押し付けて解決しようとする意図が隠れています。
だからこそ、「起訴はしませんから」となるのです。
これは検事による隠蔽罪だ!

判定8

証拠を出すか出さないかは国の自由という制度はまったく理解できない。
法は誰のためにあるのか?
法律は権力側から国民を守りためにあるものだ。
裁判所という場所は、公平と平等が担保されなければ公的処刑場と化してしまう。
裁判をする以上、片方(この場合は国)が証拠をださなくてもいいというのであれば、もはや正義の実現の場である裁判をすることは不可能だ。
この法律は明らかに間違っている。

判定9

警察及び検察が持っている供述調書や目撃者の証言の提出を要求しても意味のない資料ばかりを出してくる。
これは警察と検察が自分たちの罪を隠蔽するためであり、裁判を長期化し、二本松さんに打撃を与えて、経済的及び精神的に裁判の継続を諦めさせる作戦だ。
簡単なことだ!
自分たちが正しいのならいくらでも資料を公開できるはずだ。
資料を出さないということ自体が、すでに警察と検察が嘘をついていることを間接的に証明している。

判定10

「原告側の要求する文書が公になると女性巡査の名誉やプライバシーが侵害されるおそれがあります。よって提出しかねます!」

女性巡査のプライバシーうんぬんというのはまったくおかしいことです。
公務中の業務を妨害したということで公務執行妨害の罪で逮捕しているのですから、プライバシーという論理はまったく差し挟む余地はないはずです。
公務執行妨害で逮捕するならプライバシーはそこに存在しないのです。
してはいけないのです。

判定11

「本法定では、原告、被告、お互いの主張を精査すれば十分と考えます。よって目撃者の証言は必要なしと判断します」

これは裁判官の頭の中を疑いますね。
明らかに裁判官も警察及び検察の味方となることで、嘘の片棒を担ぐことになった裁判所を守り、自分たちに火の粉が降ってこないようにしているのです。
そこに正義や真実を求める裁判官の姿勢はない!

判定12

警察に証拠書類の提出義務がない

理由は、捜査の秘密を害するということ。
こんなナンセンスな国民を愚弄した法律は廃止しなければなりません。
そこにあるのは国民を無実の罪で犠牲にしても、国家や公権力側を守ろうとする卑怯な振る舞いでしかありません。
法律が間違っている!
むしろ、公権力であるからこそ証拠書類を絶対に提出する義務を負わなければいけません。
速やかに法の改正を求める!

判定13

勝てる見込みがない国賠訴訟を起こす人は非常に少ないということは、泣き寝入りすることが制度化されていることに等しい。

日本国の主権者とは誰なのか?
日本憲法に「主権が国民に存することを宣言し」とあります。
国家の本当の主権者は警察官でもなく、検察官でもなく、裁判官でもなく、国民なのです。
その主権者である国民に不利な国のシステムは間違っている

判定14

女性巡査がドアに挟まれたと主張するその根拠が明白な嘘です。

幼稚園児でもわかる嘘です。
多くの目撃者がいるにも関わらずそうした嘘をつき続けるのは権力者である警察に一般市民が勝つことは出来ないという傲慢さが潜んでいる。
立ち位置が真逆であることは明らかです
こんな大嘘を警察がつき通して無実の人を犯罪者とすることこそ、犯罪です!

判定15

女性警官の証言がコロコロ変わっていることに呆れます。
現行犯逮捕した直後には、「左右の手をL字に曲げ女性巡査の胸を3回小突いた」と言っていたのに、逮捕後の実況見分(実況見分調書による)では「腕で突き飛ばした」となっています。
これは捏造の見本、お手本です
肝心な暴行の詳細(証言)が変るなんてあり得ない。

公権力の深い闇に裁きを入れる

日本の警察及び検察は、自分たちが間違った場合に、その誤りを認めようとしない無謬主義(自分たちは過ちをおかさない)の思想がとても強いのです。

ですから、女性警官の証言が正しくて、二本松さんは間違いだ、と始めから決めつけているのです。

「暴力を振るわれた」「暴力は振るっていない」
このふたつの矛盾する主張を初めから公平、平等に扱っていないのです。

公権力を持つ警官の言葉に間違いはないのだから、その証言に矛盾する二本松さんの証言のほうが嘘なのだと初めから決めつけてしまっているのです。
もっと言うならば、間違いや過ちがあっても警察と検察および裁判所は、連携してお互いの罪を隠蔽し、責任を負わないように積極的にしているのです。

妻の月恵さんは心配のあまり二本松さんが拘留されていた19日間で6.5キロも痩せてしまったといいます。
無実の罪で19日間も拘置所に入れられ犯罪者の汚名を着せられた屈辱と怒りは言葉では表せないほどのものでしょう。

二本松さんの勝訴という判決が出て、裁判で警察および検察の嘘が証明されたにも関わらず、二本松さん夫妻に対して謝罪の言葉どころかまったく音沙汰もないのです。

これでいいのでしょうか?
また許されることでしょうか?

例えば交通事故などを故意ではなく起こしてしまったとしても、相手に対して謝罪したり、ケガや生活費の補償などをするのが社会の常識です。

なのに、本来正しいことをすることを使命としている警察と検察が嘘をついて無実の人を犯罪者としても、謝罪の一言もないとは、どういうことでしょうか?
権力者うんぬんというより、人としての道を大きく踏み外しています。

判決後、女性巡査はどうなったでしょうか?
また、対策防止策はどうなったでしょうか?
マスコミが問い合わせたところ、「お答えすることはありません」という回答が返ってきたといいます。

マスコミにもの申す!

マスコミはくだらない芸能人のスキャンダルや不正を必要以上に報道するが、本当に取材し報道すべきはこうした公権力による犯罪ではないのか。

公権力に一般の人が対抗するにはあまりにも微力過ぎる。
まともに対抗できるのはマスコミであろう。

こうした事件を単なる再現ドラマ化した報道ではなく、実名入りで取材し報道すべきだ。
彼らは公職者であり私人ではないのだから、冤罪を生みだしたとなれば犯罪者と同じだ。
いや、決して許されない犯罪であると言っておこう。
なぜなら、それは国家の腐敗を意味し、政治への不信を生み出し、国民が幸福に生きる権利を奪っていくことになるからだ。
警察と検察が嘘をついて無実の国民を犯罪者とし、裁判所がそれを正せなかったら、国民はいったい誰を信じたらいいのか?

マスコミに本当の正義が存在するのなら、こうした腐敗した権力者を権力の座から叩き落すことこそやらねばならぬ仕事である。
冤罪を生みだした警察官と検察官を実名入りで報道せよ!

〈世直しご意見番が正義の剣を振るう〉

警察(管轄する東京都)に対しては、240万円の賠償責任。
検察および裁判所(国)に対しては、責任なし。

検察と裁判所に責任がないとされたのは、検察官と裁判所は女性警官の証言に基づいて公務を執行しただけであるから責任はないという理由なのです。
この理由はとても納得はできない。
裁判所はトカゲのしっぽ切りをしたとしか言いようがない。

裁判所が警察と検察の捜査を受けて判断するのは当たり前ではないか。
それを白紙の目で見て真実をあぶり出し、正邪の判定をするのが裁判所の使命ではないか。
なのに、警察にだけ責任を負わせて事件を終わりとするのは卑怯極まりない。

担当検事も担当した裁判官にも当然責任はある。
結局、今回の二本松さんの裁判も国は責任逃れをして終わっている。
女性警官が所属する築地警察署を管轄する東京都にだけ責任を負わせて終止符を打っている。
国賠訴訟の難しさがここにある。

それにしても賠償額が低すぎる。
9年間もの裁判の年月をかけ、屈辱と精神的に苦痛を味わい、戦った代償が240万円では安すぎる。
この警官の嘘による逮捕、拘留、裁判で受けた職業上の経済的損失と精神的苦痛を保証するのは当たり前だ。

そうした法律がなければ、それは真に正しい国家とはいえない。
法律を創るのは議員、議員は国家権力者。
つまり、法律を創る人たちが公権力であるがゆえに、自分たちを縛る法律を敬遠する思惑が横たわっている。

日本国民はおとなしすぎる。
もっと、声を上げるべきだ!

警察や検察が無実の人を冤罪とする事件は数多く起きている。

はっきり言っておこう!
警察や検察、裁判所、または国家官僚がいつも正しいことをしているということは幻想だ。
実際は、不正や汚職、職権の乱用がまかり通っている。
マスコミも所轄の官庁の報復を恐れて正義の実現が出来ていない。
この国の権力構造は腐っている!
(注:真面目で優秀な警官や公務員もいることを付け加えておきたい)

この国を良くし、国民が安心して暮らせる世の中にするためには、国民が声を上げることです。
国民が怒りを持って警察及び検察の不正を許さない姿勢が必要です。
公権力である警察および検察に対して日常的に不正を監視するオンブズマンなどの監視委員会を作るなどの訴えを上げてそれを実現しなければ、こうした公権力による不正はなくならないのです。

権力者が嘘をついて無実の人を無理やり犯罪者にすることは究極の犯罪です!

☆ご意見番に取り上げて欲しい事柄があれば、リクエストしてください。

お読みいただき、ありがとうござんした!


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