『脱パチンコのススメ!1 ~参考書籍「どん底に落ちた養分たち」からの学び!【前編】 パチンコから遠ざかった人こそ真の勝者~』

はじめに

パチンコは「娯楽」なのか? ギャンブル(賭博)なのか?
あなたはどっちだと思いますか?
社会人(大人)であれば99%ギャンブル(賭博)と答えるでしょう。

先日髪の毛を切りに美容室に行った際に美容師さんに訊いてみたところ、「ギャンブルだと思う」と言っておられました。

パチンコに限らずギャンブルを一切やらない人にとっては「パチンコの何が問題なのか」が分からないでしょう。
私もつい最近までギャンブルであることは知っていましたが、深く理解していませんでした。
しかし、あることがきっかけで「パチンコの問題」を学んでみると、そこには人間を不幸にし、国家を腐らせる“闇”があることを知りました。

世界中でパチンコが合法となっている国は日本くらいである、という現実をパチンコをやらない人まで知ることが日本を良くし、パチンコ中毒(依存症)による不幸を無くすことに繋がると思っています。

今回の内容は、パチンコ愛好家の方、禁パチをしている人からすれば「辛めの説教」のように聞こえるかもしれません。
耳に痛いことばかりだと思うかもしれません。
ムカつくこともあるかもしれません。
それでも言います。
この苦い言葉を噛みしめることが出来たなら、禁パチの力となります。
また、正常な感覚が戻ってきます。

ということで、今回は書籍を参考にしてパチンコの問題に迫っていきます。
ご意見番が重要だと思った論点、伝えたいと思ったことを取り出して私的見解を加えて論じます。

今回の、参考書籍は鈴木傾城氏の『どん底に落ちた養分たち』です。
著書には、実際にパチンコで苦しんだ人たちの実例が多く載っています。
深く知りたい方は、ぜひ購入してお読みください。

パチンコ依存症とは?

《パチンコ依存症とは?》

鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

パチンコ依存というのは「パチンコを打つ習慣が続いている人」

〈パチンコの世界から抜け出せない人もパチンコ依存症(中毒)〉

パチンコを打たなくなってから時間が経過した人は「パチンコ依存症」ではないのか?
私はこの記事を書いている時点ですでに数冊のパチンコ関連の書籍を読み、ネット上のパチンコ攻略法詐欺に関する情報に触れています。

ご意見番から見た「パチンコ依存症」とは、「パチンコから離れない状態」の人すべてを指すと思っています。
ですから、パチンコ店で台を打つことから長い時間離れていても、“パチンコがやりたくなる”ならばそれは依存です。
また、台を打たなくてもパチンコを研究したり、攻略法を販売したりして「パチンコの世界」から離れられない人も依存症(中毒)であると考えます。

《パチンコ依存症の症状》

以下、鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

やめなければいけないのは分かっている。分かっているのだが止められない。それが、パチンコ依存症である。
金を追って金を失う。失うのに儲かると思い込む。それがまさしく「ギャンブル依存症」の特徴でもある。

パチンコ依存症者は、自分がパチンコ依存であることを決して認めない。それがギャンブル依存症の特徴でもある。

「依存者はパチンコ台に向き合って現実と向き合わない」
現実に向き合わない彼らは、パチンコ台を通して見果てぬ夢を見ているのか。

彼らのギャンブル依存は、言ってみれば絶望の裏返しでもある。絶望から抜け出す唯一の手段としてギャンブルが希望になる。

パチンコ・パチスロの依存者は「金を借りるため」「パチスロを続けるため」に、とにかく嘘・嘘・嘘のオンパレードとなる。
家族やパートナーに見え透いた嘘をついて金を借りるのはパチンコ依存者の「最大の特徴」なのだ。

当の本人はパチンコによって家庭崩壊や借金問題が出てきても「自分はパチンコ依存症だ」と認めない真理が働いている。現実を見なくなる

引用終わり。

〈パチンコ依存症の特徴〉

失うのに儲かると思い込む。
自分がパチンコ依存であることを決して認めない。
現実と向き合わない。
現実を見なくなる。

パチンコ台を通して見果てぬ夢を見ている。
「金を借りるため」「パチスロを続けるため」に嘘・嘘・嘘のオンパレードとなる。

「失う」とは、お金だけではありません。
「時間」も失います。人によっては家族を失う、社会的信用を失う、平安な日常を失う、社会的常識を失う、正常な金銭感覚を失う、最悪は命を失う、これだけ多くのものを失います。

「パチンコ中毒(依存)」であることを認めないのは、世間では「パチンコ依存症はアルコール依存症と同じ病気である」と言われているからです。
プライドが許さないのです。
世間ではパチンコを打つ人を「パチンカス」と言って蔑みます。
(パチンカスとは、パチンコを打つような“カスな人間”という意味)
パチンコ依存者にとってパチンコは「夢を叶える手段」であり「楽して金を儲けるという希望の方法」なのです。

「現実と向き合わない」「現実を見ない」+「嘘つきになる」=パチンコ中毒の人の特徴です。
嘘を平気でつき罪悪感に対して鈍感になる。
現実を見なくなるというのは「夢の世界であるパチンコ」に逃げているからです。
本人は夢と希望を追い掛けているつもりでも、第三者からみればギャンブル地獄に落ちているとしか見えません。
パチンコにハマり過ぎると「妄想」の世界に入り込みます。
ないものを“ある”と言ってみたり、自分に都合の悪い現象を“思い込み”で処理しようとします。
レッテル貼り、詭弁が多くなります。

こうした状態では人間関係をうまく築けるはずがありません。
さまざまな形で人間関係の破綻をきたします。
最低最悪なのは、「仮面」をかぶって「偽善者」を装う人間がいることです。
しかし、仮面を剥がせば「嘘つき(詭弁師)」の顔があります。
他人を騙す、他人を不幸にする、他人を追い落とす、ということを心の傷みを感じずにできるようになります。
私はこれがパチンコ中毒の最悪の状態であると思っています。

ただし、パチンコ依存症といっても軽症から重症と人によって幅はあります。
ですから、こうしたことを知ることで、自分がどのあたりに位置しているのか知ることが大切であると思います。

《パチンコ依存症の実態》

以下、鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

パチンコ依存症の実態を調べていくと、百人中百人が「借金地獄」に転がり落ちている実態がある。
借金は人を精神的に極限まで追い込む。

消費者破産のうちの半分くらいはパチンコ絡みと言っても過言ではありません。
消費者破産に関しては「その半分が生活困窮、そして残りの半分がパチンコ絡みだった」

借金まみれになって人生が破壊されてもパチンコをやめられない。犯罪にひた走る人生になってもパチンコをやめられない。家庭を破壊してもパチンコをやめられない。

引用終わり

〈パチンコにハマった人の行きつく先とは?〉

メディアではほとんど取り上げませんが、パチンコによる消費者破産(自己破産等)は非常に多いのです。
パチンコ依存者が増えれば消費者金融の利用者も増える、という図式があります。
パチンコにのめり込めば、その先にあるのは、借金、家庭崩壊、犯罪、自殺という人生の破滅なのです。
パチンコは夢に続く道ではなく、地獄への道だったのです。
甘い誘惑こそ「地獄への案内状」なのです。
辛くても、疲れても、苦労しても、勤勉に働くことが「真に人間としての喜びを味わう方法」なのです。

パチンコ地獄への道

《パチンコにハマる動機》

鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

ギャンブル依存の入り口は夢を見ることから始まる。
ギャンブルの正体というのは「夢を食い物にするビジネス」だというのが見えてくる。

〈苦労せず金を儲ける?〉

「すぐにお金が欲しい」
「楽して大金が欲しい」
「手っ取り早く儲けたい」
こうした動機がパチンコにハマる人の気持ちです。

ですがそんな甘い人生はありません。
楽して儲かる話に食いつくのは、宗教的にみれば「煩悩の炎を燃やしている状態」であり、「苦しみの状態」です。
ですから、実態としてパチンコにハマっている人の多くがパチンコに怒りを感じたり、パチンコを憎んだりしながら打っています。
それが行き過ぎるとパチンコ店への恨みとなり、パチンコ店のトイレで放火や自殺などとなります。
パチンコ依存者の起こす犯罪は多いのです。

《パチンコにハマるきっかけ》

多くのパチンコ依存症(中毒)の人に共通するハマったきっかけがある。
それは「ビギナーズラック」です。
初めてパチンコを打って、当たってしまう(勝ってしまう)と、「パチンコってこんな簡単にお金が儲かるんだ」と思い込んでしまうのです。
実はそれが大きな罠なのです。

以下、鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

ビギナーズラックやまぐれは、一瞬にして人から理性を奪って「のめり込み」を発生させる
だから、パチンコ依存症者はこのように言う。
「ビギナーズラックを経験しなかった人は運がいい。依存症にならないで済んだんだから…」

ビギナーズラックを経験した人が運が良いのではなく、ビギナーズラックを経験しなかった人が運が良いということがパチンコという世界の怖さを物語っています。
普通は「勝った人」が運がいいと言われますが、ビギナーズに関して言えば、「負ける」ことが運が良いのです。
なぜならば、のめり込まないですむからです。
のめり込むとパチンコ地獄に落ちます。

初めてパチンコに接してビギナーズラックで大金を手にするという「体験」は、それを経験したことのない人間には分からないほど強烈なものであるようだ。それは快楽体験とも絶頂体験とも言うべきものである。

パチンコってやればやるほど負けるわけで、絶対に割が合わないんですよ。

違法カジノ・違法賭博の胴元がカモから金を巻き上げる手口は「最初にカモに勝たせてのめり込ませ、大金を儲けさせて最後に全部奪う」というものである。

引用終わり

〈パチンコにおける勝者と敗者とは?〉

鈴木氏の著書では『パチンコ依存症から立ち直る本』(鈴木健太氏)を引用している。
それは、「最初に大損してパチンコから遠ざかった人を『真の勝者』と逆説的に呼んでいる」ことです。
パチンコに関しては「遠ざかった人が勝者」であり、「パチンコにハマってしまった人は敗者」なのだということです。

それが正常な人間の感覚ですが、パチンコの闇に飲み込まれた人間は、「顛倒妄想」となってしまうのです。
顛倒妄想とは善と悪がひっくり返る、常識と非常識がひっくり返る思考のことです。

つまり、パチンコというギャンブル地獄にハマってしまった人は敗者であり、パチンコから遠ざかった人こそ人生の真の勝者なのです。
ですが、パチンコに命を掛けている人ほど、逆の価値観を持っています。
そうした人には必ず「嘘をつく=詭弁を吐く」、「レッテルを貼る(決めつけ)思考を持っている」、「負けているのにいつか勝てると妄想する」などの特徴が見られます。
ですから一旦パチンコ地獄に落ちてしまっても「脱パチンコ」「禁パチンコ」をした人(している人)は勝者への道を歩み始めたことになるのです。

パチンコに命(人生)を掛けている人は「人間の生き方として敗者」なのです。

地獄の悪魔は自分たちのいるところを「天国」と偽り、天使のいる天国を「地獄」とすり替えます。
こうした思考回路を持ったら人間としては最後だと言っておきます。

《堕落への道》

パチンコの道は「堕落への道」です。
なぜなら、パチンコにハマった人の考えはこうです。

鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

「一度に大勝して5万円だとか10万円なんか儲かったら、真面目にコツコツ働くのが馬鹿馬鹿しくなってしまうんですよ。だって、遊んでて月収くらい儲かるかもしれないんですよ。それを経験してしまったら、また再現したくなるんです。一度あったことは二度あると思うわけです」

トータルで見ると「パチンコで金を失っている」という事実よりも「パチンコで勝った経験がある」方に意識が向いていて、パチンコは金儲けの手段だと無意識に刷り込まれているのである。
金を失う元凶がパチンコなのに、そのパチンコが金の儲かる手段に見えてしまう「錯覚」がパチンコ依存症を依存者たらしめているようだ。

引用終わり

〈パチンコは依存者(中毒者)に錯覚を見せる〉

「パチンコで稼ぐ」という絵空事を描いてしまう魔力があるのがパチンコです。
一旦、ハマったら自力で抜け出すことが至難の業なのがパチンコ地獄です。
パチンコには人間の精神を狂わせる魔物が住んでいます。
魔物に取り憑かれると人生の不幸(家庭崩壊、犯罪に手を出す、借金、自殺等)に追い込まれてしまいます。

著者の鈴木傾城氏は、このように語っています。
「パチンコに狂ったら人間が変わります」
「パチンコ依存者は全員が嘘つきになる」

パチンコに関することを調べると共通することがある。
それは「パチンコにのめり込んだ人は嘘つきになる」ということ。
なぜ嘘つきになるのかというと、価値観が狂ってしまうからです。
パチンコ依存者は「金・金・金…」と金を楽して(パチンコを打って)儲ける非現実的なことの実現に気持ちが集中してしまい、それが執着となってしまうからです。
世界観が歪み、人生観が狂ってしまうからです。
だから平気で嘘をつけるようになるのです。
正常な感覚があれば「嘘」は必ず痛みを伴います。
嘘をついて痛みを伴わないということは、そこには正常な人としての感覚が欠如しているということです。

パチンコ中毒者(依存者)は、パチンコの毒によって「錯覚」を見ているのです。
それは薬物中毒と同じような現象なのです。

《パチンコ思考(養分思考)とは?》

パチンコにハマった人には共通の思考があります。
「パチンコの負けはパチンコで取り返すという依存者特有の思い込み」です。
これは単なる「思い込み」です。
根拠なんかありません。
ですから、パチンコにハマった人は「根拠のない思い込み思考」を持つようになります

鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

手っ取り早く、一瞬で金持ちになれる「楽な方法」はないのか…

「勝たなきゃ誰かの養分」になってしまうのがパチンコだ。
「ギャンブルで失った金はギャンブルで取り戻す」

「もしかしたら大勝するかもしれない」という甘い夢が消えて、面白くも何ともない「苦しい返済人生」がずっと続く。

引用終わり

〈養分を食い物にする魔物=パチンコ〉

『養分』とは、ギャンブルで負ける人を指している。
ギャンブルで負けた人の金がギャンブル運営者(胴元)の収入源となり、胴元はそれを「養分」として成長していくので、ギャンブルでお金を巻き上げられた人たちを「養分」と呼ぶ。

つまり、「養分の人」がいるからこそパチンコなどのギャンブルは成り立つのであって、パチンコ店、パチンコ台メーカー、攻略法販売業者などはそうした「養分の人」を食い物にしている構図がある。
要するに、パチンコというギャンブルは負ける人(養分)の不幸の上に利益が発生するというビジネスとは言い難いものなのです。
パチンコはビジネスとは言えず、明らかに「ただの賭博」です。
今も昔も賭博で人生を台無しにした人は数知れず。
借金、家庭崩壊、犯罪、自殺などの不幸を引き起こしても胴元たち(養分を食い物にする者たち)は知らん顔です。

本人は「勝てば何とかなる」「一発当てればいい」と思っている。
しかし、ユーザーが簡単に勝てるならば、それは理論の帰結としてパチンコ店の閉店を意味する。
そもそもパチンコのシステムは、「ユーザーが勝てないように仕組まれている」のです。
そこは巧妙に仕組まれたシステムです。
なぜならば「たまには勝たせてもらえる」からです。
でも、最終的には持っている金を巻き上げるようになっているのです。

《パチンコ攻略法販売のヤバイ奴ら》

鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

こうした攻略法を売っているのはしばしば暴力団や半グレやその界隈とつながりのある人間たちである。

〈パチンコ攻略法販売業者は地獄の最深部に引きずり込む悪魔〉

私が調べた限りにおいて、「パチンコ攻略法はありません」。
万が一、部分的に有効な攻略法があったとしても、パチンコ店やメーカーはそれを放置しません。必ず対策を取られて潰されます
潰されていない攻略法が依然として販売されているということは、その攻略法はパチンコ店やメーカーからみれば「たわいもない役立たず」と認定されている、ということです。
それをパチンコ攻略法を買った人、及び購入しようとしている人は知ってください。

パチンコにのめり込みむと人生を破滅する道に入ってしまうのに、パチンコ攻略法販売業者は、さらに深い地獄へ導く悪魔のような存在なのです。
賭博欲から人を救済するのではなく、さらなる賭博欲の世界に引きずり込み、その人を食い物にする悪魔的な存在なのです。
彼らに社会的常識が通用するはずがなく、愛など欠片も持ち合わせていないのです。

パチンコ地獄》

鈴木傾城著『どん底に落ちた養分たち』から引用

パチンコでは、多くの人が最後には負け、それでも粘ってのめり込んでいくと、最後には借金まみれになって地獄に落ちていく。

パチンコで自殺したという話は「よく聞く話」であり、誰も驚かないほど「ありふれた話」であり、特にパチンコ依存者たちの間では「珍しくない話」でもある。

すべてのギャンブルは、たまに勝つことはあってもほとんどはプレイヤーが負けるように設定されている。そうでなければギャンブルは事業として成り立たない

引用終わり

〈パチンコ反対の人はすべて「敵」?〉

ギャンブル依存に落ちてしまうとどうなるか?
忠告してくる人はみんなまとめて「敵」になってしまうのです。

パチンコ地獄に落ちると、パチンコをやめさせようとする人が「悪い人間」に見えてくるのです。
自分からパチンコ人生を奪う人間は「敵」として映るのです。
ここまでいくとパチンコ中毒重症となります。
これが「パチンコ依存者は一人では立ち直れない」と言われるゆえんです。
深みにはまっていない人は自らパチンコ地獄から脱出を試みますが、スリップをして再びパチンコ地獄に呼び戻されてしまいます。
パチンコをやらない人からみたら理解できないのですが、パチンコ地獄から抜け出すことは本当に難しいのです。

【後編】パチンコは社会の退廃を拡げるビジネス!につづく。

参考書籍

著者:鈴木傾城(すずきけいせい)
書籍名:『どん底に落ちた養分たち』
出版社:集広舎

最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!


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