『パチンコの闇2 ~参考書籍「脱パチンコ」からの学び【パチンコ店の本音編】 パチンコ店の営業実態は「パチンコ依存症作り」~』

はじめに

今回も「パチンコご意見番」の山下氏の著書からの学びをお届けします。
(パチンコご意見番とは、アチキが勝手に言っているだけです。あしからず)
今回の内容はまさに「パチンコ界の闇」です。

読んだ方はご存じでしょうが、山下氏の著書『脱パチンコ』は非常に内容が濃いです。
しかも、他の誰も語っていない事情を話してくれています。
パチンコ依存症(中毒)から立ち直った人でも、「パチンコ=悪」だと思っていない人、または認めようとしない人がいます。
しかし、山下氏の著書『脱パチンコ』を読めば、パチンコがいかに悪質なギャンブル業であるのかが分かり、パチンコが嫌いになるはずです。

ということで今回も参考書籍は山下實氏の『脱パチンコ』(第3章)です。
今回は、パチンコユーザー、攻略法販売業者などに欠落している観点である「パチンコ店の本音」に焦点をあてます。
これは山下氏が元店長だからこそ語れる内容です。
パチンコのことを知りたいと考えている人にとって“必読の書”であると思われます。
ご興味がある方は、ぜひ購入してお読みください。

パチンコ店の言い分(本音)を知らずしてパチンコを語るなかれ!

《パチンコ店の大義名分(言い分)とは?》

パチンコは賭博だから悪い!
パチンコは依存症を生み出す社会悪だ!
なんて言われたら、パチンコ店はなんと言うでしょうか?

山下實氏著『脱パチンコ』から引用

チンコ店の言い分としては、快適に遊戯できる場所を提供して、その見返りとしてお金をもらっている。
そして本音は、
「遊戯するお金が借金だろうが何だろうが関係ありません。そんなの自己責任でしょう。負けるのは、打つあなたが悪いのです」

「あなたの生活なんて私たちの知ったことではありません」

これはパチンコ店員が一生懸命働く大義名分にもなっています。

注:山下氏は「遊戯」という語彙表現を使用しているが、本来であれば「遊技」が正しい語彙表現であると思われる。
なぜなら、パチンコには実力の差があり、技術的な要素が入っているため「戯」ではなく「技」が的確な表現であり、パチンコ界では「遊技」と表現されているからだ。
ただ、山下氏があえて「遊戯」と表現している可能性もあると考えている。

〈幸不幸は知らぬ存ぜぬ我関せず〉

パチンコを打つユーザーからすれば真剣勝負をしているかもしれませんが、パチンコ店側の考え方は「遊技できる環境」を整備して、その対価として利益を上げているということなのです。

パチンコ店側はユーザーが一家離散や自己破産など、人生を破滅させるようなことにつながるとは意識せず、また、そうした被害を受けている人たちのお金で生活しているとは認めません。
要するに、パチンコ店側は、自分たちにとって都合のいい解釈をしているのです。
しかし、パチンコユーザーが店側の思惑を考えないのと同じく、パチンコ店側の言い分は盲目的で偏った思考なのです。
顧客第一とは真逆の商売なのです。
ビジネスで言うところの顧客満足・顧客第一とは、客の人生が潤うように、客の生活の質が良くなるように貢献することです。
しかし、パチンコは客の人生を破滅させる危険性があり、実際に苦しんだ経験をしている人がほとんどです。
なにより、パチンコに費やした貴重な人生の時間は戻ってきません。

基本的に、パチンコ店側にとってユーザーの人生が不幸になろうと、家庭が崩壊しようと、借金で苦悩しようとも知らぬ存ぜぬなのです。
結局、パチンコ店側はユーザーが依存症等で苦しんでいても「自己責任です」と主張するのです。
これはビジネスとしては絶対にあり得ない図式です。
それをパチンコユーザーは理解してください。

ただし、これはパチンコ店としての組織としてのあり方なので、店員の中には善良な気持ちを持っている人がいるかもしれません。

《パチンコ店の営業の実態》

山下實氏著『脱パチンコ』から引用

パチンコ店にとってのターゲットは、時間があって常連になりやすい人です。

パチンコのターゲットが他の業種のターゲットと違うのは、そこに必ずしも「お金を持っていなければならない」という条件がないことです。

お金がなければ借りてでも打つだろう、が暗黙の了解です。

勝った気分にさせて徐々に抜く、生かさず殺さず限界まで搾り取ることです。

〈パチンコ店の本音は、お金をもっていないなら借りてでも打て!〉

パチンコのターゲットが「時間があって常連になりやすい人」というのは、商売の基本であるリピーターの創造と同じです。
しかし、そこに明確に儲けるための戦略が潜んでいます。
パチンコ店は、単に台を設置し、店を開けて、さぁ~楽しんでください、と言ってユーザーを楽しませているのではないのです。
いかに儲けるかということを戦略的に練り込んでいるのです。

問題は、「パチンコのターゲットが必ずしも“お金を持っていなければならない”という条件がないこと」なのです。
ここが他のビジネスではあり得ない部分なのです。
パチンコ店がある地域に出店する場合は、その地域の人口、平均収入、などを徹底的に調査します。
また、パチンコ店の近くに必ずといっていいくらい消費者金融のATMが設置されています。(なかには同じ敷地にある店舗も多い)
パチンコ店側の言い分とは、「お金がなかったら作ってでも来い」ということなのです。
「作ってでも」とは、「家族から借りろ」「知人から借りろ」「消費者金融から借金しろ」という意味を含みます。
しかし、その責任は知らぬ存ぜぬ我関せずなのです。

そうした戦略のもとに作戦を立てます。
戦術は「勝った気分にさせて徐々に抜く、生かさず殺さず限界まで搾り取る」、つまり「たまに勝たせて、また来させ、最後には搾り取る」なのです。

マスコミがパチンコのことを報道しないので、ユーザーの間でも知らない方がもしかしたらいるかもしれませんが、「事業経営者などの特別なお金持ちはターゲット対象外」となっています。
本来、ギャンブルでお金を失っても生活に困らない富裕層がパチンコをやらないというのが現実なのです。
実は、パチンコ店側からすれば富裕層ではなく低所得層であり、どちらかといえばお金に困っている人ほど良客に見えるのです。
なぜならば、そうした人は「一獲千金」を狙って博打を打つからです。

要するに、お金があまっているからギャンブルでもやって楽しもうという人はターゲットではなく、お金を儲けたいと思っている人をターゲットにしている、ということがパチンコ店側の本音なのです。

よってパチンコ店は店側にとって都合のいいアピール(宣伝)をします。
それは、
「誰でも簡単」
「一発逆転」
「楽に儲かる」
「ストレスが解消される」
「パチンコはとても素晴らしいもの」
などです。

パチンコ店側の基本戦略は、「客の射幸心をあおり、簡単に大金をつかめると思わせ、お金を使わせる」です。

しかし、実態は、来店した客は逃がさず、一瞬の快楽をエサにして財布の中身をガッチリと巻き上げます。
結局、ユーザーは大金をゲットする夢を見て、金を巻きあげられ、大金を失っている状態に“されます”

ここが肝心です。
ユーザーが“している”という部分もありますが、むしろパチンコ店側によって“されている”のです。
パチンコ店側にマインドコントロールされている部分が相当あるということです。
それに気がついてください。

《常連作りは建前。本音は依存症作り》

パチンコ店の営業戦略って何でしょう?
パチンコユーザーは考えたことがありますか?

山下實氏著『脱パチンコ』から引用

店側は少しのお金で生かさず殺さず、徐々に搾り取れるところまで絞ることができます。

たまに勝たせておけばOKです。自動的にパチンコの常習性の虜になります。

パチンコ店は「パチンコ依存症者」を作り出すことで、利益がのぞめる業界なのです。

パチンコ店の営業の実態は、「ギャンブル依存症者を作ること」に一生懸命なのです。

〈パチンコ店側の重要戦略は「ギャンブル依存症を作る」こと〉

パチンコユーザーの方は夢うつつから目覚めてください。
パチンコ店の重要な戦略が「ギャンブル依存症を作ること」なのです。
ですから、依存症になりやすい客層にあわせて営業しているのです。
パチンコ依存症が増えれば増えるほどパチンコ店は利益が増える図式になっているのです。

「依存症」を作り出す。
これこそパチンコ店にとっての至上命題なのです。
いかに依存症の客を作るのかに勢力を傾けているのです。

パチンコユーザーのなかで「パチンコには夢がある」なんて考えている人がいたら、そろそろ目覚めてください、と言っておきます。
パチンコ店は、客がどうなろうと関係なく、遊びでもなく、ボランティアでもなく、収益を求める商売なのです。
しかし、通常の商売とは決定的に違う点があります。
それは「パチンコは賭博(ギャンブル)」であるということです。
ギャンブルの大原則は「客が損をすることで胴元が儲かる」ということです。

もう一度言います。
パチンコ店側は、意図的に依存症を作り出しているのです。
そのために自分で自分をコントロールできないような状態にしているのです。

《必勝理論の否定》

山下氏は「パチンコ必勝法(パチンコ攻略法)」についても言及しています。

山下實氏著『脱パチンコ』から引用

理論上は勝ち続けることができそうですが、科学的根拠に乏しく、再現性がなく、ほとんどの意見は、実行不可能です。
そもそもほとんどのパチンコ必勝理論には大きな穴があり、大事な視点が欠けています。
それは、当事者である店側の意思です。
「店側は絶対に勝たせないように努力している」という当然の観点が入っていないのです。
なんともひとりよがりな発想です。

では、なぜ店側が必勝法に対して何も言わないのでしょうか?
必勝法信者は金になるからです。

私が知る必勝法は店側と組んで裏物を使用し、不正な出玉を得ることしか考えられません。
パチンコの必勝法は、考えるだけ無駄なのです。

〈パチンコ店側からすれば攻略法販売業者は利益をもたらす金の卵〉

ここで言うところの「必勝法」には当然ながら「攻略法」も含まれます。
よって、うちのところは「攻略法」を銘打っているから関係ないなんて、販売業者さん、思わないでくださいね!

さて、パチンコ攻略法・必勝法については「パチンコ攻略法詐欺」というカテゴリーですでにさんざん語っているので、詳しく知りたい方はそちらのカテゴリーをご覧ください。
また、今後も攻略法詐欺については“ネタ”がなくなるまでやります。
なぜならば、攻略法詐欺とはユーザーの味方を装って、実はパチンコ店側、つまり胴元の立場になることと同じであり、ユーザーを食い物にして不当な利益を上げている社会悪だからです。
攻略法詐欺をアチキは許しません!

ここに重要な論点があります。

「店側は絶対に勝たせないように努力しているという当然の観点が入っていない」=「ひとりよがりな発想」

それがパチンコ攻略法販売業者なのです。
パチンコ攻略法販売業者は、ユーザー目線で発想されていて、パチンコ店の発想、目線が完全に欠落しているのです。

孫子の兵法にあるように「敵を知り己を知れば百戦危うからず」なのであって、敵である「パチンコ店側の思惑、戦略、戦術」を考えないというのは兵法的に言えば、敗北必至となります。
パチンコ攻略法販売業者が考えていることは「パチンコ台の攻略」であって、パチンコ店側の視点が完全に欠落しているのです。
兵法を知らぬ者といえます。
兵法の本質とは、敵の陣形、武器、兵数などを把握して対策を立てるものではなく、敵軍の将の資質、性格、思考を“読む”ことなのです。
「パチンコ台を攻略する」、そんな兵法を生兵法(なまびょうほう)というのです。

では、なぜパチンコ攻略法が世間に出回っているのにパチンコ店側はそれを放置しているのでしょうか?
その答えは「必勝法信者は金になるから」です。
つまり、攻略法を買ってまでパチンコにのめり込んでいるような客はパチンコ店側からすれば、「こんなおいしい客はいない」となるのです。
ですから、効果の無い攻略法とパチンコ業界が分かっていても、“わざと”放置しているのです。

ここにパチンコ攻略法の真偽を確かめる重要な指針があります。
本物の攻略法ならば、絶対にパチンコ店側のみならず業界が潰してくるのです。
パチンコ店側は有効な攻略法(必勝法)を絶対に放置しないので対策を立てるのです。
逆に言うと、パチンコ店側および業界が放置している攻略法(攻略理論)は、まったくの役立たずだとパチンコ業界からお墨付きをもらったようなものなのです。
しかし、パチンコ店側からすれば攻略法販売業者が存在することで攻略法を購入してまでパチンコにのめり込む客が来店するので「おいしい話」なのです。
パチンコ店側からすれば攻略法によって「勝てるという妄想」を抱いてくれば店が儲かるのです。
ですから、ある意味でパチンコ店側は「インチキ攻略法詐欺を間接的に利用している」のです。

《勝ち続ける客はこなくていい》

山下實氏著『脱パチンコ』から引用

パチンコ店から見れば勝ち続ける客=なにかしらの不正を行っている客なのです。
勝ち続ける客がいた場合どうするかといえば、なんと入店を禁止するのです。
根本的なことですが、パチンコは勝てないように出来ています。続けて勝つほうがおかしいのです。

「客が負ける」のがパチンコの仕組みであり、勝ち続ける客はこなくていいのです。

〈パチンコがアコギな商売である理由とは?〉

これがパチンコの本質なのです。
つまり、パチンコとは負けることで喜びを見出す遊技であり、お金を損して(奪われて)楽しむ遊技ということなのです。
???
どこにそんな人がいるのでしょうか?
損して喜ぶ、負けて喜ぶ人は基本的にいません。
なぜなら、ユーザーは勝とうとしている、儲けようとしているからです。
でも、勝てない仕組みになっているのです。
パチンコ店側が違法行為等をしなくても、パチンコはユーザーが損をし、店側が利益を上げられるように出来上がっているのです。
そこにパチンコを攻略しようと研究を重ねる人が出ても、店側はそれを断固許さないのです。
だから、パチンコで金を儲けるということは妄想以外の何ものでもないのです。

勝ち続ける客がいた場合に入店を禁止する?
パチンコをやらない人からすればそんな不条理があるのか、と思うでしょう。
パチンコ店側からすれば「勝ち続ける客は要注意人物」なのです。
不正をしているか、パチプロか、となるのです。
そして最終的には「出禁」となる運命なのです。
パチンコ店側は容赦なくそうした手段を取るのです。

パチンコ店側は、設置されている遊技台の情報をすべてホールコンピューターを通してリアルタイムで把握しています。
また、顔認証システムを導入して、客を選別しています。
これは店側からすれば、「誰がどれくらい勝っているのか」「どれだけつぎ込んでいくら負けているのか」を把握している、ということです。
パチンコ店側は、ホールコンのデータから毎回勝つ客や勝率の高い客を、注意人物として認識してマークします。

パチンコ店側の本音は、「同じ人が毎回大勝をし続けるような営業は嫌う」というものです。
ですから、勝ち続ける客を放置していると、店員は経営側から業務怠慢と叱責され、評価も下がることになります。
だから、店員も勝ち続ける客を放置しないのです。

パチンコ店内に以下の貼り紙があるのを見た方もいるのではないでしょうか?

「プロとみなされる方の入店をお断りします」

重要なことは、「ある客がプロとみなされるかどうかを決めるのは店側」だということです。
パチンコ店側が「いらない客」または「パチンコ店の営業を邪魔する者」と判断すれば、いつでも出入り禁止にするのです。
また、不正をしていなくても勝ち続ける客はいつの日か出入り禁止になる運命にあるのです。
(実際は、勝ち続ける客は99%いない)

念のためもう一度言います。
不正をしていない、パチプロでもない、純粋に運で勝ち続けているという人も出入り禁止になるのです。
パチンコ業界とはそこまでアコギな商売なのです。
(だって、賭博ですから)
これは山下氏自身が店長を務めていたときに実際にやっていた、と告白していますので、嘘や空想ではありません。

(注:「アコギ(阿漕)な商売とは、図々しく強欲な商売という意味」

ユーザーは「今日は勝つぞ」「今日こそ当てるぞ」「今度こそ負けを取り返すぞ」と意気込んで来店します。
攻略法販売業者は、「これがあれば勝てます」「この攻略法があれば儲けられます」「この攻略理論があれば勝率があがります」などと宣伝します。
しかし、パチンコ店側の本音は「(パチンコは)客側が必ず負けるもの」という認識なのです。
パチンコ店側の本音は、「客が負ける」のがパチンコの仕組みであり、勝ち続ける客はこなくていいのです。

「真実」は探そうと努力した者にだけ姿を現す!

パチンコ店の営業実態、本音を知らなければパチンコ攻略法(必勝法)は成り立ちません。
パチンコ店の営業実態、本音を知れば、パチンコが嫌いになるはずです。

山下氏の語っている内容は、絶対にマスコミが語らない内容です。
コロナワクチンでも同じですが、大手メディアを信用してはいけません。
本当に知りたい情報や知るべき真実は、一部のジャーナリズム精神を持った人が発信しています。

ですから、当然のことですが、自分で真実、隠された情報を探しに行かねばなりません。
そうでなければ本当に知っておくべき人が知っておくべき情報を知らずに終わってしまいます。
パチンコ業界もコロナワクチンの件も同じです。

パチンコは巧妙、緻密に計算された賭博なのです。
パチンコに夢を見ることは人生の破滅への道だと気がつくべきでしょう。
アチキが特に言いたいことは、たとえ幾ばくかの儲けを出したとしても、パチンコを打っていた時間は他の何かを犠牲にした時間であり、人生でなにも生み出していないということです。
また、精神の向上、魂の向上には一切結びついていないということです。
逆に欲が深くなり、人間性が破壊されてしまうのです。
何一ついいことはありません。
パチンコは楽しいというセリフは「妄想」なのです。
だからこそ、禁パチをしている人を応援しています。
依存症の克服は経験した者でしかわからない大変なことだと思います。
ですが、自分の人生を取り戻すために「頑張れ!」と言いたい。

参考書籍

著者:山下實(やましたみのる)
書籍名:『脱パチンコ』
出版社:自由国民社

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!


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