アルフレッド・ノーベルとは?
《アルフレッド・ノーベルに関することで押さえておきたいこと》
ノーベル賞の創設者(遺言によって)であるアルフレッド・ノーベルに関することで押さえておきたいポイントを記す。
ウィキペディアから引用
ボフォース社を単なる鉄工所から兵器メーカーへと発展させた。350もの特許を取得し、中でもダイナマイトが最も有名である。ダイナマイトの開発で巨万の富を築いたことから、「ダイナマイト王」とも呼ばれた。
クリミア戦争(1853―1856)では兵器生産で大儲けをするが、戦争終結と同時に注文が止まったばかりでなく、軍がそれまでの支払いも延期したため事業は逼迫し、父は1859年に再び破産する。
1884年、スウェーデン王立科学アカデミーの会員に選ばれた。また同年、フランス政府からレジオン・ド・ヌール勲章を授与される。さらに1893年にはウプサラ大学から名誉学位を授与された。
〈兵器産業で大儲けする〉
ノーベル賞を実質的に創設した(遺言によって)ノーベルという人物が兵器産業(兵器生産)で莫大な利益(巨富)を得た人物であることは、決して見逃してはならないこと。
発明自体は石油発掘、土木工事などに恩恵を与えたことは間違いないが、“ダイナマイトとは兵器でもある”ということが重要な点である。
しかも、ダイナマイトを開発して利益を上げただけではなく、兵器生産企業で巨万の富を得たということは、「平和」とは一番遠い人物ではないかと思われる。
《「死の商人、死す」》
ウィキペディアによれば、ある新聞社が1888年に兄が死去した際に、弟のノーベルと間違えて死亡記事を載せた新聞があった。
その新聞の見出しには「死の商人、死す」とあった。
本文には、こう書かれていた。
「アルフレッド・ノーベル博士:可能な限りの最短時間でかつてないほど大勢の人間を殺害する方法を発見し、富を築いた人物が昨日、死亡した」と。
このことによってノーベルは自分が死んだときのことを想像した。
死後どんな評価を受け、どんな人物として名を残すのか、ということを。
ノーベルの思想的間違いとは?
《ノーベルとダイナマイト》
ノーベルにとって「ダイナマイト」とは何だったのか?
ダイナマイトが建築や石油発掘などに多大な貢献をもたらすとだけ考えていたのか?
いや、ノーベルはダイナマイトが戦争で使用されることは想定内であり、それによって巨富を得ることができることは簡単に想像できただろう。
ノーベルが、ダイナマイトによる破壊力が戦争抑止力として“予想していた”という言い伝えがある。
つまり、ダイナマイトが戦争ではなく、平和の力となると“考えていた”と伝えられている。
しかし、世間の評価は逆で「死の商人」というイメージが広がっていった。
はっきりと言います。
ノーベルは兵器生産によって巨万の富を得ただけではなく、その破壊力によって大勢の人を殺すことになったことが世間から「死の商人」と呼ばれたことを自分の死後、払拭したいと思ったはずだ。
それが、ノーベル財団の創設及びノーベル賞創設につながったと思われる。
(ノーベルの遺言に従って創設された)
ウィキペディアから引用
1895年11月27日、財産の大部分をあてて国籍の差別なく毎年授与するノーベル賞を創設するとした遺言書に署名した。
ノーベルという人物を理解するためには、「ダイナマイト」という兵器及び兵器産業での大儲け、そして“何が平和を作るのか”という「思想」は必須となる。
《ノーベルの思想的間違いとは?》
DIAMOND onlineより引用
「永遠に戦争が起きないようにするために、驚異的な抑止力を持った物質か機械を発明したい」
「敵と味方が、たった一秒間で、完全に相手を破壊できるような時代が到来すれば…」
「すべての文明国は、脅威のあまり戦争を放棄し、軍隊を解散させるだろう」
一瞬のうちにお互いが絶滅するような兵器をつくることができれば、恐怖のあまり戦争を起こそうという考えはなくなる。
彼が生涯戦争を憎み平和を願ったのは嘘ではないだろう。軍備を縮小するだけでは平和への効果は弱く、兵器の殺傷能力が高くなるほど平和になると考えていたようだ。
引用終わり
ノーベルの遺言書には以下の文面が記されている。
「国家間の有効、軍隊の廃止または削減、及び平和会議の開催や推進のために最大もしくは最善の仕事をした人物」
つまり、世界を平和に導いた人物に「平和賞」を授与するということ。
しかし、残りの5つの賞をノーベルが望んだのでしょうか?
後から追加された「経済学賞」はノーベル自身の意思ではないことは明らかでしょう。
つまり、ノーベルが意図したことは「平和への賞」であって、その他の賞は他の誰か(おそらくノーベル財団)によって作られ、運営されている可能性が考えられます。
〈真に平和を願うとは〉
「戦争が起きないようにするために、驚異的な抑止力を持った物質か機械を発明する」
「驚異的な威力を発揮する兵器の出現によって、脅威のあまり戦争を放棄し、軍隊を解散させる」
「一瞬のうちにお互いが絶滅するような兵器をつくることができれば、恐怖のあまり戦争を起こそうという考えはなくなる」
この思想が大きな間違いなのです。
これはノーベルという人物が人間とは何かを知らなかったことを意味します。
人は「恐怖」を感じると、恐怖を取り除こうとするのです。
国家は他国による「恐怖(侵略等)」があれば、対抗または排除しようとするものなのです。
それが人間と国家というものなのです。
ですから、真に平和を願うならば「強力な威力を持つ兵器を開発しない」という思想に至らねばならないのです。
それがノーベルの場合は思想と現実が真逆となっていたのです。
これがノーベルの大きな間違いです。
恐怖によって他民族や他国家を支配できる力があるならば、その力(兵器)を使用して支配を企む者が出現するのであり、戦争という市場において兵器産業で大儲けできると考える者がそれに加わることによって、世界は平和どころか泥沼の混乱に陥るのです。
「一瞬のうちにお互いが絶滅するような兵器をつくることができれば、恐怖のあまり戦争を起こそうという考えはなくなる」のではなく、恐怖があるからこそ相手を倒そうと軍事力を持ち戦って恐怖の根源を無くそうとするのです。
だから、戦争が起こるのです。
つまり、戦争の本質とは「異質なものまたは敵対する勢力の排除」にあるのです。
恐怖や不安、怒りの対象を排除するための暴力的方法として戦争があるのです。
そのために大きな力を与えるのが「相手より強力な兵器(武器)」なのです。
敵国が自国よりも強力な兵器を持っていれば、自国はそれを上回る威力の兵器を持つことで恐怖を克服するというのが戦争の原理なのです。
ノーベルの思想は、戦争の原理を理解せず、なおかつ真の平和とは真逆な思想なのです。
ノーベルの思想に大きな間違いがあるのです。
ノーベルの生涯は平和を実現するどころか、平和ではなく戦争への誘因でしかないのです。
(ノーベル賞の創設以外)
ノーベル賞を創設した人物が「何が平和を作るのかという間違った思想」を持っているのですから、「平和賞」こそ、一番あり得ない賞となるのです。
事実、任期中一度も戦争をしなかったトランプ氏は平和賞を受賞しておらず、逆に戦争をしたオバマ氏が平和賞を受賞しています。
これはアルフレッド・ノーベル自身に潜む思想の間違いが生み出した果実(悪果)なのです。
重要なことなのでもう一度言います。
「彼が生涯戦争を憎み平和を願ったのは嘘ではないだろう」と語っている人がいますが、アチキは、にわかには信じられません。
本当に平和を願うならば兵器産業などしません。
戦争に関わる事業をする人間が心底戦争を憎み、平和を願っていたなどというのは寝言か詭弁でしかありません。
はっきりと言えば、ノーベルの思想は“DSの思想”そのもの(瓜二つ)なのです!
《ノーベル賞は玉石混合》
ご意見番のノーベル賞への評価は、結局、「玉石混合」ということであり、後のノーベル財団によってグローバリズム政策のプロパガンダに使用されている、ということ。
しかし、重要な点は、生理学・医学賞や物理学賞などはほとんどの受賞者が本当に人類に貢献している発明や発見であると思われます。
ここが騙す側にとって重要なことなのです。
嘘を隠すならどこに隠しますか?
嘘は嘘の中に隠すと、すぐにバレるのです。
嘘を隠してバレない場所とは「真実の中」なのです。
嘘の中に嘘を隠すなど愚の骨頂なのです。
つまり、真実(事実)が多くある場所に嘘を隠すと騙すことができるということです。
その嘘は真実よりも数が少ないが、結論を捻じ曲げるものなのです。
これが騙しの手法なのです。
これはご意見番の私的見解ですが、もし、ノーベル賞をプロパガンダに使用するならばノーベル賞に「権威」が必要なのです。
贔屓ばかり、インチキばっかりでは権威は生まれません。
本当に貢献する発明と人物がいてこそノーベル賞は権威を持つことができるのです。
だからこそノーベル賞をプロパガンダに使用することが可能となるのです。
この理屈が分かりますか?
だからノーベル賞は玉石混合なのです。
ですが、賞によっては贔屓ばかりの賞もあり、贔屓と公平の比率がバラバラだというのがノーベル賞であると思われます。
ですから、「ノーベル賞だからすごい!」と考えず、個々の事例を本当に「人類に最大の貢献をしたのか」ということを世間は評価する必要があるのです。
鵜呑みにすると騙しが入っていても気がつきません。
参考情報
『ウィキペディア』
「アルフレッド・ノーベル」
『DIAMOND online』
「世界史は化学でできている」
最後までお読みいただき、ありがとうござりんした!